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自己紹介③清水エスパルス編〜禁断?それでも富士山の見えるスタジアムとサンバに魅了された理由〜

私の好きなサッカークラブについて書いていく自己紹介シリーズ、今回は清水エスパルス編です。


いきなりですが…おことわり

ド頭から、こんなことを言うのもあれなんですが…

私は浜松生まれでジュビロ磐田のサポーターです。
なので、ダービーだけは負けたくありません。

エスパルスのことを書いてるのに、いきなり何を言い出すんだ?と思う皆さん、その気持ちは正解です。

ですが、安心してください。
エスパルスに対して絶対に負けたくないのは、ダービーだけ。
そりゃあ、浜松生まれですから。もともと静岡県民って、静岡市寄りの人たちと、浜松市寄りの人って仲良くないんですよ。仮にエスパルス寄りの静岡市で生まれていたら、エスパルスのほうが好きになっていたかもしれません。

それでも私は普段はジュビロと同じぐらいエスパルスを応援しています。
ジュビロよりエスパルスのほうが優れていると思うこともあるわけで。

当然、この二クラブの関係ってお互いをものすごく嫌ってる同士の人のほうが多いと思うんですよ。それは私も重々わかっているし、私の方が変わってると言われてもなんの否定もしません。
昨年だってジュビロはJ2でいい!っていうエスパルスのサポーターや、エスパルスが降格すればいいのに!っていうジュビロのサポーターだっているわけです。
だけど私は全くそうは思わない。むしろ私は常に思っている。

サッカー王国と呼ばれるこの県で、静岡ダービーをJ2でやることの方が地獄だと。

静岡ダービーでジュビロサポーターとエスパルスサポーターの友達同士で隣で見ている人だっています。それってすごく素敵なことだと思うんですよね。ダービーマッチは世界的に戦争のようになる。静岡もピッチの中ではそう。当然負けたくないけれど、こういうスタンドの空気感が出せるのは世界的に見ても静岡ぐらいかなと個人的には思うわけです。

実際、今まで互いに降格は経験したけど、J2でのダービー経験はなんとか避けてきた。1993年の開幕、「オリジナル10」の一角だったエスパルスと、1年遅れた悔しさをバネに強豪に上り詰めたジュビロ。どちらかは必ずJ1に居続けてきたということである。1999年にはリーグ優勝をかけたCSの試合を静岡同士で争うことになった。あの頃に比べれば互いに低迷しているが、どちらかに落ちてほしいとか思うよりは、また覇権争いをするために互いの発展につなげるために応援するほうがよほど楽しいではないかと思う。

日本一のスタジアムとサンバ

さて、清水エスパルスというクラブが、日本一優れていると思うこと。
まずは、いつ来ても圧倒的景色のスタジアム、IAIスタジアム日本平、通称「アイスタ」である。

2021年12月の最終節。この年よりバス停車位置が高台になりスタジアムと富士山が絶妙に写真に収まるという名采配。
2018年10月の静岡ダービーの雰囲気
2019年3月。
桜+富士山という日本らしい風景。
ピッチが近い。パルちゃんハロウィンver
ピカルちゃん。目大きい。でもいつもサービス精神旺盛。
何故か2匹いて謎に包まれているけどとてもかわいいこパルちゃん
絶妙な幼児体型なのがツボ。

もちろん、ピッチの近さと芝の手入れがいつも丁寧に施されていてキラキラしている。極論、仮に試合に負けたとしても、それ以外の写真で悔しさを癒し、埋めることができるスタジアムはなかなかない。グルメも豊富で、ほぼハズレがない。個人的なイチオシは「チキンオーバーライス」。写真なくてすいません。はじめて知った名前の料理だけど、毎回頼んでしまう。

そして、やはり清水エスパルスを語る上で欠かせないのは、サンバだろう。

試合の翌日が仕事だと、たいてい1日3回ぐらい頭から離れなくなるこのリズム感は他ではない。特にグリコ。

他サポからの自分たちのチャントの次に清水のチャントが好きといった声もよく聞くし、実際、明らかに相手チームのサポーターなのにこっちのチャントにあわせてリズム取ってるじゃん!って人もスタジアムで何度も見てきた(笑)

もちろん、選手もそうだ。
エスパルスが初めて降格が決まった週のやべっちFCだったと思うが、元鹿島の中田浩二さんが「あのサンバのリズムがJ1で聞けなくなるのは寂しい」と言われたのを覚えている。それぐらい、あのサンバのリズムは敵味方問わず強烈に残るのである。

〜思い出の試合〜
2つの鬼門突破を果たした「9月29日」

私も長年サッカーを観戦していると、めちゃくちゃ相性のいいスタジアムと、どうしても勝てないスタジアムがある。

味の素スタジアムは、今でこそホームFC東京の試合で何度も訪れているが、実は最初の頃はゴールから見放されまくっていた。
2017年は3試合、ジュビロ、エスパルス、そして友人の付き添いで行ったガンバ(奇しくも石川直宏のラストゲーム)。全てスコアレスドロー。
そして2018年も、ホーム側で見た札幌戦、鳥栖戦(生ではじめてフェルナンド・トーレスが見られた)こちらもスコアレスドロー。観戦試合5試合連続のスコアレスドローという嘘みたいな本当の話である。

