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今年現地で会ったマスコットをひたすら誉めたりツッコんだりしていきたい件①北海道・東北編【マスコットは宝】

今年の総括企画ということで、今回取り上げたいのは「マスコット」である。

私が現地観戦する意味は1にサッカー・野球の応援はもちろんだが、2に何かと言われればマスコットをひたすら見て楽しみたいというのがある。
ピッチ・フィールド内の戦場とはちょっと離れ、ピッチ外や試合前の少し緊張感が漂うフィールドの空気に一服の清涼剤となり、癒しや笑いをもたらす存在として不可欠な存在である。試合を見に行く日だけではなく、一定数存在するマスコット好きの人がSNSにアップするマスコットの写真や動画のTLを見て笑わせてもらうのも、いつも楽しい。

急に世界規模の話になってしまうが、日本のマスコットはかなりレベルやクオリティが高いと思っている。それは全国各地のゆるキャラも含めてだ。
とある複数の国の海外のサッカーのマスコットの画像を見て、あまりの愛らしさを捨てた凶暴具合の見た目や、丸見えだったり(あえて何がとは言わない)、そんなことは日本ではあり得ない。

プロ野球は12球団全てにマスコットがいて、広島以外は複数マスコットが存在する。JリーグもJ3の沼津、今治、宮崎を除く55クラブにマスコットが存在する。全てを紹介するのはキリがないので、今回は私が現地観戦で見たマスコットのみピックアップして、ひたすら印象をほめ重視で書いていく。

今回は「北海道・東北地方編」です。

ドーレくん(北海道コンサドーレ札幌)

モチーフはフクロウ。鳥の会の一員として環境保全の発信にも積極的。
札幌には今年行っていないが、福島の最終節イベント「もののけ大集合」にて会えた。J2のマスコットがメインかつ、J3クラブのイベントに唯一のJ1クラブとして北海道から参加する心意気は素晴らしい。
何と言っても魅力はその大きな翼を活かした包容力。女性人気も高い。イメージは大きいけれど意外と生で見るとコンパクト。ホームゲームの映像とか見ると横で踊っているチアダンスの方々に負けないぐらいちゃんと踊ってたりして、結構機敏なので、見た目をいい意味で裏切っているところも面白い。いつか札幌に行きたいな。

4年前のですが、FC東京の石川直宏CCが札幌遠征でばったりドーレくんとエレベーターで遭遇したときのツイートがすごく好き(笑)

北海道→福島へ参戦する心意気◎
鳥の会屈指の手羽のデカさ
でも、畳まれたときは意外とコンパクト

ヴァン太(ヴァンラーレ八戸)


モチーフはイカ。こちらはスタジアムではなく、有楽町の八戸のアンテナショップ「八戸都市圏 エイトベース」にて会えた。今年は複数回、関東遠征の際にヴァンラーレ八戸の試合前日にここを訪れ、名物サポーターの「ティガーさん」らとともにりんごジュースなどのグッズ販売を行っていた。

少し話が逸れるが、八戸にはなかなか行けるわけではないので、個人的にこのようなマスコットの活動はめちゃくちゃ有り難いし、名産品などに触れられるなどメリットも大きい。アンテナショップは有楽町をはじめたくさんあるけれど、なかなかJリーグクラブのグッズも少ないのが現状である。けれどこのエイトベースにはそれなりにコラボグッズなどもあり、充実していてよかった。来年もぜひ続けてほしいし、ヴァン太は他のマスコットにはない先駆者としていいところを開拓したな、と思う。

結構小さいけど、ちょっと大きめな頭のフォルムが特に好き。撫でやすそうだし。私は触らなかったけど、吸盤(?)の感触が気持ちいいらしいので、次回許可されたら触ってみようと思う。お酒飲みすぎ注意。

フォルムが遠目から見てもかわいい
しゃがみ烏賊
吸盤ちゃんと触っておけばよかったかな

キヅール(いわてグルージャ盛岡)

