過去のブログ記事まとめ②

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発信をnoteに一本化するため、過去にブログに投稿したものを備忘録として集約。

2022 関東大学対抗戦A 第2週 結果まとめ(2022年9月22日投稿)

慶應義塾大学 36- 7 立教大学

○出場メンバー
・慶應義塾大
FWは、HOに前試合途中出場で活躍した酒井貴弘(3年、慶應義塾)が入り、LOに春季大会で頭角を現した富澤友凱(4年、慶應義塾)が入る。ともに対抗戦初先発。BKは、ともに前試合に途中出場でトライをマークした百田啓人(4年、慶應義塾)と大野崇明(3年、慶應義塾)がそれぞれ12番、14番に入る。こちらも対抗戦初先発。リザーブにはチームの中心、中楠一期(4年、國學院久我山)が待望の復帰。また、PR江下遼(4年、國學院久我山)、No8村口遥紀(4年、慶応義塾)は出場すれば対抗戦デビュー。

・立教大
FWは前試合より変更なし。9番には北川時来(3年、國學院久我山)に代わって伊藤光希(2年、桐蔭学園)が入る。リザーブにはルーキーの白石和輝(國學院栃木)が初のメンバー入り。加えて、昨年度はCTB、今春季大会はSOで活躍した福壽佳生(3年、立教新座)、関東大学オールスターにも選出されたチームの中心、吉澤雅樹(4年、桐蔭学園)が入った。

○試合内容
慶應義塾大は序盤から押し込むも、自身のミスと立教大の粘り強いディフェンスでなかなか得点できず。その後はキック合戦と互いにラインアウトのミスを重ねて膠着状態が続く。立教大は自陣ラインアウトからの攻撃でゴール前まで迫る場面もあるが、トライには至らず。得点が動いたのは前半31分、慶應義塾大は前に大きく蹴りだしたボールをWTB佐々木隼(4年、桐蔭学園)が抑えてようやく先制。しかし、前半終了間際に立教大がスクラムを押し勝つとその後ゴール前まで迫り、最後はLO太田昌利(3年、立教新座)が押し込んでトライ。コンバージョンも決まり、前半は立教大リードで折り返す。リードを許す慶應義塾大は後半開始早々にラインアウトモールからFL今野勇久(4年、桐蔭学園)のトライで逆転。その後、23分にSO永山淳(3年、國學院久我山)のPGで加点し、29分に中楠一期(4年、國學院久我山)を投入すると健闘していた立教大に疲れが見え始めたこともあり、慶應義塾大が流れを掴む。33分にはゴール前ラインアウトが乱れたボールをその中楠が拾ってそのまま持ち込んでトライ。さらに、BKのサインプレーからWTB佐々木がラインブレイクし追加点。終了間際にはCTBに回った永山がダメ押した。

○MVP
・慶應義塾大
[FW] FL今野 勇久(4年、桐蔭学園)
前半8分にNo8福澤慎太郎(3年、本郷)が負傷交代し、自身も出血するなど厳しい状況のなか、高いワークレートと接点でのファイトでチームを鼓舞。前半リードを許す展開も、後半開始早々にラインアウトモールから逆転トライを挙げ、後半畳みかけたチームの口火を切った。
[BK] WTB 佐々木 隼(4年、桐蔭学園)
前半、なかなか得点を奪えないなか、抜群のスピードでトライをマークすると、後半にも鋭いランスキルで貴重な得点を挙げた。苦しんだチームを高い決定力で救った。

・立教大
[FW] No8 紀伊 雄介(4年、桐蔭学園)
強いコンタクトと力強いキャリーでチームを牽引。粘り強い戦いで奮闘したFWの中心として前半の善戦に貢献した。ディフェンスで検討したチームにおいて攻撃でも脅威であり続けた。
[BK] SO 安藤 海志(4年、京都成章)
正確なパスとキックを生かしたゲームメイクで前半の善戦を演出した。

○PICK UP
・慶應義塾大
SO/FB 中楠 一期(4年、國學院久我山)
後半27分に途中出場すると、チームの流れを呼び込む活躍。優れたアタックセンスでチームを引き上げ、33分には自らもトライをマークするなどMVP級の貢献。
1年からレギュラーを務めるチームの中心だが、今季を欠場が続いておりようやくの登場。

・立教大
LO 白石 和輝(1年、國學院栃木)
後半21分に途中出場し対抗戦デビュー。
昨年度花園で旋風を巻き起こした國學院栃木の主将。自身は初戦で味方と頭をぶつけ脳震盪の疑いのため残り試合を欠場。快進撃をみせるチームをフィールドの外から鼓舞し続けた。

帝京大学 52- 0 青山学院大学

○出場メンバー
・帝京大
FWは、左PRでの出場が多かった津村大志(3年、御所実業)がHOに入り対抗戦初先発。両LOを、ダアンジャロ・アスイ(3年)と公式戦初先発の當眞慶(4年、流経大柏)に変更。BKは不動。リザーブには公式戦デビューを狙うHO中谷基希(4年、高岡第一)と昨年度対抗戦序盤に先発した尹礼温(3年、大阪朝高)が入る。

・青山学院大
FWは、春季大会の活躍でルーキーながら主力に定着した荒川真斗(國學院久我山)が4番に入り対抗戦初先発。そして、渡邊元樹(4年、名古屋)がFLに回る。BKは、11番に1年から主力を担う大村知意(4年、茗渓学園)が入る。

○試合内容
帝京大は、青山学院大の出足の鋭いシャローディフェンスに苦しみ、そこにラインアウトミスやハンドリングエラーの連発が重なりなかなか得点できず。24分にラインアウトモールからPR上杉太郎(3年、熊本西)がようやくトライを奪い先制するも、相手の献身的で粘り強いタックルに攻めあぐねる時間が続き、結局5-0で前半を折り返す。青山学院大は接点でのファイトとSO青沼駿昌(2年、仙台育英)、CTB金澤春樹(4年、流経大柏)の効果的なキックで王者相手に接戦を演じる。後半、強さをみせたい帝京大は2分、シンビンで空いた10番の位置に入ったWTB小村真也(2年、ハミルトンボーイズ高)が敵陣22m付近のラインアウトからのボールを受け、鋭いステップでのラインブレイクでそのままインゴールまで持ち込みトライ。すると、8分シンビンから戻ったSO高本幹也(4年、大阪桐蔭)が裏スペースに絶妙なキックを転がし、FB谷中樹平(4年、京都成章)が抑えて追加点。ここから、19分にラインアウトモールからPR髙井翔太(4年、常翔学園)、24分にはSO高本のハイパントをキャッチし走り切った谷中がトライ挙げるなど得点を重ねた。後半だけで7トライを挙げるなど最終的には帝京大が圧倒して試合を終えた。

○MVP
・帝京大
[FW] FL 奥井 章仁(3年、大阪桐蔭)
局面を打開する突破と高いワークレートで献身性をみせるFWのなかでも一際輝きを放った。
[BK] WTB 小村 真也(1年、ハミルトンボーイズ高)
高いアジリティと鋭いランで存在感を放った。大量得点の口火を切るトライ含む2トライを挙げ大勝に貢献。高本がシンビンで不在の時間は10番の位置でプレーするなど能力の高さをみせた。

・青山学院大
[FW] No8 辻村 康(3年、東海大大阪仰星)
強靭なフィジカルと強いコンタクトで接点にて存在感を示した。相手に圧倒され続けたスクラムでは体を張り、ボールキープに寄与した。
[BK] SO 青沼 駿昌(2年、仙台育英)
効果的なキックでゲームメイクを図り、前半の善戦に貢献。献身的なタックルもみせるなどディフェンス面でもフル稼働した。

○PICK UP
・帝京大
HO 津村 大志(3年、御所実業)
ラインアウトに苦しんだが公式戦初のHOでの先発を全う。
力強いコンタクトが魅力で、昨季リザーブ、春季大会では先発でプレーした左PRの印象が強いが、菅平練習試合ではHOでの出場もあった。U17日本代表にはHOとして選出されるなどその能力は高く、その時の左PRには江良颯(3年、大阪桐蔭)がいた。高3時は左PRでプレーし高校日本代表候補入り。

・青山学院大
LO 荒川 真斗(1年、國學院久我山)
対抗戦初スタメンでフル出場し、接点でのファイトで貢献。ルーキーながら春季大会では全試合に先発しいきなり主力に定着した。怪我からの本格復帰となりこれからのさらなる飛躍に期待。
高3時には同校4年ぶりの花園出場に貢献。花園では2回戦で3トライを挙げるなど活躍し3回戦進出を果たした。また、高校日本代表候補に選出された。

日本体育大学 0-74 明治大学

○出場メンバー
・日本体育大
FWは、熾烈なレギュラー争いが続くHOに藤田幹太(2年、筑紫)に代わって萩原一平(2年、中部大春日丘)が入る。また、6番には前試合でトライを挙げた伊藤拓哉(3年、東京)に代わって上田康輔(4年、大分雄城台)を起用。リザーブには今春デビューしたSH日高柊(2年、鹿児島工業)がメンバー入り。

・明治大
FWはガラリと変更。両PRを中山律希(3年、天理)と倉田真(4年、京都成章)に変更。LOには武内慎(4年、石見智翠館)が入る。バックローは、6番に住吉一晟(3年、國學院久我山)、7番に福田大晟(2年、中部大春日丘)、8番に松本光貴(3年、明大中野八王子)と全員を変更。BKは、主将のWTB石田吉平(4年、常翔学園)が先発入り。リザーブのPR床田淳貴(3年、桐蔭学園)、PR古田空(3年、明大中野)、LO田島貫太郎(2年、東福岡)、FL楢﨑海人(4年、筑紫)は出場すれば対抗戦デビュー。

○試合内容
台風14号が迫る中、雨の中のゲームとなった。明治大は序盤に敵陣に攻め込むも、日本体育大の粘り強いディフェンスにあい、なかなか取り切れない展開が続く。それでも、16分、FWで押し込んだ後のBK展開で、WTB石田吉平(4年、常翔学園)が上手く顔を出し、最後はエッジに残ったLO山本嶺二郎(3年、京都成章)が飛び込んで先制トライ。22分にはSH萩原周(3年、大阪桐蔭)の的確なパスからFL福田大晟(2年、中部大春日丘)が縦に抜け出して追加点。さらに、30分には敵陣マイボールスクラムから右に外まで展開し折り返しパスをもらったCTB廣瀬雄也(3年、東福岡)がトライ。前半終盤にはWTB秋濱悠太(2年、桐蔭学園)がトライをマークし26-0と明治大リードで前半を折り返す。日本体育大は安定したスクラムと献身的なタックルをみせるが、空いたスペースにボールを運ぶ相手のアタックを受けきれず。後半に入ると、早々に抜けだしたWTB秋濱がトライを挙げると、その後も分厚い攻撃でWTB石田が2トライを挙げるなど後半だけで8トライを重ね圧倒。日本体育大は試合終盤に相手ゴール前まで攻め込むが得点ならず。明治大の大勝で試合を終えた。

○MVP
・日本体育大
[FW] PR 砂田 優希(4年、駒込)
スクラムの安定性に寄与し、抜群の存在感を放った。また、豊富な運動量とコンタクトの強さでも貢献し、最前線で体を張り続け味方を鼓舞。
[BK] WTB 森屋 堪太(3年、関学六浦)
大量リードを許す展開でなかなか好機を生み出せないなか、体幹の強いランニングで前への推進力を見せ続けた。

・明治大
[FW] FL 福田 大晟(2年、中部大春日丘)
対抗戦初先発となった試合ではつらつとプレーし、チームの大勝に貢献。何度となく縦への強さをみせ、前半22分には見事な突破からトライを挙げた。
[BK] WTB 石田 吉平(4年、常翔学園)
抜群のスピードでハットトリックをマークする決定力をみせつけた一方、味方のトライを生み出すプレーでも貢献。常にアタックの核として君臨し、チームを牽引した。

○PICK UP
・日本体育大
CTB/FB 辰己 一輝(2年、日体大柏)
後半20分に途中出場。
昨年度ルーキーながら対抗戦デビュー。今春季大会ではCTBとFBで全試合に先発出場し、スピードを生かした突破を武器に活躍。今後のレギュラー取りが期待される。

・明治大
FL 楢﨑 海人(4年、筑紫)
後半20分に途中出場し対抗戦デビュー。力強い縦アタックを披露した。
高校日本代表選出歴を持ち、東福岡の面々がズラリと並ぶなか県代表の主力として国体準優勝。高3時の花園予選決勝では東福岡相手に個人技で突破しトライを挙げた。
大学での活躍が待ち望まれるなか、ようやくの対抗戦デビューとなった。

早稲田大学 23-17 筑波大学

○出場メンバー
・早稲田大
FWは変更なし。BKはSOに吉村紘(4年、東福岡)が入る。吉村の10番は昨年度の対抗戦帝京大戦以来。また、WTBに前試合で高いアジリティをみせトライを挙げるなど実力を発揮した細矢聖樹(2年、國學院栃木)が入る。リザーブには春季大会で活躍したFL小池航太郎(3年、早稲田実業)が対抗戦初のメンバー入り。また、FB京山秀勇(3年、東筑)、WTB磯崎錬太郎(3年、城東)も出場すれば対抗戦デビュー。

・筑波大
FWは、前試合で対抗戦デビューを果たした倉崎大丞(4年、筑紫丘)が3番に入り先発。4番には前試合で負傷交代した梁川賢吉(3年、尾道)に代わり、横溝昂大ショーン(3年、福岡)がFLから回る。横溝は前試合でセットプレーを中心に大活躍、今春季大会ではLOを務めた。そのFLには楢本鼓太朗(4年、修猷館)が今対抗戦初先発。BKは、15番にチームの中心、植村陽彦(4年、茗渓学園)が今対抗戦初登場。リザーブの注目は松井翔(3年、東海大大阪仰星)。SH争い参戦へ実力発揮なるか。

○試合内容
台風14号が迫る中、雨の中のゲームとなった。試合は開始早々に動く。SO吉村紘(4年、東福岡)が敵陣に蹴り込んだキックを自らチャージして、それを拾ったLO前田知暉(4年、東海大大阪仰星)がNo8相良昌彦(4年、早稲田実業)につないで早稲田大が先制トライ。その後、早稲田大はスクラムで相手を圧倒し、再三ペナルティを誘発。吉村が37分までにPG3本を加えてリードを広げる。筑波大はブレイクダウンと接点のファイトで相手に崩させないながらも、反則がひびき主導権を握られる。31分頃にゴール前ラインアウトのチャンスを得るが、FL村田陣悟(3年、京都成章)にインターセプトされ得点ならず。早稲田大は、前半終了間際にアタックが詰まったところをNo8相良がキックからのドリブルで貴重なトライを挙げさらに点差をつける。23点のリードを許した筑波大は後半モールを中心に反撃に出る。後半途中までは膠着状態が続いたが、22分、No8谷山隼大(3年、福岡)の50:22で得たラインアウトからモールを約20m押し込んでHO肥田晃季(4年、中部大春日丘)がトライ。続く、31分にはWTB大畑亮太(2年、東海大大阪仰星)、37分には途中出場のHO平石颯(3年、桐蔭学園)がいずれもモールからトライ。6点差まで迫るも最後は及ばず。注目の一戦は早稲田大の勝利となった。

○MVP
・早稲田大
[FW] No8 相良 昌彦(4年、早稲田実業)
推進力のあるプレーを見せ続け、チームを牽引。見事な走力で先制トライを挙げると、攻撃に詰まった前半終了間際の局面ではキックを使った個人技で突破して貴重なトライをマークした。
[BK] SO 吉村 紘(4年、東福岡)
正確なキックを武器に巧みなゲームメイクをみせチームを勝利に導いた。試合開始早々には自らの絶妙なキックをチャージして先制トライを生み出すと、その後も3本のPGを確実に決めた。

・筑波大
[FW] No8 谷山 隼大(3年、福岡)
強いフィジカルとコンタクトでチームのアタックを牽引。豊富な運動量で接点でのファイトを続けた。また、後半22分には反撃のトライにつながる50:22をみせれば、終了間際にもチャンスを生むロングキックを蹴り込むなど総合力の高さを披露した。
[BK] SH 白栄 拓也(3年、高鍋)
素早い球出しに加え、ブレイクダウンや接点でも奮闘し試合を通じてフル稼働。前半40分には抜け出したSH宮尾昌典(早稲田大2)をトライ寸前で止めるなど好ディフェンスでも存在感をみせた。

○PICK UP
・早稲田大
FL 小池 航太郎(3年、早稲田実業)
後半25分に途中出場し対抗戦デビュー。
推進力のある走力を武器に春季大会で台頭し、菅平練習試合でも活躍。
高校時代、2年時に一学年上のNo8相良昌彦(早稲田大4)、FB小泉怜史(早稲田大4)、同学年のLO池本大喜(早稲田大3)らとともに花園に出場。3年時は予選決勝で敗れ花園出場を逃した。

・筑波大
HO 平石 颯(3年、桐蔭学園)
途中出場し後半37分にラインアウトモールから対抗戦初トライをマーク。昨年度もリザーブとしてチームに貢献。
高校時代は、2、3年時に選抜大会優勝。優勝した3年時の花園では2回戦の長崎北陽台戦で負傷し、以降の試合を欠場した。2年時までNo8でもプレーしたが、佐藤健次(早稲田大2)の台頭もあり、3年時は不動の2番として活躍。また、高校日本代表候補にも選出された。同級生には、SO伊藤大祐(早稲田大3)、CTB桑田敬士郎(青山学院大3)ら。

大学ラグビー チーム紹介㉔ 関西学院大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月19日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
  1回戦  0- 0 龍谷大
  2回戦 22-33 京都産業大
  順位決定戦  0- 0 同志社大
 7・8位決定戦 38-22 関西大
 王者京都産業大に敗れたものの一定の成果をみせ、順位決定戦では関西大に勝利。両CTB本山、冨岡の台頭に加え、中、武藤のルーキー陣も存在感を示した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 〇33-28 青山学院大
 〇35-21 流通経済大
 ●28-43 専修大

戦力分析

[FW]
坂野龍太郎が抜けた1番は、昨年度リーグ5試合に先発した浅井海翔(4年、東海大大阪仰星)が残るが、3番での出場が濃厚。そのような中、春季トーナメントで台頭した黄世邏(2年、中部大春日丘)と菅平でスタートを担った西村優希(3年、京都成章)がポジションを争う。3番は前出の浅井海翔(4年、東海大大阪仰星)が回り、そこに昨季主力を担った安達朋樹(3年、大阪桐蔭)も健在で、豊永慎之佑(3年、大分舞鶴)も控える。また、昨年度高校日本代表候補選出のルーキー池田蒼威(石見智翠館)にも期待。

HOは、昨年度スタートを担った副将の山田哲平(4年、東海大大阪仰星)、舘山颯人(4年、清真学園)、平生翔大(2年、関西学院)が残り、春季トーナメントで先発デビューを果たした里見聡次朗(3年、報徳学園)もおり争い必至。また。昨年度高校日本代表候補選出のルーキー赤星泰成(東福岡)にも注目。

LOは昨年度リーグ戦全試合先発の入江元気(4年、八幡工業)が健在で、もう一つを、昨年度先発を務めた野矢健太郎(3年、石見智翠館)、河村レイジ(4年、大阪桐蔭)、藤井崇弘(2年、石見智翠館)、春季トーナメントで先発したNo8も担う濱崎真一(3年、関西学院)、今春デビューの川内悠斗(3年、中部大春日丘)がしのぎを削る。

FLは昨年度主力の魚谷勇波が抜けたが、昨年度1年生ながら主力に定着した稲垣直希(2年、石見智翠館)が健在。コンビを組むのは1年生から公式戦を経験し、春季トーナメントや菅平でも存在感を示した兪瑛士(3年、関西学院)が筆頭で、そこに菅平でスタートを経験したルーキーの小林典大(京都成章)、今春先発のあった國本周亮(3年、関西学院)と西村駿希(3年、関西学院)、今春デビューの今井健斗(近大附)と遠藤慶(3年、長崎北陽台)らが出場をうかがう。

チームを牽引し絶対的な存在だった松田進太郎(中国RR)が卒業したNo8は、前出の濱崎真一(3年、関西学院)が有力。そこに1年生ながら春季トーナメントで先発を果たした山本晧三郎(京都成章)と同じくルーキーで前出の小林典大(京都成章)が参戦する。

[BK]
SHは橋詰学が抜けたが、昨年度その橋詰とともにスタートを担った主将の坂原春光(4年、東海大大阪仰星)がチームを牽引。そこに、春季トーナメントでリザーブを務めた金築達也(3年、報徳学園)が控える。また、昨季公式戦に出場した牟田陸人(4年、関西学院)もいる。

SOは昨年度主力の齊藤綜馬(3年、関西学院)が健在。春季トーナメント関西大戦で先発し勝利に貢献した澤田壮太郎(2年、尾道)も注目。高校時代は1年生からチーム司令塔を務めた逸材。坂原春光(4年、東海大大阪仰星)が担う場面も。また、泉谷尚輝(3年、東海大大阪仰星)にも期待。

石山夏祈や塩谷大稀らが抜けたCTBは、昨季主力としてプレーした松本壮馬(2年、石見智翠館)と昨季リーグ戦2試合に先発した川村祐太(2年、関西学院)が残るが、春季トーナメント、菅平で活躍した本山峻也(4年、関西学院)と冨岡周(3年、御所実業)が筆頭。冨岡は高校日本代表に選出された経歴を持つ。また、昨季から公式戦に出場する佐藤然(3年、中部大春日丘)にも期待。

WTBは奥平湧(相模原DB)と後藤多輝が卒業。昨年度主力を担った抜群のスピードを持つ加藤匠朗(3年、関西学院)が健在で春季トーナメントでも3トライを挙げるなど活躍。また、昨年度花園を制覇し高校日本代表候補選出の期待のルーキー中俊一郎(東海大大阪仰星)が春季トーナメントでその実力を発揮し定着。そこに、昨年度リーグ戦2試合に先発した伴井亮太(4年、大阪桐蔭)、菅平で先発のあった伍々拓也(4年、関西学院)に加え、大塚健太郎(3年、関西学院)や山本快(2年、関西学院)が出場をうかがう。

ながらく主力を務めた奥谷友規が抜けたFBは、すでに今春より活躍する昨年度高校日本代表候補選出の注目ルーキー武藤航生(関西学院)が担う。

昨年度リーグ全敗で最下位。春季トーナメントでは関西大に勝利するなど一定の手応え。中、武藤など実力あるルーキーが既に存在感を発揮するなど有力選手も多く、チーム全体としてさらなる成長が期待される。一つでも上の順位へ。

Aリーグ日程

  9月18日 京都産業大
  9月25日 近畿大
 10月 9日 天理大
 10月30日 同志社大
 11月13日 立命館大
 11月19日 関西大
 12月 3日 摂南大

大学ラグビー チーム紹介㉓ 摂南大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月17日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
  1回戦  60- 5 朝日大
  2回戦 24-50 近畿大
  順位決定戦  38-29 関西大
 5・6位決定戦 27-52 同志社大
 昨季リーグで敗れた関西大に勝利すると、最終的には大差となったものの同志社大に対し前半を僅差で終えるなど力をみせた。主力が抜けたポジションに高木、嶋本が台頭するとともに、留学生のアミニアシ・ショーとカストン・マイケルズも存在感を示した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●24-35 立正大
 〇84-33 関東学院大

戦力分析

[FW]
1番は昨年度スタートを担った仲嶺夏輝(3年、尾道)と梁起繁(2年、大阪朝高)が残るが、昨年度LOでもプレーした森山正臣(4年、京都工学院)が春季トーナメントで活躍し定着。そこに今春デビューの今田伸太(3年、大阪桐蔭)も参戦する。3番は戸高寛康が抜けたが、昨季リーグ戦2試合に先発した原渕修人(3年、摂津)が健在で、HOも担う大西翔(3年、大産大附)、ルーキーの呉侑駿(大阪朝高)と栗原将之(報徳学園)が控える。

昨年度先発を務めた米田辰巳と正木陸久が抜けたHOは、春季トーナメントで頭角を現した高木崇太郎(4年、大阪)が定着。そこに木村歩夢(4年、京都成章)が出場をうかがう。

LO陣は昨年度主力を担ったFWリーダーの徳永リオ吉平(4年、上宮)と森山迅都(3年、京都工学院)が健在で、今春デビューの蔭山奏(4年、徳島・城北)と1年時に活躍したU18フィジー代表歴を持つヴェティ・トゥポウ(3年)が絡む。

両FLは主力の隈元添太(島津製作所)と譲原匠海が卒業。春季トーナメントで全試合に先発し実力を示した河野秀太郎(2年、報徳学園)、1年時から公式戦に出場し、U18、U20フィジー代表の選出経験を持つアミニアシ・ショー(3年)が筆頭。そこに、松川嵩良(3年、天理)、今春デビューの清崎公希(4年、天理)と角谷宏大(2年、常翔学園)が出場をうかがう。

No8は絶対的存在のヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ(4年)が君臨。破壊力のある突破で春季トーナメントにて5トライを挙げるなど活躍。

[BK]
昨年度の主力で今季主将を担う藤谷龍哉(4年、京都成章)がチームを牽引する。そこに今春デビューの三田村裕城(3年、石見智翠館)、BKリーダーの西村和(4年、天理)が控える。

SOは1年生ながら昨季終盤に定着した大津直人(2年、常翔啓光学園)が健在で、春季トーナメントでスタメン出場を果たした片岡聖磨(2年、大阪桐蔭)が参戦する。

チームのアタックを牽引したテビタ・タイ(SA広島)が卒業したCTBは、昨年度主力の東将吾(4年、芦屋学園)が残る。春季トーナメントは欠場したが、菅平練習試合では健在ぶりをみせた。コンビを組むのは、春季トーナメントで頭角を現した嶋本大賀(2年、大産大附)が有力。また、今春出場した桑原秀征(4年、八幡工業)と鈴木尊就(2年、常翔学園)、U16フィジー代表歴を持つジョシュア・ナレヴェア(1年)にも期待。

藤井延卓、熊倉拓海ら主力が抜けたWTB。前薗斗真(3年、東海大大阪仰星)が残るがFBでの出場が濃厚。そのような中、U18南アフリカセブンズ代表歴を持つ驚異的なスピードが魅力のカストン・マイケルズ(1年)が注目で、春季トーナメントに出場した垣石仁(4年、東海大大阪仰星)、三原大地(4年、御所実業)、木田匡哉(2年、常翔啓光学園)、水戸部駿希(2年、京都成章)も有力。

チームの核であったヴィリアミ・ツイドラキ(トヨタV)が卒業したFBは、1年生からWTBで主力を担う決定力の高い前薗斗真(3年、東海大大阪仰星)が務める。また、CTBも担う突破力が魅力のヴィリアミ・サポイ(2年、開志国際)も注目。

昨年度はリーグ1勝に終わったが、今春季トーナメントで同志社大相手に力をみせるなど着実にレベルアップをみせている。留学生を中心とした攻撃力には爆発力があり、上位校相手に肉薄し一つでも上の順位を狙う。

Aリーグ日程

  9月18日 近畿大
  9月25日 京都産業大
 10月 9日 同志社大
 10月23日 天理大
 11月13日 関西大
 11月19日 立命館大
 12月 3日 関西学院大

大学ラグビー チーム紹介㉒ 関西大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月17日投稿)


今季の主な戦績

[春季トーナメント]
  1回戦  38- 7 大阪体育大
  2回戦 12-57 天理大
  順位決定戦  29-38 摂南大
 7・8位決定戦 22-38 関西学院大
2回戦で天理大に大敗すると、その後、昨年度リーグで勝利した摂南大と関西学院大に競り負け8位に終わった。ディフェンスに課題を残したものの、攻撃には一定の成果が見え、ルーキーの中村、奥平が存在感を示すなど収穫ある大会となった。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●31-38 専修大
 ●19-31 立正大
 〇26-22 青山学院大
 ●24-28 立教大
 〇38-21 日本体育大

戦力分析

[FW]
1番は昨年度1年生ながらリーグ戦全試合に先発した宮内慶大(2年、東福岡)が健在。そこに今春デビューの中岡大暉(2年、石見智翠館)と河瀬拓磨(4年、関大北陽)が控える。3番は龍田恭佑が抜けたが、昨年度リーグ戦で5試合に先発した細矢一颯(3年、関大北陽)が筆頭で、春季トーナメントでスタメンを経験し存在感をみせた注目ルーキーの平尾啓太(大阪桐蔭)が出場をうかがう。また、1年生から公式戦を経験する杉原絃太(3年、大産大附)と昨季リザーブで出場した志永孝吉(3年、東海大大阪仰星)もいる。

HOは昨年度スタートを担ったスピードのある今井虎太郎(4年、尾道)とキャリーが魅力の垣本大斗(3年、石見智翠館)が今年も激しく争う。そこに1年生ながら春季トーナメントで先発を経験したルーキーの山本真士(石見智翠館)と今春デビューの完山汰成(2年、光泉カトリック)が参戦する。

LO陣は、栗本勘司(大阪府警察)が卒業したが、昨年度1年生ながら主力を担った篠田昂征(2年、城東)が残る。そのような中、春季トーナメントで活躍し定着した中薗拓海(3年、大産大附)と今春デビューし菅平でもスタート担った昨年度高校日本代表候補選出の期待のルーキー、セットプレーの中心となる中村豪(常翔学園)が有力。そこに、1年時から公式戦に出場する福島蒼(4年、大産大附)らが絡む。

昨年度主力を務めた山本大輝と千原拓真が抜けた両FLは春季トーナメントで頭角を現した松田一樹(4年、光泉カトリック)、末長武尊(4年、東福岡)、西山光太郎(2年、天理)、菅平で存在感を示した岩﨑友哉(3年、関大北陽)、すでに今春スタメン出場を果たしトライも上げた昨年度の花園を制した高校日本代表候補選出の注目ルーキー奥平一磨呂(東海大大阪仰星)、昨季多くの試合に出場した雨谷陸椰(3年、常翔学園)ら有力選手がひしめく。

No8はチームを牽引する主将の池原自恩(4年、関西大一)が務める。そこに春季トーナメントで公式戦初先発を果たした堀内慧人(3年、尾道)、昨季リーグ開幕戦でスタートを担った前出の雨谷陸椰(3年、常翔学園)が出場をうかがう。

[BK]
SHは1年生からレギュラーを務める溝渕元気(3年、大産大附)が健在。そこに、今春先発を果たすなど台頭した湫叶太(3年、東海大大阪仰星)と昨季の春季トーナメントでスタートを担った末井健将(3年、報徳学園)が参戦する。

高桑基生が抜けたSOは、優れたゲームメイクとランスキルを武器に今春頭角を現した池澤佑尽(3年、東福岡)が担う。また、菅平ではCTBが主戦場の佐藤泰我(4年、石見智翠館)が務めるゲームも。昨年度FBの主力を務めた山村英毅(4年、関大北陽)も可能性あり。

両CTBは昨年度主力の立石和馬(2年、東福岡)と藤原悠(4年、大阪桐蔭)が筆頭で、今春デビューで存在感をみせた山本紫温(4年、常翔学園)と菅平合宿で活躍した米虫悠輔(2年、関大北陽)も有力。また、前出のパス、キックスキルが高い佐藤泰我(4年、石見智翠館)もいる。

WTBは木村一信が抜けたが、1年から主力を担うスピード抜群の澤口飛翔(3年、御所実業)、昨年度リーグ終盤にスタートを担った大坪勇太(4年、國學院久我山)、春季トーナメントで実力を示したトライゲッターのルーキー遠藤亮真(東福岡)、菅平で存在感みせた同じくルーキーの北田岳(常翔学園)、昨年度1年生ながら先発を経験した石川海翔(2年、大産大附)、今春デビューの冨田修平(4年、常翔学園)、BKリーダーの大西俊一朗(4年、関大北陽)ら有力選手ひしめく。また、FBを主戦とする垣本大誠(4年、石見智翠館)が担う可能性も。

FBは、昨年度スタートを担った山村英毅(4年、関大北陽)と副将の垣本大誠(4年、石見智翠館)、石田航希(4年、関西大一)が残るが、山村は欠場が続いている状況。春季トーナメントで起用があり、菅平でも15番で先発したCTBが主戦の立石和馬(2年、東福岡)、同じく菅平で先発したルーキーの北田岳(常翔学園)にも期待。

昨季はAリーグで2017年シーズン以来の勝利を含む2勝を挙げた。しかし、春季トーナメントでは8位に終わり、ディフェンスに課題を残した。昨年度の主力が多く残るチームは、さらなるレベルアップを図り、昨季以上の成績を目指し、大学選手権出場も視野に入れる。

Aリーグ日程

  9月18日 天理大
  9月25日 同志社大
 10月16日 京都産業大
 10月23日 近畿大
 11月13日 摂南大
 11月19日 関西学院大
 12月 3日 立命館大

大学ラグビー チーム紹介㉑ 立命館大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月15日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
  1回戦  67-20 IPU環太平洋大
  2回戦  57-14 同志社大
  準決勝  19-78 京都産業大
 3位決定戦 5-26 近畿大
 チームを支えた主力陣が抜けたが、同志社大に勝利するなど4位という結果に一定の手ごたえ。中川、江木畠、北村など昨年度の主力がチームを引っ張る中、1年生を中心に下級生が存在感を示した。2年生の本郷、山下らが実力を発揮したことに加え、3位決定戦では23人中1年生が7人メンバー入りするなどルーキー陣の起用も目立った。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 コロナの影響により中止

戦力分析

[FW]
1年から主力を務めた百地龍之介(トヨタV)が卒業した1番には、2年時にリザーブで出場したスピードのある梅本遥己(4年、立命館慶祥)、昨年度全試合でリザーブを務めた前川和輝(3年、天理)が筆頭で、そこに今春デビューの大西馨汰(3年、静岡聖光学院)が絡む。昨年度スタートを担った金井慎太郎が抜けた3番は、昨年度リーグ戦で先発もあり、今春季トーナメントで活躍したスクラムの強い藤野翼(4年、関学六浦)が有力で、既に今春から存在感放つコンタクトと走力が魅力のルーキー甲斐匠馬(東福岡)が参戦する。

HOは副将の横尾太一(SA広島)が卒業したが、昨年度リーグ戦で先発も務めた主将の中川魁(4年、大阪桐蔭)が健在で、安定したセットプレーで春季トーナメントでも活躍。そこに、今春リザーブを担った昨年度U20日本代表候補選出の注目ルーキー大本峻士(常翔学園)が出場をうかがう。

LO陣は昨年度リーグ戦全試合に先発した阿部孔哉が抜けたが、全試合でコンビを組んだ宮城雄真(3年、京都成章)が健在。そのような中、春季トーナメントで木本佳佑(3年、関大北陽)と福江仙太郎(3年、鳴尾)が頭角を現し争い必至。また、昨季公式戦に出場した堀田雄志郎(4年、中部大春日丘)、今春デビューの服部峻(3年、東福岡)にも期待。

スタートを担った小島良介と中村壮(東京ガス)が抜けたが、昨年度リーグ戦で先発を果たした伏見拓翔(4年、報徳学園)と江木畠悠加(2年、大分舞鶴)が残る。江木畠は春季トーナメントでも存在感を放ち、今春は本郷正人(2年、中部大春日丘)も安定したプレーで活躍。また、ルーキーながら春季トーナメントで3試合に先発したブレイクダウンでの働き光るルーキーの榎本匡志(大阪桐蔭)も注目。今春デビューの1年生、小川虎汰朗(京都成章)、1年時にリーグ戦で活躍した長田啓(4年、東福岡)にも期待。

No8は長らく主力を務めた宮下大輝(花園L)が卒業。ルーキーの島正輝(大分舞鶴)が春季トーナメントで活躍し筆頭。コンタクトの強さが光る。また、前出の本郷正人(2年、中部大春日丘)が務める可能性も。

[BK]
SHは1年からレギュラーで絶対的な存在の北村瞬太郎(3年、國學院栃木)が健在。そこに、春季トーナメントで先発を経験したテンポのいいパス出しが魅力の土谷琉晃(2年、東福岡)、今春1年生ながらリザーブを務めた仕掛けの上手い堀陽人(中部大春日丘)が出場をうかがう。また、昨季リザーブで出場した諸井琉也(4年、流経大柏)も期待。

下級生時から司令塔を務めチームを牽引した江良楓が抜けた10番は、春季トーナメントで活躍したゲームコントロールが光る山下真之介(2年、流経大柏)が筆頭。高校時代は浅見亮太郎(筑波大2年)、ワーナー・ディアンズ(BL東京)らとともに活躍。また、FBを務める吉本匠希(3年、常翔学園)が担う試合も。

CTBは木田晴斗(S東京ベイ)が抜けたが、昨年度スタートを担った森駿太(3年、東福岡)と江川剛(3年、桐蔭学園)が残る。そのような中、1年生から公式戦を経験する副将の宮嵜隼人(4年、報徳学園)が春季トーナメントで活躍。また、今春はルーキーの藤原洋斗(京都成章)が先発出場を果たした。他に、今春デビューしトライも挙げた梁井大希(3年、尾道)もいる。

藤井健太郎(中国RR)と前出の木田晴斗(S東京ベイ)が卒業したWTBは、昨年度リーグ戦でともに2試合に先発した安井拓馬(4年、東海大大阪仰星)と間瀬陽紀(4年、深谷)が残るが、今春に頭角を現し定着した山本龍吾(4年、洛北)と春季トーナメントで3トライを挙げるなど1年生ながら高い決定力で活躍した御池蓮二(東海大大阪仰星)が筆頭。そこに、今春デビューの矢内裕人(3年、桐生第一)も参戦する。

FBは昨年度主力を担った吉本匠希(3年、常翔学園)と安井拓馬(4年、東海大大阪仰星)が健在。加えて、今春に公式戦初スタメンを経験した友定啓仁(4年、玉島)も注目。

昨年度はリーグ5位に終わり、3年連続で大学選手権を逃した。百地、宮下、江良、木田、藤井ら主力が抜けたが、今春は1年生を中心に下級生が台頭し同志社大に大勝するなど力をみせた。菅平合宿中止の影響が懸念されるものの、伸びしろ十分のチームは4年ぶりの選手権出場へひた走る。

Aリーグ日程

  9月18日 同志社大
 10月 2日 天理大
 10月16日 近畿大
 10月30日 京都産業大
 11月13日 関西学院大
 11月19日 摂南大
 12月 3日 関西大

大学ラグビー チーム紹介⑳ 同志社大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月14日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
  2回戦  14-57 立命館大
  順位決定戦 0- 0 関西学院大(不戦勝)
 5・6位決定戦 52-27 摂南大
 昨年度の主力が多く卒業し、中心選手に怪我人を抱えた春は立命館大に大敗するなど5位に終わるも、石井、藤田が台頭したことに加え、ルーキーの林、大島が存在感をみせるなど意義ある大会となった。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●19-58 東海大
 ●14-16 青山学院大
 ●25-33 早稲田大
 東海大戦は、序盤に積極的に仕掛け先手をとるも、接点とコンタクトで上回る相手に徐々に流れを持っていかれ、分厚い攻撃を受けきれず大量失点し大敗。早稲田大との一戦は拮抗した試合展開となり、常に先手をとるゲーム運びをみせるも、試合終盤に立て続けにトライを許し逆転負け。敗れたものの終了間際にカウンターアタックの流れからトライを奪うなど粘り強さが光った。

戦力分析

[FW]
昨年度リーグ戦、選手権で全試合に先発出場した山本敦輝(3年、常翔学園)と李優河(4年、大阪朝高)の両PRが健在だが、春季トーナメントで台頭した石井智己(3年、同志社香里)、小西優治(3年、東福岡)、土井康暉(2年、常翔学園)も注目。

