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■movie“EAT”について

movie“EAT”(こちらから観られます)

Instagram リールにて①〜④



制作の流れ

2020年の7月頃に、こういうの作りたいんだがどうだろう。と声をかけて協力してくれたりんちゃん、ななえさんとLINEでやりとりしながら動画を制作しました。

動画の素材はすべて、それぞれが自分の家で自撮りで撮影してきてくれたもので、どんなカットを撮ってきてほしいかを事前にお願いして、短めの動画をいっぱい送ってきてもらうようにしました。素材が集まったら、わたしのほうで編集スタート!

コツコツ編集してはストップし、編集しては休み…を繰り返しようやく完成にいたりました。(おかげでみんな夏服を着ているよ…ななえさんは、夏野菜たっぷりのカレーを食べているよ)思いがけず、季節感も味わえる動画にもなりました。冬に見るとなお◎。


キャストの二人は面識なっしんぐ

制作の過程において出演者の三人が直接会う、ということは一切ありませんでした。そればかりか出演者おふたりとも、わたしとは友人同士でも、りんちゃんとななえさんはまったく面識のない同士なのでした(そんな状態のまま協力してくれたのには感謝…)!

動画上で、初対面の二人がどう切り取られ、どう交わり、ひとつのmovieに収束するのか…?自分でも気になるところはありましたが、実際に編集してみると、そこまで特に気にすることもなく笑、映像の流れに委ねてお二人に登場してもらいました。というのも、面識あるなし関わらず、わたしも含めて撮影はみんな個々で行い、すべて一人シーンのため、いい意味で独立性の保たれた素材がそろっていたからなのかなぁと。このことって、撮影時の空気感(ロケーション、出演者の組み合わせなど)に左右されずに、より自由に編集できる=いくらでも世界観を発展させられる ことにもつながるので、そんなところも自然とリモート撮影が可能にしていたのかも。

もちろん、撮影時の現場の空気感に寄り添った従来の編集をするのも楽しい。


今までと2020年の編集方法の違い(個人的な)

〜素材第一主義から加工発展主義へ〜

今年の大変な状況下ではあるけれども、今までやってきたことを今年なりに、今年だからこそなものをなにか作れないかなと思ったとき、今回のmovieにつながりました。

今までは、みんなが一緒にいるときに生まれる空気感、動きや息が合ったり合わなかったりするライブ感、そこで生まれる笑い…など、撮影時の空気感を第一に考えて拾う編集をしていました。が、それができなくなってからは、映像を加工することで、一人一人のもつ表情や世界観に、よりフォーカスするやり方へと変わっていた気がします。ひとつの映像素材そのものをおもしろく発展させられないかとねばる。先に言っていたような、編集の自由度が上がり、キャンバスとなる画面に好きなように切り貼りできるおもしろさも味わえました。編集する段階に入ってもなお、いくらでも新しくストーリーを立ち上げることができる。


“EAT”について

“EAT”というテーマですが、今年の自粛期間中は特に、食べることの切実さ、うれしさを感じざるを得ませんでした。たとえば「いただきます」と目を閉じ手を合わせる時間が前より少し伸びたり…。

悲しいことや不安なことは次から次へと起こるけれど、食べるときくらいは、ゆったりと楽しい気分でいたいなぁという思いも込めました。

「かもめ食堂」を思い出す

制作中に、映画「かもめ食堂」のあるシーンを思い出しました。のどかな休日の終わりに、突如ある事件が起こるんだけれども、一悶着あったのちに主人公が「…お腹すいた」と言う場面。どんなに張り詰めていても、険悪なムードが漂っていても、人間って必ずお腹はすく。そんな空気の読めない?本能のおかげで、みんな休憩する時間をとらざるを得ない。そこで怒っていた人も、怒られていた人も、主人公の作ったおにぎりをそろって食べる。すると、自然と素直に事情を話し合えて、なんとなく良き方向へとむかう。というストーリーだった気がする。

「食べるときくらいは…(楽しみたい)」と時間を確保できるのも、元はといえばばか正直にお腹がすいてくれるからこそ。お腹の音「ぐ〜」が合図になり、否が応でもいったん抱えていた問題から離れることができる…今年になる以前も以降もずっと思っていることで、これからもその時間を愛でて大切にしていきたい。そういうことも制作しながら考えていました。


リモート撮影のおもしろさ・番外編

なかなか会えない友人とでも、動画の中では好きな音楽とともに一緒に近距離で食べたり、踊ったりが叶って、作っていて楽しかったです。(他にも、友人の家ではこういう器や食器で食べてるんだぁ、とか、部屋での友人のテンション笑、部屋の背景(内装)の感じ、採光状況まで知ることができてしまいました…。)


終わりに

いつもながら、出演者の思いがけぬ表情、時折起こるハプニングが、編集をさらに楽しくさせました。また落ち込んだり、なんとなくおもしろくないなぁーと思ってしまった毎日のどこかで、この映像を見返したいと思います。この世でわたしが一番多く見返すんだろうし、励まされるんだろうなぁ…。

スペシャルサンクス

りんちゃん

ななえさん


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