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データで見る2019年のツエーゲン金沢 ~タギリスト的リポート①~

【データは FOOTBALL LAB を参考に、そのまま使用しているデータと独自にまとめて出したデータがあります。】

僕も好きか嫌いかって言われるとね、好きじゃないんですよ。データ。データって無機質でしょ。でもね昨今のフットボールはIOTだのAIだのが導入されて昔のように経験と感覚で試合をするのは「おくれてるぅ~」って馬鹿にされる世の中でして。だからってタグ付けしたりパスを可視化したりする時間とツールも無いので有る物からツエーゲンを紐解くしかないのです。(出来るかもしれんけど向いてない)出来る人尊敬します。

インテリを気取るのは僕の性に合わないので、皆さんとわかりやすく2019年のツエーゲン金沢を数字で振り返りたいと思います。ちなみに僕の高校時代の数学の点数は大体30点台です。(やばっ)

月ごとの成績

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8月あたりから失点数が増えています。堅守と言われていた守備に陰りが出てきたなと思ったのもこの頃。天皇杯もあって選手のやりくりが難しい面もありました。しかしリーグ戦も折り返しを迎え、対策されてきた事も原因でしょう。対策に対して金沢は、それを凌駕する成長と補強が出来なかったと思います。

勝敗としては前半戦7勝10分4敗 後半戦8勝6分7敗。勝ちは1つ増えましたが引き分けが負けに変わっている、この数字が物語っています。しかし一桁順位という目標を、そのまま額面どおり受け取るのならあと一歩といったところですが。

来年の目標はどこに設定するのか。その為の補強・改善はなされるのか。その前に2019シーズンのチーム力をクラブとしてどう評価しているのか。振り返る事はとても重要です。我が身を知らずに向上は出来ません。詳細な報告がサポーターになされるかどうかはわかりませんので、代わりと言ってはなんですが私がちょっとやってみます。

対戦成績

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2019シーズンは同じチームに2度負ける事はありませんでした。さらにダブル(2勝)をしたのが町田・山口・新潟・岐阜の4つ。逆に1勝も出来なかった(1敗1分か2分)のは柏・大宮・甲府・水戸・徳島・岡山・栃木・京都・琉球の9つ。上位のチームから勝ちを奪えなかったのが年間11位という順位に表れています。では、あるデータを比較してみます。

被得点値・得点値

失点÷被シュート数=敵チームに打たれたシュート1本が持つ重み。数値が高いほど、打たれたシュートが入りやすいチームごとの値。被得点値

データ2

得点÷シュート数=自チームが打ったシュート1本における得点の割合。数値が大きい程、シュートが入りやすいチームごとの値。得点値

データ3

得点値が被得点値を上回っていても順位にはあまり反映されていません。まあ下位のクラブは数値もそれなりですが。被得点値上位のクラブはやはり強いという印象です。いくら激しい攻防が見る側からすると面白いと言っても守備がしっかりしていないと勝てない。

金沢はどちらの値もダンゴ状態の最中にいるので、ここから抜け出さないと上位には行けません。水戸は堅守ですがシュートが入っていません。

被得点値のプレーオフボーダーラインがだいたい0.12得点値のプレーオフボーダーラインがだいたい0.13。金沢はどちらにも入っていますがプレーオフには行けなかった。気になるのでシュート数と照らし合わせてみます。

データ6

青が自動昇格・オレンジがプレーオフ・茶色が降格クラブ。得点値が低く被得点値が高い岐阜・鹿児島が降格するのは数値的には当たり前なのですが、被得点値が高い琉球は14位、負けている試合は複数失点が多かったです。

京都は最終節で13失点してしまったので被得点値を上げてしまいました。東京V・新潟は得点を固めて取っている事が多いのでハマるチームにはハマるがハマらないチームにはハマらない。山口・水戸はチャンスは作れているのでやっている事は間違ってないと思います。まずは枠に飛ばす事でしょう。

金沢は大宮のように守りを堅くするか、徳島のように連動して攻撃の精度を上げるか。大宮の5-4ブロックは堅いですが、金沢とはスタイルが違うので金沢はヤナ将が毎回試合後コメントで言っているように、精度を上げないといけないでしょう。それを証明するように、金沢は徳島のシュート数を上回っているのに得点値は0.03ポイント下回っています。(徳島67得点、金沢58得点)

時間帯ごとの得点・失点

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試合開始での得点が多く、後半にも万遍なく得点出来ていますが、先に点を取られると勝てない。終了間際の失点も目立ちます。

データ5

先制した試合で追いつかれる事はあっても、先制されて逆転出来ないというメンタルの弱さ。先制しても我慢、という試合展開で逃げ切るか追いつかれるか。なかなかトドメをさせない試合が多かったですね。

金沢の失点パターン

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失点の傾向を見るとセットプレーによる失点は減少しましたが、クロスや細かなショートパスなどで揺さぶりをかけられ、ゴールを奪われるというマンツーマンの弱点を突かれた失点をしています。あとはシュートを打たれた後のこぼれ球を処理出来ていません。これはボールウォッチャーになりがちなチームの失点パターンです。こぼれ球による失点はリーグ1位タイ。(山口・岐阜にならんで)

何分に1点入れられているか(各クラブで一番多く試合に出ていたキーパーでの数値)

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白井くんが素晴らしい能力の持ち主だという事に疑いの余地はありませんし、失点はゴールキーパーだけのせいではないですが、数値化すると中村航輔くんが群を抜いているのが分かります。

