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役に立たない知識をあなたに~     「大観小察」

昔、幹部になりたての生意気盛りの時に「大観小察」を心掛けろと言われたことがあります。
「大観」は戦場全体を捉えて、敵のあらゆる可能行動を考察し、その行動を行うために兆候が表れる場所を「小察」して見て行けという事で、ボケっと景色を眺めてるんじゃねえぞ!というような意味でもあります。
まあ、確かに杭一本から鉄条網を発見できればその後方には陣地がありますし、標桿や大きな偽装網があれば砲兵が、履帯の痕があれば戦車が存在するかもしれず、空中線や電話線が多数あれば指揮所がにおいます。
ただ、敵も馬鹿でないので偽騙をかましてくることがあり、大観せずに兆候のみにパクっと喰いつくと、キルゾーンに誘われたり2段攻撃になったりして思いっ切りざまぁ!されることになります。

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