HOも昨年度リーグ戦、選手権で全試合に先発出場した西濱悠太(3年、東福岡)が健在。そこに、春季トーナメントと菅平で先発を経験した大山卓真(3年、報徳学園)、昨年度高校日本代表候補選出の注目ルーキーで今春デビューを果たした長島幸汰(京都成章)が出場をうかがう。

昨年度スタートを務めた依藤隆史、南光希が抜けたLO陣は、今春デビューのし菅平ではスタートを担った秦隆太(4年、大阪桐蔭)、春季トーナメントと菅平で先発を経験した渡邊陽二(3年、小倉)、昨年度バックローでリザーブを中心に出場し、菅平ではLOで先発した推進力のある馬渡仁之祐(4年、東海大大阪仰星)が有力。また、今春順位決定戦で先発を果たした鈴木康平(4年、旭野)も期待で、春季トーナメントではFLが主戦場の梁本旺義(4年、常翔学園)主将がスタートを務めた点も興味深い。

両FLは、昨年度チームを牽引した、今季主将を務める梁本旺義(4年、常翔学園)と小島雄登(4年、東福岡)が健在。そこに、小柄だが体の強い向井竜平(4年、同志社香里)、高いワークレートを誇る石井伶央(3年、國學院久我山)、激しいタックルが持ち味の奥平都太郎(2年、東海大大阪仰星)が出場をうかがう。

絶対的存在だった木原音弥が卒業したNo8は、春季トーナメント順位決定戦摂南大戦で2トライを挙げ、菅平練習試合でも活躍したルーキーの林慶音(大阪桐蔭)が筆頭で、1年時から公式戦に出場し、春季トーナメントでも存在感を示した突破力のある久保太陽(2年、報徳学園)も期待。

[BK]
長らくハーフ団で主力を務めた田村魁世(トヨタV)が卒業したSHは、春季トーナメントと菅平でスタートを務めた藤田海元(2年、東海大大阪仰星)と昨年度リーグ戦と大学選手権で先発を果たすなど多くの試合に出場した新和田錬(4年、尾道)が争う。そこに、昨季から公式戦を経験する福岡壮太郎(3年、御所実業)と昨年度高校日本代表候補選出の高いアジリティみせる注目ルーキー石田太陽(東海大大阪仰星)が参戦する。

昨年度リーグ戦、大学選手権全試合に先発出場し司令塔の座を確立した嘉納一千(3年、大阪桐蔭)が健在だが、今季は12番、FBでの出場も有力。そのような中、ルーキーの大島泰真(京都成章)が実力を発揮し存在感を放つ。また、今春デビューの村岡麟太郎(2年、東海大大阪仰星)にも注目。

CTBは各カテゴリーの代表に選出され、世代トップレベルの実力を誇った稲吉渓太(東京ガス)が卒業したが、昨年度スタートを務めた西村海音(4年、同志社)、岡野喬吾(3年、常翔学園)、大森広太郎(4年、茗溪学園)が残り、そこに春季トーナメントと菅平でスタートを務めた市川亮太(3年、東海大大阪仰星)と井ノ口和門(4年、同志社香里)、今春存在感を示した大槻健人(4年、同志社香里)、今春デビューの古舘晏璃(4年、洛北)らがひしめく。また、菅平では前出の嘉納一千(3年、大阪桐蔭)が12番を務めるゲームも。

高い決定力でチームを支えた和田悠一郎が抜けたWTBは、昨年度先発を経験した大森広太郎(4年、茗溪学園)と芦塚仁(3年、大阪桐蔭)が残るが、大森はFBでの出場が濃厚。芦塚は春季トーナメントと菅平で健在ぶりをアピール。そして、今春先発を果たした渡邊辰之介(4年、函館ラ・サール)と江口翔(2年、東福岡)、菅平で実力をみせた山本希(2年、石見智翠館)に期待。また、前出の岡野喬吾(3年、常翔学園)の出場も。

FBは個で打開する爆発的なランが脅威だった山口楓斗(静岡BR)が卒業。菅平でスタートを担った大森広太郎(4年、茗溪学園)が筆頭だが、春季トーナメントで先発した前出の嘉納一千(3年、大阪桐蔭)の起用も考えられる。

昨年度は5年ぶりの大学選手権ベスト8を達成。昨年度から田村、稲吉、和田、山口らBKのタレントが卒業したが、嘉納やルーキーの大島ら好選手が多く揃いその配置も含め要注目。今季は新たなアタックの確立とフィジカルアップで昨季以上の成績を狙う。

Aリーグ日程

  9月18日 立命館大
  9月25日 関西大
 10月 9日 摂南大
 10月30日 関西学院大
 11月 6日 京都産業大
 11月20日 近畿大
 12月 3日 天理大

大学ラグビー チーム紹介⑲ 天理大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月13日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
 2回戦 57-12 関西大
 準決勝 43-19 近畿大
  決勝  31-31 京都産業大
 関西大に大勝すると、準決勝では昨年度リーグで敗れた近畿大に快勝。決勝では昨季のリーグ王者京都産業大と接戦の末、引き分け優勝を果たした(両校優勝)。昨年度の主力が存在感をみせる一方、三木、上野らが台頭し、ルーキーの上ノ坊も活躍。公式戦出場が少ないながら主将に就任した照井もチームをまとめあげるとともに豊富な運動量でその実力を発揮した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ● 7-55 帝京大
 △12-12 明治大
 ●19-41 東海大
 王者帝京大にはパワー、スピードの両面で圧倒され大敗するも、明治大との一戦では献身的なプレーで粘り強く戦いドロー。FWにこだわって挙げたトライは見事だった。その後の東海大戦は力負けし敗戦。

戦力分析

[FW]
高橋虎太郎(花園L)が卒業した1番は、春季トーナメントで台頭した三木陽平(4年、若狭)と昨年度リーグ戦での先発もあった宮田悠暉(3年、広島工業)が筆頭で、昨年度大学選手権で先発した富田凌仁(3年、若狭東)、今春デビューの中村駿介(4年、広島工業)も期待。3番は昨年度主力を担った金山忠次(4年、天理)と松野颯舞(2年、松山聖陵)が残り、激しい争い。そこに、菅平でリザーブ入りした奈良真哉(3年、秋田工業)が出場をうかがう。

昨年度主将を務めチームを牽引した佐藤康(BR東京)が抜けたHOは、1年時から主にリザーブで貢献し、2年時には日本一も経験した谷口永遠(4年、関大北陽)が筆頭。安定したセットプレーを武器に春季トーナメントよりスタートで活躍。そこに、今春デビューの寺西翔生(2年、常翔学園)が控える。

LO陣はアシペリ・モアラ(S東京ベイ)と亀沖泰輝(中部電力)が抜けたが、破壊力とスピードが魅力のナイバルワガ セタ(4年、秋田工業)が健在。そこに、今春頭角を現した渡邉完徒(2年、明和県央)、菅平で存在感を示した韮澤陽斗(4年、石巻工業)が有力。また、昨年度高校日本代表候補選出の注目ルーキー岡﨑慶喜(石見智翠館)にも期待。

FLは服部航大(相模原DB)が卒業したが、昨年度の主力でフィジカルの強い鄭兆毅(3年)と主将の照井悠一郎(4年、天理)が有力。そこに、春季トーナメントで先発を経験した成瀬椋太(3年、近大附)、No8も務める関口大輔(2年、天理)、期待のルーキー大西一平(東福岡)が出場をうかがう。

No8は日本一を経験するチームの核、山村勝悟(4年、天理)が手術明けでリハビリ中。現状は春季トーナメントでスタートを担ったパトリック・ヴァカタ(2年、日本航空石川)が有力で、菅平で先発も果たした前出の関口大輔(2年、天理)にも期待。

[BK]
SHは昨年度スタートを担ったともにスピード溢れる藤原健之朗(2年、日本航空石川)と北條拓郎(3年、天理)が健在で、春季トーナメント決勝で先発した梅谷洋明(2年、天理)にも期待。また、1年から公式戦を経験する高岸尚正(3年、常翔学園)、昨年度高校日本代表候補選出の朝倉達弥(1年、東福岡)も注目。

SOは昨年度1年生ながら司令塔を担った筒口允之(2年、長崎南山)が残るが、欠場が続いている状況。そのような中、昨年度大学選手権で先発した福本優斗(3年、上宮太子)と副将の堀田恒司(4年、東海大大阪仰星)が春季トーナメントで活躍。菅平では福本がスタートを担い、堀田は12番で出場する試合も。また、今春デビューの田中心大(2年、東福岡)にも期待。

CTBは高部勇(大阪府警察)が卒業したが、昨年度主力のパワーと走力を活かした突破が魅力のマナセ・ハビリ(3年、高知中央)を筆頭に、佐藤歓(4年、新潟工業)、間森涼太(4年、神戸科学技術)、前川風雅(3年、天理)、奥田北斗(3年、桐生第一)ら昨年度リーグ戦に出場した選手がひしめく。その中で、春季トーナメントで頭角を現したスピードとコンタクトが光る上野颯汰(2年、関商工)が筆頭。また、前出の堀田恒司(4年、東海大大阪仰星)は12番でも高いパフォーマンスをみせる。

WTBは内村祐介が抜け、アントニオ・トゥイアキ(4年)とナイバルワガ トマシ(2年、秋田工業)が残るが、トゥイアキは負傷中。今春より定着した豊田祐樹(3年、天理)を筆頭に、春季トーナメントで先発を経験した本田飛翔(3年、天理)と中嶋雄太朗(2年、大産大附)、菅平練習試合でスタメン出場を果たした津野来真(4年、天理)にも注目。

バックスリーで長らく主力を務めた江本洸志(WG昭島)が卒業したFBは、ルーキーの上ノ坊駿介(石見智翠館)が今春よりすでに主力を務めるが、現在は負傷中。その中で、春季トーナメントで公式戦初スタメンを果たし、菅平練習試合でも先発した小松頼斗(3年、滋賀学園)が有力。また、菅平では前出のマナセ・ハビリ(3年、高知中央)が担うゲームも。

初の日本一は達成した一昨年度から王者として迎えた昨季は、5連覇中だったリーグで優勝を逃すと大学選手権でも初戦敗退という悔しい結果に。日本一を知る選手は数名となったが、昨年度から一定数の主力が残り、上ノ坊など有望なルーキーも多数加入。王者を奪還するシーズンとなる。

Aリーグ日程

  9月18日 関西大
 10月 2日 立命館大
 10月 9日 関西学院大
 10月23日 摂南大
 11月 6日 近畿大
 11月20日 京都産業大
 12月 3日 同志社大

2022 関東大学対抗戦A 第1週 結果まとめ(2022年9月12日投稿)

筑波大学 22-33 明治大学

○出場メンバー
・筑波大
FB/WTB植村陽彦(4年、茗溪学園)が欠場するも、充実のメンバーを揃える。春季大会を欠場し、菅平で登場した1年から主にFLでレギュラーの梁川賢吉(3年、尾道)が4番に入り、今春LOで台頭した横溝昂大ショーン(3年、福岡)がFLを担う。大注目のエース谷山隼大(3年、福岡)はNo8。1年生では、今春から活躍するFL茨木颯(東福岡)、SO楢本幹志朗(東福岡)、菅平でスタートを担った濱島遼(福岡)が先発入り。リザーブにはルーキーの高橋佑太朗(茗溪学園)も名を連ね、PR大塚椋生(3年、茗溪学園)、PR倉崎大丞(4年、筑紫丘)、SO/FB堀日向太(2年、中部大春日丘)は出場すれば対抗戦デビュー。

・明治大
夏合宿ではコンディション不良によりメンバー編成に苦しむも、山本嶺二郎(3年、京都成章)、廣瀬雄也(3年、東福岡)ら多くの主力が間に合う。8月はほぼ1ヶ月動けなかったという石田吉平主将(4年、常翔学園)はリザーブからの登場。WTBには秋濱悠太(2年、桐蔭学園)が入る。また、春季大会で活躍した亀井茜風(3年、長崎北陽台)が対抗戦初スタメン。1年生ではPR富田陸(大阪桐蔭)とCTB山村和也(報徳学園)がリザーブ入りを果たした。また、リザーブのHO金勇哲(2年、大阪朝高)とFL福田大晟(2年、中部大春日丘)は出場すれば対抗戦デビュー。

○試合内容
タレント揃うチームがぶつかり合う接戦のゲーム。FWの力強いキャリーと一体となったライン展開で攻める明治大が前半5分にSO伊藤耕太郎(3年、國學院栃木)のトライで先制するも、すぐに筑波大がFWの強さをみせてPR木原優作(4年、東福岡)が押し込み同点。その後、効果的な裏キックを使って組み立てる筑波大がPGを2本外すも、後半36分のラインアウトからのアタックで、CTB浅見亮太郎(2年、流経大柏)の体の強さをみせる凄まじい突破により勝ち越し。しかし、明治大がカウンターアタックからのCTB齊藤誉哉(4年、桐生第一)のトライで逆転すると、前半終了間際にスクラムの強さをみせて再びSO伊藤が飛び込み追加点を挙げて前半を終える。後半に入ると12分、筑波大はラインブレイクからSO楢本幹志朗(1年、東福岡)が大きくゲインすると、ゴール前で近場を攻め最後はCTB浅見に放って同点。追いつかれた明治大は17分、相手ハイパントをLO山本嶺二郎(3年、京都成章)がキャッチしたところから、SO伊藤が抜け出して最後はFB安田昂平(2年、御所実業)が走り切って勝ち越し。その後、筑波大はFB髙田賢臣(3年、浦和)がPGを決めて迫ると相手の猛攻を粘り強くしのぎ、攻勢に出る流れがくるもミスもあり決めきれず。すると、明治大がCTB廣瀬雄也(3年、東福岡)の50:22で得たチャンスからのアタックで、SH萩原周(3年、大阪桐蔭)がラックサイドを破って、途中出場のWTB石田吉平(4年、常翔学園)がゲームを決めるトライを奪った。

○MVP
・筑波大
[FW] FL横溝 昂大ショーン(3年、福岡)
春季大会で頭角を現すと開幕戦に先発し対抗戦デビュー。今春はLOを務めたが、菅平ではFLで活躍し、対抗戦も7番で登場。190cm越えを擁する相手に対し、ラインアウトで相手ボールをスチールするなど空中戦の強さで実力を発揮。地上戦でも高いワークレートでチームに貢献した。
[BK] CTB 浅見 亮太郎(2年、流経大柏)
昨年度10番でMVP級の活躍をみせ、12番を主戦場とする今季は、持ち前の正確なパス、キックに加え、コンタクトの強さが増した。前半36分には見事な突進から個で打開し勝ち越しトライを奪うと、後半12分にも相手を振り切りトライ。的確なゲームメイクに加え、高い決定力も見せつけた。

・明治大
[FW] FL 森山 雄太(3年、東福岡)
意外にも対抗戦デビューとなったこの試合。持ち前の破壊力のあるキャリーが存分に発揮された。エッジに残るポジショニングで凄まじい前進力をみせゲインを連発。先制トライを生んだプレーも見事だった。
[BK] SO 伊藤 耕太郎(3年、國學院栃木)
両チーム通じて出色の出来。優れたアタックセンスでチームを牽引し、トライへの嗅覚をみせて前半で2トライをマーク。後半には持ち前のランスキルからFB安田昂平(2年、御所実業)のトライをアシスト。

○PICK UP
・筑波大
SO/FB 堀 日向太(2年、中部大春日丘)
後半39分に途中出場し待望の対抗戦デビュー。
1年の春季大会では10番を担うも、対抗戦では出場なし。今季は春季大会ではFB、菅平ではSOで先発する試合も。レギュラー取りに期待がかかる。高校時代は1年からレギュラーで、3年時は同校初の花園ベスト8を達成した。
WTB 濱島 遼(1年、福岡)
ルーキーながら対抗戦開幕戦にスタメン出場。高いアジリティを披露した。
春季大会で公式戦デビューを果たし、菅平練習試合ではスタートを担った。中学時代に大内田陽冬(筑波大1)、福島秀法(早稲田大1)、八尋祥吾(青山学院大1)らと太陽生命カップで準優勝を果たすなどの有力選手で、高校では主にCTBで活躍し3年時は主将を務めた。春季大会でSOで活躍した濱島海(3年、福岡)は兄。

・明治大
HO 金 勇哲(2年、大阪朝高)
後半38分に途中出場し対抗戦デビュー。
今春季大会で公式戦初出場を果たし、大東文化大戦でトライも挙げた。高3時は主将としてSH李錦寿(帝京大2)、SO/CTB金侑悟(法政大2)、FB金昂平(明治大2)らとともに花園ベスト4を達成。高校時代はNo8を担ったが、大学でHOに転向。
FL 福田 大晟(2年、中部大春日丘)
後半21分に途中出場し対抗戦デビュー。スピードに乗った思い切りのよいコンタクトで存在感を示した。
昨季1年生ながら春季大会でスタートを担い、対抗戦での出場は無かったが大学選手権ではリザーブで出場した。高校時代は1年からレギュラーで、3年時は主将として同校初の花園ベスト8に導いた。

早稲田大学 38- 8 青山学院大学

○出場メンバー
・早稲田大
FL植野智也(4年、早稲田実業)、SO伊藤大祐(3年、桐蔭学園)が欠場。10番は春季大会で台頭した守屋大誠(2年、早稲田実業)が務める。1年生の粟飯原謙(桐蔭学園)が7番、野中健吾(東海大大阪仰星)が12番で先発入り。菅平からWTBで出場する岡﨑颯馬(3年、長崎北陽台)は引き続き11番。吉村紘(4年、東福岡)はリザーブからの登場。細矢聖樹(2年、國學院栃木)は23番に入り菅平同様にWTBでの出場が濃厚。また、リザーブのHO安恒直人(2年、福岡)、PR平山貴喜(4年、函館ラ・サール)、LO栗田文介(1年、千種)、SH島本陽太(3年、桐蔭学園)は出場すれば対抗戦デビュー。

・青山学院大
金原匡佑(4年、國學院久我山)が欠場。激しいSH争いは宮下賢志(4年、日川)がスタート。菅平で定着したルーキーのHO田中太陽(常翔学園)と八尋祥吾(東福岡)が先発入り。1年生ながら春季大会で活躍した荒川真斗(國學院久我山)は怪我明けということもあり、リザーブからの登場。

○試合内容
早稲田大は青山学院大の出足がよい粘り強いディフェンスに苦しむ。前半17分にCTB松下怜央(4年、関学六浦)がようやくトライを奪うも、相手の献身的なディフェンスと自分たちのミスもあって追加点を奪えず。健闘を続ける青山学院大はPGで3点を返し、昨年同様に僅差で前半を折り返す。後半に入ると早々に早稲田大がラインアウトモールからHO佐藤健次(2年、桐蔭学園)がトライ。青山学院大は引き続き粘り強く戦うも、早稲田大の攻勢に対し、徐々にディフェンスが乱れ、反則も増える。地力に勝る早稲田大は17分にライン展開からCTB野中健吾(1年、東海大大阪仰星)、26分にラインアウトモールから再びHO佐藤がトライを挙げ引き離す。青山学院大は攻め込む時間帯もあるが相手をなかなか崩せず。その後も早稲田大が強さをみせてトライを重ねる。それでも、青山学院大は終了間際にゴール前スクラムからのアタックを継続し最後はCTB金澤春樹(4年、流経大柏)のロングパスをWTB榎本拓真(2年、桐蔭学園)が内に返して、SO青沼駿昌(2年、仙台育英)が飛び込んで1本トライを取り切り意地を見せた。

○MVP
・早稲田大
[FW] HO 佐藤 健次(2年、桐蔭学園)
相変わらずの推進力でチームを牽引するとともに、安定したセットプレーから2トライをマーク。後半早々にラインアウトモールから奪ったトライは前半苦しんだチームに勢いをもたらすものとなった。
[BK] CTB 野中 健吾(1年、東海大大阪仰星)
ルーキーながら先発出場を果たしたインサイドセンターは、攻守両面で安定したプレーをみせ、スキルの高いパスも光った。後半18分にはトライも挙げるなど対抗戦デビューながら実力を発揮。

・青山学院大
[FW] No8 辻村 康(3年、東海大大阪仰星)
献身的なプレーをみせたFW陣のなかで人一倍のフィジカルの強さを披露。相手のボールをもぎ取る場面など接点で存在感を発揮し、チームに大きく貢献。
[BK] CTB 金澤 春樹(4年、流経大柏)
試合を通じて攻守の中心として体を張り続けた。豊富な運動量と強いコンタクトでチームを牽引し、相手の脅威となった。試合終了間際のトライにつながったロングパスも見事。

○PICK UP
・早稲田大
HO 安恒 直人(2年、福岡)
後半39分に途中出場し対抗戦デビュー。
高校時代はBKながら大学に入りFWに転向し、今季よりHOを務める。FW歴が浅いなかで公式戦出場を果たした。高3時の花園予選では第2地区準決勝で優勝した筑紫に15-17で惜敗した。
SH/WTB 細矢 聖樹(2年、國學院栃木)
後半に途中出場し、スピードのあるランと俊敏性の高い動きをみせ、トライもマークした。本職はSHで高3時には花園で宮尾昌典(2年、京都成章)とともに優秀選手に選出された実力者。春季大会ではリザーブとしてアタックの推進に寄与し存在感を示した。菅平練習試合ではWTBでの出場もあり、高いパフォーマンスを披露。

・青山学院大
FL 八尋 祥吾(1年、東福岡)
1年生ながら対抗戦開幕戦に先発出場。豊富な運動量と低いタックルで貢献。
春季大会での出場は無かったが、菅平練習試合で存在感を示し定着。昨年度のヒガシのキャプテンで、大西一平(天理大1)、茨木颯(筑波大1)、蔵森晟(帝京大1)の高校日本代表候補擁するバックローでスタメンを張った。
SO 青沼 駿昌(2年、仙台育英)
1年から仙台育英で10番を務めた逸材で、昨年度は1年生ながら12番で対抗戦全試合にフル出場。今季より桑田宗一郎(江東BS)が抜けた10番を背負う。正確なゲームメイクで前半の善戦を生み出し、終了間際にはサポートプレーで意地のトライを挙げた。

日本体育大学 8-43 慶應義塾大学

○出場メンバー
・日本体育大
SO/CTB勝目龍馬(2年、佐賀工業)が欠場。チームの中心、福島脩登(4年、天理)と田中大世(4年、甲南)はそれぞれ12番、15番で出場。争いが熾烈なHOは藤田幹太(2年、筑紫)、SHは小林峻也(3年、日大明誠)が入る。10番はルーキーの大野莉駒(桐蔭学園)が務める。春季大会で頭角を現した森屋堪太(3年、関学六浦)とFLが主戦場だがスピードが魅力の山木康平(4年、中標津)の両WTB。また、ルーキーの小林勇太朗(松山工業)がメンバー入り。

・慶應義塾大
FL/No8髙武俊輔(4年、尾道)とSO/FB中楠一期(4年、國學院久我山)が欠場。今春より台頭したFL樋口豪(3年、桐蔭学園)、CTB三木海芽(3年、城東)、山本大悟(1年、常翔学園)もメンバー外。7番には菅平でNo8で先発した富田颯樹(3年、慶應志木)が入り公式戦初スタメン。12番には中村大地(4年、慶應義塾)。注目のエース山田響(3年、報徳学園)は定位置のFBで出場。FBを務めることが多かった注目のルーキー今野椋平(桐蔭学園)は14番に回る。また、1年生のSH橋本弾介(慶應義塾)がリザーブ入り。春季大会で台頭したHO酒井貴弘(3年、慶應義塾)とFB大野嵩明(3年、慶應義塾)を始め、リザーブに入ったPR柳澤雄太(2年、慶應義塾)、No8田沼英哲(2年、國學院久我山)、CTB百田啓人(4年、慶應義塾)は出場すれば対抗戦デビュー。

○試合内容
日本体育大は序盤に勢いを持って攻めるといきなりPGで先制。先制された慶應義塾大はピッチの幅を使ったライン展開で攻めるも、相手のプレッシャーやラインアウトを始め自身のミスもあり得点に繋げられず。それでも、LOアイザイア・マプスア(4年)のキャリーを軸に攻め込むとラインアウトからNo8福澤慎太郎(3年、本郷)持ち込んでトライを奪い逆転。さらに慶應義塾大は28分ラインアウトモールから途中出場のHO酒井貴弘(3年、慶應義塾)がトライを挙げ追加点。日本体育大はリードを広げられるも、キック合戦も的確に対応し、36分の相手モールを止めるなど粘り強いディフェンスで僅差で前半を終える。後半に入ると、早々に慶應義塾大がゴール前スクラムから福澤が突進して、ライン展開。最後は大外のWTB今野椋平(1年、桐蔭学園)が飛び込んでトライ。さらに、15分にはラインアウトモールから再びHO酒井がトライを挙げて追加点。なかなか得点を返せない日本体育大はSO大野莉駒(1年、桐蔭学園)を中心としたテンポいい展開でアタックを継続すると、ゴール前まで攻め込んで、最後はFL伊藤拓哉(3年、東京)が抑えてトライ。その後は慶應義塾大の流れとなり、WTB佐々木隼(4年、桐蔭学園)がトライを奪うと、途中出場のCTB百田啓人(4年、慶應義塾)とFB大野嵩明(3年、慶應義塾)が立て続けにトライを挙げてリードを広げて試合終了。

○MVP
・日本体育大
[FW] FL 長船 鉄心(3年、御所実業)
高いワークレートと接点の強さをみせ、攻守両面で奮闘。ステップを利かせた前進でアタックに勢いをもたらすとともに、ブレイクダウンでは常に相手にプレッシャーをかけ続けた。
[BK] SO 大野 莉駒(1年、桐蔭学園)
1年生ながら開幕戦で10番を背負う。左足から繰り出す正確なキックと素早いパスでゲームメイクに寄与。自ら仕掛けるアタックセンスも光り、トライに繋がるゲインを生んだオフロードパスは見事だった。
・慶應義塾大
[FW] No8 福澤 慎太郎(3年、本郷)
高い走力と力強いプレーでチームを牽引。なかなか得点が奪えない状況のなか、前半21分に自ら持ち込んで逆転となるトライを奪うと、後半開始早々にもトライにつながる突進をみせた。
[BK] SO 永山 淳(3年、國學院久我山)
正確なパスとキックでチームを勝利に導く的確なゲームメイクをみせた。また、自ら走りこんでゲインを奪いチャンスを演出するなど全ての面において高いスキルを披露し、10番の役割を十二分に果たした。

○PICK UP
・日本体育大
FL/WTB 山木康平(4年、中標津)
春季大会で頭角を現し、FLで全試合に出場したが、菅平練習試合では50m6.1秒のスピードを活かしWTBでも起用。この試合でもWTBで出場し、体幹の強さと抜群のスピードを披露。高校からラグビーを始め、高校時代は主にCTBを務め、2年時に花薗に出場した。

・慶應義塾大
FL/No8 富田 颯(3年、慶應志木)
対抗戦開幕戦に先発出場しデビュー。ここまで公式戦の出場はなかったが、菅平練習試合東海大にて先発出場を果たすなど着実にアピールを続け、対抗戦開幕戦で先発入り。欠場した髙武峻輔(4年、尾道)、樋口豪(3年、桐蔭学園)らも含め有力選手ひしめくバックローで勝ち残れるか。

帝京大学 88- 0 立教大学

○出場メンバー
・帝京大
LO本橋拓馬(2年、京都成章)、WTB高本とむ(3年、東福岡)がメンバー外。11番は破壊力抜群のミティエリ・ツイナカウヴァドラ(4年)。リザーブには、次世代の司令塔候補、大町佳生(1年、長崎北陽台)、春から欠場が続いていた昨年度の主力FL/No8山添圭祐(4年、長崎北陽台)が入る。また、PR梅田海星(2年、秋田工業)、PR崔暢賢(4年、大阪朝高)、SH上村樹輝(2年、京都工学院)、FB山口泰輝(3年、長崎北陽台)は出場すれば対抗戦デビュー。

・立教大
有力選手ひしめくHOは二木翔太郎(3年、立教新座)が先発。11番には春季大会で台頭した相田快晴(3年、立教新座)が入り対抗戦デビュー。また、1年生では今春から主力に定着した佐藤侃太朗(國學院栃木)が13番で先発。ルーキーはほかに、PR大上翔(京都成章)、PR佐久間翔梧(桐蔭学園)、島﨑太志(桐蔭学園)がリザーブ入り。

○試合内容
全ての面で上回った王者帝京大が圧勝したゲーム。FW、BKが一体となった分厚いアタックをみせる帝京大が前半4分に抜けだしたFB谷中樹平(4年、京都成章)が先制トライを奪うと、13分にはスクラムからNo8延原秀飛(3年、京都成章)、22分にはモールからPR髙井翔太(4年、常翔学園)がトライを挙げるなどセットプレーでも圧倒。SH李錦寿(2年、大阪朝高)とFL青木恵斗(2年、桐蔭学園)が複数トライをマークするなど前半だけで8トライと量産し早々と試合を決めた。後半もアタックの手を緩めず、WTB小村真也(2年、ハミルトンボーイズ高)が個人技での突破をみせれば、FB谷中がハットトリックを達成するなどトライを重ねる。また、途中出場の注目ルーキー大町佳生(長崎北陽台)も質の高いプレーをみせ、トライもマークした。立教大はコンタクトで後手に回ると攻守両面で圧倒され、各選手が随所に良いプレーをみせる場面もあったがほぼ何もできずにゲームを終えた。

○MVP
・帝京大
[FW] HO 江良 颯(3年、大阪桐蔭)
安定したセットプレーと力強い突破はもちろん、的確なパスでもアタックを牽引。大学屈指のHOとして、レベルの違いを見せつけた。
[BK] SH 李 錦寿(2年、大阪朝高)
FW、BKともにタレントがずらりと並ぶチームは素早い球捌きと優れた状況判断で引っ張り、自らもサポートプレーから2トライをマークした。

・立教大
[FW] FL 羽間 圭司(3年、東海大大阪仰星)
フィジカル、コンタクトで上回られる相手に対し、厳しい試合状況の中でも、力強い前進と高いワークレートをみせた。
[BK] SO/CTB 中 優人(2年、桐蔭学園)
全ての面で圧倒される非常に難しいゲーム展開だったが、正確なパスに加え、自ら仕掛けるプレーに向上を感じた。

○PICK UP
・帝京大
WTB 小村 真也(2年、ハミルトンボーイズ高)
1年生から公式戦を経験し対抗戦初スタメン。体幹の強さをみせ倒れない前進力で個人で突破しトライを挙げた。
春季大会にてWTBで先発すると菅平練習試合でもスタメンを張り定着。SOやFBでもプレーするユーティリティバックスで、中学時代は大阪中学校代表のエースとして全国ジュニアラグビー大会で優勝。高校でニュージーランドに留学した。
FB 山口 泰輝(3年、長崎北陽台)
後半27分に途中出場し待ち望まれた対抗戦デビュー。
なかなか公式戦出場を果たせないなか、菅平練習試合にてFBで先発出場し高いパフォーマンスを披露。対抗戦のメンバー入りを勝ち取り、谷中との争いに参戦する。
中学時代から将来を嘱望された選手で高校では1年からレギュラーでセブンズユース日本代表にも選出。2、3年時には巧みなランスキルで花園を沸かせ、高校日本代表候補には2年時から選出された逸材。
SO 大町 佳生(1年、長崎北陽台)
ルーキーながら途中出場で対抗戦デビュー。優れたアタックセンス光るプレーを披露し、トライもマークした。高本幹也(4年、大阪桐蔭)の後を担う次世代の司令塔候補の筆頭。
高校時代は川久保瑛斗(東海大1)と強力ハーフ団を形成し、3年時に花薗ベスト8。

・立教大
CTB 佐藤 侃太朗(1年、國學院久我山)
1年生ながら春季大会から主力に定着し、対抗戦開幕戦でも先発出場。得意のラインブレイクをみせる場面はなかったが強豪相手に強い当たりをみせるなど堂々としたプレー。
高校時代は2年時からレギュラーを務め、3年時には同校4年ぶりとなる花園出場を達成した。

大学ラグビー チーム紹介⑱ 近畿大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月11日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
  2回戦  50-24 摂南大
  準決勝  19-43 天理大
 3位決定戦 26- 5 立命館大
 準決勝では実力をみせる天理大に大敗するも、3位決定戦では勢いに乗る立命館大を下して力を示した。昨年度の主力が多く抜けたが、池田、岩本、藤原、阿曽が台頭したことに加え、中田、小西のルーキー陣も存在感を示した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●31-49 東洋大
 ●24-31 大東文化大

戦力分析

[FW]
1年から主力で無類のスクラムの強さを誇った紙森陽太(S東京ベイ)が卒業した1番は、春季トーナメント全試合で先発を務めた池田真人(4年、中部大春日丘)と菅平練習試合でスタートを担った森山優大(3年、天理)が争う。3番は昨年度1年生ながら主力に定着した稲葉巧(2年、近大附)が健在。そこに、楠本唯陽(4年、熊野)が控える。

昨年度主力の金子隼(WG昭島)が抜けたHOは、2年時から公式戦に出場し春季トーナメントでスタートを担った宮﨑賢輝(4年、長崎南山)と春季トーナメントと菅平で先発を経験した村尾幹太(2年、東福岡)が有力で、今春出場した平沼泰成(3年、中部大春日丘)、蔡唯志(2年、大阪朝高)、金井海琉(1年、大阪桐蔭)がひしめく。

LO陣は昨年度主力を務めた松永正喜(3年、尾道)、松田翼(4年、熊野)、甲斐登生(4年、石見智翠館)が残る。スピードのある副将の松田とコンタクトの強い甲斐で組むことが予想されるが、1年生ながら春季トーナメントでスタメンを経験した中田悠生(大阪桐蔭)や昨季もリザーブを務めた篠原謙太朗(3年、東海大福岡)、今春デビューの川崎悠太(常翔学園)が出場をうかがう。接点での働きが光る中田はFLでの出場も。また、昨年度高校日本代表候補選出でサイズが魅力の能勢涼太郎(1年、川西北陵)も注目。

FLは宮本学武(大阪府警)が卒業したが、中村健志(4年、近大附)が健在。主将を務めるハードタックラーの中村は春季トーナメントではNo8を担った。加えて、春季トーナメントで頭角を現した岩本圭伸(2年、常翔学園)と注目ルーキーの小西泰誠(石見智翠館)が有力。また、今春デビューの中村志(2年、大阪桐蔭)も注目。

No8は昨年度ルーキーながらリーグ戦、大学選手権全試合先発で主力を務めた古寺直希(2年、石見智翠館)が筆頭だが、前出の中村主将も有力。

[BK]
絶対的存在の松山将輝(中部電力)が卒業したSHは、春季トーナメントで先発を担い定着した田原慶人(4年、石見智翠館)が筆頭。そこに、菅平でリザーブを務めた遠藤岳歩(3年、城東)、昨季もリザーブで出場した福山太陽(3年、滋賀学園)、1年時に公式戦を経験した竹内駿(3年、常翔学園)、1年生ながら今春デビューしトライも挙げた李晛(朝明)が出場をうかがう。

SOは昨年度リーグ戦、選手権全試合で10番を務めた半田裕己(3年、天理)が健在。菅平で先発を経験したCTBも務める吉村喬成(2年、東海大大阪仰星)にも期待。

CTBは1年からチームを支えた福山竜斗(相模原DB)と中州晴陽(セコム)の両者が卒業。春季トーナメントから定着した森元翔紀(4年、報徳学園)と藤岡竜也(2年、浪速)が両CTBを担う。森元は1年時から公式戦を経験し、ゲームメイク力が光る。今春頭角を現した藤岡はコンタクトの強さと抜群のスピードを活かした突破が魅力。また、菅平でリザーブ入りした伊藤学(2年、報徳学園)にも期待。

WTBは圧倒的な突破でチームを牽引した宮宗翔(GR東葛)が卒業したが、昨年度1年生ながらリーグ戦11トライと爆発し、選手権でもトライを挙げるなど高い決定力をみせた植田和磨(2年、報徳学園)が健在。もう一つは、2年時から公式戦を経験し春季トーナメント全試合でトライを挙げた副将の三島琳久(4年、大阪桐蔭)が有力。そこに、石川泰匠(4年、関大北陽)も絡む。

河井優が卒業したFBは、春季トーナメントでスタートを担ったキック力が武器の阿曽有馬(2年、中部大春日丘)とランが魅力の宮﨑竜司(4年、長崎南山)が有力。

昨季は前年の1位天理大、2位同志社大を破りリーグ2位と躍進し、9年ぶりの大学選手権出場を達成した。紙森や福山など昨年度の主力が多く卒業したが、春季トーナメントは3位と力をみせた。慶應義塾大に僅差で敗れた大学選手権への連続出場と上位進出を目指す。

Aリーグ日程

  9月18日 摂南大
  9月25日 関西学院大
 10月16日 立命館大
 10月23日 関西大
 11月 6日 天理大
 11月20日 同志社大
 12月 3日 京都産業大

大学ラグビー チーム紹介⑰ 京都産業大学 【関西大学Aリーグ】(2022年9月10日投稿)

今季の主な戦績

[春季トーナメント]
 2回戦 33-22 関西学院大
 準決勝 78-19 立命館大
  決勝  31-31 天理大
 昨年度の主力が多く残るチームは、準決勝の立命館大戦に大勝するなど戦力の充実ぶりをみせた。決勝の天理大戦は接戦となるも、終了間際にWTB高井がトライを挙げて引き分け、優勝(両校優勝)でトーナメントを終えた。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○68-26 日本大
 ●22-40 早稲田大
 ○56- 0 流通経済大
 注目された日本大との一戦は、両LOとWTBポルテレの突破を軸にしたアタックで相手を圧倒し快勝。早稲田大戦は序盤に流れを掴むも、徐々に相手のアタックに翻弄されトライを重ねられて敗戦。ラインアウトのミスやハンドリングエラーが目立った。流通経済大には攻守ともに相手を圧倒し大勝。

戦力分析

[FW]
1番は2年時から主力を務める野村三四郎(4年、西陵)が健在。チームの絶対的存在で主将を務めた平野叶翔(三重H)が卒業した3番はU20日本代表候補選出歴を持つ渡辺龍(4年、甲南)が筆頭。春季大会トーナメント、菅平練習試合でスタートを担い、スクラムの強さを武器に活躍。そこに、春季大会に出場した西﨑海人(2年、報徳学園)、菅平でリザーブ入りした乳井大士(2年、中部大春日丘)と中川亮(4年、尾道)が控える。

HOは昨年度主力の梅基天翔(4年、高岡第一)が2回目の4回生を迎える。今春に頭角を現し、菅平でも先発した李淳弘(2年、大阪朝高)と激しい争いとなる。また、コンタクトの強い叶翔の弟、平野叶苑(2年、西陵)も注目。

セカンドローは、昨年度公式戦全試合に先発したソロモネ・フナキ(2年)とアサエリ・ラウシー(4年、日本航空石川)が健在。今季も圧倒的な破壊力のあるプレーをみせ、チームを牽引する。また、春季トーナメントに出場した運動量豊富な山本大翔(3年、高知中央)、昨年度高校日本代表候補選出の北川叶羽(1年、朝明)にも期待。

両FLも昨年度公式戦全試合でスタメンを張った共同主将の福西隼杜(4年、報徳学園)と三木皓正(3年、京都成章)が残る。各カテゴリーの代表に選出され世代トップの選手である福西はハードタックルと運動量でチームの先頭に立つ。同じく世代を代表するプレーヤーの三木は怪我のため春から欠場が続いている。そのような中、ワークレートの高い井上康晴(3年、興国)が今春に台頭し、春季トーナメントで全試合に先発し活躍。また、菅平で先発を経験した松永壮太朗(2年、京都工学院)も注目。

