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到達地点へ向かう道のりは1つじゃない。今を俯瞰して視る。

2か月前の日本で考えます。通勤電車。人身事故でいつも乗っている線が動かない。でも、定時に職場に間に合わないといけない状況で、皆さんならその場でとどまりますか?

なんとかしようとするのではないでしょうか。普段乗っている路線を変えたり、バスにしたり、タクシーにしたり。到達地点へ行くルートは一つではないんです。

富士山に登るときだって同じ。頂上に向かうルートはいくつあると思いますか?登山口は4つもあります。

しかも、ある登山口まで行くには、高速道路で行くのか一般道で行くのか、はたまた国道で行くのか、知らない道を通ってみるのか様々です。

到達地点へ向かう道のりは1つではないんです。

しかし、アスリートにとってはこんな問題がのしかかってきます。

東京オリンピックは延期(これも来年できるのかわからない)、今年の高校総体は中止、野球の甲子園がなければ、高校サッカー選手権大会だってなくなるかもしれない。プレーヤーやチームとして目指してきた到達地点が消滅しかけている状況。

到達地点が無くなったときはどうすればいいか?

これは、僕たちも同じ。

青年海外協力隊として、4月中旬から東ティモールという国でサッカーの指導をするはずでした。この状況下なので当たり前に延期。アメリカや韓国のJICAのような団体の隊員は全員解雇になっているので日本もどうなるかわかりません。

外的要因はどうしても避けられないし、今回のように突然きます。

未曽有の事態でも前進できる考え方は、今を俯瞰して視ることです。そうすると新しい道のりが見えてきます。

僕の場合で考えると、

ある意味、短期的な到達地点は「海外でサッカーの指導をする」に設定していたので残念に思っています。

けど5年先の僕の到達地点は変わっていない。10年先の到達地点もCOVID-19があるからって変わっていない。

将来像は変わらないんですよ。長期的な視点で物事を考えると、この事態であっても状況下に合わせて自分のするべきことが変わるだけで到達地点は一緒です。

ちなみに僕の5年後は

30歳。スポーツで選手の何を養うのか(能力やスキル、知識)指導者と話し合い、どうすればトレーニングや試合を通じて高めることができるか実践に移すお手伝いができている(コーチofコーチという役割)。それが一つのチームに限らず、ある地域のスポーツ界に対して貢献することができている状態。

です。また、ずっと先に描く社会的なビジョンは

「子どもたちが『早く大人になりたい!』と思える社会を実現する」ことなので、まず身近な大人たちが夢や目標に向かって楽しく前進している姿を示す必要があります。なので、5年後もコーチングを通して、より多くの人に対して最高な人生を切り拓くお手伝いを提供しながら生きています。

この到達地点へ向かう為に当初は青年海外協力隊で開発途上国においてもスポーツコミュニケーションの有用性を証明して実績をつけようと考えていましたが、現在では違う形で経験を積むことに専念しています(スポーツ勉強会をオンラインで開催&前所属サッカーチームのコーチofコーチなど)。

突如目の前に出現した障害のおかげで危機的状況に陥ったと思いがちですが、よく考えてみてください。

きっと5年後はこの状況に対して笑って振り返ることができています。



選手たちで考えると、

自分の次のステージで過ごす理想像はどんな姿か?

を考えることを強くお勧めします。

例えば3年後の自分。

・どんな選手(または大人)になっていたいか。

・どんな能力をもっていたいか。

・周りからなんていわれる選手(または大人)になっていたいか。

・3年後叶えている夢は何か。

など。俯瞰して、考える視点を変えてみてください。

今年のゴールを見据えて過ごすと喪失感に駆り立てられる日々が続きます。でも人生100年時代!まだまだ先は長いです。

指導者のみなさんも選手と一緒に選手の将来を描き、そのビジョンの実現のためにこの期間をどう過ごすのか考えてみてはどうでしょうか。

5年後、10年後、考えにくいかもしれんせんが20年後の理想的な生き方を考えてみてください。

5、10、20年後の理想的な人間になった自分が突如目の前に現れたとしたら、今のあなたになんて言いますか?

特に中学生や高校生に言いたいことは、皆さんが高校入試や大学入試、さらには社会に出る時に必ず聞かれると思われる内容は、

「COVID-19のとき、あなたはどのように過ごしましたか?」

だと思います。笑


話が飛び飛びなんですが、遠い先に到達地点を設定できると、今通る道は必ずしも1つではありません。将来の自己実現にむけて歩むルート無数にあると思います。新しくそのルートを探ってみてください。


事実は【社会的情勢が停滞して、近々の到達地点が消滅した】ことで

これを「最悪だ」なのか「将来を考えるチャンス」なのか【意味づけ】するのかは一人ひとり次第です。


5年後、10年の自分を描いてそこまでの道のりを俯瞰して視てください。

道のりは1つじゃないです。


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