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「自分の頭で考える」を考える

考えた事を書き留めておこう思いnoteを始めたが、どうも考えが深まらない。例えるなら、波打ち際から見える海の壮大さはわかるのに、沖への出方がわからないような感じ。

ネットやSNS上にはあらゆる情報が溢れ、議論が起こっている。
情報の中には正しいものもあれば、そうで無いものもある。あるいは、他者を騙そうと意図的に間違った情報を、いかにも正しいかのように書かれたものもある。
時に、議論というよりも、お互いが自分の正当性を武器に殴り合ってるように見えるときもある。

今の自分は、一体どちらが正しいのか判断する能力を持っていない。
情報が溢れる現代で、広大な知識の海を渡る術を身に着けていきたい思い、次の本を手に取った。

「自分の頭で考えろ」

家では親から、会社では上司から、耳にタコができるくらい聞かされてきた言葉。
では、「自分の頭で考えろ」と言う人達は、具体的にどのように考えるか明確な方法を持っているのだろうか?
恥ずかしながら、今の僕は具体的な方法を持っていない。

先に紹介した3冊を参考にして、「自分の頭で考える力」を習得していきたい。

考え始める前に

物事を考え始めるときに、【本質を見抜く「考え方」】の著者中西氏は「自分とは何か」を明確にすることが大切だと述べている。それは、様々な場面で、自分はどんな人間で、何を大事に思い、絶対に譲れないものは何かを問われるからだと述べている。
中西氏は「自分とは」を「歪みのない自画像」と表現しており、具体的には「自虐的でない正しい歴史観」だと述べている。

もうひとつ「自分とは何か」を知る方法として、「敵を知ること」と述べている。外国へ行った日本人が日本の良さを再発見するという話はよく聞くが、これも外国という外からの視点で日本を見ることで違いが明確になったからだと思う。
中西氏は「敵」という強い言葉を使っているが、これは相手をはっきり意識するために使っている。「他者」では「無視すればいい」となりかねないからだ。
「敵」を知ることが、そのまま「自分」の長所や短所や本当の姿を知ることにつながる。

言葉にして仮説を立てる

『「言葉」にして「仮説」を立てる』は、中西氏と【イシューからはじめよ】の著者安宅氏も述べている。
中西氏は、頭に思い浮かんだものを言葉にしようと思案することが「考える」ということだと述べている。ただ、頭の中で考えるだけではいつか忘れてしまうので「言葉」にする必要がある。
この言葉にする時に、考えを深くする方法として「むずかしいことをやさしく」言い直すことを中西氏はすすめている。この言葉は、作家の井上ひさし氏がよく色紙に書いていた言葉の一部だそうで、中西氏が本の中で紹介していた。
この言葉の全文は「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」である。より考えを深めようと思う時に、この言葉を手本にすることで実現できそうに思う。

言葉にする時に大切なひとつのルールとして「提言命題」することと中西氏は述べている。提言命題とは「~は○○である。」のような言い切りの形にすること。言い切ってしまうことが自分なりの「仮説」になる。

一度結論を出す

自分の考えに結論を出しておくと、あとで正しかったかを検証できる。また、自分の考え方の傾向を知ることもできる。
検証の結果、間違えることもあるが、反省材料とすることで自分の考える力を鍛えることになると述べている。

考えを深める

考えを深める方法として、いくつか紹介されていたため、一度整理しておく

常識を疑う

「民意もあやまつ」という言葉がある。意味は読んで字のごとくで「大衆も間違える」という意味。「常識」とはほとんどの日本人が「正しい事」と共通認識している事であるが、常識が本当に全て正しいのか?
昭和では常識だったことが、平成・令和では非常識になったことはたくさんある。
常識的なことこそ思考停止にならずに、疑うことが考えを深める事に繋がるのかもしれない。

動あれば反動あり

「ある1つの動きがあるときには、逆の動きが必ず起きる」という考え方。

慣性の法則

これはニュートンの運動法則から着想を得た考え方の様で、大きなプロジェクトなどが動き始めてしまうと、よほどの力や覚悟がなければ止めることは困難になるという考え方。
今の日本なら、大阪万博がいい例かも知れない。

鹿威し

少しずつ竹筒に水が溜まり、重みで傾いて勢いよく元に戻るという働きが社会情勢や国際関係にも見られるという考え方。
今の日本なら自民党に対する不満が近い状況かもしれない。

歴史から学ぶ

どんな物事も本質的には歴史を繰り返しており、過去や歴史を学ぶことで物事の真偽を判断することができると言う考えかた。

外から問題を見る

言い方を変えると、客観的に物事をとらえるということ。
異なる立場の人の意見を聞いてみる。一見全く関係ないような分野の勉強をしてみる。あらゆる物事は織りなす布のようにどこかでつながっているという考え方。

まとめ

【本質を見抜く「考え方」】を中心に、考え方を取り入れていきました。まだまだ、本を読んでまとめただけなので実用レベルにはできていないけど、これから考えを深めていくときに意識して活用していこうと思います。
まだまだ、いろんな考え方が書かれていたので、活用できる方法をもっとインプットしていきます。

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