昨年度主力の藤井颯(島津製作所)が卒業したNo8は、春季トーナメントで5トライを挙げるなど高いパフォーマンスを示した高本泰伍(4年、関大北陽)が筆頭で、昨年度リザーブで貢献したヴェア・タモエフォラウ(3年、札幌山の手)も有力。

[BK]
廣田瞬(大阪府警察)が卒業したSHは、昨年度1年生ながらリザーブを務め、春季トーナメントで先発を担った鋭いパスと正確なキックが魅力の土永旭(2年、光泉カトリック)と菅平で先発を経験した西川敢太(4年、西陵)が争う。

10番は昨年度スタートを担った西仲隼(4年、近大附)と共同主将の家村健太(4年、流経大柏)が健在で、家村はインサイドセンターに回る。また、スキルの高さで巧みなプレーをみせ、CTBとFBも務める辻野隼大(2年、京都成章)と昨年度花園優勝を達成した吉本大悟(1年、東海大大阪仰星)にも注目。

ジェイミー・ヴァカラヒ(WG昭島)と堀田礼恩(関西丸和ロジスティクス)が抜けた両CTBは、昨年度SOを務めた家村健太(4年、流経大柏)とスピード溢れる高井良成(3年、関大北陽)が筆頭。そこに今春に台頭した中村太一(4年、東福岡)、破壊力抜群のテビタ・ポレオ(3年、日本航空石川)とハビリ・ファカタハ(2年、高知中央)が絡む。昨年度高校日本代表候補選出のルーキー、倉田渉(京都成章)と平山尚樹(東福岡)も期待。

バックスリーは昨年度主力の松岡大河(3年、東福岡)、船曳涼太(3年、神戸科学技術)、竹下拓己(4年、東福岡)が健在だが、両WTBの松岡と船曳の欠場が続いている状況。そこに、注目ルーキーのシオネ・ポルテレ(目黒学院)が規格外のプレーで今春、菅平で圧倒的な存在感を披露。何度なく相手ディフェンスを突破し、アタックの核となった。また、昨年度スタートも務めたCTBも担う高井良成(3年、関大北陽)、菅平で先発したFBも務める北山絢大(4年、東海大大阪仰星)と西浩斗(2年、熊本西)、期待の奈須貴大(1年、光泉カトリック)、春季トーナメントに出場した堤田京弘(2年、大阪桐蔭)と村田佳翼(2年、尾道)がひしめく。

昨季は23季ぶりのリーグ制覇、15季ぶりの大学選手権ベスト4。大学選手権準決勝では優勝した帝京大を追い詰めた。昨年度の主力が多く残り、怪我人を抱えながらも春季トーナメント、菅平で力を示した。タレント揃うバランスのとれた戦力で大学日本一へ突き進む。

Aリーグ日程

  9月18日 関西学院大
  9月25日 摂南大
 10月16日 関西大
 10月30日 立命館大
 11月 6日 同志社大
 11月20日 天理大
 12月 3日 近畿大

大学ラグビー チーム紹介⑯ 東洋大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年9月9日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○29-22 立正大
 ○45-24 青山学院大
 ○73-10 成蹊大
 ○66-28 立教大
 ○38-13 中央大
 昨年度リーグ戦で敗れた立正大との初戦で接戦の末勝利を収めると、そこから対抗戦Aの青山学院大と立教大を含む各大学に快勝。結果的に全勝で大会を終えた。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○49-31 近畿大
 ○33-28 法政大

戦力分析

[FW]
主将の松田新之介が抜けた1番は、昨年度右PRで主力を担った山口泰雅(4年、目黒学院)が務める。そこに今春、力をみせた小川雄大(2年、脇町)が控える。そして、3番は、春季大会で台頭した石川槙人(2年、日本航空石川)と伊波晃士(3年、名護)が有力。ともに花園出場歴を持ち、石川はU17北信越の経験がある。また、高校時代TIDキャンプ参加のルーキー、渡邊裕太(開志国際)と松下勇次郎(筑紫)にも期待。

HOは昨年度主力の谷名樹(4年、延岡星雲)がセットプレーの中心となる。春季大会では4トライを挙げるなど活躍。そこに、石山愁太(4年、日本航空石川)と後藤大樹(2年、関商工)が控える。

LO陣は葛見達哉が抜けたが、主将の齋藤良明慈緑(4年、目黒学院)が健在で、チームを牽引。関東大学オールスターのリーグ戦1部選抜に選出された身長211cmサイズが魅力のジュアン・ウーストハイゼン(1年)が最注目。また、春季大会で活躍したマタリキ・チャニングス(2年)、ルーキーの栗原大地(伊勢崎興陽)と植田宗優(筑紫)にも期待。

バックローは昨年度主力のヴェア・タニエラ(3年、目黒学院)、田中翔(4年、クバサキ)、梅村柊羽(4年、関商工)が健在だが、破壊力のあるプレーが光るアイザック・サイロ(1年)、春季大会で躍動した注目ルーキーの森山海宇オスティン(目黒学院)、今春存在感をみせた大内貫太郎(3年、保善)が凌ぎを削る。

[BK]
SH神田悠作(4年、東筑)と副将のSO土橋郁矢(4年、黒沢尻工業)のハーフ団は不動で卓越したゲームコントロールが魅力。SHはそこに、昨年度リザーブで貢献した清水良太郎(3年、東京)が控え、今春デビューのルーキー林星安(目黒学院)も面白い。SOは土田修也(2年、岐阜聖徳学園)が出場をうかがう。また、昨年度高校日本代表候補の注目ルーキー、CTB/FBが主戦場のステファン・ヴァハフォラウ(札幌山の手)が入る可能性も。

CTBはBKリーダーの繁松秀太(4年、札幌山の手)を筆頭に、昨年度主力の大島暁(4年、目黒学院)、春季大会で活躍したモリース・マークス(2年)、ステファン・ヴァハフォラウ(1年、札幌山の手)ら有力選手ひしめく。マークスはWTB、ヴァハフォラウはFBでも。

WTBは昨年度主力の杉本海斗(3年、東京)と田中康平(4年、土佐塾)が健在。杉本は春季大会で6トライを挙げる大活躍。田中はCTBやFBでの起用も。また、今春頭角を現したボンド洋平(2年、東海大相模)、サイズとスピードが魅力の吉田壮太(4年、延岡星雲)にも注目。

チームの中心、大内錬(SA広島)が卒業したFBは、菅平でスタートを担った田中康平(4年、土佐塾)と注目のステファン・ヴァハフォラウ(1年、札幌山の手)が有力。そこに春季大会で先発した田邉淳之介(3年、シャーリーボーイズ高)、石本拓巳(3年、日体荏原)、佐藤航大(2年、北越)が争う。

29年ぶりに1部に挑戦する東洋大は昨年度の主力が多く残り、森山、ウーストハイゼン、ヴァハフォラウら新戦力も充実。春季大会で全勝したチームは旋風を巻き起こす予感。各大学にどこまで力を示せるか。勢いに乗り、大学選手権出場を目指す。

リーグ戦日程

  9月11日 東海大
  9月25日 関東学院大
 10月 2日 大東文化大
 10月16日 日本大
 11月 6日 流通経済大
 11月13日 法政大

大学ラグビー チーム紹介⑮ 立正大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年9月9日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ●22-29 東洋大
 ○41-17 立教大
 ○21- 0 青山学院大(不戦勝)
 ○68-14 中央大
 ○71-21 成蹊大
 リーグ戦でライバルとなる東洋大に競り負けたものの、その後は快勝を続け、実りのある大会となった。昨年度主力が健在ぶりをアピールする一方、実質1年目のウィルソンや新両CTBも存在感を示した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○35-24 摂南大
 ○31-19 関西大

戦力分析

[FW]
1番は昨年度主力の北田直輝(4年、札幌山の手)と春季大会で台頭した糸魚川宗也(4年、保善)が筆頭で、小川耕三朗(4年、正智深谷)もいる。3番は、金子元紀(4年、川口)が絶対的。そこに、堰見悠吾(4年、熊谷工業)、ルーキーの井川桃大朗(東福岡)が控える。

HOは主将の陣内源斗(4年、尾道)が中心で、チームを牽引する。そこに春季大会に出場した古藤大地(4年、佐野日大)と三浦類(2年、仙台育英)が控える。

LO陣は、永田優大(鹿児島銀行)が抜けたが、昨年度1年から主力となった八木崇太(2年、日本航空石川)が健在。コンビを組むのは、春季大会全試合スタメンで活躍した田代拓海(4年、八戸西)。そこに、中森樹生(2年、御所実業)、冨野泰空(2年、秋田工業)が絡む。

阿久津周と韮塚和徳が抜けた両FLは、世代別フィジー代表歴を持つエパラマ・ツヴュニヴォノ(4年)と田中卓也(4年、東福岡)を筆頭に、春季大会に出場した前出の中森樹生(2年、御所実業)、國松建佑(4年、深谷)、風間湧斗(4年、熊谷工業)にも期待。また、ピエリッシュ・シーバルト(3年)のプレーにも注目。

No8はチームの突破役を担うユアン・ウィルソン(2年)が君臨。また、1年生ながら今春デビューした奥山寿裕(御所実業)にも期待。

[BK]
SHはBKリーダーの中森隆太(4年、東福岡)を筆頭に、昨年度活躍した越戸駿(2年、熊本西)と三原大河(3年、東福岡)、春季大会ではリザーブを務めた羽根田大空(日体大荏原)がひしめく。

SOは副将の吉永崚(4年、東福岡)が絶対的。正確なキックを武器に卓越したゲームコントロールをみせる。また、CTBも務める藤田健太(4年、朝明)、1年生ながら春季大会に出場した次世代の司令塔候補、山田雅己(湘南工科大附)にも期待。

沖田瑠星と吉野大地が抜けた両CTBは、BKリーダーの小熊丞(4年、北越)と突破が魅力でWTBから回るキニ・ヴェイタタ(3年)が有力。また、春季大会で先発を担ったWTBが主戦場の大月淳史(4年、新潟工業)、今春出場した村橋洸都(4年、松山聖陵)と酒井大河(4年、仙台育英)、1年生ながら春季大会で2トライをマークしたWTBでも光る井村柊太(東福岡)に注目。抜群のスピードとサイズが魅力のハインリッヒ・フルックス(1年)にも期待。

WTBは伊藤蓮らが抜け、昨年度入替戦でも活躍したキニ・ヴェイタタ(3年)はCTBに回る。そのような中、春季大会で活躍したCTBも務める大月淳史(4年、新潟工業)とルーキーの林二刀流(大島)が筆頭で、FBも務める清水修太郎(3年、大分舞鶴)や小川涼太郎(4年、新潟工業)、湯浅竣貴(4年、高鍋)、内田彩紫(1年、筑紫)にも期待。

下級生時から主力を務めた五十嵐拓星が抜けたFBは、春季大会で活躍した清永修太郎(3年、大分舞鶴)が有力で、キックの上手い手束勇陽(4年、黒沢尻工業)、スピードが魅力の浮田裕一(2年、興国)と争う。また、CTBが主戦場で前出の小熊丞(4年、北越)の起用も。

8年ぶりに挑む1部において、どこまで力を発揮できるか。粘り強く、接戦に持ち込む戦い方で勝利を挙げ、大学選手権出場を果たしたい。

リーグ戦日程

  9月11日 日本大
  9月24日 東海大
 10月 1日 関東学院大
 10月16日 大東文化大
 10月30日 法政大
 11月13日 流通経済大
 11月27日 東洋大

大学ラグビー チーム紹介⑭ 立教大学 【関東大学対抗戦A】(2022年9月8日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ● 5- 8 成蹊大
 ●17-41 立正大
 ○35-19 中央大
 ●28-66 東洋大
 ● 0-21 青山学院大(不戦敗)
 勝利は中央大戦のみとなったが、昨年度から多く残る主力が健在ぶりをみせ、大上、佐久間、佐藤の1年生も出場。ディフェンスに課題を残すも攻撃力をみせた。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○28-24 関西大
 ○38-21 大阪体育大

戦力分析

[FW]
チームを支えた勝沼遼と麻生典宏の両PRが卒業。1番は、昨年度リザーブでチームを支え、今春季大会全試合に先発した八代デビット太郎(2年、京都成章)、3番は、昨年度主力の大和大祐(4年、桐生第一)が務める。そこに今春リザーブで存在感をみせたルーキーの大上翔(京都成章)と佐久間翔梧(桐蔭学園)が控える。また、副将の熊田聖道(4年、東海大大阪仰星)や湯村怜(4年、立教新座)も期待。

HOは昨年度1年生ながらレギュラーに定着した三村真嶺(2年、東海大大阪仰星)が健在だが、春季大会では山田志門(4年、函館ラ・サール)が全試合に先発し台頭。また、昨年度リザーブでチームを支えた二木翔太郎(3年、立教新座)が菅平では先発を担い、争い必至。

LOは村田裕太が抜けたが、昨年度その村田とスタートを担った手塚一乃進(3年、足立学園)と守源(4年、立教新座)が健在。守はFLでの起用も。また、春季大会全試合で先発した太田昌利(3年、立教新座)も有力で、菅平練習試合で先発したルーキーの白石和輝(國學院栃木)と島﨑太志(桐蔭学園)にも期待。

山本開斗が抜けたFLは、昨年度主力の羽間圭司(3年、東海大大阪仰星)と前出の守源(4年、立教新座)、春季大会で活躍した田中太陽(3年、立教新座)が有力。そこに、激しいタックルが魅力の三邊晃太郎(2年、静岡聖光学院)が出場をうかがう。また、今春デビューの船山駿(3年、立教新座)も注目。

No8には2年時から主力を務めるチームの核、主将の紀伊雄介(4年、桐蔭学園)が君臨。菅平では前出の田中太陽(3年、立教新座)がスタートを担った。

[BK]
SHは昨年度スタートを担った北川時来(3年、國學院久我山)と伊藤光希(2年、桐蔭学園)が激しい争いを繰り広げる。ともにスピードが魅力で素早い球捌きが光る。

SOは昨年度務めた共同主将の安藤海志(4年、京都成章)と中優人(2年、桐蔭学園)が健在だが、安藤はバックスリー、中は12番での起用も想定される。そのような中、春季大会で昨年度CTBで先発も果たした福壽佳生(3年、立教新座)が2試合で10番を背負い、候補の一人。

落合凌平と小関智大が抜けたCTBは、昨年度対抗戦の途中からSOから12番に回った中優人(2年、桐蔭学園)、春季大会で頭角を現した相田快晴(3年、立教新座)、1年生ながら春季大会で活躍し菅平練習試合でも先発したラインブレイク光る佐藤侃太朗(國學院久我山)が有力。相田はWTBでもプレーする。また、昨年度対抗戦途中まで15番を担ったランが魅力の江田優太(2年、川越東)が菅平では13番を担うゲームも。今春デビューの須川遼平(2年、桜美林)、安食龍之介(2年、城西大附属川越)にも期待。

WTBは昨年度対抗戦全試合に先発出場した舟橋広倫が抜けたが、昨年度スタートを担った天羽秀太(3年、桐蔭学園)、吉澤雅樹(4年、桐蔭学園)、太田匠海(3年、京都成章)が健在で、好選手揃う。天羽は昨年度終盤はFBを務め、今季の起用も想定される。また、前出の相田快晴(3年、立教新座)も有力で、BKリーダーの佐渡亮太(4年、立教新座)、今春デビューの濱野浩征(3年、函館ラ・サール)も注目。

FBは前出の2選手、安藤海志(4年、京都成章)、天羽秀太(3年、桐蔭学園)が中心で江田優太(2年、川越東)も有力。

昨年度の対抗戦は全敗。昨年度から主力が多く残るチームは、創部以来初の共同主将体制をとる。粘り強い守備を念頭に、悲願の大学選手権出場を狙う。

対抗戦日程

  9月11月 帝京大
  9月17日 慶應義塾大
 10月 2日 明治大
 10月23日 早稲田大
 11月 5日 日本体育大
 11月19日 筑波大
 12月 4日 青山学院大

大学ラグビー チーム紹介⑬ 青山学院大学 【関東大学対抗戦A】(2022年9月7日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○40-12 中央大
 ●24-45 東洋大
 ● 0-21 立正大(不戦敗)
 ○53- 7 成蹊大
 ○21- 0 立教大(不戦勝)
 東洋大には敗戦も、中央大と成蹊大には快勝。注目された立教大との一戦はコロナの影響で中止となった。5試合中2試合が中止となるも、HOで髙矢が台頭、青沼が10番に回り、FBに田口公がハマるなど主力が抜けたポジションが埋まり、また、相川、荒川のルーキー陣が存在感をみせる有意義な大会となった。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●28-33 関西学院大
 ●22-26 関西大
 ○16-14 同志社大
 関西のチームに接戦を繰り広げ、同志社大学には勝利を収めた。田中太、八尋の1年生の活躍が好材料。

戦力分析

[FW]
1番は昨年度公式戦全試合に先発した主力の田中創太郎(3年、國學院久我山)が健在。そこに、今春デビューの田中優光(2年、名古屋)が控える。中西翔太郎が抜けた3番は、昨年度終盤にスタメン出場を果たした安部駿亮(2年、大分舞鶴)とルーキーながら春季大会で存在感をみせた相川拓也(1年、桐蔭学園)が有力だが、春季大会では主にNo8で主力の辻村康(3年、東海大大阪仰星)が先発を担った。また、寺本哲盛(3年、桐蔭学園)、権藤崇央(2年、筑紫)らにも注目。

昨年度対抗戦全試合に先発した相根大和が抜けたHOは、副将の久野太嗣(4年、青山学院)、春季大会で頭角を現した髙矢奎太朗(2年、桐蔭学園)、今春デビューし、菅平練習試合で先発したルーキーの田中太陽(常翔学園)が争う。田中は高校時代No8も務め、接点の強さとキャリーが魅力。また、まだ公式戦出場はないが、高校日本代表選出歴を持つ門恒介(3年、京都成章)にも期待。

LO陣は、絶対的な存在だった清原裕輝が抜けたが、その清原と対抗戦全試合でコンビを組んだ主将の江金海(4年、大阪桐蔭)が健在で、チームを牽引。もう一つを、菅平でスタートを担った渡邊元樹(4年、名古屋)、ルーキーながら春季大会で全試合に先発した荒川真斗(1年、國學院久我山)が争う。

中谷玲於、小島静也が抜けたFLは、春季大会で先発した小川智大(2年、八千代松陰)と橋本大吾(4年、本郷)を筆頭に、昨年度も活躍したNo8も務める金原匡佑(4年、國學院久我山)、菅平でスタートを担った昨年度のヒガシの主将、八尋祥吾(1年、東福岡)、前出の渡邊元樹(4年、名古屋)に期待。また、山田健人(3年、東海大相模)や目崎魁大(3年、茗溪学園)、田口遼馬(2年、桐蔭学園)も出場を伺う。

No8は昨年度先発を担った金原匡佑(4年、國學院久我山)と辻村康(3年、東海大大阪仰星)が筆頭だが、菅平では田口遼馬(2年、桐蔭学園)もスタメン出場を果たした。

[BK]
SHは、昨年度スタートを担った山同光(4年、國學院久我山)と副将の宮下賢志(4年、日川)がレベルの高い争いをみせる。また、1年時からリザーブを中心にチームを支える亀井健人(3年、桐蔭学園)も注目。

1年から司令塔を担った主将の桑田宗一郎(江東BS)が卒業したSOは、昨年度1年生ながら対抗戦にて12番で全試合に先発出場した青山駿昌(2年、仙台育英)が務める。卓越したゲームコントロールとスペースへのアタックでチームの司令塔を担う。

CTBは、昨年度主力の青山駿昌(2年、仙台育英)と金澤春樹(4年、流経大柏)の両者が残るが、青沼は今季10番を務める。1年から主力で高水準のパススキルとコンタクトの強さでチームを牽引する金澤とコンビを組むのは、春季大会、菅平で躍動した桑田敬士郎(3年、桐蔭学園)が濃厚。そこに、今春デビューの下村滉志郎(3年、京都成章)、2年時に多くの試合に出場したWTBも務める小田原廉(4年、桐蔭学園)、昨年度1年生ながら対抗戦スタメンを経験した河村凌馬(2年、東海大大阪仰星)、昨年度高校日本代表候補選出の注目ルーキー、森草知(桐蔭学園)が参戦する。

WTBは手島究が抜けたが、昨年度1年生ながらレギュラーとなった榎本拓真(2年、桐蔭学園)、1年時から主力として活躍する大村知意(4年、茗溪学園)が健在。榎本は昨年度公式戦で8トライを挙げ、今春季大会でもトライゲッターとして活躍。また、春季大会で台頭した金子漢佑(4年、明和県央)、髙橋紫苑(4年、石見智翠館)、川端航聖(2年、東福岡)や菅平で先発した小田原廉(4年、桐蔭学園)も期待。

FBは、黒木陽斗の穴を1年時から公式戦を経験する田口公暉(4年、桐蔭学園)が埋める。田口は突破が魅力でこれまでCTBでの出場が主だったが、正確なキックを武器に今季はFBを務める。春季大会ではFBで全試合出場、菅平でも活躍した。

昨年度の主力が多く残り、各ポジションに好選手を揃える。接戦に持ち込む戦い方で勝利をもぎ取り、大学選手権出場を狙う。

対抗戦日程

  9月10日 早稲田大
  9月17日 帝京大
 10月 2日 慶應義塾大
 10月16日 明治大
 11月 5日 筑波大
 11月19日 日本体育大
 12月 4日 立教大

大学ラグビー チーム紹介⑫ 法政大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年9月6日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ●22-24 慶應義塾大
 ●28-36 筑波大
 ○38- 0 日本体育大
 ○62-12 関東学院大
 ○38-29 流通経済大
 慶應義塾大、筑波大にはリードを奪いながら終盤に逆転され競り負けるも、昨年度の大学選手権出場チームの日本体育大には寺前が2トライを奪うなど攻守に圧倒し大勝。その後は昨年度リーグ戦で敗れた関東学院大に大勝すると、流通経済大との激しい戦いも制した。主力が順当に活躍をみせる一方で、木村、佐野、中井らの台頭に加え、小山田、北川のルーキー陣も存在感をみせた。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●19-33 拓殖大
 ●28-33 東洋大

戦力分析

[FW]
稲田壮一郎(釜石SW)が卒業した1番は、1年時からリザーブを中心に公式戦に出場する石母田健太(4年、國學院栃木)が担う。春季大会では安定したスクラムで活躍し、関東大学オールスターリーグ戦選抜にも選出された。そこに四元涼太(3年、鹿児島玉龍)、中野一樹(3年、國學院栃木)が控える。3番は昨年度主力の河村龍成(4年、明和県央)が健在。今春デビューの渡辺明志(2年、佐賀工業)も出場をうかがう。

HOは昨年度の主力で安定したセットプレーが光る井口龍太郎(4年、静岡聖光学院)。春季大会では5トライを挙げるなどチーム牽引。そこに、フィジカルの強い主将の徐和真(4年、大阪朝高)、今春デビューでキャリーが魅力の石川空悟(3年、佐賀工業)が参戦。

LOは1年からレギュラーでブレイクダウンの攻防で力をみせる竹部力(3年、大分舞鶴)がチームの核。コンビを組むのは、昨年度もリーグ戦でスタメン出場を果たし春季大会全試合に先発した木村開(3年、秋田中央)が有力だが、昨季リザーブで貢献した渡部創太郎(3年、桐蔭学園)、昨年度リーグ戦先発を経験した緒方健志郎(4年、熊本西)、1年生ながら今春デビューし、菅平でも活躍した期待の細川幹太(國學院久我山)、バックローを主戦場とするも菅平でLOで先発した佐々木康成(4年、大分舞鶴)がひしめく。

チームの支柱であった主将の大澤蓮(GR東葛)が抜けたバックローは、接点の働きと運動量でチームを牽引する副将の吉永昂生(4年、東福岡)が健在。もう一人は、1年時から公式戦に出場し春季大会全試合に先発した山下武準(3年、法政二)が筆頭。そこに、前出の佐々木康成(4年、大分舞鶴)、昨年度リーグ戦3試合に先発したスピードが魅力の板橋愛翔(3年、日体大柏)、春季大会で台頭したNo8でも想定される寺前琉達(2年、報徳学園)が出場をうかがう。No8は春季大会で頭角を現し、チームの突破役を担う佐野祐太(2年、目黒学院)が有力だが、CTBが主戦場だが昨年度バックローでリーグ戦3試合に先発した高城喜一(3年、金光藤蔭)、今春デビューの森達喜(2年、京都成章)、昨年度高校日本代表候補の注目ルーキー、宮下晃毅(報徳学園)も期待。

[BK]
絶対的存在であったSH隠塚翔太朗が卒業したSHは、1年時からリザーブとして公式戦に出場し、昨年度はリーグ戦2試合に先発も果たした山脇一真(3年、天理)が春季大会で活躍。そこに、春季大会日本体育大戦でトライも挙げるなどいきなり存在感を示した昨年度高校日本代表候補の注目ルーキー、小山田裕悟(桐蔭学園)が挑む。スピードと素早い球捌きが魅力の選手。

SOは昨年度主力を担った金侑悟(2年、大阪朝高)は12番の出場が濃厚。今季の司令塔は熊田経道(3年、大産大附)が務める。昨年度こそリーグ戦1試合の出場に終わったが、ルーキーイヤーはレギュラーとしてプレーした。状況判断の優れたゲームメイクが魅力で春季大会でも活躍。またSOは、前出の金侑悟(2年、大阪朝高)が起用される可能性に加え、エースの石岡玲英(3年、御所実業)の出場も想定される。

昨年度主力の伊藤浩介と舘内倭人が抜けたCTBは、昨年度SOで活躍した金侑悟(2年、大阪朝高)と春季大会で台頭し、コンタクトの強さと突破力で実力を発揮する中井駿(2年、大分舞鶴)が筆頭だが、スピードが魅力の南部翔大(4年、京都成章)も候補。南部はWTBでの出場も。また、力強い前進力が武器で前出の高城喜一(3年、金光藤蔭)、昨年度花園で旋風を巻き起こした期待のルーキー、田中大誠(國學院栃木)も注目。

中島黎遂、高橋達也が抜けたWTBは、1年時から活躍し、スピード溢れるランでアタックを牽引する副将の坂田龍之介(4年、東海大大阪仰星)が健在。また、春季大会で頭角を現した松田陸空(2年、石見智翠館)、CTBも担う南部翔大(4年、京都成章)に注目。今春デビューの小髙巧(4年、目黒学院)、菅平で出場したルーキーの桜庭侑大(秋田工業)、桐蔭学園でレギュラーを張り昨年度選抜、花園で活躍した森田翔大(1年)にも期待。

FBは1年から主力でエースの石岡玲英(3年、御所実業)が務める。全ての能力が高い石岡はSOでの起用も検討され、春季大会では1試合10番を背負った。その際にFBで先発したルーキーの北川拓来(昌平)も注目の存在。パワーとスピードを併せ持つ決定力の高いバックスリー。

昨年度は接戦を落とす試合が目立ちリーグ戦6位。また、東海大、日本大には大敗した。井口、河村、竹部、吉永、金、坂田、石岡ら昨年度の主力がバランス良く残るチームで、リーグ戦を勝ち抜き、5年ぶり大学選手権出場、そして、その先を見据える。

リーグ戦日程

  9月11日 大東文化大
  9月24日 日本大
 10月 2日 東海大
 10月15日 関東学院大
 10月30日 立正大
 11月13日 東洋大
 11月27日 流通経済大

大学ラグビー チーム紹介⑪ 筑波大学 【関東大学対抗戦A】(2022年9月5日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 △31‐31 慶応義塾大
 ○54‐ 5 日本体育大
 ○36‐28 法政大学
 ○43‐31 流通経済大
 ○46‐19 関東学院大
 初戦の慶應義塾大戦は、リードを許す展開も終盤の猛攻で引き分けに持ち込む。昨年度対抗戦最終戦で敗れた日本体育大との2戦目は、攻守ともに圧倒し8トライで圧勝。続く、法政大には接戦を制して勝利。2連勝で迎えた流通経済大戦は、前半からリードを許すゲームとなるも、終盤にかけて逆転。無敗優勝を目指す関東学院大との5戦目は、序盤から主導権を握る展開。試合終了間際の猛攻に苦しんだものの、8トライを挙げる大勝で春季大会を締めくくった。FW、BKともに例年通り、タレントが揃った印象で、各選手が好パフォーマンスを披露。横溝、白栄、髙田らの台頭に加え、茨木、高橋、楢本、大内田のルーキー陣も存在感。リードを許しても、同点、逆転までもっていく粘り強さ、勝負強さが垣間みえた大会であった。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○16-12 日本大
 ○32-17 大東文化大
 日本大との一戦は手堅くPGを狙う勝負にこだわる戦い方で接戦をものにした。相手の猛攻に対する粘り強いディフェンスとNo8谷山の独走トライが光った。大東大戦も試合巧者ぶりを発揮し、主導権を握る展開で勝利を収めた。

戦力分析

[FW]
1番は、1年から対抗戦全試合に先発する絶対的存在、主将の木原優作(4年、東福岡)が務めチームを牽引。スクラムを支えた山崎昇悟が抜けた3番は、1年から公式戦を経験し昨年度リザーブとしてチームを支えた田中希門(3年、中部大春日丘)が筆頭。春季大会では全試合に先発し、菅平でも活躍。昨年度の対抗戦開幕戦に先発した内田康介(3年、旭野)も有力。また、今春デビューの倉崎大丞(4年、筑紫丘)、大塚椋生(3年、茗溪学園)らも期待。

HOは、下級生時から主力を務める肥田晃季(4年、中部大春日丘)が健在。そこに、春季大会で台頭した神野広希(4年、本郷)、昨年度リザーブで貢献し飛躍が期待される平石颯(3年、桐蔭学園)が控える。また、昨年度高校日本代表候補に選出されたルーキーの門脇遼介(桐蔭学園)も注目。

LOは深山竣介が抜けたが、チームの中心で副将の八木澤龍翔(4年、流経大柏)が不動。1年から主にFLでレギュラーを張る梁川賢吉(3年、尾道)とコンビを組むことが想定され、大学屈指のセカンドローを形成する。また、春季大会で頭角を現した横溝昂大ショーン(3年、福岡)も有力だが、菅平ではFLでプレー。昨年度1年生ながら対抗戦デビューを果たし、U20日本代表候補に選出された本郷雄斗(2年、県立千葉)にも期待。

岩田真樹が抜けたFLは、力強いプレーが魅力の楢本鼓太朗(4年、修猷館)、ブレイクダウンでの働きが光る梁川賢吉(3年、尾道)が残るが、梁川はLOでの起用も。また、春季大会でLOで活躍した横溝昂大ショーン(3年、福岡)が菅平ではFLでプレー。昨年度U20日本代表候補に選出された注目ルーキーの茨木颯(東福岡)は推進力のある突破などで今春から活躍し、既にレギュラー格を担う。春季大会で良いパフォーマンスをみせた小関慶樹(3年、函館ラ・サール)と松石晃弥(3年、福岡)、昨年度ルーキーながら対応戦開幕戦に先発した倉井瑛志(2年、旭丘)も注目。

No8にはBKから転向するエース谷山隼大(3年、福岡)が君臨。FWは高校の途中までプレーし、U17日本代表、高校日本代表にはFWで選出されている。春季大会、菅平では圧倒的なパフォーマンスを披露。対抗戦での大爆発が期待される。

[BK]
絶対的存在だった鈴村淳史が卒業したSHは、全員が高校日本代表候補歴を持つ激しい争い。春季大会でスタートを務めた白栄拓也(3年、高鍋)は、素早い球捌きと状況判断に優れる。キックを蹴るタイミングが絶妙でセンス溢れる選手。春季大会開幕戦に先発した松井翔(3年、東海大大阪仰星)はパスの精度が素晴らしく、気の利いたプレーで運動量が豊富。昨年度U20日本代表候補入りした注目ルーキーの高橋佑太朗(茗溪学園)は今春デビューを果たしスピードを活かした仕掛けとリズムのいい球出しで存在感を示し、菅平では先発を担った。

昨年度1年生ながら10番を背負い、MVP級の活躍だった浅見亮太郎(2年、流経大柏)はCTBでの起用が濃厚。SOは、春季大会3試合で先発し、巧みなゲームメイクをみせた注目ルーキーの楢本幹志朗(東福岡)が筆頭。世代を代表するスターが1年から大学ラグビー界を席巻するか期待がかかる。また、活躍が嘱望されるセンス抜群の堀日向太(2年、中部大春日丘)、春季大会で台頭した濱島海(3年、福岡)も注目。

CTBは12番に浅見亮太郎(2年、流経大柏)、13番に副将の松島聡(4年、大分舞鶴)が有力。浅見は正確なキックでゲームメイクを図るとともに、今年は体の強さもみせる。松島はラインブレイクが魅力で決定力光る。そこに、今春デビューし先発も果たしたルーキーの大内田陽冬(修猷館)が出場をうかがう。コンタクトが強い大内田はパス、キックも正確でオールラウンドな選手。また、昨年度対抗戦開幕戦に先発した黒澤稔生(3年、飯田)、今春開幕にスタメン出場した児玉悠一朗(4年、福岡)もいる。

チームの核FB松永貫汰(神戸S)が卒業したバックスリーは、下級生時から主力を務め、一人で局面を打開できる植村陽彦(4年、茗溪学園)が牽引することが期待され、実力者の一口直貴(4年、兵庫星陵)にも注目。この2選手を中心に、WTBは、春季大会で高いアジリティをみせトライを量産した大畑亮太(2年、東海大大阪仰星)の対抗戦での爆発に期待がかかる。また、春季大会で巧みなランスキルをみせたSHもできる中野真太郎(2年、福岡)、菅平でスタートを担ったルーキーの濱島遼(福岡)、東日本セブンズで活躍した注目ルーキーの小池陽翔(中部大春日丘)ら有力選手ひしめく。FBは今季ここまで大活躍、高精度のキックと安定したプレーが魅力の髙田賢臣(3年、浦和)が筆頭だが、春季大会では堀日向太(2年、中部大春日丘)がFBでもプレーし注目。

昨年度は対抗戦最終戦で日本体育大に敗れ4季ぶりに大学選手権を逃した。春季大会では勝負強さを発揮、菅平練習試合でも勝負にこだわるゲーム運びをみせた。タレント揃うチームに、茨木、高橋、楢本、大内田ら有力ルーキーを加え、2年ぶりの選手権出場と上位進出を狙う。

対抗戦日程

  9月10日 明治大
  9月18日 早稲田大
 10月 2日 帝京大
 10月16日 慶應義塾大
 11月 5日 青山学院大
 11月19日 立教大
 12月 4日 日本体育大

大学ラグビー チーム紹介⑩ 流通経済大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年9月5日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○29-12 関東学院大
 ○26-22 慶應義塾大
 ●31-43 筑波大
 ○71-10 日本体育大
 ●29-38 法政大
 初戦の関東学院大戦で勝利を収めると、慶應義塾大には終盤のWTB堀井の逆転トライで競り勝つ。続く筑波大戦は序盤に主導権を握り、リードを奪うも終盤の猛攻を受けきれず敗戦。日本体育大にはFW、BKともに躍動し、攻守両面で相手を圧倒して11トライを奪って圧勝。最終戦の法政大との一戦は接戦となるも終盤に突き放され敗戦。競り負ける試合もあったが3勝2敗で終え、森脇、ネル、齋藤、谷の台頭のほか、幸妻、濱谷のルーキー陣も実力をみせるなど収穫の多い大会となった。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●12-25 慶應義塾大
 ●21-35 関西学院大
 ● 0-56 京都産業大
 春季大会で勝利した慶應義塾大、そして、関西学院大に敗戦を喫すると、京都産業大には序盤から相手の分厚いアタックを受けきれず、主導権を握られる展開で8トライを許し大敗。得点機でのミスや相手の強固なディフェンスにより得点を奪えず。

戦力分析

[FW]
吉川豪人(江東BS)が卒業したが昨年度スタートを務めた選手の多くが残る。1番は春季大会で台頭した森脇光(3年、京都工学院)が筆頭。そこに、今春デビューの石水健太(3年、流経大柏)と玉永仁一郎(3年、常翔学園)がうかがう。3番は昨年度主力で1年から公式戦を経験する副将のシンクル寛造(4年、札幌山の手)、春季大会で躍動した吉村一将(3年、流経大柏)が争う。

西山大樹が抜けたHOは昨年度PRでも先発を務めるなど実力者の作田駿介(3年、流経大柏)と今春に頭角を現した決定力が光る小西清太郎(4年、関西創価)が筆頭。

LO陣はタマ・カペネ(S愛知)が卒業したが、圧倒的な破壊力とスピードを誇るアビサロメ・ボギドラウ(4年)が健在。コンビを組むのは、今季飛躍が期待され、体重10kg増のブレンドン・ネル(3年)が筆頭。春季大会で躍動した神田康生(3年、鹿児島工業)、昨年度活躍したキム・ギヒョン(4年)も有力だが、両者ともNo8での起用も想定される。また、今春デビューの藤廣我仁(3年、常翔学園)と昨年度リーグ戦でスタメンを経験した中根輝(3年、栄徳)にも期待。まだ公式戦の出場はないが、昨年度U20日本代表候補に選出されたシンクル蓮(2年、札幌山の手)にも注目。

両FLは、昨年度から主力の當間真(4年、流経大柏)、副将の越髙梁(4年、秋田工業)がチームを牽引する。また、2年時に主力を務め、春季大会で活躍した南太陽(4年、大産大附)、昨年度先発を経験した原田季弥(3年、札幌山の手)も出場をうかがう。No8は昨年度スタートを務めた篠澤輝(3年、流経大柏)、キム・ギヒョン(4年)が健在だが、春季大会で力を示した神田康生(3年、鹿児島工業)も有力。

[BK]
SHは昨年度主力を担った岡田和暉(4年、流経大柏)と武井陽昌(3年、熊本工業)が争う。そこに、1年生ながら今春デビューしトライも挙げた幸妻怜治(高鍋)がアタックに推進力を与えるプレーを武器に参戦。

司令塔は1年時から活躍する柳田翔吾(4年、流経大柏)が卓越したアタックセンスとゲームメイクでチームを牽引。スキルの高い柳田はCTBやFBでの出場も考えられる。また、春季大会で先発を経験したサイズとスピードが脅威のステファーナス・ドゥトイ(3年)、今春デビューでキックの上手い佐々木開(2年、常翔学園)も期待。

両CTBは、1年から主力を担う主将の土居大吾(4年、流経大柏)、抜群のスピードをみせる永山大地(4年、流経大柏)、破壊力のある突破が魅力のシオネ・リクアタ(4年)が筆頭。土居は春季大会は欠場したが夏に戦列復帰、永山をWTBでの起用も。春季大会で躍動した杉﨑晴人(3年、鹿児島工業)、アンドリュー・ヘイウォード(2年)も注目。また、昨年度U20日本代表候補に選出され、今春初スタメンを果たした横山伊織(2年、流経大柏)にも期待がかかる。

WTBは、力強い突破を武器に春季大会で躍動した堀井雄登(4年、大東大一)と同じく春季大会で活躍した齋藤凌(3年、流経大柏)、前出の永山大地(4年、流経大柏)が有力。そこに、昨年度リーグ戦4試合に先発した當眞寮(3年、流経大柏)、ルーキーながら今春デビューでトライもマークした濱谷海斗(札幌山の手)、東日本セブンズで活躍した中村楓馬(2年、常翔学園)が参戦する。

絶対的存在だった河野俊太(S愛知)が卒業したFBは今春より定着し安定したプレーをみせる谷惇平(3年、日向工業)が務める。柳田翔吾(4年、流経大柏)が回る可能性も。

