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6年生息子|この1年間で読みきかせた本

3人子持ち主婦のなつめです。

3人の子どもそれぞれに、生まれた時から絵本の読み聞かせをしています。4月から中学生になる息子にも、いまだに読み聞かせをしています。

おそらく最後の年になるはずのこの1年間に読み聞かせた本をリストアップしてみました。

小学1年生の時に「物語が嫌い」「つまらない」と拒否されたことから、彼の好きなカテゴリーを選んだら、こんな変なリストになりました。

一応、今年の中心テーマは、日本史。

歴史に興味を持ってほしいというのが私の下心でしたが、それ以上に私も楽しみ、復習し、新しく知ることができました。

日本史の他に、変わり者の息子らしく、偏っています。とりあえず、テーマごとに分けてご紹介します。

まずは日本史編から。

絵本 源平絵巻物語(全10巻)

源氏側から見た源平合戦です。

絢爛豪華な大和絵は、ダイナミックで生命力あふれており、当時の合戦の時の声が聞こえてきそうです。

すべての絵本に作者の今西祐行さんの前書きがあり、挿絵担当の赤羽さんと二人でゆかりの地をめぐり、絵本作りにのぞんだ様子が伝わってきます。

物語として読んだ義経と頼朝は、壮大なドラマでした。

源氏の再興に尽くした義経は、戦上手でどんどん戦果を上げていきます。一方で義経への猜疑心を植え付けられた頼朝。源氏の大将でありながらも、東国で待つしかない身です。手柄を上げていく義経への嫉妬心もあり、頼朝は次第に義経を敵として考えるようになりました。

最後は、ありもしない謀反を疑われ、頼朝の家来に襲撃されます。実の兄により、義経は自害へと追い詰められてしまうのです。

こんな悲劇だったとは!

有名な壇ノ浦の戦いも、壮絶でした。負けが決定となった時、平家の大将は海へ飛び込み自害します。幼い安徳天皇も身内に抱えられたまま飛び込み海の底に沈みます。女官たちもあとから続き、色とりどりの着物が海に漂い、紅葉の錦のようだったと表現しています。

戦争とは、いつの時代も悲しく空しいものだなということが伝わってきます。


絵巻平家物語(全9巻)

今度は「平家物語」です。

中心となった人物のそれぞれの物語が1冊となっています。第一巻は、平家の始まりとなった人物・平忠盛。

原文の直訳の箇所も多く、けっこう難しい!

著者による解説が巻末にあるので、そこを読むことで何とか理解できました。歴史書と同時に文学としての平家物語の世界があって、すごく面白いです。

先に源平絵巻物語を読んでいたからこそ、深く理解できました。しかし、予備知識なく読むと、ちょっとツライかも…。


日本の歴史120の名場面

邪馬台国の卑弥呼から始まり、宇宙飛行士の毛利衛さんまで日本の歴史を一気におさらいできます。しかも、物語形式なので一つ一つが面白い。

しかし、全部で120話。一体毎日何話ずつ読めば良いのか…。

結局、時間的に切りの良い3話ずつ読んで、1ヶ月半で読み聞かせ完了しました。大切なキーワードをきちんとおさえている上、物語的な面白さもある良い本でした。


星の旅人:伊能忠敬と伝説の怪魚

物語よりも伝記が好きな息子。自分で読むかと思いましたが、結局私が読み聞かせしました。

2019年度の中学校読書感想文・課題図書でもあります。ふりがなが適度にふってあるので、子どもでも読みやすい。

行方不明の父親を探す少年・平次の視点から、忠敬の地図づくりの道のりを追う新感覚歴史小説。

一つのエピソードが終わるたびに、時代背景などの解説があり、忠敬の生きた時代や当時の科学発展の様子がよくわかります。


ならの大仏さま

社会でも習う東大寺の大仏建立の話。

ただ、これは絵本であって絵本でない。ほぼ学習用資料と言ってもいいくらい情報量がすごい。歴史・社会背景・人物など「かこさとしさん、本当に調べ上げたね!」と感心しきりです。

