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オールカマー(2023)回顧

レースラップ:12.5 -11.1 - 12.4 - 12.5 - 12.6 - 12.4 - 11.5 - 11.5 - 11.6 - 11.5 - 12.4
前半1000m:1:01.1
後半1000m:58.5
上がり3F:35.5

前半1000m通過が61.1秒とそれほど速いペースではありませんでしたが、ハヤヤッコ(浜中)が逃げるタイトルホルダーに意図的につっかかっていったことで、残り1000m地点からペースがあがり、中山2200mらしい消耗戦の展開になりました。消耗戦になれば当然スタミナが問われます。馬券になったローシャムパーク・タイトルホルダー・ゼッフィーロの3頭はいずれも欧州指向の血統馬でした。また、出走メンバーで前走からの距離短縮馬はタイトルホルダー・ゼッフィーロの2頭のみでしたが、どちらも馬券になりました。

◆1着⑬ローシャムパーク(ハービンジャー産駒)
道中は中団外追走。ペースがあがっても楽に追走し、直線は坂を登ったところで逃げるタイトルホルダーを突き放しました。
前走函館記念からの200m距離延長ローテも、上がりのかかる展開も、外枠も、ハービンジャー産駒にはプラス。
単勝4番人気5.6倍とそれほど人気にならなかったのはおそらく外枠だったからだと思いますが、過小評価だったとみます。

◆2着②タイトルホルダー(ドゥラメンテ産駒)
前走天皇賞春での競走中止があった後なので、今回はおそらく回ってくるだけになるのではとみていましたが、マイペース逃げから消耗戦の展開に持ち込み、2着に粘り込みました。この馬の実績と今回の出走メンバーレベルを比較すると今回の2着は物足りなさがあります。陣営も天皇賞春のアクシデントがあったことで探り探りの仕上げをせざるを得ないのではないでしょうか。おそらく次走も人気になるので、馬券的には軽視でよいと思います。

◆3着⑧ゼッフィーロ(ディープインパクト産駒)
道中は中団のインで脚をためることができ、直線は馬群の中を上がり最速で差してきました。母方がデインヒルxサドラーズウェルズという重めの配合で、上がりがかかる&差しが効く展開向き。今回のレースは得意の展開にハマったと言えます。基本的には展開待ちの馬なので、今後も馬券的に評価はしずらいと思います。

◆4着⑭マリアエレーナ(クロフネ産駒)
4コーナーから外に出して追いましたが、前列にいたローシャムパークと同じような脚色で、前をかわすことはできませんでした。ここ数戦よりはよいパフォーマンスだったと思いますが、中団追走の展開利もあったので評価は微妙なところです。

◆5着⑦ガイアフォース(キタサンブラック産駒)
今回は前走安田記念からの600m距離延長ローテ不利があったので、今回の結果は仕方ないと思います。
今後、中距離レースで人気が落ちるようならむしろ積極的に買いたいです。

◆6着⑥ジェラルディーナ(モーリス産駒)
昨秋のオールカマー→エリザベス女王杯→有馬記念の好走3連発はいずれも展開や枠が向いたもの。何かしらの展開利がなければ馬券になるのは難しいと思います。そろそろ過大評価されなくなり、次走は大きく人気を落とすのではないでしょうか。

◆12着④マテンロウレオ(ハーツクライ産駒)
折り合いを欠いて競馬にならず惨敗。これで2走連続2桁着順ですが、現状関西圏(阪神・中京)でしか好走歴がありません。輸送がダメと割り切れば、ノーカウント扱いでもよいかと思います。関西圏の競馬に出走したときには軽視禁物です。

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