昨年度は前年のリーグ2位から5位に成績を下げ低迷。1年から主力を務める土居主将と柳田を中心に主力が多く残り、横山ら有力な下級生も揃う。リーグ戦上位の“定位置”を取り戻すべく邁進し、14年ぶりに出場できなった大学選手権に返り咲くシーズンに。 

リーグ戦日程

  9月10日 関東学院大
  9月25日 大東文化大
 10月 2日 日本大
 10月16日 東海大
 11月13日 立正大
 11月27日 法政大

大学ラグビー チーム紹介⑨ 日本体育大学 【関東大学対抗戦A】(2022年9月4日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ● 5-54 筑波大
 ●26-42 関東学院大
 ● 0-38 法政大
 ●10-71 流通経済大
 ● 5-82 慶應義塾大
 大量失点で敗れるゲームが目立ち、対抗戦のライバル筑波大、慶應義塾大にも大敗。春季大会は全敗で終え、課題を残すかたちとなったが、多くの下級生が公式戦を経験し、チーム全体の底上げを実現した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ● 7-27 専修大
 ●21-38 関西大

戦力分析

[FW]
1番は1年からレギュラーで副将の砂田優希(4年、駒込)が絶対的。今年は関東大学オールスター対抗戦選抜にも選出された。リサラ・ミキロニが抜けた3番は春季大会で存在感を示した久次米洸(4年、御影)と美谷尋斗(4年、魚津工業)が争う。また、工藤隆誠(2年、専大松戸)らも出場をうかがう。

森屋颯太が卒業したHOは、1年時から公式戦を経験する副将の松田大空(4年、新潟工業)、昨年度ルーキーながらリザーブでチームを支え春季大会でも先発した機動性の高い藤田幹太(2年、筑紫)、春季大会と菅平練習試合でスタメン出場を果たした安定したプレーをみせる萩原一平(2年、中部大春日丘)、昨年度の高校日本代表候補で注目ルーキーの楳原大志(長崎北陽台)がおり、激戦必至。

諏訪和希が抜けたLOは、昨年度主力の小柿駆(4年、東農大二)、伊藤拓也(3年、東京)が残るが、春季大会で台頭した當山恭右(2年、名護)、No8でもプレーする中原拓海(3年、長崎北陽台)、サイズが魅力で成長著しい岸佑融(2年、玉川学園)、期待の留学生テビタ・タラキハアモア(1年、日体大柏)、昨年度ルーキーながら対抗戦4試合に途中出場した粟田駿也(2年、高鍋)ら有力選手ひしめく。伊藤はNo8での起用も。

主将を務めた高橋泰地(秋田)が抜けたFLは、昨年度主力の小泉敦矢(4年、成城学園)が健在。残る枠を春季大会全試合に先発した山木康平(4年、中標津)を筆頭に、今春デビューで存在感みせた鈴木幸人(3年、保善)、1年時に対抗戦で先発出場を果たした長船鉄心(3年、御所実業)、桐蔭学園花園優勝メンバーの大竹智也(2年)らが争う。抜群のスピードを持つ山木は菅平練習試合ではWTBでも出場。

チームの絶対的支柱、ハラトア・ヴァイレア(S東京ベイ)が卒業したNo8には、春季大会で頭角を現した中原拓海(3年、長崎北陽台)と望月元樹(4年、日川)、昨年度LOで主力を張り大学選手権でトライを挙げた伊藤拓也(3年、東京)がひしめく。

[BK]
SHは昨年度対抗戦、選手権全試合に先発した梶田壮馬(丸和運輸機関)が卒業。昨年度リザーブを担った小林峻也(3年、日大明誠)と伏見永城(2年、甲府工業)が中心。伏見は春季大会ではスタートを務めた。また、今春台頭し、慶応義塾大戦で先発出場を果たした日高柊(2年、鹿児島工業)にも期待。

貝森瞭太が抜けたSOは、昨年度終盤にレギュラーに定着した勝目龍馬(2年、佐賀工業)を中心に、春季大会で先発を経験した小田晴陽(3年、東海大福岡)と大野莉駒(1年、桐蔭学園)が出場をうかがう。また、チームの中心、田中大世(4年、甲南)、福島脩登(4年、天理)が務める可能性も。

3年時から主力を担った松尾峻輔(三菱重工長崎)、皆川祥汰(横河武蔵野)が卒業した両CTB。昨年度リザーブを中心にチームを支えたゲームメイクが光る平城大誠(4年、東京)、春季大会で活躍し、ともにスピードを活かした突破が魅力の辰己一輝(2年、日体大柏)と齋藤弘毅(2年、流経大柏)が有力。また、勝目龍馬(2年、佐賀工業)の12番起用も想定される。

チームのアタックを牽引したクリスチャン・ラウイ(GR東葛)が抜けたが、1年から主力を担う主将の田中大世(4年、甲南)が健在。春季大会で台頭した森屋堪太(3年、関学六浦)と石井颯太(4年、広島工業)に加え、圧倒的スピードを持つ鈴木颯(4年、豊多摩)、1年生ながら今春デビューの小林勇太朗(松山工業)、身体能力の高いトアニトニ・キオカタ(1年、日体大柏)らがしのぎを削る。また、菅平練習試合ではFLが主戦場の山木康平(4年、中標津)がWTBで出場。

FBは、1年から主力を務め、絶対的存在の福島脩登(4年、天理)。ただ、福島はBK複数ポジションでの起用も想定され、春季大会ではFBでも先発した前出の辰己一輝(2年、日体大柏)や菅平練習試合で先発した注目ルーキーの古賀剛志(佐賀工業)も有力。

13年ぶりの大学選手権を果たした昨季から、ラウイ、ヴァイレアら主力が抜けたが、1年時から主力を担う田中主将、砂田、福島の両副将を中心にチームを築き、2年連続で選手権出場を狙う。

対抗戦日程

  9月10日 慶應義塾大
  9月18日 明治大
 10月 2日 早稲田大
 10月16日 帝京大
 11月 5日 立教大
 11月19日 青山学院大
 12月 4日 筑波大

大学ラグビー チーム紹介⑧ 関東学院大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年9月3日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○21- 0 慶應義塾大(不戦勝)
 ●12-29 流通経済大
 ○42-26 日本体育大
 ●12-62 法政大
 ●19-46 筑波大
 法政大や筑波大に大敗するなどディフェンスに課題を残すものの、日本体育大戦ではWTB諸山がハットトリックを挙げるなど展開アタックがさえ、快勝。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ● 7- 33 立正大
 ●19-36 山梨学院大
 ●33-84 摂南大学
 失点を重ねる試合が目立ち、ディフェンスの整備に期待。

戦力分析

[FW]
1番は、昨年度主力の兒玉隆之介(3年、佐賀工業)が健在。春季大会ではHOも務める主将の米井翔啓(4年、松山聖陵)が活躍。また、LOの適正もある濱元敦希(4年、コザ)、今春デビューの竹下優作(2年、佐賀工業)にも期待。島津弘二朗が抜けた3番は、春季大会で台頭した小原征人(3年、小平西)が務め、川崎輝人(3年、佐賀工業)、津曲祐太郎(2年、荒川工業)が控える。

菊地喜希(富士フィルム)が卒業したHOは、主将の米井翔啓(4年、松山聖陵)を筆頭に、春季大会で存在感みせた最首郁也(4年、東京)、松澤響(4年、関学六浦)も有力。

LO陣は、山﨑海(WG昭島)が卒業したが、1年からレギュラーでセットプレーの中心を担う矢野裕二郎(3年、関学六浦)が健在。そして、下級生時から公式戦を経験し、春季大会で先発を張った早瀬旦(4年、石見智翠館)と坂本奨(4年、昌平)、今春デビューでトライも挙げた藤田冬星(3年、東京)、菅平で先発したサイズと走力が魅力の岡本心(3年、佐賀工業)と花田龍紀(2年、東海大福岡)らがひしめく。

バックローは、小濱康嵩、佐藤駿生、宮川雅也ら主力がごっそり卒業。両FLは、昨年度1年生ながら公式戦先発を経験し、U20日本代表候補に選出された運動量とタックルが魅力の内川朝陽(2年、佐賀工業)と春季大会で全試合にフル出場し定着した決定力が光る由比藤聖(2年、東海大静岡翔洋)が筆頭。そこに、立川奈知(4年、國學院栃木)、澁谷祥吾(4年、関学六浦)、石井隆也(3年、東京)ら好選手が揃う。No8には破壊力とスピードが脅威の注目ルーキー、ラリー・ティポアイ-ルーテル(倉敷)が君臨。抜群の突破力で倉敷を花園初出場に導き、高校日本代表候補にも選出された逸材。

[BK]
ハーフ団は1年時から主力を担った主将の三輪悠真、芳崎風太が卒業。SHは春季大会でスタートを務めた山田航平(4年、佐賀工業)、村田建登(3年、昌平)に加え、菅平練習試合で先発した、昨年度リーグ戦で多くの試合に出場し東海大戦のトライが印象的な服部莞太(2年、佐賀工業)や東皓輝(4年、桐生第一)がおり、争い必至。SOは、1年時から公式戦に出場する正確なキックが魅力の立川大輝(3年、佐賀工業)を筆頭に、今春デビューの阿部凌太(2年、黒沢尻工業)が出場をうかがう。

竹本優大、長尾貴大の両主力が抜けたCTBは、2年生コンビの山村拓(保善)、茎沢光隆(仙台育英)が組み、菅平でも活躍。そこに、春季大会に出場した福島大貴(4年、鹿児島実業)、林賢友(4年、関学六浦)、松元陸(2年、石見智翠館)が参戦する。

WTBは阿部竜二(釜石SW)が卒業したが、昨年度主力の田代蓮(4年、秋田工業)が健在で、鋭いランをみせる。そして、左WTBを春季大会、菅平で先発した丸山央人(4年、明和県央)と諸山裕祥(2年、長崎・海星)が争う。また、菅平でスタメンを経験した淡野福(3年、大産大附)にも注目。

セブンズ代表入りするなどスペシャルな選手だった副将の川崎清純(埼玉WK)が卒業したFBは、パス、キック、ラン全てのスキルが高水準の荒牧太陽(4年、筑紫)が有力だが、菅平練習試合ではルーキーの安藤悠樹(日向工業)がスタートを務めた。スピードが魅力の土方直哉(4年、仙台育英)にも期待。

昨年度のリーグ戦は前年の7位から4位に躍進。流通経済大戦では終了間際の逆転トライで敗れる悔しい敗戦を経験。大学選手権出場を目指し、強豪復活への道を歩む。

リーグ戦日程

  9月10日 流通経済大
  9月25日 東洋大
 10月 1日 立正大
 10月15日 法政大
 10月30日 東海大
 11月13日 日本大
 11月27日 大東文化大

大学ラグビー チーム紹介⑦ 慶應義塾大学 【関東大学対抗戦A】(2022年9月3日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ● 0-21 関東学院大(不戦敗)
 △31-31 筑波大
 ○24-22 法政大
 ●22-26 流通経済大
 ○82- 5 日本体育大
 実質初戦となった筑波大との一戦は、ここ近年対抗戦で敗れている相手に主導権を握りリードを奪うも、終盤猛攻に合い引き分け。続く法政大には、常にリードを奪われる展開も粘り強く戦って、終了間際の髙武のトライで逆転勝利。流通経済大戦も激しいシーソーゲームとなるが、終盤にトライを許し競り負け。最終戦の日本体育大戦は序盤から相手を圧倒し大勝を収めた。栗田、富澤、樋口、三木に加え、ルーキーの山本、今野が台頭する有意義な大会となった。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○25-12 流通経済大
 ●24-36 東海大
 HO中山が3トライを挙げる活躍をみせるなど試合を優位に進め、春に敗れた流通経済大に勝利。東海大戦は相手の分厚いアタックに対し接点のファイトと粘り強いディフェンスで応戦するも、敗戦。アタックでは相手を押し込む場面もあり、3トライを奪うなどマプスアを中心にFW陣が強さをみせた。

戦力分析

[FW]
両PRは、昨年度も主力としてプレーした、1番は朝田将多(4年、國學院久我山)、松岡勇樹(4年、慶應義塾)、3番は岡広将(3年、桐蔭学園)、鈴木悠太(4年、慶應義塾)が健在で、高いレベルの争いが続く。また、昨年度対抗戦に出場した後藤克徳(4年、國學院久我山)もいる。

主将を務め、絶対的存在だった原田衛(BL東京)が卒業したHOは、昨年度1年生ながら途中出場をメインに対抗戦全試合に出場した中山大暉(2年、桐蔭学園)が筆頭。昨年度はバックローでの出場であったが、今季は高校時代に主戦場としたHOを務める。春季大会では5トライを挙げるなど安定したプレーを披露し、菅平でも力強い突破でトライを奪うなど躍動。また、今春デビューで頭角を現した酒井貴弘(3年、慶應義塾)にも注目。

村松龍之介が抜けたLO陣は春季大会で公式戦初出場から台頭した栗田大次郎(4年、慶應義塾)と富澤友凱(4年、慶應義塾)、昨年度主力として活躍したアイザイア・マプスア(4年)が有力。アプスアは菅平練習試合で東海大相手に力強い前進を見せ続けアタックを牽引。また、昨年度リザーブでチームを支えたシュモックオライオン(4年)にも期待。

攻守ともにチームを牽引した山本凱(東京SG)が卒業したが、献身的なプレーで引っ張る主将の今野勇久(4年、桐蔭学園)、下級生時から出場を続ける髙武俊輔(4年、尾道)、福澤慎太郎(3年、本郷)で形成するバックローは大学屈指。ここに、春季大会で台頭し、菅平でも存在感を示した樋口豪(3年、桐蔭学園)が参戦する激しい争い。樋口は桐蔭学園時代は控えのWTBで大学でFWに転向。ハードタックルでレギュラー定着へ突き進む。また、菅平練習試合東海大戦で先発した富田颯樹(3年、慶應志木)にも注目。今春デビューの福本航平(3年、常翔学園)、井戸幹太(4年、慶應義塾)、田沼英哲(2年、國學院久我山)らにも期待。

[BK]
SHは昨年度シーズン終盤にレギュラーを獲得した、素早い球捌きと状況判断が光る小城大和(2年、北嶺)が筆頭だが、菅平練習試合で先発したルーキーの杉山雅咲(大阪桐蔭)、橋本弾介(慶應義塾)にも期待。

SOは1年時から主力を務め、高水準のパス、キックでゲームをコントロールする中楠一期(4年、國學院久我山)が筆頭だが今季は欠場が続いている。そのような中、昨年度対抗戦序盤で10番を背負った永山淳(3年、國學院久我山)が正確なキックとアタックセンスでチームを牽引。今春はエース山田響(3年、報徳学園)もSOでプレーした。

12番は、春季大会でデビューし、体幹の強さを活かしたコンタクトと推進力のあるアタックで躍動した三木海芽(3年、城東)、菅平練習試合で先発した注目ルーキーの山本大悟(常翔学園)が有力。2年時から主力を務めたイサコ・エノサ(4年)は帰国。13番は、1年時から公式戦に出場し、タックルが魅力の鬼木崇(4年、修猷館)副将が務める。また、前出の永山淳(3年、國學院久我山)はCTBも高いレベルでこなす。

山之内颯人が抜けたWTBは、抜群のスピードをみせる佐々木隼(4年、桐蔭学園)が健在。昨年度リザーブでチームを支えた佐々仁悟(3年、國學院久我山)が春季大会で素晴らしいランを披露。菅平では山田響(3年、報徳学園)がウイングで起用されており争い激化。山田はフィニッシャーとして対抗戦でもWTBでの出場となるか注目。下級生時から公式戦を経験する中村大地(4年、桐蔭学園)、1年生ながら今春デビューの伊吹央(慶應義塾)にも期待。

FBは春季大会から好プレーを続ける大野嵩明(3年、慶応義塾)と注目ルーキーの今野椋平(桐蔭学園)が有力。1年から主力を務める山田響(3年、報徳学園)の起用ポジションにも寄ってくる。

昨年度の対抗戦は4位、大学選手権は2年連続ベスト8。昨年度の主力が多く残り、新戦力が台頭するチームを今野主将がまとめ上げる。エース山田の起用ポジションにも注目。2014年度以来の正月越え、そして、大学日本一へ突き進む。

対抗戦日程

  9月10日 日本体育大
  9月17日 立教大
 10月 2日 青山学院大
 10月16日 筑波大
 11月 6日 明治大
 11月23日 早稲田大
 12月 3日 帝京大

大学ラグビー チーム紹介⑥ 大東文化大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年9月2日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ● 0-21 帝京大(不戦敗)
 ●17-48 明治大
 ●40-59 東海大
 ●14-62 早稲田大
 ○54-38 日本大
 4試合で32トライを奪われるなどディフェンスに課題が見え、明治大、東海大、早稲田大に大敗。しかし、東海大戦では後半に司令塔の落を中心に攻撃が爆発し、次々とトライを重ねた。最終戦となった日本大との一戦では点の取り合いとなるも、勢いのあるアタックで強さをみせて勝利を収めた。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○31-24 近畿大
 ●17-32 筑波大
 近畿大との競り合いをものにすると、筑波大戦も粘り強く戦うが終始リードを許す展開で敗戦。

戦力分析

[FW]
フロントローは昨年度のレギュラー、小島燎成(RH大阪)、酒木凛平(神戸S)、野口大貴が卒業。
1番は昨年度リザーブとしてチームを支えた松山青(3年、岐阜工業)が筆頭。高校時代はLOやFLを務め、機動性の高い選手。そこに春季大会でデビューし存在感をみせた奥原岳人(3年、大東大一)が控える。3番は河村樹来(4年、石見智翠館)が最有力。昨年度は途中出場でチームに貢献。また、1年時にリーグ戦スタメンを果たしている藤倉大介(3年、國學院栃木)が菅平で存在感を示した。PR陣は他にも、藤井大暉(4年、栄徳)、森大智(4年、京都成章)、河野仁(3年、中部大春日丘)ら有力選手ひしめく。

HOは、今春より台頭する塩田海輝(4年、大東大一)とバックローから挑戦する西林勇登(3年、御所実業)が争う。PRでもプレーする塩田は安定感が光り、西林は春季大会東海大戦で2トライを挙げるなど走力が魅力。また、今春デビューの伊藤正乃助(3年、常翔学園)、御所実業のセットプレーを支えたルーキーの大西樹にも注目。

LO陣はリーグ戦、大学選手権全試合で組んだ副将の塩見成梧(4年、御所実業)と佐々木柚樹(2年、八戸工業)が健在だが、塩見はFLでの起用が濃厚。昨年度1年生ながらレギュラー獲得した成長を続ける佐々木の相方にはサイモニ・ヴニランギ(4年)が有力。No8も務めるヴニランギは激しいプレーをみせる。また、今春に頭角を現した辻岡優希(3年、和歌山工業)、U20トンガ代表歴を持つシアレ・タモウア(4年)、菅平練習試合に出場したサイズが魅力の注目ルーキーのジョセフ・ドモニにも期待。

松川宙、東崎公一が抜けたFLは、昨年度から主力を担う共同主将の吉瀬航太(4年、大東大一)と昨年度LOでレギュラーを務めた塩見成梧(4年、御所実業)で形成する。今春台頭した手島壮汰(3年、石見智翠館)や村瀬俊(4年、中部大春日丘)も出場をうかがう。
No8は破壊力のある突破をみせるリサラ・フィナウ(2年、青森山田)。オフの手術のため、春季大会は欠場したが、菅平練習試合では健在ぶりをアピール。また、春季大会で活躍したラベマイ・トル(4年)も注目。

[BK]
ハーフ団は昨年度ほとんどの試合で組んだ稲葉聖馬(3年、御所実業)、落和史(4年、石見智翠館)が健在で、大学屈指の実力を誇る。的確な球捌きでアタックに勢いを与える稲葉に、昨年度リザーブで貢献した髙田尚汰(3年、秋田工業)や伊藤海(4年、黒沢尻工業)が控える。2年時からチームの司令塔を務める落は、自ら局面を打開するアタックセンスを持ち、状況判断にも優れる。また、次世代の司令塔候補の注目ルーキー、伊藤和樹(青森山田)にも期待。

CTBは、12番には攻守両面でチームを牽引する戸野部謙(4年、岐阜工業)。そして、13番を菅平で存在感を示した神田永遠(2年、中部大春日丘)、1年時から活躍する万能型選手のペニテリ・ラトゥ(3年)、春季大会で大活躍したハニテリ・ヴァイレア(2年、青森山田)が争う。今春デビューの森淵京也(4年、石見智翠館)や鑓水飛暉也(2年、山形中央)にも期待。

鎌田進太郎(丸和運輸機関)が卒業したWTBは、昨年度リーグ戦で6Tを挙げた松田武蔵(4年、ロトルアボーイズ高)が今季もチームの得点源として君臨。また、今春公式戦初出場から台頭した小田嶋生吹(3年、秋田中央)が抜群スピードと巧みなランスキルをみせる。同じく今春デビューを果たした佐藤亮吾(3年、秋田中央)、原田光貴(2年、石見智翠館)も出場をうかがう。

FBには共同主将の青木拓己(4年、御所実業)が健在。鋭いランと正確なパス、キックで後方からチームを支える。また、ペニテリ・ラトゥ(3年)がFBでの起用にも備える。

昨季はリーグ戦で前年の6位から3位に躍進し、大学選手権に出場も同志社大に惜敗。安定したセットプレーからのアタックと組織化されたディフェンスで2季連続の選手権出場、そして上位進出を狙う。

リーグ戦日程

  9月11日 法政大
  9月25日 流通経済大
 10月 2日 東洋大
 10月16日 立正大
 10月30日 日本大
 11月13日 東海大
 11月27日 関東学院大

大学ラグビー チーム紹介⑤ 明治大学 【関東大学対抗戦A】(2022年9月1日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○26-19 早稲田大
 ○48-17 大東文化大
 ○35-26 帝京大
 ●24-43 東海大
 ○66-43 日本大
 締まった好ゲームとなった初戦の早稲田大戦を終了間際の劇的な勝ち越しトライで制すると、スタメン全員を入れ替えた大東文化大戦では8トライを挙げて快勝。昨年度の大学選手権決勝と同カードとなった注目の帝京大戦は、堅いディフェンスとセットプレーの優位性を武器に着実に好機を得点に繋げ勝利。3連勝と勢いに乗るも、つづく東海大戦では、同じくそこまで全勝の相手にディフェンスでの甘さを露呈して常にリードを奪われる展開となり、敗戦。最終戦となった日本大戦はノーガードの打ち合いを制して勝利を収めるも、引き続きディフェンスに課題を残した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 △12-12 天理大
 ○45-31 朝日大
 ●19-54 帝京大
 一部の選手に体調不良者が出て、メンバー確保に苦しむなど十分な準備ができないままのぞんだ練習試合となった。天理大とは、献身的なプレーで締まったディフェンスをみせる相手をなかなか崩せず、ミスや反則も相まって引き分け。注目のカードとなった帝京大との一戦は、前へ出るディフェンスでプレッシャーをかけるも相手の分厚い攻撃を受け切れず大量失点。アタック面では帝京の集中力の高いディフェンスをなかなか崩せなかったが、ピッチを広く使った展開で活路を見出し、モールでも強さをみせるなど一定の評価。

戦力分析

[FW]
山本耕生(GR東葛)が抜けたPRは、1番では昨年度終盤をレギュラーとしてプレーした中村公星(4年、國學院栃木)が安定したスクラムで健在。また、春季大会大東文化大戦にて公式戦初スタメンで2トライを挙げるなど台頭をみせる中山律希(3年、天理)や今春デビューの床田淳貴(3年、桐蔭学園)が控える。
3番では、昨年度レギュラーの大賀宗志(4年、報徳学園)が健在だが、今春から為房慶次朗(3年、常翔学園)が頭角を現した。高校日本代表候補に2年時から選出された実力者がそのポテンシャルを発揮し、菅平でも存在感。また、今春の早稲田大戦で鮮烈デビューを飾った注目のルーキー富田陸(大阪桐蔭)にも期待がかかる。

田森海音(江東BS)が卒業したHOでは、春季大会で5トライを挙げるなどチームを牽引した松下潤一郎(3年、筑紫)がレギュラー筆頭。安定したセットプレーと機動力が魅力。また、下級生時からリザーブを中心に出場してきた紀伊遼平(4年、桐蔭学園)も実力十分。大阪朝高花園ベスト4時の主将、金勇哲(2年)やルーキーの西野帆平(東福岡)も注目。

ロック陣は、大学屈指の両者、山本嶺二郎(3年、京都成章)、武内慎(4年、石見智翠館)が絶対的。昨年度バックアッパーとしてチームを支えた亀井茜風(3年、長崎北陽台)もセットプレーや接点で実力を発揮する。また、195cmのサイズが魅力で今春デビューを果たした田島貫太郎(2年、東福岡)は菅平でも存在感を示した。他にも、昨年度大学選手権を経験した佐藤大地(2年、國學院栃木)、ルーキーの小椋健介(桐蔭学園)らがおり、人材豊富。

福田陸人(S東京ベイ)、大石康太(富士フィルム)が卒業したバックローは、コンタクトの強さと走力が魅力の森山雄太(3年、東福岡)と、接点とブレイクダウンの働きでチームに貢献する石浦大貴(3年、報徳学園)がその実力を発揮し筆頭。昨年度1年生ながらFLのレギュラーに定着し、チームの核となった木戸大士郎(2年、常翔学園)はNo8を務める。そこに、昨年度1年生ながら大学選手権に出場した福田大晟(2年、中部大春日丘)、高校3年時にU20日本代表に選出された経歴を持つ松本光貴(3年、明大中野八王子)、昨季対抗戦開幕戦に先発した住吉一晟(3年、國學院久我山)が参戦する。また、昨年度高校日本代表候補のルーキー、最上太尊(仙台育英)と利川桐生(大阪桐蔭)にも注目。

大賀、山本が菅平合宿練習試合を欠場しており開幕に向け状態が気がかり。

[BK]
主将の飯沼蓮(浦安D)が卒業したSHでは、昨年度リザーブとしてチームを支えた萩原周(3年、大阪桐蔭)と1年時から公式戦を経験する丸尾祐資(4年、報徳学園)が筆頭。萩原は鋭いパス捌きと接点での働きをみせ、丸尾は攻撃を加速化させる推進力のあるプレーが光る。加えて、今春デビューを果たした大越勇気(3年、茗溪学園)、登根大斗(2年、御所実業)もいる。春季大会や菅平では、池戸将太郎(3年、東海大相模)が務める場面もあった。

SOは、昨年度司令塔の座を掴んだ伊藤耕太郎(3年、國學院栃木)が君臨。春季大会、菅平でも卓越したアタックセンスとラインブレイクで躍動し健在ぶりをみせた。的確なゲームメイクと正確なキックが魅力の池戸将太郎(3年、東海大相模)と高レベルの争い。ルーキーでは、昨年度高校日本代表候補選出の蓬田雄(流経大柏)、川村心馬(函館ラ・サール)に注目。

12番では、1年時から主力を務める廣瀬雄也(3年、東福岡)がアタック、ディフェンスの両面で出色のプレーをみせ、今季は決定力にも期待がかかる。江藤良(横浜E)、児玉樹(BL東京)が抜けた13番では、副将の齊藤誉哉(4年、桐生第一)、石塚勝己(3年、桐蔭学園)が筆頭。齊藤は高水準のパススキルとスピードが魅力で、石塚は力強い突破をみせる。また、今春スタメンを経験し、菅平練習試合でも先発したルーキーの山村和也(報徳学園)に注目。その他新入生には平翔太(東福岡)、東海隼(光泉カトリック)ら好選手揃う。

松本純也(浦安D)が卒業したWTBでは、主将の石田吉平(4年、常翔学園)が圧巻のランでチームを牽引する。もう一枠を、今季レギュラー格としてプレーする原口虎太郎(4年、東福岡)を中心に、昨年度から多くの試合に出場する秋濱悠太(2年、桐蔭学園)、実力者の西川賢哉(3年、桐蔭学園)、今春デビューでトライも挙げた杉本大雅(4年、國學院久我山)、菅平で先発した林哲平(3年、東海大相模)らが争う。

絶対的存在だった雲山弘貴(東京SG)が抜けたFBでは、昨年度に1年ながら対抗戦開幕戦に先発した安田昂平(2年、御所実業)が帝京大戦で2トライを挙げるなど春季大会でその実力を発揮し定着。菅平でも鋭いランニングスキルを披露。そこに、安定したプレーと決定力が光る金昂平(2年、大阪朝高)や昨年度安田、金とともにU20日本代表候補に選出された坂本公平(2年、東福岡)が参戦する。

菅平練習試合では、廣瀬、石田が欠場。状態が気になるところ。

大学選手権準優勝に終わった昨年度から多くの主力が残る充実のメンバーで、2018年度以来の日本一を掴み取る。

対抗戦日程

  9月10日 筑波大
  9月18日 日本体育大
 10月 2日 立教大
 10月16日 青山学院大
 11月 6日 慶應義塾大
 11月20日 帝京大
 12月 4日 早稲田大

大学ラグビー チーム紹介④ 日本大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年8月31日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ● 0-21 帝京大(不戦敗)
 ●17-50 東海大
 ●21-36 早稲田大
 ●43-66 明治大
 ●38-54 大東文化大
 実戦初戦は2試合目からとなったが、東海大、早稲田大、明治大に大量失点で敗れると、最終戦の大東文化大にも多くのトライを失い敗戦し、結果的に全敗。「モール禁止」「自陣からのキックでの脱出禁止」のプレー制限のもとにコンセプトを持って臨んだ大会で、明治大から43点を奪うなど展開して取るというアタック面では成果を発揮するものの、ディフェンスでは課題を残した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●12-16 筑波大
 ●26-68 京都産業大
 筑波大戦は、春から続ける自陣からつなぐアタックでの猛攻をみせるも、粘り強いディフェンスと手堅いゲーム運びをみせる相手に惜敗。昨年度大学選手権準々決勝で1点差の激闘を繰り広げた京都産業大との一戦は、相手の分厚いアタックを受けきれず、ラインのギャップや簡単に外される場面が目立ち、大量失点で敗戦。アタックでは一定の成果をみせたものの、取り組むラッシュかけるディフェンスの浸透具合が気がかりとなった。

戦力分析

[FW]
鈴木哉斗(富士フィルム)、山内開斗(RH大阪)が卒業したPRは、春野星翔(2年、日本大高)と岩上龍(4年、目黒学院)が春季大会、菅平で躍動し筆頭。春野は昨年度大学選手権で先発を経験。岩上は昨年度リザーブとしてチームを支え、春野同様に選手権では先発も果たした。今年は関東大学オールスターのリーグ戦1部選抜にも選出された。そこに今春デビューし、リザーブで活躍した金樹一(4年、大阪朝高)、今春公式戦初スタメンを果たした江藤大輝(2年、大分東明)が控える。また、高校時代花園準優勝の中野裕翔(2年、京都成章)にも期待。

HOは昨年度バックローから転向しMVP級の活躍をみせた井上風雅(3年、東福岡)が健在。安定したセットプレーと力強いキャリーでアタックを牽引し、リーグ戦で15T、大学選手権で5Tを挙げた。また、林琉輝(4年、日本大高)も実力者で、春季大会や菅平ではスタートも務めた。昨年度大学選手権で見せた、井上をバックローに回し、HOに林を入れる起用も想定される。

趙誠悠(相模原DB)、テビタ・オト(WG昭島)が抜けた両LOは、春季大会で公式戦初出場を果たした久保太雅(3年、天理)とU20サモア代表の経歴を持ち、破壊力抜群のイオセファツ・マレコ(4年)が務める。また、今春デビューの清田勇貴(3年、東海大福岡)、花園大会優秀選手のセコナイア・ブル(2年、大分東明)も注目。

バックローも板倉正矢、飯田光紀(セコム)、シオネ・ハラシリ(横浜E)と主力がごっそり卒業。両FLは、1年時から公式戦を経験する主将の平坂桃一(4年、日本大高)を筆頭に、今春活躍したワイサレ・セレヴィ(3年)、菅平で存在感を示した武育也(3年、國學院栃木)と原田竜弥(4年、明和県央)がひしめく。また、今春デビューの飯山尚暉(3年、静岡聖光学院)、ルーキーながら春季大会で先発出場を果たした、昨年度高校日本代表候補の永池海音(佐賀工業)にも期待。No8は1年時から多くの試合に出場し、春季大会でも躍動した佐川奨茉(3年、佐野日大)が務める。

[BK]
SHは、1年から主力として活躍し、昨年度はリーグ戦、大学選手権全試合に先発した前川李蘭(3年、目黒学院)が健在。今春と菅平で好プレーをみせた齋藤史哉(3年、佐賀工業)が争いに参戦する。

SOは2年時からほぼ全ての試合でチームの司令塔を務める饒平名悠斗(4年、コザ)が安定感抜群のプレーメイカーとして君臨する。今春は12番で先発する試合もあり、その際に10番を背負った中司大也(4年、日本大高)にも注目。大分東明で1年からレギュラーとして活躍したルーキーの安藤拓志は次世代の司令塔として期待がかかる。

フレイザー・クワーク(三重H)が卒業した両CTBは、1年生から活躍し2年時から不動のレギュラーを張る広瀬龍二(4年、日川)と圧倒的な強さをみせるジョアペ・ナコ(2年、大分東明)が筆頭。抜群のスピードを持つ広瀬は昨年度主戦場とした13番から再び12番でのプレーが濃厚。ナコを突破力と激しいタックルで定着を狙う。また、春季大会でデビューした梅村信吾(3年、東京)や石本純平(2年、東京)らも注目。

両WTBは、ともに1年時から活躍し、力強いランでアタックを牽引する水間夢翔(4年、佐賀工業)とナサニエル・トゥポウ(4年)が健在。1年生ながら春季大会、菅平で活躍した久保太志郎(國學院栃木)も注目。

FBは1年からレギュラーを担う普久原琉(4年、コザ)が不動。左足から繰り出されるロングキックと鋭いランでチームを牽引する。また、昨年度1年生ながらリーグ戦3試合に出場した徳永優太(2年、佐賀工業)が春季大会で先発を経験。抜群のスピードと高いスキルでSOやWTBも務め、起用ポジションも含め非常に楽しみな選手。

昨年度リーグ戦2位、大学選手権は3年連続ベスト8の日本大はガラリとメンツが変わったFW陣と経験十分でタレント揃うBK陣の融合に注目。新HC菊谷崇氏を迎えた新体制で、東海大の撃破、選手権準々決勝の壁突破、そして、日本一へ突き進む。

リーグ戦日程

  9月11日 立正大
  9月24日 法政大
 10月 2日 流通経済大
 10月16日 東洋大
 10月30日 大東文化大
 11月13日 関東学院大
 11月27日 東海大

大学ラグビー チーム紹介③ 早稲田大学 【関東大学対抗戦A】(2022年8月31日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ●19-26 明治大
 ●29-38 東海大
 ○62-14 大東文化大
 ●26-52 帝京大
 ○36-21 日本大
 明治大との初戦を終了間際に勝ち越しトライを許す劇的な展開で落とすと、東海大には終盤猛追するも競り負け、冬 に覇権を争うライバルに連敗。大東文化大には終始主導権を握る展開で圧勝するが、王者帝京大には相手の攻撃を受けきれず力の差をみせられ大敗。日本大にはゲームを優位に進めて勝利を収め、2勝3敗で大会を終えた。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ●28-35 帝京大
 ○40-22 京都産業大
 ○33-25 同志社大
 帝京大との注目の一戦は、勢いのある立ち上がりで21点を先攻するも、地力で上回られる相手に逆転負け。ただ、相手を押し込む場面もあり実力をみせたゲームとなった。昨年度選手権ベスト4の京産大には序盤リードを許す展開も、高レベルのBK展開とモールアタックでトライを重ね、快勝。同志社大には一進一退の攻防を制し、マインドセットや細かい部分に課題を残しながらも、逆転勝利。この練習試合を通じては特にスクラムの強さ、安定性が光った。

戦力分析

[FW]
小林賢太(東京SG)が卒業したPR。1番では、今春に台頭した井元正大(4年、早稲田実業)と昨年度HOで主力を務めた川﨑太雅(3年、東福岡)が争う。菅平練習試合では井元がスタートで起用されたが、U17日本代表、高校日本代表歴を持ち1年から公式戦に出場する川﨑も申し分ない。3番では、昨年度1年生ながらレギュラーに定着した亀山昇太郎(2年、茗渓学園)がスクラムの強さに磨きがかかり不動。そこに、今春デビューの平山貴喜(4年、函館ラ・サール)が控える。

HOはNo8から転向する佐藤健次(2年、桐蔭学園)が務める。圧倒的なキャリーの強さを武器にルーキーイヤーから大活躍したスターがセットプレーの中心も担う。また、同じく大学からHOに取り組む、今春デビューの渡邉駿斗(3年、早稲田実業)、菅平でリザーブ入りした安恒直人(2年、福岡)が出場をうかがう。

大﨑哲徳(江東BS)や桑田陽介(中部電力)らが抜けたLOでは、春季大会、菅平練習試合でコンタクトの強さで躍動した前田知暉(4年、東海大大阪仰星)と池本大喜(3年、早稲田実業)が筆頭。また、今春好プレーを披露した副将の鏡鈴之介(4年、早大学院)や菅平でもリザーブ入りした藤井将吾(3年、早稲田摂陵)も注目。

力強い前進とハードタックルをみせる村田陣悟(3年、京都成章)、植野智也(4年、早稲田実業)の両FLは強力。春季大会で豊富な走力をみせ台頭した小池航太郎(3年、早稲田実業)も注目で、植野が欠場した菅平練習試合では7番を務めた。また、この夏頭角を現してきた永嶋仁(3年、東福岡)や今春デビュー済の注目ルーキー粟飯原謙(桐蔭学園)にも期待。粟飯原は高3時に佐藤健次と花園優勝を達成。佐藤がHOに転向したことで空いたNo8は主将の相良昌彦(4年、早稲田実業)がFLから回り、春季大会、菅平練習試合でも抜群のパフォーマンスを披露しチームを牽引。

[BK]
SHは昨年度ルーキーながらMVP級の活躍をみせた宮尾昌典(2年、京都成章)が健在。スピードを活かしたサポートプレーや素早い球捌きはさすがで、今年は体の強さもみせる。また、春季大会でテンポにいい球出しをみせた細矢聖樹(2年、國學院栃木)も注目。菅平ではWTBで出場するなど宮尾同様にスピードが光る。加えて、安定したプレーをみせる島本陽太(3年、桐蔭学園)、一昨年のレギュラー小西泰聖(4年、桐蔭学園)、超攻撃型SHの糸瀬真周(1年、修猷館)もいる。

SOを担う伊藤大祐(3年、桐蔭学園)がどこまでチームを牽引できるか真価が問われるシーズンとなるが、菅平練習試合の帝京大戦で負った怪我が気がかり。今春デビューを果たし、菅平でも活躍した成長著しい守屋大誠(2年、早稲田実業)にも期待がかかる。全てのスキルが高く、自ら仕掛ける能力も魅力。ルーキーでは、高校日本代表候補選出の黒川和音(茗渓学園)に注目。

チームを牽引した長田智希(埼玉WK)が抜けた12番はこの春から吉村紘(4年、東福岡)が務める。下級生時から司令塔を担った選手で、インサイドセンターでプレーしミッドフィールドでのゲームメイクに寄与する。13番は強靭なフィジカルを活かしたオフロードとスピードが光る松下怜央(4年、関学六浦)が筆頭。昨年度主力を務めた岡﨑颯馬(3年、長崎北陽台)は春はCTBでプレーしたが、菅平練習試合ではWTBで活躍。両CTBを高いレベルでこなす選手でBKの全体配置を含めた起用法に注目。また、今春FBで先発を経験した平田楓太(4年、東筑)や既に実力証明済みの注目ルーキー野中健吾(東海大大阪仰星)にも期待。

