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猫的・犬的

日常会話でもよく聞かれる猫的・犬的または猫っぽい、犬っぽい
まあ、人間という生物が猫や犬に例えられる不自然さは置いておいて、なぜそういう比喩表現が出てくるのか考察してみます。
猫は皆さんご存知でしょうが、本来孤独な狩人で、生後半年ほどで自立します。安全な狩場と餌を見付けるのが猫という生物の至上命題であり、イエネコは人間を誑し込んで安全な隠れ家と餌を提供させる生存戦略を確立させました。
基本猫は自分ファーストであり、自分に影響のない事はとことんどうでもよく興味すら持ちません。
それに対して犬は集団での狩りによる餌の確保が至上命題であり、組織で活動するために仲間をランク付けします。
飼い犬は人間に対しては警戒力や攻撃力、吠え声による伝達能力等により雇われるという生存戦略であり、人間との間にも上下関係が存在します。
自分に関係なくても家族の誰かが強敵に襲われでもしたら果敢に立ち向かうでしょう。
だから意地の悪い人に「あなた猫みたいだね」と言われたら「自分勝手で私の役に立たない人ね」という副音声が聞こえてくるし、「あなた犬みたいだね」と言われたら「他人におべっかを使うことが得意な(尻尾を振るともいう)自分のない人ね」という副音声が聞こえてきたりします。

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