モチーフは鶴。何度見ても「でかい」し、威風堂々としたその佇まいは何度見てもわかってるのに笑ってしまう。
今年はクラブ初のJ2ということでさらなる知名度と活躍の場を増やし、金沢、大宮、横浜、長崎といったたくさんのアウェイにも出張する行動力の高さを見せたことは素晴らしい。行動力だけではなく持ち味の足元のうまさも十分に発揮し、大宮ではアルディとのPK対決で掟破りのラボーナを披露したのも記憶に新しい。

私も今年、長崎戦のアウェイゲームがGWに組まれたこともあり、いわぎんスタジアムで久々に見ることができた。スタジアムはお世辞にも大きくないが、スタグル含めて手厚いおもてなしを受けたので試合に勝ったことも含めてとてもいい思い出になった。1年でのJ3降格になってしまったことは残念だが、J2にその名をさらに売り出し注目を集めた戦略は大成功と言えるし、爪痕はしっかりと残した。

アウェイクラブに合わせた一言も話題に。長崎なので「ましゃ(福山雅治)は神」
近い
福島でも会えた。やはりでかいは正義だし存在感抜群

ベガッ太(ベガルタ仙台)

モチーフは鷲。泣く子も黙る怪鳥ぶりは今年も健在。フリップ芸と悪役レスラーのような誰にも邪魔されず我が道を行く行動力はとどまることを知らない。

スーパーカップの玉入れでの脚立使用からはじまり、福島での「もののけ大集合」でも堂々とした反則技の連発で結果的に一番カオスを生み出し盛り上げるらしさ全開っぷり。「カレーは飲み物」騒動も含め、実はマスコット会の中でも相当な影響力を持っているところはなんだかんだ凄いなと思う。

基本やる気ないように見えるこの空気感が好き
福島では虎百に結構好かれていた
芸歴50年目の大御所俳優のような座り方

ブラウゴン(ブラウブリッツ秋田)

モチーフは竜。今年はサッカーだけにとどまらず、スポンサーのTDKの社会人野球の応援にまで顔を出し、サッカーファンだけでなく社会人野球ファンにも大いに知名度と人気を上げる大活躍。マスコットクビ寸前の烙印を押されたのも今や昔。なくてはならない何でもできる努力家マスコットへと成長を遂げた。

今年だけで稲刈り、野球応援、バレーボール、型抜き、ラグビーなどなどもはやどこに向かってるのかわからないぐらいのできることがTwitterにアップされていき、「ブラウゴン」の呟きにひたすら「いいね」していくエゴサーチ力も芸能人より高い。野球応援で曲を使用していたことから、私立恵比寿中学のライブにもゲスト出演するという駆け上がりっぷりは私もびっくり。
他サポにも「頑張り屋さん」ということが認知され、来季もますますの活躍が期待される。優劣はあまりつけたくないけれど、私的には今年のマスコットMVPを差し上げたい。

都市対抗野球にて。にかほっぺん(にかほ市)とビッキー(秋田ノーザンハピネッツ🏀)
もののけ大集合にて。あざとさも兼ね備える
ホーリーくん(水戸)とのドラゴン同士。「ドラゴンダービー」もすでに定着。

ディーオ(モンテディオ山形)

モチーフはカモシカ。その髪色とイケメン具合、ホームゲームのDAZNでカメラに抜かれる選手入場のアクロバティックさも含めてまるで棚橋弘至(新日本プロレス)のようである。
「イケモフ」界の先頭をひた走り、左手にはいつもG-SHOCK。いい意味でゆるさはなく、常にかっこいいところも唯一無二で素敵。ディーオの被り物をかぶっている山形サポーターもかなりいる印象であったかそう。

G-SHOCKを見せつけてるところが様になる
ポーズがいちいちかっこいい
まばゆいぐらいの黄色モフ

福嶋火之助(福島ユナイテッドFC)