WTBは、チームの得点源、14番槇瑛人(4年、國學院久我山)は不動で、11番を各選手が争う。春季大会で体の強さとスピードをみせレギュラー格としてプレーした西浦剛臣(2年、ハミルトンボーイズ高)や下級生時から公式戦に出場する今駒有喜(4年、早稲田実業)が有力かと思われたが、菅平では昨年度からCTBの主力を務める岡﨑颯馬(3年、長崎北陽台)がウイングでプレーし筆頭格か。また、SOやCTBでも好プレーをみせる久富連太郎(3年、石見智翠館)も候補。昨年度11番を務めることが多かった松下怜央(4年、関学六浦)は13番を主戦場とする。

チームの中核だった河瀬諒介(東京SG)が卒業したFBは左足のロングキックとランスキルを武器に春季大会で活躍し、菅平でも躍動した小泉怜史(4年、早稲田実業)が筆頭。また、今春に先発した平田楓太(4年、東筑)、京山秀勇(3年、東筑)にも期待。昨年度U20日本代表候補入りしたルーキーの福島秀法(修猷館)も注目。高校時代はNo8でもプレーするなど推進力が魅力。

昨年度は対抗戦2位、大学選手権では対抗戦で勝利していた明治大に敗れ、準々決勝敗退。充実のメンバーで昨年度の雪辱を果たし、王者奪回を目指す。

対抗戦日程

  9月10日 青山学院大
  9月18日 筑波大
 10月 2日 日本体育大
 10月23日 立教大
 11月 6日 帝京大
 11月23日 慶應義塾大
 12月 4日 明治大

大学ラグビー チーム紹介② 東海大学 【関東大学リーグ戦1部】(2022年8月30日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○38-29 早稲田大学
 ○59-40 大東文化大学
 ○50-17 日本大学
 ○43-24 明治大学
 ●21-59 帝京大学
 圧倒的な攻撃力を武器に主導権を握る展開で、早稲田大、大東文化大、日本大、明治大に連勝するも、王者帝京大に大敗し優勝を逃す。アタック面では、各選手が躍動し、大量得点を奪う試合が多かったが、帝京大戦では堅い相手を突破できず、逆にカウンターを食らった。崩せない相手に対し、どのように立ち回るかが一つの焦点となりそう。また、ディフェンス面では、トライを奪われるシーンも目立ち、ブレイクダウンの規律も含め課題を残した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○58-19 同志社大学
 ○41-19 天理大学
 ○36-24 慶應義塾大学
 この夏も破壊力のある攻撃力は健在で、フィジカル、ランで相手を圧倒し主導権を握るゲーム展開を披露。慶應義塾大戦では相手の接点でのファイトに苦しむも、地力の差をみせ勝利を収めたが、内容で上回りながらも押し込まれる場面もあり、ゲーム運びとディフェンスに課題を残した。

戦力分析

[FW]
PR木村星南(BL東京)、HO土一海人、PR星野克之(三重H)のスタート陣に加え、リザーブもごっそり卒業したフロントロー。
1番では、今春に台頭した井上優士(4年、筑紫)と平晴樹(4年、長崎北)が筆頭。FWリーダーを務める平は春季大会でデビューながらも関東大学オールスターのリーグ戦1部選抜に選出された。井上は今春が公式戦初スタメンだが、高校日本代表候補、U20日本代表候補歴を持つ実力者で、菅平練習試合でもスタートを張った。3番では、いずれも今春が公式戦デビューの本田啓(2年、東福岡)、オトゥホマ・シアレ(2年、東海大福岡)、石橋慎悟(4年、筑紫)の争い。菅平では石橋が先発で起用されたが、機動性の高い本田、破壊力抜群のシアレも面白い。
HOは、今春デビューで活躍した下江康輔(3年、東福岡)が安定したセットプレーとコンタクトの強さで菅平でも躍動。また、同じく今春デビューの玉木皓盛(3年、東福岡)と奥田玲大(3年、京都工学院)も注目。

小池隆成(トヨタV)が抜けたLOは、下級生時から主力を担い、他を圧倒するワイサケ・ララトゥブア(4年)を中心に、今春全試合に先発し接点とブレイクダウンで奮闘した朴淳宇(3年、大阪朝高)や今春デビューで菅平でも存在感をみせた中山竜太朗(2年、東海大大阪仰星)が筆頭。また、アフ・オフィナ(3年、東海大福岡)のLOでの起用も。

ジョーンズリチャード剛(静岡BR)、ノア・トビオ(日野RD)らが卒業したバックロー。FLでは、下級生時から主力のレキマ・ナサミラ(4年)と1年時から公式戦を経験するアフ・オフィナ(3年、東海大福岡)が破壊力のあるプレーをみせ、チームの中心。今春デビューを果たし、菅平でも力強いプレーで存在感を示した佐々木浩祐(3年、札幌山の手)も有力。また、今春にデビューした井上涼太(4年、東海大相模)、昨年度1年生ながらリーグ戦出場を果たした汐月佑心(2年、九州学院)、昨年度東海大大阪仰星を花園優勝導いたルーキー薄田周希らにも注目。No8では、春季大会で5トライを挙げるなど出色の出来だった副将の井島彰英(4年、熊本西)が絶対的。

[BK]
SHでは柴田凌光(相模原DB)が卒業したが、昨年度公式戦デビューを果たした清水麻貴(4年、東農大二)が春季大会4試合に先発しレギュラーに定着。テンポのいい球捌きでアタックを牽引。また、今春公式戦初スタメンを果たした吉田優馬(4年、秋田中央)、昨年度U20日本代表候補入りした注目のルーキー川久保瑛斗(長崎北陽台)もアピールを続ける。

SOはチームの核、武藤ゆらぎ(3年、東海大大阪仰星)が不動。高水準のパス、キックに加え、自ら持ち込むランでチームを牽引。

中核を担った丸山凛太朗(トヨタV)が抜けた12番は、春季大会では公式戦初出場初スタメンから全試合に先発した今村泰士(4年、筑紫)が活躍。小柄だが鋭いタックルと体幹の強さを活かしたアタックで存在感を放った。しかし、春は13番を主戦場とした主将の伊藤峻祐(4年、桐蔭学園)が菅平では12番で躍動。13番には、昨年度1年生ながらリーグ戦デビューした近藤翔耶(2年、東海大大阪仰星)が入り、コンタクトの強さをみせ活躍。また、今春デビューしトライも挙げたルーキーの古屋健太朗(秋田工業)、高校日本代表候補歴のある実力者、何松健太郎(3年、東海大大阪仰星)にも期待。

バックスリーでは、WTB林隆広(花園L)、FB野口幹太(セコム)らが卒業し、1年から主力の谷口宜顕(3年、東海大大阪仰星)がFBに回り、後方から輝きを放つ。両WTBともに春季大会が公式戦デビューとなった岡村優太(2年、東海大大阪仰星)、中川湧眞(2年、京都成章)が抜群のスピードと鋭いステップワークでチームのアタックを牽引し、レギュラーに定着。この夏も高いパフォーマンスで健在ぶりをアピール。この2選手と谷口で形成するバックスリーは大学屈指。そこに、BKリーダーの照屋林治郎(4年、保善)や川久保彪我(3年、長崎北)が控える。

昨年度から多くの主力が抜けたもののさすがの選手層で充実の戦力を揃える東海大はリーグ戦5連覇、そして、その先の大学選手権優勝へ突き進む。

リーグ戦日程

  9月11日 東洋大
  9月24日 立正大
 10月 2日 法政大
 10月16日 流通経済大
 10月30日 関東学院大
 11月13日 大東文化大
 11月27日 日本大

大学ラグビー チーム紹介① 帝京大学 【関東大学対抗戦A】(2022年8月29日投稿)

今季の主な戦績

[春季大会]
 ○21- 0 大東文化大(不戦勝)
 ○21- 0 日本大(不戦勝)
 ●26-35 明治大
 ○52-26 早稲田大
 ○59-21 東海大
 実戦初戦が遅れ、明治大には敗れたものの、そこから徐々に調子を上げた印象で、早稲田大、東海大に大勝して、相馬体制初タイトルを掴んだ。特に最終戦では、そこまで無類の強さを誇っていた東海大を圧倒し、今季も大学ラグビー界を牽引する存在であることを証明した。

[菅平合宿 練習試合(主なもの)]
 ○55- 7 天理大
 ○35-28 早稲田大
 ○54-19 明治大
 天理大に大勝すると、対抗戦のライバル、早稲田大、明治大に勝利。早稲田大との1戦では勢いを持って立ち上がった相手に21点を先攻されるも、勝負強さをみせて逆転勝利。続く明治大戦は相手のチーム状況の問題もあったが、分厚いアタックと集中力の高さで圧勝。

戦力分析

[FW]
照内寿明、細木康太郎(東京SG)、奥野翔太(セコム)が卒業したPR陣。
春季大会では昨年度リザーブでチームを支えた津村大志(3年、御所実業)が1番で活躍。公式戦初スタメンから全試合に先発出場し、安定したスクラムとボールキャリーをみせた。菅平合宿練習試合では1年時から公式戦を経験する髙井翔太(4年、常翔学園)が存在感を示し、争い必至。3番では、春季大会で先発した西野拓真(3年、京都成章)、上杉太郎(3年、熊本西)が筆頭。1年から公式戦を経験する上杉は、スクラムの強さと機動力に加え、今春は東海大戦で2トライを挙げるなど得点感覚もみせ、菅平合宿練習試合でも先発出場している。

HOは、1年から主力の江良颯(3年、大阪桐蔭)が絶対的。春季大会でも4トライを挙げるなど申し分ない働きをみせたが、菅平合宿練習試合は欠場している状況。そこに各カテゴリーの代表に選出されてきた実力者の福井翔(4年、東福岡)が控える。また、菅平合宿練習試合では當眞蓮(2年、流経大柏)が先発を経験。昨年度U20日本代表候補に選出された機動力の高い選手。菅平合宿では前出の津村大志がHOでもプレー。

LOは江里口真弘(4年、大分東明)副将と、昨年度ルーキーながら主力となった本橋拓馬(2年、京都成章)を筆頭に、昨年度リザーブでチームを支えた山川一瑳(4年、常翔学園)、今春と菅平合宿で存在感をみせたダアンジャロ・アスイ(3年)も有力。ただ、本橋は春から欠場している状況。また、昨年度対抗戦序盤に先発出場したスピードのある尹温礼(3年、大阪朝高)、花園を沸かせた平井半次郎(2年、御所実業)らもおり、人材豊富。

FL上山黎哉(花園L)が卒業したバックローでは、FL青木恵斗(2年、桐蔭学園)、奥井章仁(3年、大阪桐蔭)、No8延原秀飛(3年、京都成章)が大学屈指の並びを形成。春季大会でも輝き、菅平でもその実力を披露した。1年生からチームを牽引する奥井は、プレーの幅を広げるためこれまで主戦場としたNo8ではなくFLでプレーする。また、昨年度主力を務めた山添圭祐(4年、長崎北陽台)や昨年度U20日本代表候補に選出され、今春デビューを果たした倉橋歓太(2年、東海大大大阪仰星)に加えて、注目のルーキー蔵森晟(東福岡)もいる。

[BK]
昨年度からコンビを組むSH李錦寿(2年、大阪朝高)とSO高本幹也(4年、大阪桐蔭)が大学No1ハーフ団を形成し不動。また、SHには春季大会で公式戦初スタメンを果たした岡本泰斉(4年、中部大春日丘)や2年時に大学選手権を経験した片岡祐二(4年、京都成章)らが控える。SOでは、長崎北陽台を花園ベスト8に導いた注目ルーキーで次世代の司令塔、大町佳生(長崎北陽台)に期待。また、抜群のスピードとスキルを持つUBの留学生セバスティーン・ワットニ(2年)にも注目。

押川敦治(S東京ベイ)、志和池豊馬(大阪府警察)が卒業した両CTBは、主将の松山千大(4年、大阪桐蔭)と二村莞司(4年、京都成章)が筆頭。主将の松山は、チームをまとめるとともに、攻守両面で質の高いプレーをみせる。昨年度FBを主戦場にしていた二村は、スペースに走り込むセンスと巧みなランスキルで春季大会4トライを挙げるなど得点源としても期待がかかる。また、今春デビューを果たし明治大戦でトライに繋がるプレーをみせた久木野太一(2年、小倉)や昨年度1年生ながらスタメン出場を経験したスピード型センターの五島源(2年、尾道)、高校時代花園大会優秀選手に選出された松澤駿平(2年、京都成章)にも注目。ルーキーではともにコンタクトの強さが魅力で主将を務めた本山泰士(長崎北陽台)、河村ノエル(大阪桐蔭)、大分東明で1年からレギュラーだった日隈太陽に期待。

WTBは、白國亮大(大阪府警察)が卒業したが、昨年度も多くの試合に出場した抜群のスピードをみせる高本とむ(3年、東福岡)、破壊力のある突破が魅力のティエリ・ツイナカウヴァドラ(4年)が健在。また、春季大会から着実にアピールを続ける小村真也(2年、ハミルトンボーイズ高)が切れのあるプレーで菅平では14番の筆頭に。加えて、昨年度対抗戦3トライの大籔洸太(4年、中部大春日丘)やまだ公式戦出場のない志氣陸王(3年、東福岡)、山田駿也(2年、長崎北陽台)にも期待。

FBは、昨年度の大学選手権で定着した谷中樹平(4年、御所実業)が不動の存在で今春季大会でも活躍したが、菅平練習試合では山口泰輝(3年、長崎北陽台)が先発。スピードだけでなく体の強さもみせた。中学時代から将来を嘱望された選手がついに対抗戦デビューとなるか。高いレベルの争いに注目。

昨年度、王者の座を取り戻した帝京大は充実の戦力で2年連続の日本一を狙う。

対抗戦日程

  9月11日 立教大
  9月17日 青山学院大
 10月 2日 筑波大
 10月16日 日本体育大
 11月 6日 早稲田大
 11月20日 明治大
 12月 3日 慶応義塾大

大学ラグビー 菅平合宿 主要練習試合まとめ(2022年8月28日投稿)

筑波大学 16‐12 日本大学 (8月20日)

[メンバー]
筑波大は、春季大会で活躍したメンバーを中心に、春季大会で出場のなかった梁川賢吉(3年、尾道)がLOで登場。大学ではここまでFLでの起用が多い選手だがLOでの出場。春季大会で存在感を示したルーキーの高橋佑太朗(茗渓学園)と堀日向太(2年、中部大春日丘)のハーフ団。堀は対抗戦での活躍が待ち望まれる選手。両WTBには春季大会で先発はなかったが実力者の一口直貴(4年、兵庫星陵)とルーキーの濱島遼(福岡)が入る。
日本大も春季大会のメンバーを中心に構成。昨年度からガラリと変わったFL平坂桃一(4年、日大高)主将がまとめるFW陣と饒平名悠斗(4年、コザ)、普久原琉(4年、コザ)、ナサニエル・トゥポウ(4年)など経験豊富でタレント揃うBK陣の融合に注目。また、BKは春季大会でも活躍したWTB久保大志郎(1年、國學院栃木)、CTBジュアペ・ナコ(2年、大分東明)にも期待。井上風雅(3年、東福岡)、前川李蘭(4年、目黒学院)、水間夢翔(4年、佐賀工業)はスタートから外れた。
[戦評]
筑波大が辛勝というゲーム。PGで6-0と先行した筑波大に対し、日本大はWTBナサニエル・トゥポウがトライを返す。前半の終盤にはNo8谷山隼大(3年、福岡)がペナルティキックの速攻からの突破で50m以上を走り切りトライ。リード許す日本大は後半、WTB水間夢翔を投入するなど猛攻を仕掛けるが、筑波大が集中力の高い粘り強いディフェンスで凌ぎ切った。特に、後半開始早々にPR木原優作(4年、東福岡)がシンビンとなるなか我慢強いプレーが光った。筑波大はトライ数で上回られたが、手堅くPGを重ねて勝利につなげた。

帝京大学 35‐28 早稲田大学 (8月21日)

[メンバー]
帝京大は春季大会で活躍したメンバーを中心に、1番に髙井翔太(4年、常翔学園)を起用、この春は津村大志(3年、御所実業)が活躍し争い必至。HOに當眞蓮(2年、流経大柏)が入る。主力の江良颯(3年、大阪桐蔭)、江里口真弘(4年、大分東明)、本橋拓馬(2年、京都成章)が欠場。本橋は春季大会も欠場。FBには山口泰輝(3年、長崎北陽台)が入る。まだ公式戦の出場がないが、高校日本代表、セブンズユース日本代表に選出された経歴を持つ実力者。谷中樹平(4年、御所実業)との争いに注目。
早稲田大も春季大会のメンバーが中心。1番に入った井元正大(4年、早稲田実業)は川﨑太雅(3年、東福岡)とポジションを争う。植野智也(4年、早稲田実業)が欠場した7番には春季大会で頭角を現した小池航太郎(3年、早稲田実業)が出場。BKは、松下怜央(4年、関学六浦)が13番に入り、WTBに岡﨑颯馬(3年、長崎北陽台)。昨年度の対抗戦は逆のパターンが多かったがオフロードの上手い松下がCTB。
[戦評]
早稲田大がキックチャージからいきなりLO池本大喜(3年、早稲田実業)のトライで先制すると、ミスや反則が目立つ帝京大に対し、モールを中心に3トライを先行。帝京大が徐々に修正し分厚いアタックで流れを掴むと、當眞、青木恵斗(2年、桐蔭学園)、松山千大(4年、大阪桐蔭)が立て続けにトライを重ね同点で折り返す。後半開始から膠着状態が続くなか、早稲田大は相手ノッコンで得たスクラムからNo8相良昌彦(4年、早稲田実業)、CTB松下が強さをみせて勝ち越し。一方、帝京大は相手ボールスクラムを取り返したアタックからラインブレイクし、最後はNo8延原秀飛(3年、京都成章)が持ち込んで同点。その後もレベルの高い一進一退の攻防が続くなか、終了間際、帝京大は50:22で得たチャンスからフェイズを重ねて、SO高本幹也(4年、大阪桐蔭)のトリッキーなプレーからSH李錦寿(2年、大阪朝高)が抑えて勝ち越し。早稲田大が春に大敗した相手に前半から勢いを持って挑み善戦をみせるも、帝京大が試合途中で挽回し、勝負強さをみせた。

明治大学 12‐12 天理大学 (8月21日)

[メンバー]
明治大はLOに田島貫太郎(2年、東福岡)。春季大会では亀井茜風(3年、長崎北陽台)も活躍。驚きはSHに池戸将太郎(3年、東海大相模)。春季大会では試合途中でこなす場面もあったが、萩原周(3年、大阪桐蔭)、丸尾祐資(4年、報徳学園)の状態が気がかり。そして、WTBに西川賢也(3年、桐蔭学園)が入る。その他、主力の大賀宗志(4年、報徳学園)、山本嶺二郎(3年、京都成章)、石田吉平(4年、常翔学園)、廣瀬雄也(3年、東福岡)が欠場。
天理大はLOに韮沢陽斗(4年、石巻工業)。公式戦の出場はないが、U20日本代表候補歴を持つ実力者。No8には春季トーナメントでリザーブで存在感を示した関口大輔(2年、天理)が入る。BKは春季トーナメントでSOを担った福本優斗(3年、上宮太子)と堀田恒司(4年、東海大大阪仰星)が10番、12番で並ぶかたち。WTBには津野来真(4年、天理)。高3の選抜大会でトライを量産したランナーだが、ここまで公式戦の出場はない。照井悠一朗(4年、天理)、ナイバルワガ・トマシ(2年、秋田工業)、パトリック・ヴァカタ(2年、日本航空石川)、筒口允之(2年、長崎南山)、上ノ坊駿介(1年、石見智翠館)が欠場。
[戦評]
序盤は互いにラインアウトやスクラムの安定性、キックの精度を欠くが、接点ではよいものをみせて締まった展開となる。明治大が幅を広く使ったBK展開を行うなか、天理大がしっかりとしたディフェンスで対応する流れとなる。そのような中、SO伊藤耕太郎(3年、國學院栃木)がギャップを突いたさすがのラインブレイクで抜け出し、最後はサポートに入ったHO松下潤一郎(3年、筑紫)に放ってトライ。その後も明治大のFW、BK一体となったアタックを天理大が粘り強く止める展開が続き、前半終了間際、天理大がラインアウトモールを押し込み同点。後半は、天理大が相手反則で得たチャンスからFWにこだわって勝ち越し。それでも、SO伊藤が再びのラインブレイクで、最後はCTB齊藤誉哉(4年、桐生第一)がトライで同点。試合はそのまま終了。天理大は大敗した帝京大戦からの修正は一定の成果。明治大は体調不良者の続出で練習やメンバー選出に苦しんだが各選手がタスクを遂行。

東海大学 58‐19 同志社大学 (8月21日)

[メンバー]
東海大は今年から出ている選手が多いが春季大会で活躍したメンバーを中心とした充実のメンバー。3番に石橋慎吾(4年、筑紫)が入る。本田啓(2年、東福岡)、オトゥホマ・シアレ(2年、東海大福岡)と争う。春季大会でデビューしたLO中山竜太郎(2年、東海大大阪仰星)、FL佐々木浩祐(3年、札幌山の手)が出場し、春のレギュラー格の朴淳宇(3年、大阪朝高)、アフ・オフィナ(3年、東海大福岡)がリザーブ。BKは13番に近藤翔耶(2年、東海大大阪仰星)。春季大会では12番で今村泰士(4年、筑紫)が全試合先発したが、13番から伊藤峻祐(4年、桐蔭学園)が12番に回った。
同志社大は昨年度の主力、山本敦輝(3年、常翔学園)、西濱悠太(3年、東福岡)、李優河(4年、大阪朝高)が欠場し、石井智己(3年、同志社香里)、大山卓真(3年、報徳学園)、土井康暉(2年、常翔学園)のフロントロー。南、依藤が卒業した両LOでは春季トーナメントに出場した渡邊陽二(3年、小倉)、秦隆太(4年、大阪桐蔭)が出場。No8には1年生の林慶音(大阪桐蔭)が務める。この春は順位決定戦で2トライの活躍。BKは、SHにこの春から出始めた藤田海元(2年、東海大大阪仰星)。SOには注目のルーキー大島泰真(京都成章)、昨年度10番を務めた嘉納一千(3年、大阪桐蔭)が12番に入る。
[戦評]
序盤は同志社大が積極的に仕掛ける展開で先攻するも、コンタクトと接点で上回った東海大が徐々に流れを引き戻し、特に後半は開始から分厚い攻撃でトライを量産し圧倒。東海大はミスもあったが、破壊力とスピードのあるアタックが機能。同志社大はフィジカルで上回られ、タックルを外される場面が目立ちなかなか難しかった。

京都産業大学 68‐26 日本大学 (8月23日)

[メンバー]
京産大は春季トーナメントで活躍した選手を中心に構成。主力の三木皓正(3年、京都成章)、松岡大河(3年、東福岡)、船曳涼太(3年、神戸科学技術)が欠場。竹下拓己(4年、東福岡)はリザーブ。FLには今春活躍した井上康晴(3年、興国)。SHには今春が公式戦初出場だった西川敢太(4年、愛知西陵)が務め、同じく今春台頭した土永旭(2年、光泉カトリック)と争う。また、昨年度10番を務めた西仲隼(4年、近大附)と家村健太(4年、流経大柏)の両者が10-12で並ぶ。また、ルーキーの奈須貴大(光泉カトリック)がWTBで先発。最注目はWTBシオネ・ポルテレ(1年、目黒学院)。
日本大は、主力の井上、前川、水間がリザーブ。筑波大戦から6番を原田竜弥(4年、明和県央)に変更。今春デビューを飾った選手。
[戦評]
昨年度の激闘となった大学選手権準々決勝と同カードということで従前より注目された試合。結果としては京産大の圧勝となった。京産大は両LOとWTBシオネ・ポルテレの突破を軸に序盤からトライを量産。途中から入った竹下のランも光った。日本大も充実のBK陣で打開してトライを挙げるも前半から大きくリードを許す展開。後半に入っても京産大が強い選手を当てるアタックに対し、日本大は簡単に突破を許し差が開く。WTB水間やFB普久原のランでいいアタックもみせるものの、ミスが目立つ。アタック力で勝った京産大が勝利。京産大はラインディフェンスで一定の成果を挙げたものの、ラインブレイクを許す場面もありどこまで修正できるか。日本大は春季大会からテーマに持つ、自陣からキックを蹴らずにつなぐラグビーを展開し、アタックは一定の評価。キックを使う公式戦になればまた違う展開が予想されるが、ディフェンス面ではギャップが目立ち、まだ上手く機能していない印象。

早稲田大学 40‐22 京都産業大学 (8月25日)

[メンバー]
早稲田大は帝京大戦で負傷した伊藤大祐(3年、桐蔭学園)に代わってSOに守屋大誠(2年、早稲田実業)が入る。守屋は春季大会でもスタメンを経験。また、13番に平田楓太(4年、東筑)が入る。松下が欠場でも岡﨑はWTBで起用。
京産大は三木が欠場する7番に松永壮太朗(2年、京都工学院)を起用。公式戦の出場はないがU17日本代表歴を持つ実力者。また、11番に北山絢大(4年、東海大大阪仰星)が入る。キックの上手い選手。WTBの松岡、船曳は以前欠場。
[戦評]
京産大がラインアウトモールからいきなり先制するなど序盤は両LOやFL福西隼杜(4年、報徳学園)の前進力でリードを奪う展開も、ライン展開で細かくつなぐ早稲田大が相手ディフェンスを上手くかわしてトライを積む。後半に入るとセットプレーで優位に立つ早稲田大が前半終盤の勢いそのままにモールなどでトライを重ねる。HO佐藤健次(2年、桐蔭学園)の突進が素晴らしかった。京産大はラインアウトのミス、反則、ハンドリングエラーで流れを失いディフェンスも後手に回った印象で、疲れも見えた。後半にリードを広げた早稲田大の勝利。

明治大学 19‐54 帝京大学 (8月27日)

[メンバー]
明治大はLOに田島貫太郎に代わって亀井茜風。春季大会で3試合に先発。SHに萩原(スタート)、丸尾(リザーブ)が復帰。SOには池戸将太郎。11番に林哲平(3年、東海大相模)。公式戦の出場はないがU17関東入りした実力者。13番に注目ルーキーの山村和也(1年、報徳学園)。主力の欠場は、大賀、山本、伊藤、石田、廣瀬。
帝京大はHO津村大志。昨年度リザーブ、今春季大会ではPRで出場。高校ではHOでもプレーし、U17近畿ではHOとして活躍(ちなみにその時の左PRは江良)。LOに江里口が復帰。FBには引き続き山口。谷中との争いに期待。主力の欠場は、江良、本橋。
[戦評]
明治大は序盤に前へ出るディフェンスでプレッシャーをかけるも帝京大が上手く対応し、接点でも上回って巧みなパスワークと前進力でトライを重ねる。帝京大は角度をつけた素晴らしい走りこみが光り、特に両FLの奥井章仁(3年、大阪桐蔭)、青木のラン、WTB小村真也(2年)のアジリティが素晴らしい。明治大はLO亀井やFL森山雄太(3年、東福岡)のキャリーなどで攻め込む場面もあったが、帝京大が集中力の高いディフェンスで対応。前半で33-0と帝京大がリード。明治大は後半開始早々にトライを奪い、ピッチを広く使うアタックで活路を見出し、モールで強さをみせてトライを追加。しかし、地力で勝る帝京大がモールでトライを挙げると、SH李の素晴らしい状況判断から差を広げた。帝京大は充実ぶりをうかがわせ、江良、本橋が戻ってくればさらにチーム力が上がる。明治大はこの夏合宿、十分に練習が行えない部分もあり、メンバー構成にも苦しんだ。開幕までにどこまで仕上げられるか注目。

慶應義塾大学 24‐36 東海大学 (8月28日)

[メンバー]
慶應義塾大は主力では福澤慎太郎(3年、本郷)、髙武俊輔(4年、尾道)、中楠一期(4年、國學院久我山)が欠場で、小城大和(2年、北嶺)がリザーブから。FWの注目はHOを務める中山大暉(2年、桐蔭学園)と春季大会で頭角を現したLO栗田大次郎(4年、慶應義塾)、樋口豪(3年、桐蔭学園)。またNo8には富田颯樹(3年、慶應志木)が入った。BKはSHにルーキーの橋本弾介(慶應義塾)、12番にもルーキーの山本大悟(常翔学園)。春季大会で活躍した三木海芽(3年、城東)はリザーブ。最注目の山田響(3年、報徳学園)はWTBで出場。
東海大は充実のメンバーで、LOにアフ・オフィナが入る。BKは不動。
[戦評]
タックルと接点でのファイトで序盤に流れを掴んだ慶應大がラインアウトモールからHO中山が持ち出し先制。徐々に前へ出始める東海大が、ラインアウトモールで返すとSO武藤ゆらぎ(3年、東海大大阪仰星)の見事なラインブレイクからのトライで逆転。また、終盤にはスクラムからペナルティトライを追加。慶應大は前進力のある東海大に対し、ブレイクダウンや接点で負けない場面もあり、主導権を握られながらも粘り強く戦う。東海大はSO武藤のゲームメイクとFWの強さ、BKのランで前半途中からゲームを支配。後半も相変わらず分厚いアタックをみせる東海大が主導権を握り、慶應大の粘り強いディフェンスをかわし、トライを重ねる。慶応大はLOアイザイア・マプスア(4年)のキャリーを軸に攻勢に出る場面もあり、モールで一本返す。その後も慶応大が試合終盤にかけて猛攻を仕掛けると終了間際にFL樋口がトライ。試合は東海大が圧倒も、慶應大も随所に良いプレーをみせ、内容ほどの得点差が生まれなかった印象。

リーグワン D1 ConferenceB 2022年度 4月新加入選手 まとめ その2(2022年8月25日投稿)

東芝ブレイブルーパス東京

HO 原田 衛 (2022シーズン 2試合) 
身長:175 体重:101
経歴:桐蔭学園 → 慶応義塾大
代表歴:高校、U20、Jrジャパン
高校時代は、名門桐蔭学園で1年生からレギュラーとして活躍し、3年連続花園出場(1年時:準優勝、2年時:ベスト4、3年時:ベスト4)。3年時は主将を務めた。また、高校日本代表にも選出された。
大学では、1年時から対抗戦に出場し、2年時から主力として活躍。3、4年時には対抗戦でトライを量産(3年時:11トライ、4年時:9トライ)し、チームを牽引。大学選手権ではベスト8に進出したが、大学時代は準々決勝の壁を超えられなかった。また、4年時は主将を務めた。
各カテゴリーの代表に選出されるなど常に世代のトップを走ってきた実力者でエリート街道を歩んできた印象が強いが、高校卒業後、約5ヶ月間の浪人を経て大学に9月入学した苦労人でもある。
安定したスローイングでセットプレーの要を担う。ランスキルに長け、力強いキャリーも魅力のHO。
リーグワンでは第13節BR東京戦に途中出場しデビュー。来季以降のレギュラー取りに期待がかかる。

PR 木村 星南 (2022シーズン 出場なし)
身長:175 体重:105
経歴:大産大附 → 東海大
代表歴:なし
高校時代は、2年時にチームは松永兄弟(拓朗、貫汰)を擁して選抜大会に出場するも自身はメンバー外だった。
大学では、3年時からリーグ戦に出場し、4年時に主力に定着。リーグ戦全試合に出場し、安定したスクラムでチームのリーグ優勝に貢献。大学選手権ではベスト4に入った。
コンタクトとスクラムの強さが魅力のPR。

CTB 児玉 樹 (2022シーズン 出場なし)
身長:192 体重:102
経歴:秋田工業 → 明治大
代表歴:U17、U18、高校、U20
高校時代は2年時から、花園に出場。主将として出場した3年時には3回戦で、優勝した東海大仰星と引き分ける激闘をみせた(トライ数の差で敗退)。また、U17、U18、高校日本代表に選出された。
大学では、1年時から対抗戦を経験し、大学選手権では優勝のピッチにもたった。3年時にはチームの核となり、大学選手権ベスト4に貢献。4年時は、ケガの影響から途中出場がメインでインパクトプレイヤーとしての役割を担った。
各カテゴリーの代表に選出された世代トップの実力者で、力強いボールキャリーが持ち味の大型CTB。

トヨタヴェルブリッツ

PR 百地 龍之介 (2022シーズン 出場なし) 
身長:175 体重:103
経歴:東海大大阪仰星 → 立命館大
代表歴:高校、Jrジャパン、U20
高校時代は2年時から全国の舞台を経験。3年時には、不動の右PRとして花園優勝に大きく貢献し、高校日本代表にも選出された。
大学では、1年時から主力としてリーグ戦に出場。2年時にはバックアッパーに回ったが、3、4年時には再び主戦となり、大学選手権出場はならなかったがチームの核としてプレーした。
スキルの高い世代トップのPR。

LO/FL 小池 隆成 (2022シーズン 出場なし)
身長:188 体重:106
経歴:東京 → 東海大
代表歴:U17、Jrジャパン、U20
高校時代は、2年時に同校選抜大会初出場でベスト4の快挙を果たし、花園ではベスト8に進出した。また、U17代表、高校日本代表候補に選出された。
大学では、1年時から多くの試合に出場。4年時にはリーグ戦全試合にスタメン出場し、3トライを挙げるなど活躍をみせチームのリーグ優勝に貢献した。大学選手権でもフル稼働し、ベスト4に進出した。
屈強な体格を生かした突進力とハードタックルで存在感を放つLO。

SH 田村 魁世 (2022シーズン 出場なし)
身長:171 体重:76
経歴:桐蔭学園 → 同志社大
代表歴:高校、Jrジャパン、U20
高校時代は強豪桐蔭学園にて1年時から花園を経験し、2年時から2年連続でベスト4に進出した。また、3年時の選抜大会では優勝を果たした。2年時にはSH、3年時にはSOを務めた。
大学では、2年時から、ハーフ団のレギュラーとしてプレーし、大学選手権出場に貢献。また、U20日本代表に選出された。3年時はリーグ戦で3Tをあげる活躍をみせ、プレーオフで準優勝するも大学選手権は棄権となった。4年時には共同主将としてチームをまとめ、大学選手ベスト8に導いた。
SOの経験も長く、ゲームメイクも有能で、優れた状況判断と卓越したスピードを持つSH。

SO/CTB 丸山 凛太朗 (2022シーズン 出場なし)
身長:175 体重:84
経歴:東福岡 → 東海大
代表歴:U17、U18、高校、Jrジャパン、U20
高校時代は強豪東福岡にて1年時から花園を経験。2年時にはレギュラーとして躍動し、選抜大会、花園で優勝に貢献。3年時は、花園ベスト4。また、U17代表、U18代表、高校日本代表に選出された。
大学では、1年時から主戦として活躍し、リーグ優勝、大学選手権ベスト8に貢献。2年時には、司令塔として大学選手権で躍動し、ベスト4入りを果たした。3年時には、武藤ゆらぎの台頭により、シーズン後半、控えに回ったが、4年時には怪我に苦しみながらも12番で活躍し、リーグ優勝、大学選手権ベスト4に貢献した。
各カテゴリーで代表に選出されてきた実力者で、ゲームメイク能力に長け、局面を打開する判断力に優れた選手。

FB/CTB ヴィリアミ ツイドラキ (2022シーズン 1試合)
身長:184 体重:99
経歴:ラトゥナブラカレッジ(FIJ) → 摂南大
代表歴:Jrジャパン、U20フィジー代表
日本生まれフィジー育ちの選手。父親はトヨタ自動車で活躍し、日本代表として99年ワールドカップに出場したパティリアイさん。
大学では、1年時から出場機会を掴み、ジュニアジャパンに選出。1部に昇格した2年時からも主力としてチームを支え、プレースキッカーも務めた。4年時も高いパフォーマンスでチームを残留に導いた。
身体能力を生かした突破と強さが魅力。
リーグワンでは第15節BR東京戦に途中出場しデビューを果たした。

リコーブラックラムズ東京

HO 佐藤 康 (2022シーズン 出場なし)
身長:168 体重:95
経歴:天理 → 天理大
代表歴:なし
高校時代、3年時に選抜大会に出場。花園予選では決勝で前半19-0とリードしながらも御所実業に屈した。
大学では、1年時からリーグ戦を経験。猛練習で実力をつけ、3年時にレギュラーを獲得。大学選手権では4Tを挙げるなど活躍をみせ、同校初の日本一に貢献した。4年時は、主将を務め、リーグ戦全試合出場で5Tを挙げるなどチームを牽引した。
安定したスローと低くささるタックルが持ち味のHO。

LO/FL 山本 秀 (2022シーズン 3試合)
身長:190 体重:97
経歴:京都成章 → 近畿大
代表歴:高校、Jrジャパン、U20
高校時代、2年時から全国の舞台を経験。3年時にはSO押川らとともに花園ベスト8に進出し、高校日本代表にも選出された。
大学では、1年時からリーグ戦に出場し、ジュニアジャパン、U20代表に選出された。怪我の影響からなかなかリーグ戦を通じて試合に出場することはかなわなかったが、4年時は最終節に先発し、大活躍。9年ぶりに出場した大学選手権ではリザーブで出場したが、慶應義塾大に惜敗した。
力強いボールキャリーやオフロードが魅力で、高校3年夏までのBKの経験を活かした、スキルフルなバックファイブ。
リーグワンでは第12節静岡BR戦に途中出場しデビュー。その後も怪我人が続出したチームでリザーブとしてチームを支えた。

リーグワン D1 ConferenceB 2022年度 4月新加入選手 まとめ その1(2022年8月23日投稿)

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪

PR 小島 燎成 (2022シーズン 出場なし)
身長:183 体重:121
経歴:秋田工業 → 大東文化大
代表歴:なし
高校時代は、2年時から花園を経験し、3年時には3回戦で敗退したが、優勝した東海大仰星と27-27の熱戦を演じた(トライ数の差で敗退)。高校からラグビーを始めながらも、高校日本代表候補に選出された。
大学時代は、1年時からリーグ戦に出場し、3年生でレギュラーに定着。4年時には大学選手権に出場した。3、4年時には、リーグ戦全試合出場を果たした。
安定したスクラムとタフさが売りの走力あるPR。

PR 山内 開斗 (2022シーズン 出場なし)
身長:188 体重:125
経歴:佐賀工業 → 日本大
代表歴:なし
高校時代は、LOを主戦場とし、2年時から花園を経験。3年時には選抜大会でベスト8、花園では3回戦に進出し、高校日本代表候補に選出された。
大学では、PRに転向。3年時の大学選手権にリザーブとして出場すると、4年時にレギュラー定着。リーグ2位、大学選手権ベスト8に大きく貢献した。
セカンドロー経験者ならではの機動性の高いPR。

FB 小村 健太 (2022シーズン 出場なし)
身長:177 体重:81
経歴:ハミルトンボーイズ高(NZ) → 帝京大
代表歴:なし
中学卒業後、ニュージーランドに渡り、ハミルトンボーイズ高に進学した異色の経歴の持ち主。
大学時代は、積極的なランを武器に、2年生時に主力として活躍し、大学選手権に出場。その後は、注目されながらもあまり試合に絡めなかった。
スキルが高く、ランが魅力のFB。

静岡ブルーレヴズ

PR 泓 城蓮 (2022シーズン 出場なし)
身長:180 体重:112
経歴:関商工 → 帝京大
代表歴:なし
高2時に花園に出場し、U17東海にも選出された。
大学では、2年時に対抗戦デビューし、2試合に出場したが、その後は4年時の1試合出場にとどまった。
タックルとスクラムに注目。

