見出し画像

ダービーについて考えてみよう〜年に数回の負けられない戦いぐらい、熱く堅苦しくなく見させておくれよ〜

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

さて、ちょっと今回はテーマをもとに考えてみます。
「ダービー」
皆さんはどうお考えですか?

絶対に負けられない戦い。
県や市のプライドをかけた戦い。
勝ち以外はいらない。
「ダービー男」が存在する。

まあ、だいたいの方はそんな感じかと思います。
何よりも違うのは「ただの1試合ではない熱量」。
ときに過激で、試合数日前の練習場に幕を貼ったり、負けたら恥ずかしいぐらいのプレッシャーに襲われる選手たち、サポーターの皆さん。
クラブによっては、そのライバルチームのカラーのものを持ち込んではいけない、なんてところもあるみたいですね。
命がけと言ったら言いすぎかもしれませんが、そのぐらい大きなものを背負って戦う試合であることは間違いないでしょう。
ましてやそこに、「禁断の移籍」のようなものが絡んでくるとさらにややこしくなり、負けられない理由が増えたり…

でも、そんな熱量のあるダービー、最近変わったなと思うことがあったので、今回書いて見る次第です。

「静岡ダービー」から得た熱狂

私は浜松市出身。Jリーグを好きになったきっかけは、ジュビロ磐田のサポーターだった叔父の影響で、ジュビロからスタートしました。
だけど、清水エスパルスも応援しています。
自覚もしているし、他の方からも言われますが、「少々変わったやつ」です。(笑)

今は東京に住んでいますが、浜松生まれであることに大きな誇りを持っています。この静岡の2クラブ以外にも応援しているクラブはありますが、「ジュビロ磐田だけは裏切れない」スタンスで、観戦予定だったりをたてます。
だから、静岡ダービーは「清水だけには負けられない」をいつも心に戦ってきました。

初めてのダービー参戦は2017年のエコパスタジアムのリーグ戦。
ジュビロが2014年初めてにJ2に落ち、2年かけて2016年にJ1に復帰しました。
だけどその間、すれ違うように清水も2016年に初めてJ2に落ち、1年で戻ってきて、4年ぶりの静岡ダービーだったときでした。


試合は3‐1でジュビロが勝利。初めて静岡ダービーに挑んだ中村俊輔が全得点に絡んで躍動し、チョン・テセが最後に意地のオーバーヘッドを見せた試合でした。

結果どうこうというより、あのときに抱いたダービーの空気感を忘れることはありません。
・スタジアムの派手な演出。
・白地に力強い文字で書かれた両サポーターの弾幕。
・相手の選手紹介時に飛び交うブーイング。
・「サッカー王国」と呼ばれる静岡だからこそとも言えるかもしれませんが、地元のテレビも一生懸命特集を組んで気持ちを煽り、掻き立ててくる。
・勝てば英雄、負ければブーイング

私がダービーが「ただの1試合ではない特別な試合」と感じたのはこの時でした。

そこから私は、リーグ戦は全ての静岡ダービーに参戦しました。

その間(全てジュビロ目線ですが)、屈辱の5失点。降格寸前で踏みとどまった秋の日本平。互いに残留争いの中で迎えた2022年の終了間際の同点ゴールでの痛み分け。降格してダービーができなかった時期もありましたが、様々なドラマがありました。
あとは、やはり昨年。
意地でも避けたかった「J2での静岡ダービー」はこの上ない屈辱でした。

ダービーだけでなく、昨年は最終節に昇格の最後の一枠を争ったのもこの2クラブ。
結果的にジュビロが逆転昇格し、清水はプレーオフに回り昇格できなかったわけですが、やっぱりダービーがしたかったので、プレーオフは清水に勝ち上がって欲しい気持ちは最後まで偽らざる思いでした。
栃木(ジュビロの最終節)にいって、国立(最後のプレーオフ)に行った人なんて、なかなかいないんじゃないですか(笑)

少々話が逸れましたが、このダービーに感じるのは、ピッチ内の熱さだけではありません。
スタンドは割とゴール裏以外は互いのユニを着て一緒に観戦する人がいたり(私もやったことがあります)、清水が災害にあったときには磐田から水を送って助け合ったり、ちょっと友好的な面もあるっちゃあるということ。そこは面白いと思います。マスコット同士での交流があったりもしますし。
いつかまた、早く「J1」で、静岡ダービーができる日を待っています。

熱く互いに燃え上がり、いつも1週間前から盛り上がる非日常の刺激的なダービーが見たい

だけど、やっぱり熱いダービーが見たい。ピッチ内の熱量はやっぱり違うし、煽るときは煽る。
弾幕、SNSを誹謗中傷だったり、人・物に危害を加えるとかそんなものはだめに決まってるけど、個人的に他の試合で味わえない刺激的な年間の2試合であってほしいという思いは根本からあります。
何かとリスペクトや、TVで言う「コンプライアンス」のような、堅苦しすぎるダービーは個人的には求めていない。全く刺激的じゃない。例えば、相手の選手がゴール決めて耳に手を当てて相手を煽ってくる光景、私はダービーらしくて好きです。余計に勝って黙らせたくなる作用も働いてこちらとしても燃えますし。

かつての早慶戦のポスター。
こういう、互いにいい塩梅で煽り合うの大歓迎

さて、こんな文を書いているのはもう一つ訳があって。
昨年、天皇杯で久々に復活した「東京ダービー」。今年はヴェルディの16年ぶりの復帰によってリーグ戦でも復活することになりました。私もチケットが取れて、昨年同様参戦するので、どんな感じになるのかと思いきや。。
正直…

温度差がすごい…

昨年もそうだった。しかし、それはFC東京のサポーターの高鳴りが法に触れてしまったり、問題が起きて圧倒的な悪者になってしまった。それはどう転んでもFC東京側が悪いと思ってはいる。

けど、ヴェルディが戻ってきても、やはりどこか感じる盛り上がりの開き具合。
「ただの1試合ではない特別な1戦」
と捉える方と
「ただの1試合(負けたくはないけれど)」
と捉える方。
素直に思うのは
「互いに盛り上がってくれ!!!」
ということ。

例として、降格は互いに経験はしたが基本的にはJ1に長く居続けている大阪の2クラブ、ガンバとセレッソ。大阪ダービーも静岡に負けないぐらいの盛り上がりを感じると言っていい。
何が言いたいか。
やはり「J1に長く居続けているから盛り上がりが持続している」ように感じる。

ヴェルディがJ1リーグに戻ってくるまで、16年という長いブランク。人生なら生まれてから高校1年生になるまでの年月だ。
大阪という盛り上がりの好例をもとに、ここから新しい時代の1ページを東京ダービーが刻んでいく中で、今年の二試合がさらなる熱い闘いの新たな一歩と、日本を代表するダービーになれるかがかかっている。ヴェルディもまずはJ1リーグに居続けること。FC東京も首都のクラブとしてできるだけ上位に居続けること。
そんな期待も込めて、結びとさせていただきます。

PKまでもつれ込んだ昨年のダービー。
新たな歴史がどう動くか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?