実は、1年前くらいに読み聞かせチャレンジしたのですが、あまりにも情報量が多くて読み聞かせ辛い!と断念した過去があります。

これを読むと、東大寺の大仏は3回燃えたことがわかります。そのうちの一回は、平清盛によるもの。今ある大仏は、聖武天皇が建築したものと全く同じものではないわけです。


NHKの歴史ドラマ

こちらは読み聞かせではないけど、ちょうど自粛期間中に放映されて、とても勉強になりました。

おかげで息子は、大化改新あたりから大仏くらいまでの歴史が好きになりました。NHKは、すごいですよねぇ。


富士山大ばくはつ

『ならの大仏さま』と同じくかこさとし著。

かこさとしさんは、東京大学工学部出身で、昭和電工でサラリーマンをしながら絵本の執筆活動をされていました。その経歴から科学的な内容の絵本も数多く、かなり専門的で深いところまで触れています。

地殻変動によりどのように富士山が形成されたか…から始まり、地形・歴史・文献に記された富士山の爆発の様子・樹海を含む生態系にいたるまで、富士山について詳しくなれる一冊です。

富士山が活火山であることがよくわかります。読み聞かせした親の方が思わず「そうだったんだ!」と感心すること間違いなしです。


太陽と光しょくばいものがたり

同じくかこさとし著。

この本では、かこさとしさんが日本を代表する科学者・藤嶋昭さんと共に「光しょくばい」について小学生にもわかるように絵本にしています。

酸化チタン・ちょう親水性・太陽の光(紫外線)

この3つが組み合わさった時に起こる「光しょうくばい」という仕組みは、非常に難しいのですが、それぞれの特性や実験の様子をイラストを通して教えてくれてます。

「わかりやすく」と言っても、多少科学の知識は必要だから高学年向きです。科学の入り口に誘導しドアを開いてくれるかこさとしさんの愛と熱意が伝わってくる一冊です。


ここからは、世界史とその他

世界史

日本史をひと通り理解した息子の興味は、世界へ。

NHKの『コズミックフロント☆NEXT』『地球ドラマチック』『サイエンスZERO』を毎週楽しみに見ていますが、宇宙・世界・人類の歴史・遺伝子などに触れることができます。

そうなると、やっぱり世界史を知っていると理解も深くなりますよね。そこで写真・イラストなど満載のこちらにトライしているところです。

学校で習う世界史と同じくネアンデルタール人あたりから始まります。高校生まで活用できそうです。


国際関係がよくわかる宗教の本

宗教を理解すれば、世界の歴史と力関係が分かる。

そう思って読み聞かせましたが、難しいですね。シリーズ4まであって、アメリカのキリスト教もかなり複雑でした。

全部は理解できなかったけど、とりあえず「ふーん」と言う感じで、一緒に読んだって感じです。


ダーウィン

進化論を唱えることは、当時のキリスト教社会のヨーロッパにおいて、聖書を否定することにつながる重大な罪でした。

彼の生い立ち、ビーグル号での航海、ガラパゴス諸島での調査、進化論発表までの葛藤などが描かれています。

小学生向けの絵本ですが、少し長め。


クリスマスキャロル

ディケンズの名作だし、青い鳥文庫なので、分かりやすいかな…と思いましたが、難しかったようです。

「お金があっても愛がなければ人生むなしい」

その大切さが伝わるかな…と期待したけど、一つひとつの言葉にピンとこない…そんな感じでした。でも一応完読。


タルムード

ユダヤ人の成功哲学「タルムード」は、リベ大の両学長がおすすめしていたので、一緒に読んでみました。

理解度は半分くらいかな。

「難しいならやめる?」って何度か確認したけど、決して「ヤダ」と言わなかったのが不思議。

違う価値観を知るってことで、おもしろかったです。


2030年のハローワーク

そろそろ将来について考えてほしくて読み聞かせました。

中学生向きの児童書なので、読みやすく、主人公も中学生なので、身近な話として考えることができます。

AIによって無くなる職業、新たに必要となる職業。

これから求められるスキルなど、物語にのせて理解できます。


日ざかり村に戦争がくる

今読み聞かせている本。

スペイン内戦が題材となっています。辺鄙な田舎の村にも戦争は静かに忍び寄ってきます。

まだ、読み始めたところです。


あと何冊だろう?

息子もあと1ヶ月で小学校卒業です。それまでに読み聞かせできるのも数冊。

息子のおかげで、世界が広がったな〜。

息子には、感謝しかありません。

ありがとう!!








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