PR 茂原 隆由 (2022シーズン 出場なし)
身長:187 体重:116
経歴:高崎工業 → 中央大
代表歴:なし
高校時代は全国大会への出場は無く、全国的には無名の存在。
大学では、1年時からリーグ戦に出場し、2年時以降はレギュラーに定着。4年時は主将としてチームをまとめ上げたが、東洋大との入替戦に敗れた。
リーダーシップに溢れ、コンタクトプレーとサイズが魅力の伸びしろ十分のPR。

LO 畠澤 諭 (2022シーズン 出場なし)
身長:192 体重:108
経歴:開志国際 → 立命館大
代表歴:なし
高校時代は、全国大会への出場はなし。
大学では、徐々に出場機会を掴み、最上級生時にはリザーブを中心にチームを支えた。
前への推進力とラインアウトの中心となれる長身が武器。

FL ジョーンズ リチャード剛 (2022シーズン 1試合)
身長:177 体重:93
経歴:伏見工業 → 東海大
代表歴:なし
高校時代は、2年時に選抜大会に出場。
大学では、1年時からリーグ戦に出場。2年時から徐々にスタメン出場を増やし、3年時には不動のレギュラーとなり、リーグ戦優勝と大学選手権ベスト8に貢献。4年時には、主将として、リーグ戦全試合にスタメン出場し、チームを優勝に導いた。また、大学選手権では、ベスト4に進出した。
豊富な運動量と激しいプレーが持ち味のタックラー。
リーグワンでは第13節東京SG戦に先発出場しデビューを果たした。来季以降のレギュラー取りを目指す。

LO/FL/No8 リッチモンド トンガタマ (2022シーズン 出場なし)
身長:188 体重:125
経歴:オタフフカレッジ(NZ) → 帝京大
代表歴:U20クック諸島代表
オタフフカレッジ卒業後、帝京大学に入学。
1年時から主戦としてプレー。チームのアタックを牽引し、多くのトライを演出した。4年時には、リザーブをメインにインパクトプレイヤーとしての役割を担い、早稲田大戦では貴重なトライをあげるなど対抗戦優勝に貢献。大学選手権出場でもその役割を全うし、日本一を味わった。
破壊力のある突破が持ち味のFW。

FB 山口 楓斗 (2022シーズン 出場なし)
身長:167 体重:76
経歴:東海大福岡 → 同志社大
代表歴:Jrジャパン、U20
高校時代、東福岡らに屈し、全国大会の出場経験はなし。
大学では、2年時からバックスリーのレギュラーを獲得し、大学選手権でもトライを挙げた。4年時には超攻撃的FBとして、リーグ戦5トライを挙げる活躍で、大学選手権出場に大きく貢献した。選手権では、フル出場しベスト8。大学時代は、ジュニアジャパン、U20代表に選出された。
50m6.0秒のスピードと細かいステップでの突破が魅力で世代トップレベルのランナー。

東京サントリーサンゴリアス

PR 小林 賢太 (2022シーズン 出場なし) 
身長:181 体重:112
経歴:東福岡 → 早稲田大
代表歴:U17、U18、高校、Jrジャパン、U20
高校時代、1年時から花園を経験。2年時には、レギュラーとして選抜大会、花園で優勝に貢献。3年時は花園ベスト4。高校時代は、U17代表、U18代表、高校日本代表に選出された。
大学時代では、1年時からレギュラーとして対抗戦に出場し、大学選手権ではトライを挙げるなどフル出場し、ベスト4。2年時も不動の存在としてチームを支え、大学選手権優勝に貢献した。3年時以降もチームを支え、大学選手権では決勝でトライをあげるなど活躍したが準優勝。副将に就任した4年時には、FW陣をまとめ上げ、自身は1番にポジションを移し、安定したスクラムに寄与。選手権では対抗戦で勝利していた明治大に敗れベスト8だった。
各カテゴリーの代表に選出されてきた世代をリードする選手で、安定したスクラムに加え、機動力を併せ持ち、自ら突破できるスキルフルなPR。

PR 細木 康太郎 (2022シーズン 出場なし)
身長:178 体重:115
経歴:桐蔭学園 → 帝京大
代表歴:高校
高校時代、1年時から、花園を経験。主力となった2年時には、選抜準優勝、花園ベスト4。3年時に7トライを挙げる活躍をみせ選抜優勝を達成、花園ではベスト4に進出した。また、高校日本代表にも選出された。
大学では、1年時から対抗戦を経験し、2年時から主戦として活躍。4年時にはケガもあったが、主将としてチームをまとめ、抜群のスクラムの強さでチーム牽引、4年ぶりの大学選手権日本一に導いた。
圧倒的なスクラムの強さと突破力が武器の世代トップのPR。

FL/No8 山本 凱 (2022シーズン 2試合(PO含む))
身長:177 体重:98
経歴:慶應義塾 → 慶応義塾大
代表歴:U17、セブンズユース、U18、高校、Jrジャパン、U20
高校時代は、桐蔭学園に肉薄するも花園出場はならず。2年時に選抜大会に出場。当時から実力は折り紙付きで、U17代表、セブンズユース日本代表、U18代表、高校日本代表に選出された。
大学では、1年時からレギュラーとして対抗戦に出場し、大学選手権ベスト8に貢献。2年時には対抗戦7トライを挙げる活躍をみせるなど、その後も主力として活躍し、3年時には対抗戦6トライで2年ぶりの選手権出場。選手権でも2トライを挙げ、ベスト8。副将を務めた4年時には三度選手権ベスト8入りしたが、東海大に敗れ準々決勝の壁を超えられなかった。
各カテゴリーの代表に選出されてきた実力者で、低いタックルと相手の流れを断つジャッカルが魅力のバックロー。
リーグワンでは第14節BR東京戦に先発出場しデビューを果たすと、試合開始早々にビッグタックルを決める衝撃のプレーなどで存在感を放った。その後、プレーオフ準決勝にも出場。数字には表れない、実際に受けたタックルから選ぶベストタックラーに贈られる「ゴールデンショルダー賞」を受賞した。

FB 雲山 弘貴 (2022シーズン 出場なし)
身長:187 体重:93
経歴:報徳学園 → 明治大
代表歴:高校
高校時代、2年時から花園に出場。3年時にはベスト8に貢献し、高校日本代表に選出された。
大学では、1年時から対抗戦に出場。2年時からレギュラーとしてプレーし、対抗戦で9トライを挙げる活躍をみせ優勝に貢献。大学選手権でも決勝でトライを挙げるなど躍動したが、対抗戦で勝利していた早稲田大に敗れ準優勝。4年時は、ケガの影響で出遅れたが、慶応義塾大戦からスタメンに復帰し、大学選手権準優勝に大きく貢献した。
力強いランとロングキックが持ち味で、小さなスぺースでも切り裂ける。全てのスキルが高レベルのFB。

FB 河瀬 諒介 (2022シーズン 出場なし)
身長:183 体重:89
経歴:東海大仰星 → 早稲田大
代表歴:U17、U18、高校、Jrジャパン、U20
高校時代は、2年時から花園で躍動し、準優勝。3年時には、8トライを挙げる活躍で、花園優勝に大きく貢献した。また、U17代表、U18代表、高校日本代表に選出された。
大学では、1年時からレギュラーとして活躍し、トライを量産。2年時には、大学選手権で2トライを挙げるなど躍動し、日本一に貢献。3、4年時も絶対的な存在としてチームを牽引し、対抗戦、選手権での好成績に寄与した。
誰もが知る世代を代表するスーパースターで、抜群のスピードと卓越したアタックが魅力で、一人で局面を打開できるバックスリー。

リーグワン D1 ConferenceA 2022年度 4月新加入選手 まとめ その2(2022年8月20日投稿)

コベルコ神戸スティーラーズ

PR 前田 翔 (2022シーズン 5試合)
身長:180 体重:108
経歴:東海大大阪仰星 → 東海大
代表歴:U20
高校時代は、1年生から花園に出場し、3年時には主力として優勝を経験。
大学では、2年時からリーグ戦で多くの試合に出場し、U20代表にも選出された。3年時には主力として選手権ベスト8。4年時には途中出場がメインだったが、FWリーダーとしてチームをまとめ、リーグ優勝、選手権ベスト4に導いた。
スクラムの強さと力強いキャリーが魅力の選手。
リーグワンでは第12節GR東葛戦に途中出場しデビュー。その後もリザーブとして出場を続け、結果として5試合に出場した。

HO 酒木 凛平 (2022シーズン 出場なし)
身長:178 体重:100
経歴:御所実業 → 大東文化大
代表歴:なし
高校時代は、2年時の花園でリザーブとしてチームを支えベスト4に貢献。3年時は副将を務め、花園に出場した。
大学では、1年時からリーグ戦に出場し、2年時の後半からレギュラー格に。4年時には主将としてチームを引っ張り、全試合出場で8トライを挙げ、大学選手権出場に貢献した。
安定したセットプレーに加え、パス、キックもこなせる器用なHO。

FB 松永 貫汰 (2022シーズン 出場なし)
身長:167 体重:78
経歴:大産大付 → 筑波大
代表歴:ユニバーシアード
高校時代は、花園出場はならなかったが、2年時に推薦枠で選抜大会に出場。3年時には高校日本代表候補に選出された。
大学では、1年時からレギュラーとして公式戦に出場し、大学選手権にも出場した。その後も、抜群のスピード、アタックを武器にチームの核として君臨し、2、3年時も大学選手権に出場(2年時はベスト8、3年時は3回戦)。2年時にはユニバーシアード日本代表に選出された。4年時は、主将としてチームをまとめ上げるも、対抗戦最終戦で日体大に敗れ、大学選手権出場を逃した。
スピードとランニングスキルを活かした突破力が魅力の世代トップレベルのFB。

SO/CTB/WTB クイントン・マヒナ (2022シーズン 出場なし)
身長:175 体重:90
経歴:ブリスベン州立高 → 拓殖大
代表歴:なし
オーストラリアからの留学生として拓殖大学に入学。ユーティリティバックスとして、1年時からレギュラーとして出場。3、4年時は2部でのプレーとなったが、4年時は副将を務めた。
サイズはないが、高い身体能力を武器に、多くのポジションを高いレベルでこなすUB。

埼玉パナソニックワイルドナイツ

LO/FL 橋本 五郎 (2022シーズン 出場なし) 
身長:190 体重:101
経歴:正智深谷 → 中央大
代表歴:なし
ワイルドナイツが拠点を置く埼玉の古豪正智深谷出身。高校時代は全国の舞台を踏むことはできなかった。
大学時代は1年時から試合に絡み、4年時には副将を務めたが、実力の全てを発揮できたとは言い難い印象だった。
ラインアウトの核を担うサイズが魅力で、地元チームでの飛躍に期待したい。

CTB 長田 智希 (2022シーズン 出場なし)
身長:179 体重:88
経歴:東海大大阪仰星 → 早稲田大
代表歴:U17、U18、高校、Jr.ジャパン、U20
高校時代は1年時から花園を経験し、2年時に準優勝、3年時には主将を務め、チームを優勝に導いた。U17、U18、高校日本代表にも選出。
大学時代は1年時からWTBでレギュラーを担い、2年時に主戦場のアウトサイドセンター(13番)にポジションを移すと、大学選手権決勝でトライを挙げるなど日本一に貢献。主将に就任した4年時にはインサイドセンター(12番)に移り、そのリーダーシップを遺憾なく発揮しチームを牽引したが、大学選手権は準々決勝敗退におわった。
各カテゴリーの代表に選出されるなど世代トップの実力者で、重心の低いランでの突破が特徴で全てのスキルを高レベルで備えるオールラウンドなCTB。

WTB/FB 川崎 清純 (2022シーズン 出場なし)
身長:191 体重:100
経歴:盛岡工業 → 関東学院大
代表歴:U18、ユニバーシアード、7’s
高校からラグビーを始める。高校時代は、花園出場には届かなかったが、2年時に選抜大会に出場し、2トライを挙げた。3年時には、U18日本代表に選出された。
大学時代は1年時から試合に出場し、アジアシリーズ香港大会にてセブンズ代表デビューを果たした。2年時には入替戦に勝利し、1部昇格を経験。大学選手権出場とはならなかったが、4年時には副将としてチームを引っ張った。
恵まれたサイズと、50m6.0秒のスピードを合わせもつ魅力的な大型バックスリー。

横浜キヤノンイーグルス

PR/No8 シオネ ハラシリ (2022シーズン 5試合4トライ) 
身長:180 体重:120
経歴:目黒学院 → 日本大
代表歴:なし
高3時に花園に出場し、5トライを挙げる活躍をみせた。高校日本代表候補に選出。
大学時代は、1年時から主力として活躍し、4年間チームの核としてプレーした。迫力ある突破で多くのトライを生み出し、大学選手権では2~4年時、3年連続ベスト8に大きく貢献した。
パワフルなボールキャリーを武器としたバックローだが、PRの適正もあり、将来的にはPRでの日本代表入りも視野に入れている。
リーグワンでは第12節S東京ベイ戦に途中出場しデビューすると、続くSA浦安戦でも途中出場し初トライをマーク。その後も、埼玉WK戦、神戸S戦でトライを挙げ、インパクトプレイヤーとして存在感を発揮。4月加入で最も活躍した選手の一人。

FL/CTB シオエリ ヴァカラヒ (2022シーズン 出場なし)
身長:178 体重:110
経歴:目黒学院 → 福岡工業大
代表歴:高校、U20
高3時に花園に出場し、高校日本代表に選出された。
大学時代は、1年時から試合に出場し、1、3年時には大学選手権に出場した。U20代表に選出されるなど世代屈指の実力を誇った。
学生時代は主にCTBでプレーしたが、破壊力のある突破を武器に重量級のバックローとしても期待される。

SH 松木 勇斗 (2022シーズン 出場なし)
身長:175 体重:78
経歴:東海大大阪仰星 → 龍谷大
代表歴:なし
高3時に、長田、河瀬らとともに花園優勝を達成。
大学では、関西大学Bリーグでプレーした。4年時には副将を務め、ベスト15に選出される活躍で、チームを2位に導いた。
強気な仕掛けが持ち味のSH。

CTB 江藤 良 (2022シーズン 出場なし)
身長:181 体重:94
経歴:報徳学園 → 明治大
代表歴:セブンズユース、ユースオリンピック
高校時代は、2年時から花園に出場し、3年時には、主将としてチームを花園ベスト8に導いた。高校日本代表候補、セブンズユース日本代表にも選出された。
大学では、ユースオリンピック日本代表、U20代表候補に選出されたが、3年までの対抗戦の出場時間はわずか40分であった。確実なタックルと的確にスペースに走りこむランを武器に、4年時にレギュラーをつかむと対抗戦全試合に出場し、5トライを挙げる大車輪の活躍。大学選手権準優勝に貢献した。
全てのスキルが高いCTBで、タックルと決定力のある突破が魅力。

リーグワン D1 ConferenceA 2022年度 4月新加入選手 まとめ その1(2022年8月18日投稿)

NECグリーンロケッツ東葛

PR 山本 耕生 (2022シーズン 出場なし)
身長:173 体重:102
経歴:桐蔭学園 → 明治大学
代表歴:高校
高校時代は、2年時から全国の舞台を経験し、3年時には選抜大会優勝。花園では、2年時から2年連続ベスト4に貢献し、3年時には高校日本代表に選出された。
大学では、1年時から公式戦に出場。2年時からはスタート、リザーブの両面で多くの試合に出場。4年時の大学選手権ではリザーブとしてチームを支え、準優勝に貢献した。
安定したスクラムが持ち味で、オールマイティなプレイスタイルも魅力。

HO 小林 恵太 (2022シーズン 出場なし)
身長:174 体重:108
経歴:宮崎西 → 帝京大
代表歴:なし
高校時代は全国的に無名の選手だが、大学では2年時から対抗戦を経験し、大学選手権では先発出場も果たした。その後は、2学年下の江良颯(現帝京大3)の存在が大きく、4年時はリザーブとしてチームを支え、大学日本一に貢献した。
無名校から帝京大学に挑戦するチャレンジャー精神には目を見張るものがあり、更なる成長が期待される。

FL/HO 大澤 蓮 (2022シーズン 2試合(入替戦含む))
身長:180 体重:103
経歴:長崎南山 → 法政大
代表歴:なし
高校時代は、選抜大会、花園に出場し、U17九州、高校日本代表候補に選出された。
大学では、1年時から公式戦に出場し、2年時から不動のレギュラーとなった。4年時には、主将を務め、リーグ戦全試合フル出場で3トライを挙げるなどチームを牽引したが、大学選手権出場はならなかった。
リーダーシップに溢れ、タックルが強く、ハードワークが光る選手。
リーグワンでは入替戦2試合に途中出場し、激しいタックルで1部残留に貢献した。

WTB 宮宗 翔 (2022シーズン 出場なし)
身長:182 体重:86
経歴:大阪桐蔭 → 近畿大
代表歴:なし
高校時代は、2年時から全国の舞台を経験し、3年時には全国レベルのトライゲッターとして花園を沸かせ、準優勝に貢献した。
大学では、1年時からリーグ戦に出場し、2年時からレギュラー。4年時にはリーグ戦全試合に出場し、4トライを挙げる活躍で、9大会ぶりの大学選手権出場に貢献した。また、2月にはセブンズ日本代表候補に選出された。
5.0m6.2秒のスピードとサイズを活かした突破が魅力の日本待望の大型WTB。

WTB/CTB クリスチャン ラウイ (2022シーズン 出場なし)
身長:180 体重:105
経歴:日体大柏 → 日本体育大
代表歴:なし
トンガからの留学生。
大学では、1年時から対抗戦に出場し、主力としてプレー。4年時には、対抗戦全試合に出場し、最終戦の筑波大戦では圧倒的な突破力で2トライをあげるなど勝利に貢献、チームを大学選手権出場に導いた。大学選手権でも2トライを挙げ、日本大を苦しめた。
身体能力をいかした突破力が魅力のTB。

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安

PR 柳川 正秀 (2022シーズン 3試合(入替戦含む))
身長:182 体重:114
経歴:石見智翠館 → 大阪体育大学
代表歴:なし
高3年時には、FBで選抜ベスト4を果たし、花園にはFLで出場した。
大学では、1年時からリーグ戦に出場。3年時からは2部でのプレイとなったが、全国地区対抗大学大会優勝を経験。4年時には、リーグベスト15に選ばれる活躍で、2部リーグ優勝に貢献した。
BK、バックローの経験があり、機動性に長けたPR。
リーグワンでは第15節S東京ベイ戦に途中出場しデビュー。入替戦2試合にも途中出場した。

FL/No8 シオネ ヘマロト アフェムイ (2022シーズン 出場なし)
身長:186 体重:114
経歴:セントトーマス高(NZ) → 朝日大
代表歴:なし
セントトーマス高から大学選手権常連の朝日大学に進学。1年時から主力として活躍し、大学選手権を経験した。4年時には、東海リーグベスト15に選出されるなど、抜群の身体能力を生かし、チームの核としてプレーした。
来シーズンはRH大阪でプレーする。

SH 飯沼 蓮 (2022シーズン 7試合1トライ(入替戦含む))
身長:170 体重:74
経歴:日川 → 明治大
代表歴:U17、U18、高校
高校時代は、2年時から花園で活躍し、U17、U18、高校日本代表に選出された。
大学では、1年時から出場機会を掴むと、2年時からはレギュラーを張り、大学選手権準優勝に貢献した。4年時には、主将としてチームを引っ張り、決勝で惜しくも帝京大に屈するも、選手権準優勝を果たした。
この世代を代表するプレーヤーで、スピード、パスなど全てが高水準。類まれなリーダーシップを持ち、状況判断にも優れるSH。
リーグワンでは、第12節埼玉WK戦に先発出場し、D1最速デビューを果たすと、その後主力に定着。正確なテンポのいい球捌きで貢献したが、入替戦で相模原DBに敗れ2部降格となった。

WTB 松本 純弥 (2022シーズン 出場なし)
身長:171 体重:80
経歴:佐賀工業 → 明治大
代表歴:セブンズユース、ユニバーシアード、7’s
高校時代は、1年生時から全国の舞台を経験し、3年時には選抜でベスト8。花園には3年連続で出場し、セブンズユース日本代表、高校日本代表候補に選出された。
大学では、2年時から対抗戦に出場。セブンズでは、ユニバーシアード日本代表、3年時には日本代表にも選出された。4年時にはレギュラーとしてプレーし、対抗戦7トライを挙げるなど活躍をみせ、大学選手権では、全試合にフル出場し、準優勝に貢献した。
抜群のスピードが武器の、セブンズ代表経験の豊富なWTB。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

PR 紙森 陽太 (2022シーズン 1試合)
身長:172 体重:105
経歴:大阪桐蔭 → 近畿大学
代表歴:U17、高校、Jrジャパン、U20
高2時から全国の舞台を経験し、3年時には花園準優勝に貢献。U17代表、高校日本代表に選出されるなど世代トップレベルの選手として活躍。
大学では、1年時から主力として活躍。3年時には順位決定戦辞退し最下位に終わるなか、迎えた4年時にはリーグ戦全試合に出場し、副将としてチームをまとめあげ、9大会ぶりの大学選手権出場に導いた。
世代トップの呼び声高いスクラムの強さが魅力。 
リーグワンでは第14節神戸S戦に途中出場しデビューを飾った。

FL/HO 福田 陸人 (2022シーズン 出場なし)
身長:174 体重:95
経歴:國學院栃木 → 明治大
代表歴:U17
高校時代は、1年からレギュラーで花園を経験。3年連続で花園に出場し、U17代表、高校日本代表候補に選出された。
大学では、3年時からレギュラーとして対抗戦に出場し、大学選手権では、3年時にベスト4、4年時には決勝でトライを挙げるなど準優勝に貢献した。
前への推進力と運動量で重戦車と呼ぶにふさわしいバックロー。大学入学時には、先輩武井日向(BR東京)を手本にHOに転向した(国内トップレベルでのプレイを考えた際にサイズにとらわれないポジションへのコンバートを目指した)が、ボール投入などの技術に苦しみ、3年時に再びFLへ復帰した。リーグワンでは、HOへの挑戦も視野に入れている模様。

No8 アシペリ モアラ (2022シーズン 出場なし)
身長:185 体重:115
経歴:日本航空石川 → 天理大
代表歴:高校(2、3年)、U20
高校では、1年時から花園に出場し、3年時には5トライを挙げる活躍でベスト8進出の原動力となった。高校日本代表には、2年生から2年連続で選出。
大学では、1年時からリーグ戦7トライを挙げるなど主力として活躍し、優勝に貢献、大学選手権では準優勝。2年時にはリーグ戦優勝、選手権ベスト4。3年時にもリーグ戦を制し、大学選手権では4Tを挙げるなどMVP級の活躍でチームを初優勝に導いた。4年時もチームを牽引するも選手権は4回戦敗退に終わった。
身体能力を生かした抜群の突進力と破壊力を備えたバックファイブ。

CTB/SO 押川 敦治 (2022シーズン 出場なし)
身長:175 体重:87
経歴:京都成章 → 帝京大
代表歴:U18、高校
高校では2年時から、花園に出場し2年連続のベスト8に貢献。U18代表、高校日本代表に選出された。
大学では2年時から、対抗戦に出場。3年時に主戦となり、対抗戦4Tを挙げるなど活躍。大学選手権では途中出場という立場であったが、ベスト4。4年時には副将として、チームをまとめるとともに、対抗戦に全試合に出場し、優勝に貢献。大学選手権では、決勝でトライを挙げるなど4大会ぶりの優勝の原動力となった。
ゲームメイクをこなせ、アタックも強く、12番に必要な能力を高レベルでそなえる選手。

WTB/CTB 木田 晴斗 (2022シーズン 5試合2トライ(PO含む))
身長:176 体重:90
経歴:関西大倉 → 立命館大
代表歴:Jrジャパン、U20
無名校出身ながら、大学では1年時からレギュラーを獲得。リーグ戦全試合出場で6トライを挙げるなど活躍し、大学選手権出場に貢献した。2年時以降はリーグ戦全試合にフル出場し、持ち前のアタック力でチームを牽引。4年時には主将を務めた。
体の強さと50m6.2秒のスピードが魅力のWTB。
リーグワンでは第13節GR東葛戦に途中出場し、いきなりトライをマーク。その後は左WWTBに定着し、強さとスピードをみせた。プレーオフ準決勝でも先発したが、負傷のため序盤で退いた。

CTB/No8 ハラトア ヴァイレア (2022シーズン 3試合1トライ)
身長:187 体重:105
経歴:日体大柏 → 日本体育大
代表歴:高校、Jrジャパン、U20
高校時代は全国大会への出場はなかったが、その実力が高く評価され、高校日本代表に選出。
大学では、1年時から大車輪の活躍で、No8、SO、WTB、FBなど複数ポジションも担い、トライを量産、プレースキッカーも務めた。特に、4年時にはNo8、FBで全試合に出場し、6トライを挙げるなど、大黒柱としてチームを大学選手権出場に導いた。
一人で局面を打開できる力を持ち、アタック、パス、キックなど、必要な能力の全てを高レベルで備えるスペシャルなプレーヤー。
リーグワンでは第14節神戸S戦に途中出場しデビューを果たすと、続く第15節SA浦安戦ではアウトサイドサンタ―で先発出場し、トライもマークした。

今年も注目!!筑波大学【関東大学対抗戦A】(2022年8月16日投稿)

4月~6月にかけて開催された『第11回関東大学春季交流大会』のBグループで優勝した筑波大学。
昨年度は対抗戦で慶應義塾大に勝利したものの、最終戦で日本体育大に敗れて6位となり、2017年以来、4季ぶりに大学選手権出場を逃した。
2年ぶりの大学選手権出場と、選手権での上位進出を目指すシーズンは、春季大会の優勝で上々のスタートを切った。対抗戦では昨年同様、開幕から強豪校(明治大、早稲田大、帝京大、慶應義塾大)4連戦。
今季の戦いぶりに注目が集まる筑波大の現況や戦力をみていく。

今春季大会の戦績は?

Bグループ
△31‐31 慶応義塾大
○54‐ 5 日本体育大
○36‐28 法政大学
○43‐31 流通経済大
○46‐19 関東学院大

チーム開幕戦となった慶應義塾大戦では、後半19分までに17点をリードされる展開も終盤に猛攻。最後はWTB髙田賢臣(3年、浦和)のPGで同点とし、引き分けに持ち込んだ。昨年度対抗戦最終戦で敗れた日本体育大との2戦目は、No8で登場した谷山隼大(3年、福岡)のパワフルなトライを皮切りにWTB大畑亮太(2年、東海大大阪仰星)が2トライを挙げるなど8トライで圧勝。続く、法政大戦は同点(21-21)で前半を終え、後半開始早々に勝ち越しを許すも、15分にWTB大畑のトライ、35分にFB髙田のPGで逆転。最後はWTB植村陽彦(4年、茗渓学園)がダメ押しのトライを挙げ勝利。2連勝で迎えた流通経済大戦は、前半からリードを許す展開も(後半8分までで12-31)、後半11分の松島聡(4年、大分舞鶴)のトライを皮切りに、注目のルーキーNo8茨木颯(1年、東福岡)の力強いランからのトライで迫ると、SH白栄拓也(3年、高鍋)の効果的キックを使った抜け出しからWTB大畑が走りこんで逆転。終了間際には、こちらも注目のルーキーSO楢本幹志朗(1年、東福岡)のキックパスからWTB大畑がトライを奪って勝利。無敗優勝を目指す関東学院大との5戦目は、序盤から相手を圧倒し、主導権を握り続けるゲーム展開。試合終了間際の相手の猛攻に苦しんだものの、8トライを挙げる大勝で春季大会を締めくくった。
FW、BKともに例年通り、タレントが揃った印象で、各選手が好パフォーマンスを披露。リードを許しても、同点、逆転までもっていく、粘り強さ、勝負強さが垣間みえた大会であった。

注目選手は?

FWでは、やはり主将の木原優作(4年、東福岡)。1年生から左PRのレギュラーで昨年度まで対抗戦全試合に先発出場している筑波FW陣を支え続ける男。安定したスクラムと力強いキャリーでチームを牽引し、今春季大会では3トライを挙げるなど決定力もみせた。
また、BKからNo8に転向する谷山隼大(3年、福岡)。春季大会では2試合の出場にとどまったが、パワフルなコンタクトとスピードで圧倒的なプレーを披露。
ラインアウトと接点でファイトするLO八木澤龍翔(4年、流経大柏)、力強い突破とブレイクダウンでの働きが光るFL/No8楢本鼓太朗(4年、修猷館)、今春季大会の出場はなかったが、1年から対抗戦全試合に先発するFL/LO梁川賢吉(3年、尾道)も注目。

BKでは、なんといってもCTB/SO浅見亮太郎(2年、流経大柏)。昨年度は1年生ながらチームの司令塔として対抗戦全試合に出場し、MVP級の活躍。今季はCTBでの起用が想定され、今春季大会では定評のあるゲームメイクに加え、接点の部分で力強いプレーをみせた。また、下級生時から主力を務めるWTB/FB植村陽彦(4年、茗渓学園)には、卒業した松永貫汰(神戸S)の穴を埋める活躍が期待される。今春季大会では全体として短い出場時間に終わったが、切れ味鋭いステップと抜群のスピードで、ひとりで局面を打開する力は大学ラグビー界屈指。躍動する姿を対抗戦で観たい。今春季大会で高いアジリティで凄まじい決定力を見せつけたWTB大畑亮太(2年、東海大大阪仰星)も、昨季3試合の出場に終わった対抗戦での爆発に期待したい。
昨年度から主力としてプレーし、全てのスキルが高水準でラインブレイクが魅力のCTB松島聡(4年、大分舞鶴)も注目。浅見とのCTBコンビが想定される。

期待のニューフェイスは?

LO横溝昂大ショーン(3年、福岡)は、今春季大会開幕戦で公式戦初スタメンを果たすと、4試合に先発出場。豊富な運動量とブレイクダウンの働きで存在感を示した。同じく今春季大会開幕戦が公式戦初スタメンのFB/WTB髙田賢臣(3年、浦和)は、WTBとFBで全試合に先発出場。巧みなランと正確なキックでチームに貢献。特に、プレースキックの精度は大学屈指。絶対的存在だった鈴村淳史が抜けたSHで今春躍動したのは白栄拓也(3年、高鍋)。昨年度の対抗戦は短い時間の出場だったが、今春季大会は4試合に先発出場。素早い球捌きと状況判断に優れた仕掛けでチーム牽引。キックを蹴るタイミングが絶妙でセンスあふれる選手。レギュラー筆頭候補で対抗戦での活躍を目論む。
また、今春季大会が公式戦初出場ながら存在感をみせたFL小関慶樹(3年、函館ラ・サール)、SO濱島海(3年、福岡)、WTB中野真太郎(2年、福岡)らにも注目。

飛躍を期待する選手は?

中部大春日丘で1年から花園で活躍したSO/FB堀日向太(2年、中部大春日丘)は、昨年度の春季大会でルーキーながら開幕戦に先発するなど躍動したが、対抗戦での出場はなし。今春季大会は関東学院大戦にてFBでフル出場し、チームの勝利に貢献。状況判断に優れた的確なプレーが魅力で昨年度はU20日本代表候補にも選出されており、実力は申し分ない。対抗戦での活躍が待たれる。
名門桐蔭学園で主力として活躍し、高校日本代表候補選出歴も持つHO平石颯(3年、桐蔭学園)は昨年度の対抗戦ではリザーブでチームを支えた。絶対的存在の肥田晃季(4年、中部大春日丘)、今春急上昇の神野広季(4年、本郷)とライバルは強力だが、最終学年となる来季も見据えた活躍を期待したい。

注目のルーキーは?

今年も多数の有望なルーキーが入部。
特に昨年度高校生ながらU20日本代表候補に選出された3選手に注目。
No8/FL 茨城颯(東福岡)は、チーム3戦目となった法政大戦で先発出場しデビューすると、流通経済大戦と関東学院大戦ではトライを挙げるなど力強い前進とコンタクトの強さで実力を発揮。バックローのレギュラー争いに参戦する。SH高橋佑太朗(茗渓学園)は、今春季大会開幕戦に途中出場し、デビューを飾るなど4試合に出場。スピードを活かした仕掛けと素早い球捌きで存在感を示した。鈴村淳史が卒業したポジションを白栄拓也(3年、高鍋)、松井翔(3年、東海大大阪仰星)らと争う。SO/FB楢本幹志朗(東福岡)は、今春季大会開幕戦に途中出場しデビューすると、その後3試合にSOで先発出場。巧みなゲームメイクでタレントが揃うチームを牽引。流通経済大戦でみせたキックパスは見事だった。浅見がCTBに回るのであれば、10番の筆頭候補。
また、好選手を輩出する修猷館出身のCTB大内田陽冬(修猷館)も期待の存在。今春季大会は4試合に出場し、関東学院大戦ではスタメン出場も果たした。上記の選手ら同様に中学時代から有名な選手で、正確なパス、キックとコンタクトの強さが光るオールラウンドなセンター。レギュラー取りも十分ある。
今春季大会の出場はなかったが、高校時代1年から花園を沸かせた快速WTB小池陽翔(中部大春日丘)も期待。東日本セブンズではそのスピードは遺憾なく発揮した。

秋に向け復習!!関東大学対抗戦A(2021)に出場した1年生まとめ(2022年8月14日投稿)

今秋に向けて、昨年度(2021)の対抗戦に出場した1年生を整理しておく。1年生ながら躍動した選手たちを復習しておきましょう。

○出場試合数
①PR亀山 昇太郎(早稲田大学) 7試合
 No8佐藤 健次(早稲田大学) 7試合
 SH宮尾 昌典(早稲田大学) 7試合
 No8中山 大暉(慶應義塾大学) 7試合
 SO浅見 亮太郎(筑波大学) 7試合
 CTB青沼 駿昌(青山学院大学) 7試合
 HO三村 真嶺(立教大学) 7試合
 SH伊藤 光希(立教大学) 7試合
 SO中 優人(立教大学) 7試合

1年生ながら対抗戦、全試合出場を果たしたのは9選手。特に早稲田大、立教大は、3選手が主力として活躍。
次点の6試合出場では、帝京大学の本橋、青木、李、明治大の木戸がチームの核となった。

○スタメン出場試合数
①No8佐藤 健次(早稲田大学) 7試合
 SH宮尾 昌典(早稲田大学) 7試合
 SO浅見 亮太郎(筑波大学) 7試合
 CTB青沼 駿昌(青山学院大学) 7試合
 HO三村 真嶺(立教大学) 7試合
 SO中 優人(立教大学) 7試合
⑦LO本橋 拓馬(帝京大学) 6試合
 SH李 錦寿(帝京大学) 6試合
 FL木戸 大士郎(明治大学) 6試合
 PR亀山 昇太郎(早稲田大学) 6試合

全試合スタメン出場を果たしたのは6選手。特に、早稲田大の佐藤、宮尾、筑波大の浅見は出色の出来。

○トライ数
①SH宮尾 昌典(早稲田大学) 7T
②No8佐藤 健次(早稲田大学) 6T
③WTB榎本 拓馬(青山学院大学) 4T
④WTB秋濱 悠太(明治大学) 2T

抜群のスピードと献身的なサポートプレーをみせた早稲田大の宮尾が1位。同じく早稲田大の佐藤が圧倒的な突破力を武器に2位に入った。

○得点数
①SH宮尾 昌典(早稲田大学) 35点
②No8佐藤 健次(早稲田大学) 30点
③SO浅見 亮太郎(筑波大学) 27点
④WTB榎本 拓馬(青山学院大学) 20点

筑波大の浅見が1年生ながらプレースキッカーを務め、24G1PGで3位にランクイン。

○出場時間数(※投稿者独自計算)
①No8佐藤 健次(早稲田大学) 560分
 SO浅見 亮太郎(筑波大学) 560分
 CTB青沼 駿昌(青山学院大学) 560分
④SO中 優人(立教大学) 551分
⑤SH宮尾 昌典(早稲田大学) 482分
⑥FL木戸 大士郎(明治大学) 479分

早稲田大学の佐藤、筑波大の浅見、青山学院大の青沼がフルタイム出場。

○大学別起用選手数
①日本体育大学 7選手
 青山学院大学 7選手
③立教大学 6選手
④帝京大学 4選手
 早稲田大学 4選手
 筑波大学 4選手

最も多くの1年生を起用したのは日本体育大と青山学院大。
帝京大は、本橋、青木、李
早稲田大は、亀山、佐藤、宮尾
立教大は、伊藤、中、江田
と多くの選手が主力として活躍。

○個人的1年生ベスト15
1 八代デビット太郎(立教)
2 三村 真嶺(立教)
3 亀山 昇太郎(早稲田)
4 本郷 雄斗(筑波)
5 本橋 拓馬(帝京)
6 青木 恵斗(帝京)
7 木戸 大士郎(明治)
8 佐藤 健次(早稲田)
9 宮尾 昌典(早稲田)
10 浅見 亮太郎(筑波)
11 秋濱 悠太(明治)
12 中 優人(立教)
13 青沼 駿昌(青山学院)
14 榎本 拓馬(青山学院)
15 江田 優太(立教)

続いて各大学を細かくみていく。

◯帝京大
LO 本橋 拓馬(京都成章) 6試合1T
FL 青木 恵斗(桐蔭学園) 6試合
SH 李錦寿(大阪朝高) 6試合1T
CTB 五島 源(尾道) 1試合

① 本橋 拓馬(京都成章)
花園を沸かせたスターは、大学でもその実力を遺憾なく発揮。
チーム2戦目となる青山学院大戦でスタメンデビューし、初トライもマーク。安定したラインアウトと圧倒的な推進力で最強FW陣の中核を担い、主力としての地位を確立した。
将来が嘱望される大学ラグビー界を牽引する存在。

② 青木 恵斗(桐蔭学園)
花園2連覇を果たしたスターは、大学ではFLを主戦場にスタート。開幕戦の筑波大戦に途中出場し対抗戦デビューを飾ると、その後は、早稲田大戦を除く試合にスタメン出場。タックル、ブレイクダウンの強さと推進力のあるアタックでFW陣を牽引。本橋同様に大学ラグビー界を牽引する存在として注目。

③ 李錦寿(大阪朝高)
大阪朝高の花園ベスト4に貢献したスクラムハーフは、チーム2戦目の青山学院大戦にてスタメンデビューし、そのままレギュラーに定着。状況判断に長け、熱戦となった早稲田大戦では、スクラムのこぼれ球に素早く反応しトライをマーク。今季も帝京を牽引する一人。

④ 五島 源(尾道)
2年時から花園に出場したスピード型CTB。圧倒的な選手層を誇る帝京で、立教大戦にてスタメン出場し、対抗戦デビュー。押川、志和池の抜けたCTBでレギュラー争いにくい込んでいく。

◯明治大
FL 木戸 大士郎(常翔学園) 6試合1T
WTB 秋濱 悠太(桐蔭学園) 5試合2T
FB 安田 昂平(御所実) 2試合1T

① 木戸 大士郎(常翔学園)
高校時代、1年生から花園に出場した実力者は、2戦目となった立教大戦にスタメンで対抗戦デビューを果たし、初トライも挙げた。その後も最終戦までスタメン出場を続け、力強い突破と献身的なタックルでチームを支えた。今季はNo8でチームを牽引する。

② 秋濱 悠太(桐蔭学園)
高校では、2年生から花園で躍動し、2連覇に貢献。開幕戦の青山学院大戦でスタメン出場を果たすと、その後もコンスタントに出場し、日本体育大戦と慶應義塾大戦でトライをマーク。松本、雲山が抜けたバックスリーでレギュラー定着を狙う。