モチーフは不死鳥。その名のごとく火のように燃え上がる赤さと腰に差した剣の出で立ちは勇者のよう。マスコット総選挙では最下位となったが、その結果が「もののけ大集合」開催に繋がったと考えれば結果オーライか。知名度と他のマスコットたちに刺激を受けたぶん来季は躍進に期待。
松本山雅FCとのアウェイゲームではアルウィンへ出張。ガンズくんに仲良くしてもらう。
そしてびっくりするほど文字が達筆。

ポケモンにいそうな感じもあるが剣は様になる
紅白の小林幸子さんの豪華衣装感のある頭
福島マスコットトリオ

虎百(福島ユナイテッドFC)

モチーフは「白毛の虎」。そこから取られた名前。
福島に行かないと、この可愛さには気付なかった。「もののけ大集合」にて初めて福島に行った人に数多く認知された印象でさらなる人気獲得も有り得そう。
見た目や基本歩行はスキップの仕草から女性と思われがちだが、男の子なので「虎百くん(こはくくん)」。ぜひ長崎の少し頭の大きい彼に会わせたいと思っていたら、LTOのゴミ拾い活動でついに対面。実にゆるい空間が流れた。

ふろん太(川崎)さんともご対面
ホームゲームではかなり自由。席に平気で座っちゃう
手がずっとこんな感じ

家臣赤兵衛(福島ユナイテッドFC)

モチーフは福島の名産品「赤べこ」。
火之助や虎百を親のように見守る存在かつ、彼らだけではなくいい意味で「勝手に」暖かくJリーグの各マスコットの活動を「電子呟き(Twitter)」で見守る様でさらに存在感と人気を獲得した。特にホーリーくん(水戸)との関係性は親密で、水戸のホームゲームに行ったり、水戸の社長とも仲良くなったり。先行販売のカレンダーは即日完売と勢いは止まらない。11月には東日本のマスコットを揃えた「もののけ大集合」の開催に尽力した大きな功績もあり、勝手に「マスコット功労賞」を差し上げたい。
来季は憧れのマリン(横浜F・マリノス)に会えるのか??

遠くからもすぐにわかるそのフォルム。ゆるい。
フリ丸(横浜FC)に懐かれる
仲良しのホーリーくん(水戸)との大玉転がしのひとコマ

ハーマー&ドリー(いわきFC)

モチーフはハーマーがフタバスズキリュウ、ドリーがフタバスズキリュウ王国の世継ぎで、2人は親友という設定である。上がハーマーで下がドリー。名前は「浜通り」から。一般公募で選ばれた。

今季J3初年度ながら即優勝という快挙を成し遂げたクラブ同様、今年誕生した彼らもマスコット界に旋風を巻き起こした。クラブスタッフを巻き込んだ壮大な誕生までの日曜劇場ばりのストーリーから始まり、愛らしい姿とダンス力で人気獲得も早かった。結構小さめで頭はたこ焼きみたい。

昇格と優勝が決まった翌節のアウェイ相模原戦では遠征も敢行し(松本にも参戦)、ガミティ(SC相模原)と共演。関東のサポーターも含めて多くの人に愛されていた。私もそこではじめて会いました。
ぬいぐるみはまだだがポーチやキャップなどのグッズの売れ行きも好調。来季はJ2でさらに注目の予感。勝手ながらマスコット新人王を差し上げたい。
そして仕草やダンスの動きがところどころ東京ドロンパ(FC東京)に似ているので、どこかで血がつながっているのではと、勝手に思っている。

結構小さめ。そこが愛らしい
たこやき食べたくなる。「たこ焼き食わせろ!」の応援ボードを持ったいわきサポーターもいました
ガミティ(SC相模原)ともすぐに打ち解けた。ご覧の人だかり

読んでくださってありがとうございます。
次回は関東編で。

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