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漫画、書籍の感想をまとめました。

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漫画や書籍から触発された、私事や感想など書いています。
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記事一覧

『言説の領界』M・フーコーと谷岡ヤスジ。

2023年 の 日本で生きている、 統合失調症という 持病を持つ 遅筆な漫画家であり、 51歳の 特…

卯月妙子
9か月前
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『ヤクザ短歌』肥沼和之著

ライターの肥沼和之さんから、 ふらりと 同人誌が届いたのだった。 表紙には、 「 この店は …

卯月妙子
9か月前
5

『黎明歌』/にのみやさをり写真集

にのみやさをりさんの写真集、『黎明歌』に、 やっと自分の手が届いた。 この写真集を見るに…

卯月妙子
9か月前
3

『鎮魂景』にのみやさをり・写真集~肉体と欠落と死と生と~

にのみやさをりさんの 写真集『 鎮魂景』。 長らく 見る勇気がなくて しまっておいたのだった…

卯月妙子
1年前
5

『幽き声』にのみやさをり・写真集~性被害者のあなたとわたし~

にのみやさをりさんの写真集「幽き(かそけき)声」を見た。 正直なところ、一枚一枚を正視でき…

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卯月妙子
1年前
6

『二十代の群像・Sの肖像』/にのみやさをり

にのみやさをりさんの写真集、「二十代の群像・S の肖像」を見た。 むせ返るくらい生々しい、…

卯月妙子
1年前
3

山川健一さんの書評~『私』を書くということ。

山川健一さんの書いた、七井翔子さん著「私を見て、ぎゅっと愛して」の、書評を読んだ。 「私」というものを書くこと。 その意味と意義について考えさせられた。 私の場合は、根っこに露悪癖がある。 自分を晒し者にして人を笑わせることが、この上なく楽しみである。 できるだけどぎつく、露悪癖を発揮する、これがまた快感である。 今現在描いているものは、シリアスであるが(「港町ブルース」のことだ)、いつかまた初心に戻って、どぎついギャグをやりたいという気持ちは頭の中にどっぷりある

『ゴッホの手紙』/小林秀雄

高校に入学して、ほとんど同時に巡り合った「ゴッホの手紙」という小林秀雄の著書の冒頭の部分…

卯月妙子
1年前

『チェンソーマン』感想!!

「チェンソーマン」1巻~11巻まで、ぶっ続けで読んだ。 旨いもんが食いたくて、だけどうまい…

卯月妙子
1年前
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『私を見て、ぎゅっと愛して』七井翔子さん著

「私を見て、ぎゅっと愛して」(七井翔子著・河出文庫)上下巻、読み切った。 いじらしいぐら…

卯月妙子
1年前
4

『SAWORI』

にのみやさをりさんの写真集「SAWORI」を見た。 厳然と、そこにあるものなのに、それはほんの…

卯月妙子
1年前
4

『透明なゆりかご』沖田×華さん著

「透明なゆりかご」を貸していた、同い年の友人と語り合った。 彼女の娘さんは、重度の発達障…

卯月妙子
1年前
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『お別れホスピタル』沖田×華さん著。人生で二度、夫を見送るということ。

沖田×華さんの「お別れ ホスピタル1巻」を読み終えた。 この本は私にとって「禁断の書」であ…

卯月妙子
1年前
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『膵臓がこわれたら、少し生きやすくなりました。』永田カビさん著。

永田カビ さんが「遺作になるかもしれない」そんな気持ちで書いた本 だから、私も死ぬ気で読んだ。 「生きづらさ」「生きられなさ」を抱えた全ての人々の代弁者として、永田さんは生まれてきたのかもしれない。 「存在していることの罪悪感」 この苦しみはいかほどのものだろう。 私には到底 計り知れない。