③ 安田 昂平(御所実)
WTB、SOで花園を沸かせたスターは、秋濱と同様に開幕戦の青山学院大戦でスタメン出場。続く立教大戦にもスタメン出場し、トライを挙げるも、その後出場がなく、本領発揮とまではいかなかった。スピード溢れる突破が魅力で、絶対的存在だった雲山が抜けたFBで躍動を目指す。

◯早稲田大
PR 亀山 昇太郎(茗溪学園) 7試合
No8 佐藤 健次(桐蔭学園) 7試合6T
SH 宮尾 昌典(京都成章) 7試合7T
SH 細矢 聖樹(國學院栃木) 1試合

① 亀山 昇太郎(茗溪学園)
開幕戦でスタメンデビューを飾ると、全7試合(スタメン6試合)に出場。3番を務め、112kgの体重を生かした安定したスクラムで、3番から1番に回った小林賢太の後の役割を十分に果たした。大学屈指の右PRとして成長を続けて欲しい。

② 佐藤 健次(桐蔭学園)
名門桐蔭学園で1年生からレギュラー、2、3年時には花園連覇を達成するなど輝かしい実績を引っ提げたNo8は、開幕戦でスタメンデビューを飾ると、その後全試合にフルタイム出場を果たし、6トライを挙げた。細かいステップ、スピード、体の強さで必ずチームにゲインをもたらす出色の働き。相手のタックルをズラす技術にも長けており、慶應義塾大戦でのトライは圧巻。HOへ主戦場を移した今季はどのような活躍をみせるか注目したい。

③ 宮尾 昌典(京都成章)
花園準優勝を果たしたスクラムハーフは、開幕戦でスタメンデビュー後、全試合にスタメン出場し、7トライをマークするなど素早い球だしと、抜群のスピードを武器にチームの中心として活躍。抜け出した味方のサポートに必ず走っている早稲田らしいハーフ。帝京大戦では巧みなステップから、慶應義塾大戦ではパスダミーから、明治大戦では相手のパスミスを拾ってのランから、トライを奪うなど存在感を遺憾なく発揮。今季も大注目選手の一人。

④ 細矢 聖樹(國學院栃木)
青山学院大戦で途中出場し、対抗戦デビュー。出場はこの1試合のみだったが、高3時には、花園大会優秀選手に宮尾とともに選出された世代トップのスクラムハーフ。今季はどこまで試合に絡めるか。

◯慶應義塾大
HO/FL/No8 中山 大暉(桐蔭学園) 7試合
SH 小城 大和(北嶺) 2試合

① 中山 大暉(桐蔭学園)
花園制覇の輝かしい実績を引っ提げたルーキーは全試合に出場。途中出場が主だったが、明治大戦にてNo8でスタメン出場。全体的に出場時間が短く、本領発揮とはならなかったが、今季は原田主将が抜けたHOでチームを牽引する活躍を期待したい。

② 小城 大和(北嶺)
全国大会の出場経験はないが、U17北海道、国体メンバーに選出されるなど北海道では屈指の実力者であった。山田響のSH転向により、ノーチャンスかと思われたが、山田がFBに戻ると、早稲田大戦にてスタメンデビューし、帝京大戦もフル出場。素早い球だしと献身的なタックルを見せた。対抗戦では、終盤の2試合出場に終わったが、大学選手権でスタメンを張り、今季もレギュラーの筆頭格。

◯日本体育大
関東大学対抗戦Aに出場したルーキーは、
PR 工藤 隆誠(専大松戸) 1試合
HO 藤田 幹太(筑紫) 5試合
LO 粟田 駿也(高鍋) 4試合
LO 岸 佑融(玉川学園) 1試合
SH 伏見 永城(甲府工業) 4試合
SO 勝目 龍馬(佐賀工業) 4試合
WTB 辰巳 一輝(日体大柏) 1試合

① 工藤 隆誠(専大松戸)
高3の花園予選は、県決勝で流経大柏に敗退した。全国的には無名だが、開幕戦の慶応義塾大戦に途中出場し、対抗戦デビュー。出場はこの1試合のみであったが、絶対的存在の砂田を脅かすことができるか注目。

② 藤田 幹太(筑紫)
高3時には、FWの中核として5年ぶりの花園出場に貢献。開幕戦の慶応義塾大戦に途中出場し、対抗戦デビューすると、5試合に途中出場。森屋が抜けた穴を埋める存在として期待大。

③ 粟田 駿也(高鍋)
花園常連の高鍋で2年時からFWの核を担ったロックは、早稲田大戦に途中出場し、対抗戦デビューすると、4試合に途中出場。諏訪の抜けたロック陣において期待の存在。

④ 岸 佑融(玉川学園)
TIDキャンプに参加した逸材は、開幕戦の慶応義塾大戦で途中出場し、対抗戦デビュー。
出場はこの1試合のみであったが、190cmの体格を生かし、世界基準のロックとして成長してもらいたい。

⑤ 伏見 永城(甲府工業) 
関東ブロックU17トライアウトに参戦したスクラムハーフ。帝京大戦で途中出場し、対抗戦デビュー。最終的には、4試合に途中出場した。梶田の後釜として、レギュラー争いの中心となりたい。

⑥ 勝目 龍馬(佐賀工業)
強豪佐賀工業の12番として2年時から花園で活躍。帝京大戦で途中出場し、対抗戦デビュー。チーム6戦目となった青山学院大戦にスタンドオフで初スタメンを果たし、大学選手権出場を決めた筑波大戦もフル出場し勝利に貢献。10番、12番を主戦場にゲームメイクに寄与しチームを牽引する存在として飛躍を目指す。

⑦ 辰巳 一輝(日体大柏)
全国的には無名の存在だが、帝京大戦に途中出場し対抗戦デビュー。出場はこの1試合のみだったが、今季はCTBとFBの主力として飛躍を予感させる。

◯筑波大
LO/FL 倉井 瑛志(旭丘) 2試合
SO/CTB 浅見 亮太郎(流経大柏) 7試合12G1PG
WTB 大畑 亮太(東海大大阪仰星) 3試合1T
LO 本郷 雄斗(県立千葉) 3試合

① 倉井 瑛志(旭丘)
高校からラグビーを始め、全国的には無名校出身だが、そのポテンシャルの高さから春季大会に出場し、対抗戦は開幕戦でスタメンデビュー。低いタックルと体の強さが光った。その後、早稲田大戦に途中出場するのみに留まったが、岩田、深山が抜けたFW陣で存在感を放って欲しい。

② 浅見 亮太郎(流経大柏)
流経大柏時代は1年からレギュラーで3年連続花園に出場。大学でも1年からレギュラー取りを果たし、全試合にスタメンでフルタイム出場を果たし、MVP級の活躍を披露。視野が広く、状況判断に優れたアタックセンスと精度の高いキックが持ち味。好ゲームとなった帝京大戦では先制トライにつながる突破をみせるなど、スピードにも長け、体も強い。全てのスキルが高レベルのBK。今季はCTBでの起用が予想されるが、その活躍に注目が集まる。

③ 大畑 亮太(東海大大阪仰星)
花園を沸かせたトライゲッターは、開幕戦の帝京大戦でスタメンデビュー。抜群のスピードとディフェンス力で存在感を示した。慶應義塾大戦では、そのスピードを遺憾なく発揮し、初トライ。FB松永のトライに繋げるプレイもみせ、見事な活躍を披露した。結果的には、出場3試合と物足りなさが残ったが、今季の本格的な覚醒が楽しみな選手。

④ 本郷 雄斗(県立千葉)
高校時代はFBで、大学でLOを選択しながら、開幕戦で途中出場し、対抗戦デビュー。青山学院大戦ではスタメン出場も果たした。バックスのスキルを併せ持つ、スキルフルなLOとして期待がかかる。倉井同様に、深山、岩田の抜けるFW陣で輝きを放ちたい。

◯青山学院大
PR 安部 駿亮(大分舞鶴) 1試合
FL 田口 遼馬(流経大柏) 2試合
FL 小川 智大(八千代松陰) 1試合
CTB 青沼 駿昌(仙台育英) 7試合
CTB 河村 凌馬(東海大大阪仰星) 1試合
WTB 榎本 拓真(桐蔭学園) 5試合4T
WTB 川端 航聖(東福岡) 2試合

① 安部 駿亮(大分舞鶴)
強豪大分舞鶴で技術を磨いたプロップは、最終戦の立教大戦にスタメン出場し、勝利に貢献。
明治学院との入替戦にもスタメン出場を果たした。今季のレギュラー取りを狙う。

② 田口 遼馬(流経大柏)
高2時から花園に出場した実力者は、早稲田大戦に途中出場し、対抗戦デビュー。最終的には2試合の途中出場のみで、短い時間のプレーに終わったが、今季は、清原、中谷ら主力が抜けるバックファイブで存在感を示したい。

③ 小川 智大(八千代松陰)
高校時代は全国的に無名の存在だが、開幕戦の明治大戦にスタメン出場し、対抗戦デビュー。前半の好試合に貢献した。出場はこの1試合のみに終わったが、今季の飛躍に注目。

④ 青沼 駿昌(仙台育英)
高校時代は1年から司令塔を担い、3年連続で花園に出場し、3年時にはベスト16に導いた。開幕戦の明治大戦にインサイドセンター(12番)でスタメン出場すると、そのまま主力に定着し、全試合にフルタイム出場を果たした。状況判断に優れたプレーでチームに貢献。今季は、桑田宗(桐蔭学園)が抜けたスタンドオフでチームを牽引する。

⑤ 河村 凌馬(東海大大阪仰星)
強豪東海大仰星で花園ベスト8に貢献した推進力の光る小柄なセンター。日本体育大戦で青沼とセンターコンビを組み、スタメン出場しデビュー。出場はこの試合のみだったが、今季の飛躍に期待。

⑥ 榎本 拓真(桐蔭学園)
2年時から花園に出場し、3年時には不動の12番として優勝を達成した実力者は、ウイングで存在感を発揮。慶応義塾大戦にスタメン出場し、対抗戦デビューすると、抜群のスピードを生かし、最終的に5試合で4トライをマーク。特に2トライを挙げた立教大戦での活躍は見事だった。今季もチームの得点源として期待大。

⑦ 川端 航聖(東福岡)
スター軍団東福岡でレギュラーを張ったウイングは、早稲田大戦、日本体育大戦の2試合に途中出場。わずか11分のプレーだった。今季の飛躍を狙う。

◯立教大
PR 八代デビット太郎(京都成章) 5試合
HO 三村 真嶺(東海大大阪仰星) 7試合
LO 三邊 晃太郎(静岡聖光学院) 1試合
SH 伊藤 光希(桐蔭学園) 7試合1T
SO/CTB 中 優人(桐蔭学園) 7試合1G
FB 江田 優太(川越東) 6試合

① 八代デビット太郎(京都成章)
花園での登録メンバーからは外れたが、名門京都成章でレギュラー格として活躍。
開幕戦の早稲田大戦に途中出場で対抗戦デビューすると、最終的に5試合に途中出場した。勝沼(新潟明訓)、麻生(桐蔭学園)が抜けるプロップ陣の先頭にたってもらいたい。

② 三村 真嶺(東海大大阪仰星)
2年時から花園を経験し、3年時には準々決勝で東福岡と激闘を演じた。
開幕戦となった早稲田大戦にスタメン出場し、対抗戦デビューを飾ると、不動の2番として全試合スタメン出場を果たし、安定したプレーでチームを支えた。今季も中核としてチームを牽引する。

③ 三邊 晃太郎(静岡聖光学院)
高2年時、花園に出場した実力者は、早稲田大戦に途中出場し、対抗戦デビュー。出場はこの1試合のみだったが、今季は絶対的LO村田(函館ラ・サール)が抜けたセカンドローのレギュラー争いに参戦したい。

④ 伊藤 光希(桐蔭学園)
高3時に花園を制覇した桐蔭学園のスクラムハーフ。花園では全試合にスタメン出場し、決勝ではトライをマーク。開幕戦の早稲田大戦に途中出場し、対抗戦デビュー。続く明治大戦にスタメン出場し、最終的には全試合に出場。ラックへの寄りの早さ、素早いボールさばき、状況判断に長けた仕掛けなど全てが高レベルのスクラムハーフで、日本体育戦では、鋭い突破からトライをマーク。北川(國學院久我山)とのレギュラー争いに注目。

⑤ 中 優人(桐蔭学園)
花園を制覇したスター軍団桐蔭学園の司令塔。開幕戦の早稲田大戦にスタンドオフでスタメン出場し、対抗戦デビュー。安藤(京都成章)がスタンドオフに入ったあとはインサイドセンター(12番)にポジションを移し、最終的には全試合にスタメン出場。的確なパスワークと精度の高いキックでゲームメークに寄与した。安藤と並ぶBKラインは今季も期待大。

⑥ 江田 優太(川越東)
3年時に主将として川越東を同校史上初の花園出場へ導いたフルバックは、開幕戦の早稲田大戦にスタメン出場し、対抗戦デビュー。スピードを生かした立ち回りで、天羽(桐蔭学園)がFBに復帰するまでレギュラーを張り、明治大戦では勝沼のトライに繋がる見事な突破をみせた。天羽らと魅力的なバックスリーを形成して欲しい。

1年から花園に出場したスターたちが迎える最後の「冬」(2022年8月13日投稿)

強豪で1年からレギュラーを獲得することは並大抵ではない。そのなかでも1年生ながらチームの主力として花園で活躍する選手もいる。1年からチームの主力を張り、今秋に最後の花園予選を迎える彼らに注目したい。

第100回大会花園で優勝を果たした桐蔭学園のSO/FB矢崎由高。全国ジュニアラグビー大会で優秀選手となるなど中学時代からその名を轟かせていた矢崎は強豪桐蔭学園で1年からレギュラーを獲得。花園ではFBとして7トライを挙げるなど活躍しチームの優勝に貢献、1年生ながら大会優秀選手にも選出された。2年時は、選抜大会準優勝、花園ベスト4。最上級生となると、「ユーティリティな能力がある方が代表にも選ばれやすいだろうし、スキルを高めて欲しい」(藤原監督)とSOに主戦場を移す。SOとして出場した今春の選抜大会は優勝した報徳学園に準決勝で敗れた。「10番の役割をすることでいっぱいいっぱいになってしまった」「もっとチームを上から見渡せるようなプレーメーカーになりたい」とチームの司令塔として花園制覇を狙う。また、CTB/WTB松田怜大も矢崎同様に1年生ながらWTBのレギュラーとして花園制覇に貢献。スピード溢れるランとディフェンスが持ち味で、2年時からはCTBも務める。今春の選抜大会はコンディション不良により欠場したが、6月の関東大会、7月の全国セブンズでは好パフォーマンスを披露。花園制覇に向け、主将としてタレント軍団を牽引する。

準優勝を果たした京都成章ではPR森山飛翔がスクラム、コンタクトの強さを武器に躍動。1年生ながら大会優秀選手にも選出された。昨年度の花園は準々決勝で東福岡に惜敗。今春の選抜大会では2回戦で中部大春日丘に敗戦、サニックスワールドユースでは準優勝するも決勝で東海大大阪仰星に大敗。ともに高校日本代表候補に選出されているFB本橋尭也とチームを牽引し、1年時に経験した決勝の舞台へ突き進む。

第101回大会花園で旋風を巻き起こし準優勝を果たした國學院栃木のSO伊藤龍之介、FB青栁潤之介も100回大会に1年生ながら主力として出場。ともに2年生から高校日本代表候補に選出される世代を代表する選手。今春の選抜大会は準々決勝で佐賀工業に惜敗(青栁は怪我のため欠場)。同じく高校日本代表候補のPR木村陽太、SH島崎聖弥に加え、選抜大会で活躍したCTB山田壮ら実力者揃うチームを引っ張り、昨年果たせなかった日本一にひた走る。

今春の選抜大会優勝、7月の全国セブンズ優勝で現在高校2冠を達成している報徳学園の核、SO伊藤利江人、SH村田大和、FB竹之下仁吾も1年生で主力として花園に出場。その際は1回戦で敗退したが、昨年度は3回戦に進出。現チームは、同じく高校日本代表候補のPR前田卓哉、LO柏村一喜、No8石橋チューカ、CTB炭竃柚斗、WTB海老澤琥珀らタレント豊富で、選抜、セブンズを制覇。今冬は高校3冠達成を狙う。

第100回大会花園で同校史上初のベスト8に進出した中部大春日丘で1年生ながら主力を務めたのはLO物部耀大朗、SO/CTB関口流瑞。コンタクトの強さをみせる物部は2年生から高校日本代表候補に選出され、関口は2年時生から主戦場をSOに移しチームの司令塔を務める。2年時は選抜大会、花園ともに2回戦敗退、今春の選抜大会では準々決勝で東福岡を大敗した。高校日本代表候補3選手を擁するチームで花園での準々決勝突破を目指す。

同じくベスト8入りした流通経済大柏では、LO/FL中川功己、No8/HO小澤天、FL加藤アディナンの1年生3選手が活躍。ワーナー・ディアンズ(BL東京)らと強力FW陣を形成し、チームを牽引した。中川、小澤は今年度の高校日本代表候補にも名を連ねている。PR山口匠、CTB飯岡健人、阿部煌生らタレントを揃えるチームで、昨年度3回戦敗退に終わった花園で上位進出を狙う。

大分東明のCTB浦山丈、WTB浦川直輝も1年生から花園で躍動。中学時代、長崎県代表として全国ジュニアラグビー大会に出場したふたりは、浦川が浦山を誘うかたちで大分東明へ。ともに小柄ながらも強靭なフィジカルを活かし攻守両面での力強いプレーを持ち味とする。自身たちも含め高校日本代表候補を5名を擁する同校は、選抜大会で東海大大阪仰星、サニックスワールドユース、6月の全九州では東福岡に善戦。昨年度、両校優勝の末、抽選で出場を逃した花園で上位進出を目論む。

長崎北陽台の主将No8/LO白丸智乃祐も1年からレギュラーで花園に出場。1年時は3回戦、2年時は旋風を巻き起こした國學院栃木に準々決勝で敗れた。力強いコンタクトプレーが魅力で2年生から高校日本代表候補に名を連ねる逸材。今春の選抜大会はコロナの影響により辞退となったが、花園では昨年のべスト8越えを狙う。

また、高校日本代表候補のHO/No8/LO大塚壮二郎(関西学院)、CTB/WTBトゥリマフア・トゥポウ(日本航空石川)も1年から主力として花園に出場。

1年生から高校ラグビー界を牽引する彼らの今秋、今冬の活躍から目が離せない。

番外編として、
自身の花園出場経験はないが、今春の選抜大会でベスト16入りした修猷館の主将SO島田隼成は1年生からチームの司令塔を務める。正確なパス、キックに加え自ら仕掛けるランも魅力でタックルも強い。高校日本代表候補にも選出されている。今秋の花園予選では、昨年度決勝で大敗した東福岡に再び挑む。

関東大学春季大会で躍動したニューフェイス 【関東大学リーグ戦1部編(後編)】(2022年8月11日投稿)

4月~6月にかけて開催された『第11回関東大学春季交流大会』にて躍動したニューフェイスを紹介する。この投稿では、ニューフェイスの定義をこれまでの公式戦出場が3試合以下かつ今春季大会が公式戦初スタメンの選手と定義する。

WTB 岡村 優太(2年)

(東海大大阪仰星→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は3年時に花薗に出場。大学ではルーキーイヤーに公式戦出場はなかったものの、今春季大会開幕戦の早稲田大戦にスタメン出場を果たしデビュー。そこから全試合に先発出場し、大東文化大戦と明治大戦でトライを挙げるなど抜群のスピードとランニングスキルで実力を発揮した。中川湧眞(2年、京都成章)と形成する両翼は今秋も脅威となるだろう。

LO/FL 久保 太雅(3年)

(天理→日本大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代はレギュラー定着には至らなかったが、2、3年時に選抜大会に出場した。大学では2年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会の東海大戦にスタメン出場しデビュー。そこから全4試合に先発出場し、ブレイクダウンでの働きと機動性、コンタクトの強さで存在感を発揮し、チームの中心として活躍した。趙誠悠(相模原DB)、テビタ・オト(WG昭島)、板倉正矢、飯田光紀ら主力が抜けたバックファイブで今秋でも躍動を目指す。

LO/FL 辻岡 優希(3年)

(和歌山工業→大東文化大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は1年時から花園を経験し、2年時にはレギュラーとして花園に出場。3年時は予選決勝で近大和歌山に敗れ出場を逃した。大学では、3年時のリーグ戦に途中出場し公式戦デビュー。今春季大会では2試合のスタメン出場を含む全4試合に出場し、豊富な運動量と激しいタックルで存在感を示した。塩見成梧(4年、御所実業)、佐々木柚樹(2年、八戸工業)、吉瀬航太(4年、大東大一)、サイモニ・ヴニランキ(4年)らタレント犇めくバックファイブでレギュラー定着を狙う。

FL 手島 壮汰(3年)

(石見智翠館→大東文化大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は2、3年時に花園に出場し、ともに3回戦進出を果たした。共同主将を務めた3年時には選抜大会にも出場した。大学では2年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会の東海大戦にスタメン出場しデビュー。そこから3試合に先発出場し、献身的なタックルと豊富な運動量で実力を発揮した。吉瀬航太(4年、大東大一)、ラベマイ・トル(4年)ら実力者揃うFLでレギュラー定着、そして、今秋の躍動を目指す。

WTB 小田嶋 生吹(3年)

(秋田中央→大東文化大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は主に12番としてプレーし、2年時に花薗、3年時に選抜大会、花園に出場。また、U17東北には1年時から選出された。大学では2年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会開幕戦の明治大戦にスタメン出場しデビューを果たすと、そこから全試合に先発出場。東海大戦でトライを挙げるなど巧みなステップワークとスピードを活かしたランでチームのアタックを牽引。佐藤亮吾(3年、秋田中央)らとの争いを制し、今秋でのトライ量産を目指す。

PR 森脇 光(3年)

(京都工学院→流通経済大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は全国大会出場経験はない。大学では2年時の春季大会に途中出場で公式戦デビューを果たし、リーグ戦でもリザーブで2試合に出場した。今春季大会開幕戦の関東学院大戦で公式戦初スタメンを果たすと、そこから全試合に先発出場。安定したスクラムと力強いコンタクトで存在感を示し、3トライを挙げるなど決定力もみせ、チームの中心として躍動した。今秋もチームを牽引する活躍を目指す。

WTB 齋藤 凌(3年)

(流通経済大柏→流通経済大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は2年時から全国大会を経験し、3年時はレギュラーとして選抜大会、花園に出場。花園ではベスト8に進出した。大学では2年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会開幕戦の関東学院大戦にスタメン出場を果たしデビュー。トライを挙げるなどスピードを活かしたランで実力を発揮し勝利に貢献した。また、日本体育大戦では2トライをマークするなどトライゲッターとして存在感を示した。永山大地(4年、流経大柏)、堀井雄登(4年、大東大一)、當眞寮(3年、流経大柏)ら実力者揃うWTBでレギュラー取りを狙う。

No8/FL 佐野 佑太(2年)

(目黒学院→法政大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は3年時に花園に出場し、1回戦で2トライを挙げるなど活躍をみせ、2回戦進出に貢献した。大学では1年生からリーグ戦東海大戦に途中出場し、公式戦デビューを果たすとその試合でトライも挙げた。最終的にルーキーイヤーはリーグ戦3試合に途中出場。今春季大会では開幕戦の慶応義塾大戦にスタメン出場すると、トライをあげるなど力強いキャリーと突破力で存在感を示した。次戦の筑波大戦でもチームの突破役として活躍し、実力を発揮した。今秋でのさらなる飛躍に向け、大澤蓮主将が抜けたNo8を、森達喜(2年、京都成章)、寺前琉達(2年、報徳学園)らと争う。

CTB 中井 駿(2年)

(大分舞鶴→法政大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は2年時に選抜大会に出場したが、2、3年時の花園県予選ではともに大分東明に敗れ花園出場はならなかった。大学ではルーキーイヤーに公式戦出場はなかったものの、今春季大会開幕戦の慶応義塾大戦にスタメン出場を果たしデビュー。そこから4試合に先発出場し両CTBでプレー。コンタクトの強さと突破力を武器に、チームの中心選手として活躍した。舘内倭人、伊藤浩介が卒業したCTBでレギュラーに定着し、今秋の躍動を狙う。

関東大学春季大会で躍動したニューフェイス 【関東大学リーグ戦1部編(前編)】(2022年8月9日投稿)

4月~6月にかけて開催された『第11回関東大学春季交流大会』にて躍動したニューフェイスを紹介する。この投稿では、ニューフェイスの定義をこれまでの公式戦出場が3試合以下かつ今春季大会が公式戦初スタメンの選手と定義する。

PR 井上 優士(4年)

(筑紫→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は全国大会出場こそないものの、高校日本代表候補に選出された実力者。高校ではPRに加えLOでもプレーした。大学では、2年時に公式戦出場がないながらもU20日本代表候補に選出。3年時のリーグ戦に途中出場し公式戦デビュー。今春季大会は開幕戦の早稲田大戦で初先発を飾るとそこから3試合に先発出場。スクラムの強さとキャリーでチームに貢献した。木村星南(BL東京)や徳田悠人ら主力は卒業した左PRでレギュラーを獲得し、今秋の躍動を狙う。

PR 平 晴樹(4年)

(長崎北→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は全国大会出場経験はない。大学では3年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会チーム2戦目の大東文化大戦に途中出場しデビューを果たすと明治大戦、帝京大戦ではスタメン出場。スクラムの強さを武器に安定したパフォーマンスを披露し、チームに貢献。その活躍から関東大学オールスターにも選出された。同じく今春に存在感を示した井上優士(4年)らとの争いに注目が集まる。

PR 本田 啓(2年)

(東福岡→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代、1年生から花園を経験し3年連続花園出場。2、3年時には花園ベスト4に進出。2年時にはU17日本代表、3年時には花園大会優秀選手に選出された世代を代表する実力者。大学ではルーキーイヤーに公式戦出場はなかったものの、U20日本代表候補に選出された。今春季大会開幕戦の早稲田大戦で公式戦初出場初スタメンを果たすと、そこから3試合に先発出場し、激しいコンタクトと力強い前進力で存在感を示した。今春はPRで出場したが、U17、U20にはHOで選出されており高い実力を誇る。前田翔(神戸S)や星野克之(三重H)が抜けた右PRでは、石橋慎吾(4年、筑紫)、シアレ・オトゥホウマ(2年、東海大福岡)ら有力選手揃うなかで、レギュラーを勝ち取り今秋の活躍を狙う。

HO 下江 康輔(3年)

(東福岡→東海大(関東大学リーグ戦1部))
強豪東福岡出身だが、その選手層の厚さから自身の全国大会出場経験はない。大学では2年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会開幕戦の早稲田大戦で公式戦初出場初スタメンを果たすと力強いキャリーとコンタクトでその実力を発揮。4試合に先発出場し、大東大戦でトライを挙げるなどチームの中心として活躍をみせた。土一海人、田中煕ら抜けたHOでレギュラー定着を目論む。

LO 朴淳宇(3年)

(大阪朝高→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は全国大会出場経験はない。2年時にチームは李承信(神戸S)を中心に花園に出場したが自身はメンバー外。3年時の花園予選では決勝で大阪桐蔭に敗れた。大学では2年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会開幕戦の早稲田大戦にスタメン出場を果たしデビュー。そのまま全試合にフル出場を果たし、接点とブレイクダウンでの奮闘で存在感を発揮した。また、豊富な運動量とフィジカルを活かした強いコンタクトで2トライを挙げるなどチームに貢献。破壊力のある選手が揃うバックファイブの中、献身的な働きで今秋も輝きを放つ。

SH 清水 麻貴(4年)

(東農大二→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は、2年時にアシックスカップに出場したものの、選抜、花園の出場経験はない。大学では、3年時の春季大会に途中出場し公式戦デビュー。今春季大会開幕戦の早稲田大戦で公式戦初スタメンを果たすと、そこから4試合に先発出場。素早い寄りと球捌きで存在感を示し、明治大戦では素晴らしいサポートからトライを挙げるなど大会通じて主力としてチームに貢献。また、関東大学オールスターにも選出された。柴田凌光(相模原DB)が卒業したSHには、今春季大会に出場した吉田優馬(4年、秋田中央)や昨年度U20日本代表候補に選出された注目ルーキーの川久保瑛斗(長崎北陽台)らがおり、激しい争いが予想される。

CTB 今村 泰士(4年)

(筑紫→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は、2年時にアシックスカップに出場。3年時には主将を務め、花園県予選決勝で東福岡に敗れた。選抜、花園の出場経験はない。大学では3年生まで公式戦の出場はなかったが、今春季大会開幕戦の早稲田大戦で公式戦初出場初スタメンを果たすと好パフォーマンスを披露し、インパクトを残した。そのまま全試合に先発出場し、日本大戦でトライを挙げるなど大会を通じて活躍をみせた。昨年度12番の主力であった丸山凛太朗(トヨタV)とスタイルは異なるが、的確なパスや状況に応じたキックなどアタックセンスが光る。小柄ながらも体幹の強さを活かした強いコンタクトと高いアジリティで今秋もチームを牽引する。

WTB 中川 湧眞(2年)

(京都成章→東海大(関東大学リーグ戦1部))
高校時代は3年時の花園で7トライを挙げるなど抜群のスピードと決定力で活躍をみせ、花園準優勝に貢献した。大学ではルーキーイヤーに公式戦出場はなかったものの、今春季大会開幕戦の早稲田大戦にスタメン出場を果たしデビュー。そのまま全試合にフル出場を果たし、5トライをマークするなど他を圧倒するスピードと高い決定力でMVP級の活躍。関東大学オールスターにも選出された。今秋もチームの得点源としてトライ量産が期待される。

関東大学春季大会で躍動したニューフェイス 【関東大学対抗戦A編】(2022年8月6日投稿)

4月~6月にかけて開催された『第11回関東大学春季交流大会』にて躍動したニューフェイスを紹介する。この投稿では、ニューフェイスの定義をこれまでの公式戦出場が3試合以下かつ今春季大会が公式戦初スタメンの選手と定義する。

HO 松下 潤一郎(3年)

(筑紫→明治大(関東大学対抗戦A))
高校時代は全国大会出場こそないものの、1年からレギュラーとして活躍し、U17日本代表、高校日本代表候補に選出された実力者。HOを主戦場とするがNo8の経験もあり機動力も持ち合わせる。大学では、2年時に途中出場で公式戦デビューを果たす。今春季大会は開幕戦の早稲田大戦に先発出場すると、安定したセットプレーでトライを挙げるなど劇的勝利に貢献。昨年度大学選手権決勝カードの再現となった帝京大戦では2トライでチームを勝利に導いた。日本大戦でも2トライを挙げるなど今大会は出色の活躍。絶対的存在だった田森海音(江東BS)の穴を埋める存在で、セットプレーの安定性に加え、高い機動力を活かしたキャリーも魅力の選手。

LO 池本 大喜(3年)

(早稲田実業→早稲田大(関東大学対抗戦A))
高校時代は2年時に1学年上の相良、植野、小泉らとともに花園に出場。3年時には選抜大会に出場し、高校日本代表候補にも選出された。大学では、2年時の春季大会に途中出場し公式戦デビュー。今春季大会は3試合のスタメンを含む全5試合に出場した。強いコンタクトを活かした接点でのファイトでチームに貢献。豊富な運動量と常に体を張り続けるプレーで存在感を発揮。前田知暉(4年)、鏡鈴之介(4年)らライバルに実力者揃うが、大﨑哲徳(江東BS)、桑田陽介(中部電力)が卒業したロックでレギュラー定着、そして、今秋の躍動が注目される。

LO 栗田 大次郎(4年)

(慶應義塾→慶應義塾大(関東大学対抗戦A))
高校時代は全国大会の出場経験はない。3年生の花園予選では決勝で桐蔭学園に敗れた。大学では2年生まで公式戦出場はなかったが今春季大会の筑波大戦に先発出場しデビュー。そのまま全試合に先発出場し、ブレイクダウンでの攻防とセットプレーで存在感を放ってチームに貢献。LOは昨年度の主力、村松龍之介が卒業したが、アイザイア・マプスア(4年)が健在。今秋でのレギュラー定着、そしてさらなる飛躍に期待がかかる。

LO 富澤 友凱(4年)

(慶應義塾→慶應義塾大(関東大学対抗戦A))
栗田同様に高校時代は全国大会の出場経験はなく、3年生の花園予選では決勝で桐蔭学園に敗れた。大学では2年生まで公式戦出場はなかったが今春季大会の筑波大戦に先発出場しデビュー。3試合のスタメン含む全4試合に出場し、コンタクトの強さやバックロー経験を活かした機動性で実力を発揮。辻雄康、山本凱(ともに東京SG)らを輩出する慶応-慶応ラインのFWとしてさらなる飛躍に注目が集まる。

CTB 三木 海芽(3年)

(城東→慶應義塾大(関東大学対抗戦A))
高校時代は1年生からレギュラーで3年連続花園に出場。選抜大会にも2回出場し、高校で出場できる全国大会全てに出場を果たした。また、2年時にはU17四国に選出。3年時にはそれまで務めていたCTBからSOに主戦場を移し、主将としてチームを牽引した。大学では2年生まで公式戦出場はなかったが今春季大会の筑波大戦に12番で先発出場しデビュー。高いアジリティと体幹の強い前進力、低く刺さるタックル、センス溢れるパスでチームの中心として躍動。先発した3試合ではいずれも好パフォーマンスを披露し、衝撃を与えた。12番には昨年度対抗戦、大学選手権全試合に先発したイサコ・エノサ(4年)がおり、激しい争いが予想される。今秋での活躍に向けひた走る。

LO 横溝 昂大ショーン(3年)

(福岡→筑波大(関東大学対抗戦A))
自身の全国大会出場経験はないが、福岡堅樹や末永健雄(S東京ベイ)ら多数の有力選手を輩出する伝統校福岡出身。大学では、2年時の春季大会に途中出場し公式戦デビュー。今春季大会は開幕戦慶應義塾大戦で初スタメンを飾ると、4試合に先発出場。豊富な運動量とブレイクダウンでの働きで存在感を示した。本郷雄斗(2年)ら実力者が揃うが、大学屈指のLO八木澤龍翔(4年)とコンビを組む1番手として今秋での活躍を目指す。

FB/WTB 髙田 賢臣(3年)

(浦和→筑波大(関東大学対抗戦A))
超進学校の県立浦和出身。3年時には選抜大会、花園に出場。花園では玉島、青森山田を撃破して同校初のベスト16に進出した。大学では、2年時の対抗戦立教大戦に途中出場し公式戦デビュー。今春季大会は開幕戦慶應義塾大戦で初スタメンを飾ると、そのまま全試合に先発出場。WTBとFBでプレーし、巧みなランと正確なキックでチームに貢献。特に、プレースキックの精度は群を抜いており大学屈指を誇る。FB松永貫汰主将が卒業したが、筑波のバックスリーの選手層は厚い。下級生時からその実力を発揮する植村陽彦(4年)、昨年度多くの試合に出場した一口直貴(4年)、春季大会でMVP級の活躍をみせた大畑亮太(2年)、今春に鋭いランで存在感を示した中野真太郎(2年)、注目のルーキー小池陽翔、FBでのプレーを披露した堀日向太(2年)などタレント揃いの中で争いを制し、今秋でのさらなる飛躍を目論む。

大学ラグビー界を牽引する注目の3年生たち 【後編】(2022年8月4日投稿)

FL/No8 奥井 章仁

(大阪桐蔭→帝京大学(関東大学対抗戦A)) 177/103

タックラーに当たり勝つキャリーなど圧倒的な破壊力を誇るバックロー。
1年時の対抗戦開幕戦にスタメン出場しデビューを果たすと、いきなり3トライを挙げる活躍をみせるなど、ルーキーながらNo8のレギュラーに定着。最終的に6トライを挙げ、チームの中心となるが、ケガの影響から、大学選手権の出場はならなかった。
2年時は、ケガで欠場した早稲田大戦を除く対抗戦にフル出場で優勝に貢献。ボールを持って、攻撃に絡む場面が増え、一人で局面を打開する推進力は出色で、最強FW陣の核となった。大学選手権では、4トライを挙げるなど、アタック、ディフェンス両面で、存在感を示し、チームを4大会ぶりの日本一に導いた。
3年生となった今春季大会では、実質初戦となった明治大に敗れたものの、その後、早稲田大、東海大を圧倒し、優勝を果たした。FLとして出場し、他を圧倒するプレーで健在ぶりを見せつけた。

高校時代は、強豪大阪桐蔭にて、1年生からレギュラーを掴み、花園には3年連続で出場。1年時に、準優勝、2年時には同校初の全国制覇、主将として挑んだ3年時は、ベスト8まで進んだ。強靭なフィジカルから繰り出される前進力とタックルで、2年時から高校日本代表に選出され、3年時には飛び級でU20日本代表に入った。

高校、大学ともに1年生時からチームの中心を担う世代屈指の実力者。将来的には、日本代表入りを見据え、HOへの転向も視野に入れるというが、大学での試合出場を最優先しバックローで腕を磨く。タックラーをなぎ倒しながら前進する破壊力あるプレーを武器に、2年連続での選手権制覇に向けた今シーズンの飛躍から目が離せない。

FL 三木 皓正

(京都成章→京都産業大学(関西大学Aリーグ)) 173/92

献身的に働く豊富な運動量と低く刺さるタックルが魅力のFL。
1年時のリーグ戦開幕節に途中出場しデビュー。その後レギュラーに定着しトライを挙げるなど存在感を示し、大学選手権にもスタメン出場を果たした。この試合では慶應義塾大で13番を務めた兄(亮弥)とのマッチアップが実現したが、14-47で敗れ3回戦敗退となった。
2年時は、リーグ戦全試合にフル出場し、ベスト15に選出される活躍で全勝優勝に貢献した。前年に敗れていた同志社大戦では終了間際に劇的な逆転トライを挙げた。その後の大学選手権でもフル出場し、準決勝では低く強いタックルを武器にチームを牽引し、前半を終えて13点リードを奪うなど優勝した帝京大学を追い詰めたが、惜しくも敗れた。

高校時代は2年時から、主力としてプレーし、2年連続で花園に出場。3年時には、本橋拓馬(帝京大)、山本嶺二郎(明治大)、村田陣悟(早稲田大)らと最強FW陣を形成し、選抜大会でベスト4、花園でベスト8に進出したが、ともに後半ロスタイムに逆転される悔しい敗退となった。また、高校日本代表でも活躍した。

現実味を帯びる大学日本一へ挑戦するシーズンでどのような飛躍をみせるか注目が集まる。卒業後はリーグワンでのプレーを目標としており、武器としているタックルにさらなる磨きをかける。

HO 江良 颯

(大阪桐蔭→帝京大学(関東大学対抗戦A)) 172/105

安定したセットプレーとコンタクトの強さが持ち味のスキルフルなHO。
対抗戦開幕節にスタメン出場しデビューを果たすと、1年生ながらレギュラーに定着し、6トライを挙げるなどチームの中心として活躍。大学選手権でも存在感を放ち、ベスト4に貢献した。
2年時にもチームの主力としてプレーし、対抗戦7トライを挙げ、チームの優勝に貢献。最強FW陣の中核を担い、スクラム、ラインアウトの安定性にも寄与し、チームを大学選手権優勝に導いた。
3年生となった今春季大会では早稲田大戦の後半から登場し2トライ、続く東海大戦では先発出場し2トライを挙げるなどモノが違うプレーで活躍をみせ、チームの勝利に貢献した。

