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苦労して作ったものでも愛着を持つとは限らない

自分はハンドメイドが好きです。買うのも好きですが何より作るのが好きです。

最近の作品です。ダイソーの腕時計をベースに文字盤から革ベルトまで作りました。気に入ってます。

模様のないシンプルなシルバーリング。指に合わせて作ったのでサイズもぴったりです。

ペンダントにつけたのは自分の原点であるラブラドライト。石を核に何度も作り直してます。


身につけるもの以外のものでも、燻製とか行灯とかスピーカーなんかを作ったりして。
多少不恰好でもそれが味に感じられ、何よりこの世に一つしかないという特別感が得られます。
使っていくうち手に馴染んで愛着も湧く。いろんなものを作っている理由もここにあります。
愛着を持つと大事に使うので長持ちするし、壊れても直そうと思う。
そういうものに囲まれると幸せな気持ちになります。

ただ、作ったもの全部に愛着を持つわけではありません。
失敗したわけでもないのにどうしても好きになれない作品があります。

その一つがタイトルにも載せたこの指輪。
アクアマリンのタンブルを入れた純銀製で、波をイメージした彫刻を入れてます。
石がぴったり入るように加工するのが大変で、上手くいった時はホッとしました。

でも何故か好きになれない。ホッとした後に残ったのは違和感やら物足りなさやら。何かはっきりしないモヤモヤした感情だけでした。

なんでかなーと思ってぼんやり考えてると、そもそもなんでこれを作ったのかを思い出しました。

「指輪にしなきゃ」と思ったんです。

石を手にした時なんとなく指輪のイメージが浮かんで、それを作ろうと決めました。
でもそこからの進展がない。どんな形にしようか、サイズはどうしようか、作った後どうしようか。
そのうちに段々と焦りが生まれて、とりあえず形にしようと作ったのがこれでした。
誰かに宛てたものでは無くて、自分用というわけでも無い。
宙ぶらりんで、ただ持ってるだけの指輪。

必要のない焦りに駆られて作ったのが間違いでした。
作っても使う先がないなんて、それこそ無用の長物です。
どれだけ力を注いでも意味がありません。全方位から負けて終わりなんです。
作れる条件が揃っていても、気持ちが乗らなかったら作るべきじゃありません。

こんな記事を書いていたら、ムクムクと作り直したい願望が湧いてきました。
この気持ちは、たぶん焦りじゃないと思います。
#ハンドメイド
#自己分析

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