そうして迎えた、2018年9月29日。
この試合はFC東京の20周年記念試合と銘打ち、エスパルスのサポーター以外にはゴールドを基調としたTシャツ配布と、OB戦が試合前に行われることもあり、多くのサポーターが訪れた。
すると、まさかの展開が。

OB戦もスコアレスドローだったのである。

流石に笑うしかなく、嫌な予感するなーと感じつつ始まった試合。
前半のFC東京の攻勢をGK六反勇治を中心に凌ぐと、迎えた後半。この年に途中加入し圧倒的なシュート力、フィジカルの力強さでチームを押し上げたドウグラスの意表をついたミドルシュートのこぼれ球に北川航也が詰めて先制。ついにスコアレスドローの呪縛から解放されると、その後ドウグラスが自ら仕掛けて倒されて得たPKを自ら沈めて2-0。完全アウェイのFC東京サポーターを黙らせる痛快な快勝劇であった。

FC東京ゴール裏。ユルネバと創り出す試合前の空気がいつも好き。
雨の中オレンジに染めたエスパルスサポーター
見づらいが、この日はFC東京がゴールドのユニフォーム、清水はこの年の夏限定の黒を基調としたユニフォームと、両チームともにメインのチームカラーとは異なるユニフォーム着用の試合というレアな組み合わせ。
耐えて掴んだ0-2。まだ下位だったがこの翌節のダービーも記録的な大勝で最終的には8位まで浮上。北川航也の代表招集など明るい話題も多かった。

そして、味スタより最も苦手なスタジアムは、平塚競技場(現・レモンガススタジアム平塚)である。
こちらも磐田・長崎で負け、FC東京・清水でスコアレスと勝ったことがなかった。

そうして迎えた味スタから偶然、1年後の9月29日。
鬼門はあまりにもあっけなく突破することになる。
前半からエスパルスの攻撃陣が爆発。右SBのエウシーニョの2発から火がつくと、河井陽介、西澤健太と畳み掛け、前半を4-0の大差で折り返す。
後半にもドウグラス、西澤が後半開始早々に決め、終わってみれば6-0。
実はこの年、8月にエスパルスはホームで札幌に0-8という記録的な大敗を喫していた。それをすべて取り返すとまでは行かずも、その屈辱を晴らす圧勝劇によって苦手を克服することができた。

いつもこのパペパルを撮ってからスタジアムに入るのが楽しみ
試合前のスタグルはいつも充実し、落ち着いた雰囲気も漂わせる面もある平塚
まだ残暑が残る中での9月の試合
前半で4発。周りのエスパルスサポーターも面白いように点が入って流石にびっくりしていたのを思い出す
後半に2点を追加。私の観戦試合史上未だに最高の大差がついた試合
エスパルスイレブンには屈辱をバネにした大勝に大きな拍手

苦しい現実、それでも静岡同士で優勝争いがしたい気持ちは変わらない

私が2017年にエスパルスを応援してからの順位は、
2017年 14位
2018年 8位
2019年 12位
2020年 16位(コロナ特例により降格・プレーオフなし)
2021年 14位

この内、2018年、2020年以外は、最終節にようやく残留を確定させている。2020年も通常のレギュリエーションなら、入れ替え戦に回る順位である。

昨年の残留を決めたあと、こんな記事を見つけた。

静岡に住んでいるわけではないので、その企業広告は未だ見られていないが、サッカーが地域に根付いた町らしいな、と思ったし、確かにこんな声を上げられてしまう成績は恥ずかしいけれど、でもそれだけ多くの人が期待してくれている現実は、とてもありがたい。

昨シーズン、多くのファインセーブでチームを救った権田修一はレンタル→完全移籍に切り替えて2022シーズンを迎える。完全移籍に切り替えた理由も地元の市役所や、地域の熱を感じて心が動かされたからと言ってくれたのはとても嬉しいことだった。

そしてもう一つ、嬉しい話題がシーズンオフにあった。
レジェンドの帰還である。

いつかは監督に、と思っていたノボリさんが帰ってきた。いきなりトップチームは荷が重いかもなって思っていたので、ユースから段階を踏んでいくのは正解だと思うし、常葉大学での監督でチームを強くしてきた過程も見ているので、若手の育成はうまく行く気がしている。

ちなみに、ジュビロのユースの監督は今年からこちらもレジェンド、前田遼一。トップチームで静岡ダービーが復活する2022シーズン、ユースのダービーも注目したい。ジュビロの選手はエスパルスに、エスパルスの選手はジュビロに、互いに絶対に負けられないという気持ちはユースの選手たちは皆植え付けられていく。その思いをそれぞれのトップチームに昇格したときも常に強く持っている選手たちが一人でも多くいてほしいと心から願っている。

最初に書いたことの繰り返しになるが、1999年のCSのように、またいつかは静岡同士で優勝争いを。静岡ダービーだけの盛り上がりではなく、リーグ戦の順位争いで1つでも上を狙う争いで熱くなりたい。
だから私は清水「も」応援するのである。

→次回、自己紹介④V・ファーレン長崎編に続く

※最後まで読んでいただきありがとうございます
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