DAZNのスーパーセーブ集の常連たちの数値がいまひとつなのも、それだけピンチを迎えているからなのです。白井くんの81.63という数字を90くらいにまで持っていきたい。1試合に1失点あるかないかくらい。白井くんは上位のキーパーにひけを取らない能力なだけに、この数値はもったいない気がします。

1点当たりの被シュート数(どれだけシュートを打たれたら1点入れられてしまうか)

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1点あたりの被シュート数で金沢を下回ってプレーオフに出ているのは、やはり徳島だけです。こぼれ球に対しては相手の動きを予測してボールだけを見過ぎない事が重要になってきます。

失点0のチームごとの試合数

データ9

失点0で抑えた試合の数は横浜FCと変わりませんが、得点の多さが全然違います。横浜FCくらい点が取れていれば、勝てた試合も多いなぁと悔しい思いが蘇ってきます。

ちなみに金沢は1点差の負けが9試合、引き分けが16試合です。このうち約半分の1点差の負けを4試合引き分けに、引き分けの8試合を勝ちに出来たとしたら、プラス勝ち点4(引き分け)+24(勝ち)-8(引き分け)=20

2019シーズンの金沢の勝ち点は61なので20足すと81となり自動昇格2位の横浜FCの勝ち点79を上回ります。負けの4試合と引き分けの8試合の合計12試合の勝敗を変える得点12点分の得点力を持たなければ昇格は難しいと言えるでしょう。

金沢の得点パターン、カウンターが減少?

データ10

金沢といえばセットプレー。そんな風に皆さん思っていると思います。実際ゴール数も伸びました。総得点58点のうちセットプレーからの得点は21点で36.2%です。しかし、もう一つの武器、カウンターが減少していたのです。

カウンターの事については下のリンクのその1、見て感じて考えろで説明させていただいておりますのでご覧になってない方はご覧ください。

このリンクには触れていないデータとして、カウンターに関係する得点の割合(スルーパス・ロングパス・ショートパス・ドリブル)についてお話しします。

金沢はこの4項目の合計の得点が今年は13点で総得点58点に対する割合が22.4%です。しかし去年は19点で総得点52点に対する割合が36.5%と得点・割合共に減少しています。この4項目がすべてカウンターに直結しているとは言い切れませんが興味深いデータです。

データー15

今年の6位までの上位クラブと金沢の4項目の比較です。柏は2018シーズンはJ1だったので試合数が違い(J2は8試合多い)あまり比較対象にはなりませんが、2018年に比べ2019年にこの4項目が減っているクラブは甲府・大宮・金沢です。

甲府はこぼれ球をゴールに結びつける事が増えたとのデータが出ていますし(3得点→13得点)大宮は高木監督になり4-4-2から3-4-2-1に移行、後方からのビルドアップが増え4項目の合計は減っていますがクロスとセットプレーでの得点が微増しています。金沢はセットプレーでの得点が増えましたが、上位に行く為にはこの4項目を伸ばさないといけないでしょうね。

シュート・ゴールの比較

最後に被得点値で並んでいますが、得点値が0.03ポイント上回っている徳島と金沢のシュート・ゴールの比較をします。2018年と2019年の2クラブ各々でゴールランキング上位5名のシュートとゴールの合計です。

参考までに、金沢は2019は垣田・クルーニー・加藤・大石・杉浦で、2018は垣田・マラニョン・金子・清原・宮崎です。徳島は2019は河田・バイス・野村・渡井・岩尾で、2018は島屋・バラル・ウタカ・前川・岩尾です。

データ16

傾向としては同じでシュート数は前年より減っていますが、ゴール数は徳島が前年より7増えているのに対して金沢は1しか増えていません。リカ将もヤナ将も2019シーズンで3年目、来年は4年目のシーズン。徳島は自分のスタイルに合う選手を補強出来た結果がゴールに結びついている印象を受けます。

金沢は垣田くんがストライカーとしてもっと覚醒しなければいけないですし、外国人を連れてくるならそれなりの実績がある選手でないと連れてくる意味が無いと思います。例えばJリーグで活躍した事のある選手とか。しかしそこまでお金があるとも思えませんし、詳細不明の外国人を連れてくるくらいなら、どこかのクラブから出場機会に飢えている若手を借りてきたほうが得策でしょう。

まとめ

と、いう訳でやはり上位に食い込む為には得点力をつけるという事、その為にはセットプレーだけでなくカウンターの精度を上げないといけない事、こぼれ球に対する処理の対策を徹底する事、そしてリードされた時のメンタルの強化など、色々な課題が浮き彫りになりましたね。

なんか纏まりがなくなってしまったかも知れませんが、見にくかったらごめんなさい。数字とにらめっこは少し疲れました。けど、こういう事が積もり積もって見えてくるものがあるので、また今後の肥やしにしていきたいと思います。

次回のリポートは守備・ポジティブトランジション・攻撃・ネガティブトランジションの4局面とセットプレーを局面ごとに分析していきたいと思います。お楽しみに。

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中邑真輔を愛して止まないプロレスファン歴30年以上です。挑戦をこの街の伝統に。私も是非力になりたい。自分なりの方法が「サッカーを語り合う事」と思い【ツエーゲン金沢を強くするための分析】を開始。新ツエーゲン応援集団「RED TAG」代表。
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