『ポジティブツイートマシーン』(短編小説)
「タナカ君・・・完成だ」
「博士っ! ついに・・・ですか」
博士は携帯ゲーム機ほどのサイズのそれをテーブルの上にそっと置いた。
「ほら、これだ」
「おおーっ、なんだか近未来チックでワクワクするデザインですね」
「感慨深いものがある。開発に10年もかかってしまった」
「・・・長かったですね。マシーンの名前はもう決めたのですか? 」
「もちろん。ずばり、ポジティブツイートマシーンだ」
「なんだかっ、かっこいい響き! 」
博士は目を潤ませていた。この10年の間に人