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2021 J2リーグ第39節 ツエーゲン金沢 VS 東京ヴェルディ 運が良くても何も変わらない

スタメン

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金沢は白井・金子→後藤・嶋田の2枚替え。替わった二人はベンチにもいなかった。ただ単に今回は外れただけなのか。それならば前節、後藤くんを帯同させずとも良かったとは思うが、果たして。

東京Vは山本・小池・杉本→加藤弘・山下・新井の3枚替え。前節、山本くんが退場し今節は出場停止。佐藤優平くんも35節千葉戦を最後に出場していない。降格・昇格も無い順位で新たな目標を見出せたのか。

失点までは良かった

金沢も多くチャンスは作れていた。相手の前がかりになっている4-1-2-3システム、しかもサイドに広がっている事からカウンターを仕掛け決定機を演出。

開始直後にボックス内に進入したり、庄司くんのロングフィードを大谷くんがダイレクトでシュートした場面や、囲まれながら嶋田くんが丹羽くんにパスを出し、トラップが長くなってしまった為にマテウスさんに阻まれたシーンや、失点直前にも大谷くんの惜しいヘディングなど。

ただ、良かったのはここまで。勢いを活かしきれなかった事で個の強さを見せつけられる事となる。

相手の強みを理解せよ

ヴェルディと言えば22チーム中2位のボール保持率と、ウイングにドリブラーをインサイドハーフにチャンスメーク出来る選手がいるという事が強み。

後ろでボールを持って、しかも前がかりな陣形という点からもボールの出し手か受け手を封じ込めるかどちらかを選択する必要があった。

相手選手の能力に対して、自分達より上だと認める試合後のコメントをしている柳下監督。だからこそチームとしての強みを出すべきだった。

具体的には、ボールを保持している相手CBにも時間を与えてしまっていたし、山下・新井が幅を取る事で守備もどっち付かずになっていた。であればまずはボールを持っている選手に対してプレッシャーを強く与えるべきだっただろう。もちろん後方も連動し、ディフェンスラインを高くして。それが金沢の出来る強みだったからだ。

最初の失点はンドカさんにノープレッシャーでロングフィードを山下くんに通された事から始まる。この試合、何度もンドカさんから山下・新井にパスを通された。

ドリブラーに勝負されディフェンスラインが下がり、ボールが跳ね返るとバイタルエリアが空いている。前節でも同じような事があった。これでもう何度目か。

3失点目は連動出来ていない為、FWだけでCBにプレスに行ったところ、加藤弘堅くんがフリーになり新井くんへのパスがドンピシャで通った。結局、同じようにゴール前に人数をかけてはいるが、バイタルエリアを空けてしまっているのでジ・エンド。

気持ちを出してあげられる環境を

気持ちが無いなんて思わない。選手が個々で動いていたら確実にやられる。J2はそんなに甘いリーグではない。だから、相手の強みを消す方法と自分達の強みを出す方法を考えなければいけない。相手が強かったとか選手の質が高いだとかは言い訳にならない。それを言い訳にするのは恥ずべき。

選手を信じているからこそ俺は3連勝を掲げるし、出来ると心底思う。

僕はこの敗戦で悔しかったのは負けたからじゃない。選手が出来ると信じて戦っていないからだ。選手の質を言い訳にしてずっと「やり続ける」と延々と言ってきたからだ。

最後、FWが嶋田くん、SHに恭平くん、SBに力安くんとなっていて意味が解らなかった。この試合を象徴する迷走っぷりを見た気がした。戦術・戦略には限界を感じる。しかし、選手の力は開幕当初から高いと思っているし、相手がどこでもやれると信じている。その力を出させてあげて欲しい。

結果

ハイライト

感想

ヴェルディは消化試合とはせず、モチベーション高く自分達のサッカーを表現してきた。泣いても笑っても残り3試合。それ以上、このメンバーで「やり続ける」事は不可能なのだ。

運よく降格圏に落ちなかった。宮崎が2位以内に入れば降格は3チームになる。運が良くてもそれ以外に何も変わらない。だからこそ自力で残留を決めたい。




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