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胎内。

あなたの。

あなたのこの、 わんぱくな クソガキ とでも言ったような、 自由で 縦横無尽な寝姿を見ていると。

もう私は、 とってもたまらなくなるのです。

私の中の 母性が、 とってもたまらなくなるのです。

愛しい我が子。

夫であるはずなのに、 私はあなたを、 自分が産んだ 子供のように 思ってしまうのです。

お義母さんは、 あなたを育てるとき、 きっと 本当に 手を 焼いたことでしょう。

手を焼いた分だけ、 可愛くて可愛くて、 仕方がなかったことでしょう。

あなたの効かん気な、 悪ガキの寝顔。

とても大人のようではありません。

いつもあなたは、 起きている時は もうじき 77歳になる 壮年になるけれど、 寝ている時 ばかりは、 小さな小さな子供です。

無邪気で 、奔放で。

あなたが幼少の頃、さぞかし、 めちゃくちゃで、 破天荒で、 可愛かったでしょう。

喧嘩三昧で、 言うことも聞かず 、 手加減知らずの喧嘩ばかり。

あなたが 小さな頃、 喧嘩に負けた 弟の仇を討つために、 喧嘩 相手の 頭を 鎹で ざっくりとやり ドブに突き落とした、 その慰謝料を お義父さんが こっそりと 払いに行き、 あなたを叱らなかった。

なんだかわかる気がします。

あなたの 気性の荒さは、 生まれついてのもので、 親御さんが とうとう あなたを「拝み屋」に 連れて行った。

全くあなたという人は、 私が知り合った時でさえ、 61歳にもなって、 その喧嘩っ早さは変わらず、 気性の荒さも 何もかも、 野生児のようで、 私も大変 手こずったものでした。

それでもそんなあなたが、 あの当時から 愛しくて愛しくて、 いつも私は、 自分の母性がはち切れん ばかりで、 どんな時だって あなたは、私の胎内を 占領するのです。

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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