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企業内診断士の「出費」を考える

こんにちは。タガックスです。
今回は、診断士活動をする上で避けて通れない「出費」をテーマに書いてみます。

そもそもこのテーマにしようと思ったきっかけは、先日取引先の方に、
「中小企業診断士の資格に興味があるんですけど、調べてみたら合格後もずいぶんお金がかかるみたいで…実際どうなんですか?」と聞かれたことです。

確かに「診断士活動=お金がかかる」は、多くの診断士の共通認識ですよね。
一方、「会計士や社労士はもっとお金がかかる」なんて話も聞きますし、資格を維持する費用の相場が明確にあるわけでもないし、診断士活動にかかる費用は高いのか?安いのか?という話は大変モヤモヤするところです。

そこで今回は、「企業内診断士の出費」について考えてみることにしました。

(1) 何にお金がかかるのか?

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そもそも何にお金がかかるのか、思いつくままに挙げてみました。

・実務補習の受講料
・診断士協会の年会費
・研究会の会費
・諸々の懇親会費
・理論政策研修の受講料
・スキルアップ費用(コンサル塾、セミナーや勉強会の受講費)
・診断士イベントへの参加費
・交通費、備品、文具など
・・・

よくよく考えてみると、これらのうち資格維持のために必須の費用は
「理論政策研修の受講料」だけなんですよね。
(1回6,000円。5年間で5回受講)

その他の費用は
・実務補習…自分で会社を探して診断実務を行っても認められる。
・診断士協会…入会していなくても診断士を名乗れる。活動できる。
・研究会、マスターコース、セミナー、イベント…完全に任意
・懇親会…上に同じ。

こうしてみると、資格を最低限維持するだけであれば、意外と出費は少なくて済むことがわかります。

とはいえ、(コンサル会社勤務等の一部の人を除き)企業内診断士が資格を生かして活動をしようと思ったら、ある程度の出費は覚悟しなくてはなりません。


(2) 「出費したからには元を取りたい」…あなたにとっての「元」ってなんですか?

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となると気になるのが、「その出費は妥当なのか?」という点。
これに関しては、目指す方向性、価値観、目的により判断が変わってきます。

例えば、診断士の集まりの後には懇親会が開催されることが多いですが、
・毎回似たようなメンバーでダラダラ飲むのは時間もお金もムダ。できれば参加したくない。
・人脈を広げたり、仕事のきっかけを得たりするチャンス! 
・もともと飲み会が好きなので渡りに船。大義名分ができてラッキー!
…など、とらえ方は人によってさまざまです。

出費に対して、ふわっとでもいいので自分なりの「こんな成果/メリットを得たい」というイメージを持っていることが大事かと思います。


例えば…
・人脈を作る(仕事をくれる人脈? 困ったときに相談できる人脈?…etc.)
・スキルアップする (「いつ」「こんなシーンで」「こんな風に」役立つスキル、というイメージがあるといいかも)
・充実感を得る、楽しいと感じる。
などなど。

診断士活動の出費に関して、今まで私が聞いた話をいくつか例に挙げると…
・マスターコースや研究会、地域の診断士会等に多く参加しているので出費は多い。ただ、近い将来独立を考えているので、そのための布石だと思えば高いとは感じない。
・診断士関連のスキルアップにはほとんど出費していない。会社の研修が充実しているし、普段の業務を通して十分スキルアップが出来ていると思うので、それに加えてお金をかけてまで何かしようとは思わない。

考え方は様々ですが、共通して言えるのは、それぞれの出費する/しない理由がはっきりしていて、納得したうえでの行動だということ。「自分はどうなりたいのか」「そのために何が必要/不要なのか」をしっかり考えることが必要な気がします。

もちろん、診断士になったばっかりの時は、目的のイメージを作ることも難しいかもしれません。
そのような場合は「とりあえず参加してみる」というのも大いにアリだと思います。
でも、しばらく続けて参加してみても自分なりの成果のイメージが見えてこなかったら、もしかしたらその出費は、あなたにとっては必要ないのかもしれません。


診断士の世界には、いろんなチャンスがあり、それに伴って出費の機会もたくさんあります。
お金をケチってチャンスを逃すのはもったいないし、出費の度が過ぎて生活に支障が出るのも本末転倒です。
うまくバランスをとっていきたいですね。

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