『第三の説』(超短編小説/550字)
「空が回っているんだぞ」
「違う。地面が回っているんだよ。僕たちは丸い地面の上にいるんだ」
「嘘つくなよ!コッペ君」
「プット君こそデタラメだろう」
プットとコッペは、朝から、天動説と地動説で言い争っていた。それを見つけたロズウェ先生は、二人に向かって言い放った。
「はははっ、プットもコッペも間違っているぞ」
「えっ?」
「先生までデタラメ言わないでよ」
「本当だ。お前たちが話しているのは、宇宙図鑑13718巻の第211章に載っている太陽系にある地球というチッポケな