高校時代は2年時に主力を勝ち取り、左PRとして選抜大会準優勝、花園優勝を果たした。3年時にはチーム事情もありHOにポジションを移し、花園ベスト8に貢献。U17代表に加え、高校日本代表には2年時から選出された。中学時代はBKだったが、日本代表HO堀江翔太(埼玉WK)に憧れ、高校からフロントローに転向した。

力強さに加え、器用さも併せ持つ。BK経験者のためパスも上手い。スキルフルな選手としてさらなる磨きをかけ、将来的には日本代表HOを担うことを期待したい。王者として迎える今シーズンのプレーに注目が集まる。

LO/FL 村田 陣悟

(京都成章→早稲田大学(関東大学対抗戦A)) 185/102

体躯を生かした前進力とスピードを併せ持つバックファイブ。
1年時の開幕節青山学院大戦に途中出場し対抗戦デビューを飾ると、次節にはスタメン出場を果たし、FLとしてレギュラーに定着。京都成章仕込みのディフェンス力にさらに磨きをかけ、1年生ながら対抗戦全試合に出場した。大学選手権でもスタメンを張り、チームの準優勝に貢献。
2年時はFLからLOへの転向を視野にシーズンをスタート。対抗戦序盤はFLとして出場するが、チーム4戦目となった青山学院大戦からLOに主戦場を移し躍動。大学選手権では対抗戦で勝利していた明治大に敗れ準々決勝で敗退した。
3年生となった今春季大会ではFLで全試合にスタメン出場し、アタック、ディフェンス両面でチームを牽引。ブレイクダウンでの働きも光った。

高校時代は、2年時から花園を経験し、3年時には選抜大会でベスト4、花園でベスト8に進出。高校日本代表候補となるも、同校から選出された同じバックローの三木皓正(京都産業大)、延原秀飛(帝京大)が最終メンバーに残るなか、村田自身は外れた。この屈辱を原点とし、大学での飛躍につなげている。

強靭なフィジカル、50m6.5秒のスピード、大学でさらに凄みを増したディフェンスなどLO、FLにとって魅力的な能力を高いレベルで備えており、昨年度はU20日本代表候補にも選出された。本人は日本代表の姫野和樹(トヨタV)に憧れており、現在代表でバックローを務める姫野も帝京大学時代はLOであった。3年ぶりの日本一を目指すシーズンのさらなる飛躍に注目が集まる。

No8 福澤 慎太郎

(本郷→慶應義塾大学(関東大学対抗戦A)) 168/97

低いタックルとボールキャリーが魅力のバックロー。
1年時から対抗戦に出場し、劇的勝利を挙げた帝京大戦ではフル出場し、1トライの活躍。大学選手権でも先発出場を果たし、ベスト8に貢献した。
2年時はチームの中心としてプレーし、対抗戦6試合に出場。低く刺さるタックルと鋭いボール運びでチームを支え、大学選手権では2年連続のベスト8に進出した。
今春季大会は1試合の出場にとどまったが質の高いプレーを披露。

高校時代は、2年時から花園に出場し、HOでU17日本代表入り。3年時にはNo8としてチームを選抜大会、花園出場に導き、高校日本代表候補(HOとして)にも選出された。

FWながらキックも上手く器用さも併せ持つ。タックルとハードワークが魅力の慶應らしいバックロー。準々決勝突破、そしてその先を見据えるチームの中心としてひた走る。

FB/WTB 谷口 宜顕

(東海大大阪仰星→東海大学(関東大学リーグ戦1部)) 172/80

抜群のスピードとステップワークが光るトライゲッター。
1年時からリーグ戦に出場し、デビュー戦では途中出場ながらトライをあげ、次戦の第3節法政大戦からWTBのスタメンに定着。リーグ戦6トライを挙げる活躍で、リーグ優勝に貢献。大学選手権では準々決勝で帝京大に敗れた。
2年時も引き続き主力としてプレーし、4トライを挙げ、自身2年連続でリーグ優勝果たした。大学選手権では2試合連続トライを挙げ、チームのベスト4に貢献した。
3年生となった今春季大会ではFBに主戦場を移し、後方から正確なキック、巧みなランでチームに貢献。チームは圧倒的な攻撃力を誇ったが、最終戦で王者帝京大に大敗するなどディフェンス面に課題が残った。

高校では、強豪東海大大阪仰星で1年からレギュラー。1年時には、和田悠一郎、長田智希、河瀬諒介らとともに花園優勝を果たした。3年時には、選抜大会、花園ともに御所実業に敗れ、ベスト8だった。1年時からスピード溢れる突破で花園を沸かせ、U17代表、高校日本代表に選出された。

50m6.3秒の抜群のスピードと華麗なステップワーク、正確なキックでチームを牽引する。また、コンタクトも強くCTBもこなす。リーグ戦で圧倒的な力を誇るチームも選手権では対抗戦チームに屈している。強豪校で高校、大学ともに1年からレギュラーを張る世代屈指のバックスリーが悲願の日本一へ導く。

LO  山本 嶺二郎

(京都成章→明治大学(関東大学対抗戦A)) 191/110

長身を活かしたラインアウトとコンタクトの強さが魅力のバックロー。

1年生ながら開幕戦にスタメン出場を果たし対抗戦デビュー。その後はリザーブとしてチームを支えた。
絶対的存在の片倉康瑛(東京SG)が卒業した2年時にはレギュラーを獲得。対抗戦、大学選手権全試合に先発出場し、ラインアウトの中心としてチームを支え、選手権準優勝に貢献した。
3年生となった今春季大会では4試合に先発しチームの核として活躍。関東大学オールスターにも選出された。

高校時代は1年生から花園を経験し、U17日本代表に選出された。2年時には主力として花園に出場し、3回戦に進出。U17日本代表に加え、高校日本代表候補にも選出。3年時には、選抜大会ベスト4、花園ベスト8を達成し、高校日本代表としても活躍した。

武内慎と並ぶ第2列は大学屈指。セットプレーの要として、そして、力強いキャリーとブレイクダウンでの働きでチームに貢献する。「ロックは縁の下の力持ち」と語る世代屈指のセカンドローは4年ぶりの大学選手権制覇を狙うチームを力強く支える。

大学ラグビー界を牽引する注目の3年生たち 【前編】(2022年8月2日投稿)

No8/CTB 谷山 隼大

(福岡 → 筑波大学(関東大学対抗戦A)) 184/93

50m6.3秒のスピードと強靭な体を生かした破壊力抜群のコンタクトで、アタック、ディフェンスともにモノが違うプレーをみせる。
1年時には対抗戦開幕戦に13番でスタメン出場し、いきなりの大活躍をみせる衝撃のデビューを果たす。その後も、青山学院大戦でトライを挙げるなどアウトサイドセンターのレギュラー格として活躍。
2年時はケガで出遅れるが、対抗戦3戦目の早稲田大戦から復帰。WTBで出場し1対1で負けないディフェンスと強いコンタクトなどで存在感を発揮。続く明治大戦では、主戦場のCTB(13番)で出場し、1トライを挙げた。その後も、主力としてプレーするが、持っている能力の全てを発揮できたとは言い難い印象だった。
3年生となった今春季大会ではチーム2戦目の日本体育大戦にNo8で登場すると、ゲームを通して圧倒的なプレーでチームを牽引。最終戦の関東学院大戦でもNo8でフル出場を果たした。

これまで大学ではBKを主戦場としていたが、高校2年生の途中までFWでプレーし、U17日本代表、高校日本代表にはFWとして選出された。また、東福岡の選手がズラリと並んだ国体でもFWでスタメンを張り、優勝に貢献した。

全国大会の出場経験はないが、世代を代表する選手として注目を浴び、その進路が注目された。大学進学にあたっては早稲田大を希望していたが、推薦入試、一般入試で合格することができず、一般入試で筑波大学に合格した。

ポテンシャルは申し分なく、その能力からFW、BKどちらで起用しても輝きを放つ。チームは2年ぶりの大学選手権出場を目指す。今年はどのポジションで躍動するか注目したい。

FB 山田 響

(報徳学園→慶應義塾大学(関東大学対抗戦A)) 174/80

50m6.1秒の抜群のスピードと巧みなステップでディフェンスを切り裂くトライゲッター。
1年時には対抗戦開幕戦にFBで先発すると、そのまま全試合に出場、プレースキッカーも務めた。第3節の立教大戦では2トライ9ゴールの大活躍、第4節の明治大戦では終了間際の緊迫した場面で逆転のPGを決めた。対抗戦を通じて1年生ながら主力としてプレーし、大学選手権ではベスト8に貢献。
2年時は将来を見据え、SHのコンバートが決行された。これまでにSHの経験がなく、非常に大胆なポジションチェンジであった。第3節の筑波大戦で素晴らしいランからトライを挙げるなど、ある一定の成果はあげていたが、アタックのリズムという点では苦しんだ印象で、第4節の青山学院大戦からはFBに復帰。立教大戦では、2トライを挙げるなど後方からチームを支え、大学選手権でも、2試合連続トライを挙げるなど活躍をみせ2年連続のベスト8に貢献した。
3年生となった今年度はセブンズ遠征参加のため、今春季大会は最終戦のみの登場。なんとSOで出場し、パス、ラン、キックで高水準のプレーをみせた。

高校時代も、その才能を遺憾なく発揮し、花園には3年連続で出場。群を抜いたスピードとランニングスキルで花園を沸かせた。2年時には高校日本代表、ユースオリンピック(セブンズ)日本代表に選出された。

ルーキーイヤーから絶対的レギュラーで、昨年度は一時SHに挑戦、今春はSOとしてプレーした。世代を代表するBKの起用ポジションに注目が集まる。選手権ベスト4以上、そして日本一にむけてひた走る。

CTB 廣瀬 雄也

(東福岡 → 明治大学(関東大学対抗戦A)) 179/92

SOにも適性があるパスとキックスキル、鋭いランからの突破、強烈な当たりからのオフロード、献身的なタックルなど多くの特徴を持つスキルフルな選手。
1年時に第2節の青山学院大戦で途中出場し対抗戦デビューを果たす。第6節の帝京戦で公式戦初スタメンを掴むと、その後レギュラーに定着し、大学選手権ベスト4に貢献した。アタックの能力が高かった高校時代、タックルの苦手意識が強かったが、フィジカル強化にも取り組みながら、基本練習を続け、タックルを重要視する田中監督の下で信頼を掴んだ。
2年時には、インサイドセンターのポジションを不動のものとし、チームの核として対抗戦全試合に出場し、トライに繋がるプレーを連発した。また、プレースキッカーを務め、チームの得点源となった。大学選手権でも、アタック、ディフェンス両面で大きな存在感を示し、準優勝に貢献。
3年生となった今春季大会では引き続きチームの中心として躍動。素晴らしい突破からトライを奪うなど決定力も備わり、ブレイクダウンでも存在感が増すなど他を圧倒する実力をみせた。

高校時代は、部員100人を超える東福岡にて2年時からレギュラーの座を獲得し、選抜、花園ともに2年連続で出場。花園では、2年時に3トライ、3年時に5トライを挙げるなど活躍をみせるが、ともに準決勝で伊藤大祐(早稲田大)擁する桐蔭学園に屈した。U17日本代表、高校日本代表に選出され当時から世代を代表する実力を誇っていた。

高校時から定評のあったアタックセンスに、大学で身に着けた強靭なフィジカルとタックルが加わり、CTBとして必要な能力の全てを高いレベルで備える。ゲームメイクにも寄与でき、キックも多彩。高校、そして大学2年までに達成できていない日本一を目指すシーズンとなる。

SO 伊藤 大祐

(桐蔭学園→早稲田大学(関東大学対抗戦A)) 179/86

ラン、パス、キックなど全ての能力が1級品。世代を代表するスターで、日本ラグビー界が最も期待する選手のひとり。
1年時はケガの影響で、対抗戦でのデビューは第6節の慶應義塾大戦までずれ込んだ。それでも鋭いランで突破をみせるなど非凡さを披露した。大学選手権では、インサイドセンターで出場し、2トライを挙げるなど活躍をみせ、チームの準優勝に貢献した。
2年時も故障の影響から出遅れ、対抗戦第4週の筑波大戦に途中出場で復帰。その後、青山学院大戦、慶應義塾大戦、明治大戦にはSOで先発出場。自らのランでもゲインを生み出せる働きで、徐々にフィットし、存在感を示した。大学選手権でもSOで先発し、トライを挙げるなど活躍をみせたが、対抗戦で勝利していた明治大に屈し、準々決勝敗退となった。
3年生となった今年度もチームの司令塔として君臨し、春季大会でも健在ぶりをみせた。

中学時代に福岡県代表に選出されるが、「自分のラグビースタイルに合っている」という理由から、高校は神奈川の桐蔭学園に進学。100人近い部員の中で、1年生からレギュラーを獲得し、3年連続で花園に出場。3年時には選抜大会、アシックスカップ、花園の3冠を達成した。U17代表、高校日本代表でも活躍した。

最近ではSOを主戦場としており、世代トップの実力を誇るが、本人は「基本的なスキルは同じ」「代表を考え、3つできるようにしたい」と複数ポジションでの起用も厭わない。タレント揃いのBK陣の中心として3年ぶりの大学日本一を目論む。

HO/FL 井上 風雅

(東福岡→日本大学(関東大学リーグ戦1部)) 170/98

バックローの経験を生かした機動力が魅力で、圧倒的な決定力を誇るHO。
1年時に第4節の法政大戦に途中出場し、リーグ戦デビュー。出場はこの1試合にとどまるが、大学選手権の3回戦にスタメン出場し、勝利に貢献。続く明治との準々決勝では、リザーブ入りするも出場ならず。1年時から試合に出場するなど完成度の高いバックローだったが、2年時には将来を見据え、HOへ挑戦する。結果的にこのコンバートは成功を収め、リーグ戦開幕戦となった中央大戦にHOとしてスタメン出場を果たすと3トライを挙げる活躍をみせ、続く専修大戦では6トライを積み重ね、POM(プレイヤーオブザマッチ)に選出された。その後もトライを重ね、最終的に15トライを挙げ、チームのリーグ戦2位に大きく貢献した。大学選手権でも、5トライを挙げる活躍でベスト8進出を果たした。安定したスローイングとモールコントロールで専門性が求められるポジションを転向1年目で十二分に対応してみせた。
3年生となった今春季大会でも健在ぶりをみせ、関東大学オールスターにも選出された。

高校時代は、100人を超える部員を誇る東福岡にて2年時から主力として活躍。選抜大会、花園ともに2年連続で出場。花園では、2年連続で伊藤大祐(早稲田大学)擁する桐蔭学園に敗れ、ベスト4だった。世代を代表するバックローで高校日本代表候補にも選出された。

バックローの経験を生かした機動性と50m6.3秒のスピードに加え、推進力のあるボールキャリー、安定したスクラムとスローイングが持ち味だが、まだまだ伸びしろ十分の選手。スキルフルなHOとしてさらなる成長を期待したい。大学選手権準々決勝の突破を目指すシーズンとなる。

SO 武藤 ゆらぎ

(東海大大阪仰星→東海大学(関東大学リーグ戦1部)) 170/72

高水準のパス、キックに加え、自分で仕掛けることができるスピードとランを誇る司令塔。
1年時に開幕節の関東学院大戦に途中出場しリーグ戦デビュー。そこから徐々に出場時間を増やし、リーグ戦後半では2学年上の丸山凛太朗(トヨタV)からSOのポジションを奪い、スタメンに定着。リーグ戦優勝、大学選手権ベスト8に貢献した。
2年時も引き続き、チームの核として君臨し、丸山凛太朗とのダブル司令塔を確立。プレースキッカーも務めた。パス、キックのスキルはもちろん、切れ味の鋭い仕掛けでチームの攻撃を牽引し、リーグ戦優勝、大学選手権ベスト4へと導いた。
3年生となった春季大会では、その実力がさらに凄みを増し、大学屈指のゲームメイカーとして存在感を放った。最終戦で帝京大に敗れたものの、早稲田大、明治大には勝利を収めた。

高校時代は、強豪東海大大阪仰星で2年時から主力としてプレーし、3年時には選抜大会、花園でともに準々決勝進出を果たした。カテゴリー別の代表経験はないが、攻撃センスに溢れるゲームメーカーで世代を代表する実力者として注目された。

攻撃の中心をともに担ってきた丸山が卒業した今季はチームの中心として、改めて真価が問われる。リーグ戦では絶大な強さを誇る東海大も大学選手権では対抗戦所属チームに屈している。目標は大学日本一と語る司令塔の今シーズンに注目したい。

選抜大会に挑んだ修猷館の軌跡(2022年7月30日投稿)

第44回全九州高等学校ラグビーフットボール新人大会にてベスト4に入り、14大会ぶりに全国高校選抜大会に出場した修猷館高校。選抜大会では1回戦で秋田工業に勝利し、ベスト16入りを果たした。その軌跡を紹介する。

修猷館は県内トップの超進学校でありながら、有力選手を多く輩出している。

◯主な卒業生
・永富健太郎(横浜キャノンイーグルス)
・原田健司(清水建設江東ブルーシャークス)
・下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)

現在の大学ラグビー界には、筑波大のFL/No8楢本鼓太朗、慶應義塾大のCTB/WTB鬼木崇らがいる。また、昨年度の卒業生にもU20日本代表候補に選出されたFB/WTB福島秀法(早稲田大学)やすでに春季大会でデビュー済みのCTB大内田陽冬(筑波大学)ら有力選手が多い。

全九州福岡予選の勝ち上がり

2回戦  90- 0(前半54-0) 北筑
準々決勝 35-12(前半21-5) 浮羽究真館
準決勝  33-14(前半33-14)東海大福岡
決勝   棄権

準決勝で東海大福岡を下し、県2位となり九州大会出場を決めた。前半リードされる展開も、後半同点に追いつき、終盤立て続けにトライを奪い勝利。

全九州大会の勝ち上がり

1回戦  21- 7(前半14-0) 鹿児島工業
準々決勝 21-14(前半7-14) 高鍋
※ベスト4で打ち切り

花園常連校の高鍋に勝利し、ベスト4。14大会ぶりの選抜大会出場。勝ち越しトライとなったキックパスは圧巻だった。

◯基本メンバー
1 鈴木(1年)、2 芦刈(2年)、3 目原(1年)、4 原田(2年)、5 糸瀬(1年)、6 田中(2年)、7 吉冨(1年)、8 米倉(2年)、9 佐藤(2年)、10 島田(2年)、11 嶋田(2年)、12 細田(2年)、13 志賀(1年)、14 沖野(1年)、15 塚本(1年)

※目原、島田、原田、米倉、塚本は前チームでもレギュラー

近年の県内戦績

・2020年 第100回花園予選 第2地区 準優勝
      決勝で10-31 筑紫に敗戦
・2021年 全九州新人大会県予選 3位
      準決勝で7-50 東福岡に敗戦
・2021年 全九州県予選 3位
      準決勝で24-28 筑紫に敗戦
・2021年 第101回花園予選 準優勝
      決勝で0-80 東福岡に敗戦

第100回花園予選で第2地区決勝に進んだが、筑紫に敗戦。翌年、第101回花園予選の準決勝でその筑紫に勝利するも、決勝で絶対王者の東福岡に敗れ、全国大会出場ならず。
県内では東福岡、筑紫、東海大福岡との4強と言えるだろう。

前回出場した選抜大会の戦績

県予選ベスト8でチャレンジ枠により、第9回全国選抜大会に出場。

1回戦  19-29(前半19-7) 青森北
敗者戦  57-20(前半15-8) 明大中野

1回戦で青森北に屈したが、その後の敗者戦で明大中野に快勝。
卒業後、慶應義塾大で活躍する大石陽介、下川桂嗣(甲嗣の兄)を擁した。

直近で選抜大会に出場した福岡県の公立校
第16回大会に東筑高校、第17回大会に筑紫高校が出場している。

東筑は、県2位に入り、全九州にて、1回戦でコザ(50-15)、準々決勝で荒尾(42-19)を下しベスト4で選抜出場。
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)、平田楓太(4年、早稲田大)を擁した。

筑紫は、前チームで花園出場を経験した選手を中心に、全九州にて、1回戦で名護(21- 7)、準々決勝で日向(48-7)を破り、ベスト4で選抜出場。

ここからは、全国高校選抜ラグビー大会での戦いについてみていく。

秋田工業に歴史的勝利

1回戦では、花園常連校である秋田工業(秋田)に勝利。

修猷館 31 - 10 秋田工業
(  10 - 3 )
(  21 - 7 )

メンバーは以下の通り。
①鈴木 ②芦刈 ③目原 ④原田 ⑤糸瀬 ⑥田中 ⑦吉富 ⑧米倉
⑨塚本 ⑩島田 ⑪嶋田 ⑫廣瀬 ⑬志賀 ⑭沖野 ⑮細田

正SHの佐藤が2月の全九州新人大会で腓骨を骨折。全九州などで試合途中からSHに入ることもあった塚本が主戦場のFBから回る。塚本は1年生ながら前チームからFBでレギュラーを張る実力者でアジリティの高い選手。

試合は、前にしっかりと出るディフェンスで、秋田工業に自由を与えない。また、SO島田が効果的なキックを連発するゲームメイクで、陣取り確保で優位に立つ。LO原田、No8米倉の推進力を中心にスピードあるBK陣に展開し打開を図る。

FW陣のブレイクダウンと密集での働きも光った。前半3分の自陣ゴール前のラインアウトモールを止めた場面や15分の密集でのボール奪取は見事であった。全体として接点の強さ、速さで相手を圧倒。

全九州大会から課題に思われていたラインアウトは短期間ながら質を向上させている。しかし、タイミングが合わなかったり、相手にスチームされる場面もあり、安定感という意味でも今後の成長が期待される。

スコアは、前半12分過ぎにPGで先制すると、19分ラインアウトモールからブラインドサイドを突いてSO島田がトライ。終了間際にPGを返され、10-3で前半を終える。

後半5分のキックカウンター。No8米倉の凄まじい前進からSH塚本につなげ、そのまま中央にトライし、リードを広げる。
秋田工業もすぐさま反撃に転じ、後半9分、ダイレクトタッチとなったラインアウトから順目に展開され、最後は流れるようにつながれてトライを奪われる。
その後、膠着状態が続くが、後半23分、相手ノッコンで得たゴール前スクラムからFWがゴリゴリ行き、最後はBKに展開しWTB嶋田がトライ。終了間際にもSO島田が裏キックからトライを挙げた。

チームの核であるNo8米倉、SO島田が出色の出来で、終始主導権を握るゲームメイクに寄与した。
注目のSH塚本は安定した球出しとこぼれ球にいち早く反応する俊敏な動きでチームを支え、後半5分にはトライも挙げた。

31-10にて秋田工業を下し、1回戦を突破した。

粘り強く戦うも、桐蔭学園に敗戦

2回戦では、「東の横綱」桐蔭学園に挑み、特に前半善戦するも、無得点で敗れた。

修猷館 0 - 31 桐蔭学園
(  0 - 10 )
(  0 - 21 )

メンバーは以下の通り。1回戦と同様のメンバー。
①鈴木 ②芦刈 ③目原 ④原田 ⑤糸瀬 ⑥田中 ⑦吉富 ⑧米倉
⑨塚本 ⑩島田 ⑪嶋田 ⑫廣瀬 ⑬志賀 ⑭沖野 ⑮細田

修猷館は1回戦に引き続き、前に出るディフェンスとSO島田の効果的なキックでゲームに入る。

桐蔭学園は個々のレベルが高く、ことごとくゲインラインを切ってくるが、粘り強いディフェンスで凌いでいく。
密集でのFWのファイトに加え、BK陣の思い切りのいい上がりも光る。ゴール前の守備では、前半6分にはモールを止めた後にボールを奪取し、27分にはタックルで相手のノッコンを誘うなど粘り強さをみせる。

アタックでは、ラインアウトの安定感に課題が見え、途中からスローワーを変えるなど工夫を凝らすが試合を通じてクリーンキャッチが見れないなど厳しい状態であった。
LO原田、No8米倉は力強い推進力で存在感を放ち、全国レベルの相手にも十分通用する実力をみせた。
また、SO島田の有効なキックに加え、前試合同様にライン展開時にSOの位置にFB細田を組み込むなど仕掛けていくが、攻撃の糸口がなかなか掴めなかった。

スコアは、前半22分、自陣ゴール前ラインアウトモールからできたラックの近場のFW攻撃を止められず先制トライを許す。終了間際にはモールで追加点を奪われた。それでも、前半は終始粘り強いディフェンスで0-10と健闘。

後半も引き続き、健闘をみせるが、徐々に地力の差をみせられ、3トライを追加された。
しかし、20分以降にはかたちいい連続攻撃の時間をつくるなど一定の可能性をみせた。

最終的に無得点に終わったが、キックを中心にゲームをつくっていくプランは今後の道筋となるだろう。

絶対的王者東福岡の牙城を崩せるか

14大会ぶりの出場はベスト16(2回戦敗退)に終わったが、全国大会で見せたその戦いぶりは素晴らしいものだった。

県内屈指の進学校で、部員26人(新入生入部前)と少なく、高校からラグビーを始めた選手もいる。基礎的なトレーニングを重視し、チーム全員のレベルアップを実現して1回戦勝利を果たした。

桐蔭学園相手に見せた粘り強いディフェンスは評価でき、LO原田、No8米倉、SO島田は全国レベルでも十分に通用することを示した。

個々のレベルアップに加え、スクラム、ラインアウトのセットプレーの安定感が増すとチーム力がさらにあがる印象。選抜大会でもマイボールを失ってしまう場面が多くみられた。

県内では王者東福岡を倒す戦いが待っている。今大会での「東の横綱」桐蔭学園との試合は今後の貴重な財産となるだろう。

【追記】
・5月11日に発表された2022年度高校日本代表候補にSO島田隼成主将が選出された。
・5月1日~6月5日に行われた県総体では準決勝で筑紫に惜敗(15-22)。3位決定戦では15-7で東海大福岡に勝利。
主なスタメン。
①中野 ②芦刈 ③目原 ④原田 ⑤糸瀬 ⑥田中 ⑦山中 ⑧米倉
⑨塚本 ⑩島田 ⑪嶋田 ⑫廣瀬 ⑬志賀 ⑭沖野 ⑮細田
 秋の花園予選では筑紫へのリベンジと東福岡への挑戦を目論む。

第75回 全九州高校ラグビー大会 1位パート 総括(2022年7月30日投稿)

2022年6月18日(土)~21日(火)にかけて行われた全九州高校大会について、1位パートを総括する。

■1位パート
・出場校
  東福岡(福岡)、佐賀工業(佐賀)、長崎北陽台(長崎)、大分東明(大分)、九州学院(熊本)、高鍋(宮崎)、鹿児島工業(鹿児島)、名護(沖縄)

1回戦(準々決勝)

・東福岡 86- 5 鹿児島工業
 高校日本代表候補以外の選手が躍動した東福岡が大勝。HO田中健太(3年)、SO隅田誠太郎(2年)、WTB一瀬爽(2年)をはじめ、途中出場を含めた全ての選手が高レベルのプレーを披露し、トライを量産。
 防戦一方の鹿児島工業は後半15分頃、ゴール前スクラムからのアタックでグラバーキックからCTB永井勇羽(3年)が抑えて意地のトライを挙げた。

[pick up player]
東福岡 WTB 一瀬 爽(2年)
 抜群のスピードと軸のブレないランでトライを量産。超高校級バックスリー陣に割って入れるか。中学時代は、長崎県代表として全国ジュニアラグビー大会に出場。

鹿児島工業 SO 辻原 悠輝(3年)
 安定したプレーと正確なキックを持つプレーメーカー。高校からラグビーを始める選手が多いチームを主将として引っ張る。1年から公式戦に出場しているが、全国大会の出場はまだなく、花園出場を目指す。

・大分東明 48-12 高鍋
 コンタクトの強さとゲイン力が光った大分東明が勝利。各選手が確実に前へ出るなか、特に高校日本代表候補CTBナブラキ・エロ二(3年)のキャリーは凄まじく前半に2トライの活躍。後半も途中出場の高校日本代表候補No8ダウナカマカマ・カイサが2トライを挙げるなど推進力のあるラグビーで相手を圧倒した。
 高鍋は接点でのファイトやWTB中津留真ノ介(3年)らバックスリーのランなどで一時7点差と詰めたが終盤にかけて突き放された。

[pick up player]
大分東明 FB 川口 慧大(1年)
 高校日本代表候補5名をはじめ、好選手が多く揃うチームにおいて、1年生ながら先発出場。正確なキックとランスキルでチームに貢献。素晴らしいサポートからのトライも挙げた。中学時代は、長崎県代表として全国ジュニアラグビー大会に出場。

高鍋 FB 隈江 隆希(1年)
 花園常連校にて1年生ながらスタメン起用。鋭いステップを活かしたランを披露した。中学時代には全国ジュニアラグビー大会優秀選手に選出され、セブンズユースアカデミーにも入った逸材。

・名護 17-21 長崎北陽台
 高校日本代表候補3名を擁する長崎北陽台が接戦を制した。相手のプレッシャーに苦しみ、なかなかペースを掴めず、CTB中島拳志朗(3年)のトライで3点差に迫るも前半はリードを許す展開。後半も相手ディフェンスに苦しむが、敵陣ゴール前でターンオーバー後、再びCTB中島がトライを挙げ逆転。少ない好機を確実にものにし、勝利に繋げた。
 名護はブレイクダウンの強さで相手を苦しめ、試合を優位に進めた。CTB屋部樹志(2年)、FB宮里快一(2年)の素晴らしい突破でリードを奪い、金星まであと少しに迫ったが、最終的には惜敗となった。

[pick up player]
名護 FB 宮里 快一(2年)
 抜群の突破力を武器に全国上位校を苦しめた。スピードとパワー溢れるランはコース取りも上手い。まだ2年生でこれからの成長に期待。

・九州学院 7-52 佐賀工業
 佐賀工業は、相手のプレッシャーとミスから序盤はなかなか得点を重ねられなかったが、FWの強さ、BKのランで徐々にペースを掴むとそこからトライを積んだ。高校日本代表候補SH宮内幹大(3年)の総合力、服部亮太(2年)のゲームメイク、井上達木(2年)のキックなどが光った。後藤翔大(3年)がWTBで先発した点も興味深い。
 九州学院は、出足のいいディフェンスと一門克磨(2年)のロングキックでゲームを組み立て、SH山口隆真(2年)がラックサイドを突いて前半にトライを奪ったが、徐々に地力の差が出て最後は大きく離された。

[pick up player]
九州学院 CTB/FB 一門 克磨(2年)
 左足から繰り出されるロングキックが素晴らしく、ゲームメイクに寄与した。182cmのサイズも魅力で、これから楽しみな選手。

準決勝

・東福岡 23-10 大分東明
高校代表候補が多数出場した実力拮抗、全国上位レベルの好ゲーム。ブレイクダウンでの攻防が激しく一進一退の展開。
 東福岡が前半終了間際に高校日本代表候補CTB西柊太郎(3年)の素晴らしいフラットなパスから同じく高校日本代表候補FB石原幹士(3年)が抜け出しトライを奪うも、大分東明が後半早々に強いFWを活かして最後はNo8ダウナカマカマ・カイサ(3年)がトライを挙げ、同点に。後半9分頃、東福岡は高校日本代表候補SO高本とわ(3年)のキックパスから同じく高校日本代表候補WTB上嶋友也(3年)が体の強さを見せて勝ち越しトライ。
その後、PGで加点した東福岡が相手の力強いアタックに対し接点で強さをみせ、トライを許さず。終了間際にもPGで差を広げ、勝利を収めた。

・長崎北陽台 7-12 佐賀工業
 準決勝、もう一試合も実力拮抗、全国レベル上位の好カード。
お互いが出足のいいディフェンスと接点でのプレッシャーを見せ、締まったゲーム展開となる。
両チームともなかなか好機を生み出せないなか、長崎北陽台が若干押し気味に試合を進めると前半18分頃にラインアウトモールから先制トライ。
 リードを許した佐賀工業は、後半開始早々、敵陣ゴール前スクラムでライン裏から走り込んだWTB大和哲将(2年)がSO服部亮太(2年)から上手くもらって同点トライ。
 その後も拮抗した展開が続くが、終了間際に一部BKも加わったラインアウトモールを押し込んだ佐賀工業が勝ち越し、接戦を制した。

決勝

・東福岡 33-10 佐賀工業
 選抜大会準決勝で対戦が叶わなかったカード。
 濃霧中断を挟んだ前半は互いにキックを多く使うゲーム展開。接点で強さをみせる東福岡がしっかりと好機をものにし、2トライを挙げ折り返す。佐賀工業はFB井上のキックと粘り強いタックルで応戦するが、ブレイクダウンで上回られ苦しい展開となる。
 後半、効果的なキックと素早い展開で確実に前進をみせる東福岡がWTB上嶋の華麗な突破などで2トライを重ねる。このままでは終われない佐賀工業は、後半中盤からFW、BKが一体となったアタックで攻勢を強め、25分頃、最後はゴール前でFWが力で押し込んで意地のトライ。ただ、反撃もここまでで、終了間際に東福岡が1トライを追加し、そのまま試合終了。
 東福岡は接点で優位に立ち、相手のキックもほぼ完璧に処理した。個々人がスキルの高さを発揮し、終始、試合を優位に進めた。

総括

 昨年、一昨年が中止となり、3年ぶりの開催となった今大会は東福岡の17度目の優勝で幕を閉じた。高校日本代表候補8名を筆頭に超高校級選手を揃える東福岡は、個々人が高レベルのプレーを披露し、前評判通りの強さをみせた。
 決勝で敗れたものの、実力者を揃え、準優勝を果たした佐賀工業。サイズと力のあるFW、優れたゲームメイクと展開力をみせるBKは全国屈指。選抜大会ではベスト4に入ったが、花園ではそれ以上を目論む。
 準決勝で東福岡に肉薄した大分東明は、前チームのレギュラーが11名残り、高校日本代表候補も5名擁しており、タレント力は全国トップレベル。選抜大会では東海大大阪仰星、サニックスワールドユースでは東福岡と接戦をみせており、チームとしての完成度も高い。花園での上位進出が期待される。
 長崎北陽台は準決勝で先日のサニックスワールドユースで敗れた佐賀工業に惜敗。昨年度の主力も残り、中学時代から有力選手だったメンバーを揃える。選抜大会はコロナの影響で辞退となっており、冬の花園では昨年度のベスト8越えを目論む。
 準々決勝で長崎北陽台に大健闘をみせた名護には今後も注目。強烈な印象を残したCTB屋部、FB宮里を中心に冬の花園で2年ぶりの全国大会出場を狙う。
 また、PR平山風希(大分東明)、FB川口慧大(大分東明)、FB隈江隆希(高鍋)、LO山崎由太郎(九州学院)、FB下林蒼(九州学院)、LO田崎凛太郎(長崎北陽台)ら入学間もない1年生もスタメン出場を果たし、各校の新たな戦力にも期待が集まる。
 これからも各校の活躍と成長に注目したい。

その他

【余談】
今大会は、中学時代に、2019年の全国ジュニアラグビー大会にて長崎県代表だった選手たちが多数出場。
HO/FL高比良恭介(東福岡2)、一瀬爽(東福岡2)、HO末次晴登(長崎北陽台3)、No8白丸智乃祐(長崎北陽台3)、SH木村豪輝(長崎北陽台3)、SO今崎仁(長崎北陽台3)、CTB中島拳志朗(長崎北陽台3)、WTB馬場飛来(長崎北陽台3)、FB亀川友哉(長崎北陽台3)、CTB浦山丈(大分東明3)、WTB浦川直輝(大分東明3)。

【参考】
準決勝、決勝スターティングメンバー
○準決勝
・東福岡
 1 有田 陸(3年)
 2 田中 健太(3年)
 3 茨木 海斗(2年)
 4 岡田 薫瑠(3年)
 5 舛尾 緑(3年) 高校日本代表候補
 6 大川 虎拓朗(3年) 高校日本代表候補
 7 中川 一星(3年)
 8 藤井 達哉(3年) 高校日本代表候補
 9 高木 城治(3年)
10 高本 とわ(3年) 高校日本代表候補、セブンズユースアカデミー
11 上嶋 友也(3年) 高校日本代表候補
12 西 柊太郎(3年) 高校日本代表候補
13 吉良 陸人(3年)
14 馬田 琳平(3年)
15 石原 幹士(3年) 高校日本代表候補

・大分東明
 1 原口 凌河(3年)
 2 内藤 純聖(3年)
 3 原田 悠基(3年)
 4 石川 東樹(3年) 高校日本代表候補
 5 嶺 和真(2年)
 6 岩重 拓海(3年)
 7 小野 蒼空(3年)
 8 ダウナカマカマ カイサ(3年) 高校日本代表候補
 9 宮川 晴登(3年)
10 梶原 健汰(2年)
11 大村 征真(2年)
12 ナブラキ エロニ(3年) 高校日本代表候補、セブンズユースアカデミー(テスト生)
13 浦山 丈(3年) 高校日本代表候補
14 衛藤 昂成(3年)
15 川口 慧大(1年)

・長崎北陽台
 1 坂本 端伍(3年)
 2 末次 晴登(3年)
 3 橋本 侑青(3年)
 4 久保 太進(2年)
 5 田崎 凛太郎(1年)
 6 亀井 秋穂(3年) 高校日本代表候補
 7 三浦 海(3年)
 8 白丸 智乃祐(3年) 高校日本代表候補
 9 山根 颯太(2年)
10 今崎 仁(3年)
11 馬場 飛来(3年)
12 中島 拳志朗(3年)
13 中村 龍之介(3年)
14 田中 堅(3年)
15 亀川 友哉(3年) 高校日本代表候補

・佐賀工業
 1 松元 昊聖(2年)
 2 藤松 優翔(3年)
 3 松井 我空(3年) 高校日本代表候補
 4 古賀 大輝(2年)
 5 岡 亮太(3年)
 6 安田 尊(3年)
 7 廣瀧 日向(3年)
 8 中川内 優太(2年)
 9 宮内 幹大(3年) 高校日本代表候補
10 服部 亮太(2年)
11 大和 哲将(2年) セブンズユースアカデミー(テスト生)
12 迫中 一斗(3年)
13 舛尾 和(3年)
14 山口 健太郎(3年)
15 井上 達木(2年) セブンズユースアカデミー(テスト生)

○決勝
・東福岡
 1 有田 陸(3年)
 2 田中 健太(3年)
 3 茨木 海斗(2年)
 4 岡田 薫瑠(3年)
 5 舛尾 緑(3年) 高校日本代表候補
 6 大川 虎拓朗(3年) 高校日本代表候補
 7 中川 一星(3年)
 8 藤井 達哉(3年) 高校日本代表候補
 9 高木 城治(3年)
10 高本 とわ(3年) 高校日本代表候補、セブンズユースアカデミー
11 上嶋 友也(3年) 高校日本代表候補
12 西 柊太郎(3年) 高校日本代表候補
13 永井 大成(3年)
14 馬田 琳平(3年)
15 石原 幹士(3年) 高校日本代表候補

・佐賀工業
 1 松元 昊聖(2年)
 2 藤松 優翔(3年)
 3 松井 我空(3年) 高校日本代表候補
 4 楠田 祥大(3年) 高校日本代表候補
 5 古賀 大輝(2年)
 6 安田 尊(3年)
 7 舛尾 和(3年)
 8 中川内 優太(2年)
 9 宮内 幹大(3年) 高校日本代表候補
10 服部 亮太(2年)
11 大和 哲将(2年) セブンズユースアカデミー(テスト生)
12 迫中 一斗(3年)
13 後藤 翔大(3年) セブンズユースアカデミー
14 山口 健太郎(3年)
15 井上 達木(2年) セブンズユースアカデミー(テスト生)

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