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存在

私にとってあの子は友達。

ずっとそう思ってきた。

酷いことを言ったりしてしまったこともあったけど
それは申し訳ないと思ってるし、そのことで私を嫌ってくれて構わない。弁解するつもりは無い。

1度だけ、2人で遊んだ時に
「あなたの前だと素を出せる」と言われたことがあった。

が、それはもう昔の話。
今のあの子は昔とは違う。

自分と向き合い、闘い、今を自分の夢へと突き進みながら生きると言う選択をしたあの子にとって。

私は一体どんな存在なんだろうか。

頻繁なやり取りもないし、一緒に遊ぶのも少ない。
相談に乗ることも乗られることもあまりない。
私以外のあの子の友達よりも、確実に優先順位は低い。
それは見て分かる。

にも関わらず
あの子は、わざわざ待ち合わせ場所に嫌な顔せず来てくれた。
     たくさん笑顔を見せてくれた。
     自分の状態や夢について語ってくれた。
     信頼する人にしか言えないであろうことも
     見せて話してくれた。
嬉しかった。本当に。

 


そう思う一方で、
「あの子にとって私はどんな存在なのか」
それが突っ掛かる。

明らかにあの子にとっての私の優先順位は低い。
なのに、私に自分のことを語ってくれた。
    嫌な顔せず会ってくれた。

この疑問の根幹にあるのは、あの子を失いたくないという願望かもしれない。今だ私は、今あるものを失うのが怖い臆病者なのだろう。

それでもいい。それでもいいから、私はあの子に問いたい。

「私はあなたにとってどんな存在?」

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