DJMAX譜面制作コンテスト(DPC2022)に応募する際に考えたこと

STEAMの音楽ゲーム「DJMAX RESPECT V」で開催された譜面制作コンテスト（DPC2022）でありがたいことに3位に入賞したわけなのですが、このコンテストを攻略するにあたり考えたことをまとめます。

ルールはざっくり書くと以下の通り。

①A,B,Cの中から任意のグループを1つ選ぶ。
②1つのグループの中には課題曲が3曲ある。
③その3曲を用いて6つの譜面を作る。
④1曲につき最低1譜面は作る。
⑤4、5、6、8ボタンの各モードでそれぞれ最低1譜面は作る。
⑥すでに最上位難度の譜面（SC譜面）が存在するものは除外する。
⑦提出する6譜面はキーボードでのプレーを想定する。

この内容から、主催者はどんな譜面を欲しているのかを考えました。

まず、⑥と⑦で現在SC譜面が無い曲に新たに譜面を追加するための企画だとわかりました。

このゲームはキーボードの他に、ゲームパッドでプレーできます。

1曲につき難易度は4段階あり、下3つはゲームパッドで、最上位はキーボードでのプレーを想定して作られています。

⑦のルールがあるということはすなわち最上位のSC譜面が求められているだろうというのがわかります。

このことからすでに存在する下3つの難易度よりも簡単な譜面を作ってもしょうがないということになるので、全曲とも高難易度な譜面になると予想しました。

次になぜ譜面コンテストを開催したのか、を考えました。

これは公式にはない譜面要素を取り込みたかったからと考えています。公式みたいな譜面が欲しいのでしたら、公式自ら作れば良いですからね。

ところで「公式らしい譜面」とはなんでしょう。

僕は「多くの人が、長い間親しんでくれて、何度も遊んでもらえる譜面」と考えています。

実際、僕が会社員だったときは上記のようなことを念頭において譜面作りをしていました。

しかし、今回求められているのはそれではないと仮定して真逆の路線を行くことにしました。

つまり「万人受けはしないが、刺さる人にとことん刺さる譜面」です。

その結果、イカれたぶっ飛んだ譜面が完成したわけですが、この読みは悪くなかったようで投票結果にも表れています。

公式の方々にとっては、おそらくこれまでに何百、何千という譜面を見てきたと思うので「単純に良い譜面」だけでは印象に残らなかったでしょう。

そんな中、尖った譜面が評価いただけたのではないかと思います。

一方、プレーヤーにとっては好き嫌いのはっきり分かれる譜面ですからこの結果はとても予想通りだと思いました。

しかし、点数配分が公式7割、プレーヤー3割で助かった・・・5：5とかだったら余裕でひっくり返ってましたね。

話は変わりまして、僕が選んだ課題曲はCグループ。理由は3曲ともわかりやすい楽曲で、曲を聞いた瞬間に譜面が見えたからです。

あと、Twitterにも書きましたが課題曲の中の1つである「Ladymade Star」がとてもお気に入りだったからです。

3曲で6譜面作るなら普通は1曲2譜面づつ作ると思いますし、他の参加者もそのようにしていた方が多い印象です。そんな中「Ladymade Star」だけで4譜面作りましたからね。完全に狂ってますね！

ちなみに作った6譜面の内訳は下記の通り
・Grave Consequence(5B)
・Ladymade Star(4,5,6,8B)
・Every Morning(8B)

個人的に自信があったのはLadymade Star(6B)と、Grave Consequence(5B)です。

5Bは中央のボタンを左右どちらの手でとっても良いキー配置になっているので、音楽ゲームプレーヤーが10人いたら10人がイヤな顔をするであろう縦連打（※注：個人の感想です）を合法的に置いていいプレースタイルになっています。

逆に言うといかに効果的に縦連打を置けるかが5Bボタンのキモだと感じたので、Grave Consequence(5B)ではサビに印象的なフレーズが出てくるのでそこを全て縦連打絡みの配置にしました。その結果ゲームには不採用でした！残念！！

Ladymade Starはロングノートを生かした配置（特にサビが見どころ）、Every Morningはギターフリークスとドラムマニアを一人でセッションしているような配置にしました。

他の人の譜面はどんな感じだろうと投票が始まった時に遊んでみたのですが、他の方が作られたLadymade Starの6Bが僕以上にイカれてぶっ飛んでて、正直負けたと思いました。世界は広い。自信はあったのですが予想のさらに上を行っていました。

DDXさんがつくられたこちらの譜面はゲームにも正式採用されております。

僕の応募した6譜面のうち、Ladymade Star(4B)とEvery Morning(8B)の2つが実装されましたので、ぜひ遊んでみてください。

最後に、遊んでくれた皆さん、投票してくれた皆さん、韓国語だったルールを解説してくれた皆さん、本当にありがとうございました！！！

至るところで書いてますが譜面が褒められるのは曲と同じくらい嬉しいものです。

ちなみにこの譜面制作で一番キツかったのは、譜面作成ツールが全て韓国語だったところです。翻訳ソフトと終始二人三脚でした。

いや、韓国語ならまだ良いほうでPCで表示できない文字が化けて謎の記号になっているのを解読するのになかなか苦労しました。

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