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座右の銘は「うっせぇ」

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どうも、僕です。

座湯の銘について考えるのは、いつもストレスを感じたとき。特に、誰かに何かを言われた時、叱られた時、道端の酔っぱらいを横目に見たとき。そういう時にいつも座右の銘ってなんだっけと振り返る時間ができる。

ざゆう‐の‐めい 〔ザイウ‐〕【座右の銘】 いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句。                            引用:goo辞書

座右の銘のトピックをみると、「就活でしか使わないだろ。」としか思わないような言葉ばかりでてくる。以下、座右の銘としてよく使われるランキングを引用してみようと思う。

【かっこいい座右の銘ランキング】  1位:明日は明日の風が吹く  2位:天上天下唯我独尊  3位:為せば成る、為さねば成らぬ何事も 
【笑顔系座右の銘ランキング】  1位:笑う門には福来る  2位:笑顔は女の子ができる最高のメイクよ  3位:人の顔を美しくする最高の美容術は、笑いである 
【努力系座右の銘ランキング】  1位:努力は必ず報われる  2位:継続は力なり  3位:諦めたらそこで試合終了ですよ 
【有名人が言った座右の銘ランキング】  1位:努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る  2位:人が心に想うことは誰も止めることが出来ない  3位: 失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れろ                             noelより引用

別にこのような座右の銘をもっている人を否定したいわけではない。ただ自分は就活でしかこんなの使わないだろと思っているだけだ。

このように、座右の銘は調べればいくらでもでてくる。こういうの見てて思うことは、座右の銘は、自分をかっこよくみせたり、かわいく見せたりするために存在するものではないだろうということ。

上の引用にもあるように、座右の銘は自分の傍らに存在する言葉で、自分を戒めるときに使う言葉だ。ただの飾りではない。こんな字面だけの座右の銘なんぞ掲げているから、ストレスでズタボロになったりするのだ。

自分をもう一度振り返ってみなさい。その座右の銘に救われたことはあるか?どんなときにその言葉を思い出す?それこそ就職活動か?

しかし、私も飾りをつけていたときがあった。高校生のときだ。高校生のときに身にまとっていた座右の銘がこれだ。

「Kites rise highest against the wind – not with it」

まぁ、いかにもって感じ。ほんとに飾ってたし、これに助けられたことなんかこれっぽっちもない。使ったのは、LINEの一言と、1つ下の後輩と新入生オリエンテーションをしたときに、自己紹介がてら格好つけて使ったくらいだ。

一応訳はこうだ。

「凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。」

要は、「つらい時こそすばらしい明日が待っている」みたいなことを言っているのだろうが、そんなの関係無かった。英語だし格好いい。ただそれだけだった。

恥ずかしながら、大学に入るまで座右の銘はずっとこれだった。ただ、さすがに誰かに言いふらしたりはしていない。ただ所有しているだけの座右の銘だった。

「うっせぇ」

この言葉に出会ったのは、youtubeであるお笑い芸人を見ている時だった。別に濁す必要もないと思う。バ○○ズムという芸人のネタ:「浦島太郎問題

たった今youtubeで確認したら削除されてしまっていたので、ニコニコ動画のURLを添付した。クリックする余裕もない方もいると思うので、軽く概要を以下に示そうと思う。

浦島太郎の一連の流れ  ①いじめられているカメを、浦島太郎が助ける  ②竜宮城に招待される  ③竜宮城で過ごし、地上へ戻る  ④誰もいない  ⑤玉手箱を開けたらおじいさんになってしまった。 
バカリズム:こんなひどい話あるか。アナザーストーリーを考えてみました

という流れ。その中に、予想される批判に対して使った言葉が「うっせぇ」だった。お笑いでいう「つかみ」の言葉だったのだろうと思う。

これが自分の中で響いた。なんか、なんとも表現しがたい気持ちになった。単純に面白いネタだなぁと思ってみていただけだったものが、自分の中ですごく意味のあるように感じた。

今まで私は、何かに対して「うるさいなぁ」と思ったことはあっても「うっせぇ」と思ったことはなかった。同じ意味じゃないかと思うかもしれないが、なんというかニュアンスの違いだ。

「うるさいなぁ」は、うるさいと思いながらもどこかで受容しているようなニュアンス。

「うっせぇ」は、すべてはねのけてるニュアンス。ひらりマントみたいな。


そして実際に、この言葉は私の生活に意味をもたらした。あまり小さなことにストレスを感じなくなった。

例えば、バイト中に社員に悪口を言われた。こんなこと社会にでたらよくあることだろう。この言葉に出会うまでは、悪口を言われたらすぐに傷ついていたし、しばらく根にもっていたのだろう。

しかし、この言葉を装備してからはどうか。

悪口?「うっせぇ」

これで片付く。なんとも素晴らしい言葉だ。しかも何回も使う。座右の銘は本来こうあるべきだろう。

別にこの話を聞いて、座右の銘を「うっせぇ」にしなさいと啓発するものではない。ただの暇つぶしくらいにみてくれればいいと思ってる。ただ少しでも人生に困っている人がいて、ストレスに苦しんでいるあなたがもしこの記事を見ていたら、ぜひ心にとどめてほしい。「うっせぇ」と。

ただ、一つだけこの座右の銘には欠点がある。



就活では使えない。それだけ気を付けて。



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