開業奮闘記⑨商売とは『誰かの必要になること』
先日、ハウスクリーニングの業者さんに見積もりを取ってもらいました。その前は実家で新しいエアコンの設置工事に立ち合い、どちらもこれから忙しくなる業者さんです。
ハウスクリーニングや設置って自分でできないから人に頼む🤔
ぜひプロにやってもらいたいから、必要な時期にニーズが増えるんですよね。もちろん業者さんの間でお客さんの取り合いはあると思います。価格競争と技術のバランス、業を煮やしていることもあるかと思います。
でも、私から見ていると羨ましい。その技術を認められていて、必要とされているから商売が成り立っている。私はどうかと言えば、どう考えてもマストではないんですよね。格闘家の試合前のボディケアにはそれはもう重宝しますよ。でも、必ずしも必要にはならない。怪我やトラブルがなければ出番がないからです。
ハウスクリーニングの業者さんは『薬剤を撒いたところで外にいる虫を減らせるわけではないから、網戸の隙間とか水廻り、夜の灯りの管理はやってもらわないとダメなんですよ』と言っていて、お客さんの中に一定数『業者が入れば虫はいなくなる』と思っている人がいるのだな、と思いました。
でも、いいマーケットになるお客さんって実は『他人任せ』の人かもしれない。
日本人は生命保険や火災保険とか『保険』を利用することが一般的で当たり前ですけど、海外では『そもそも人にお金を預けるということが信用できない』とも言われ、さほど普及していません。どちらが正しいかというより気質の問題ですね。
日本人は人にお任せして安心を得る気質。自分で決められない弱さはありますが、お互い根が真面目なので成り立っているんですね。
ハウスクリーニングの業者さんは『正直、定期メンテナンスは必要ないと思います。これこれだけでしっかりやっておけば大丈夫かと』と言ってくださいました。
商売としてはナシですよね。
やらなきゃダメだ!と言い切って不安を煽らないとさ。でも、何だろ🤔私はこの業者さんに定期クリーニングをお願いするつもりなんです。『この人なら本当のことを教えてくれる』と思ったのです。やらなくてもよくても飲食店の上だし必要な気がする。でも、実際私のようなお客さんは少ないのかもしれません。
職人、業者、技術者って日本人に向いた職業だと思う。
まず真面目なのと、あとは器用なところ。スゴいスピードで大きなお金を動かすとかそういう仕事よりも、その時に使うための機械のメンテナンスとかネジなどの部品を作る仕事。これがなきゃできない、という仕事をするのが日本人はきっと得意です。
だから💦余計に今生きにくい。
そういう仕事に華やかさはないし、細部すぎて伝わらない、何なら甘く見られて給料も安い。本当に必要とされていたとしても。
セラピストも依然人気の職業ですし、インスタなんかでド派手な広告いっぱい出していますけど、こうしないと来てもらえないものだろうか?💦と思ってしまいます。まるで一つのショーです。『なんとか整体、なんとかセラピーで月収100万円!』て、どこにそんなに体壊してる人いるの?と思ってしまいます。おそらく『あまり困ってないお客さん』と『あまりわかってない施術者』による夢のコラボです。
今、私は立ち止まって考えているところ。
その中に入って戦うのか、他の方法を模索するのか…。ハウスクリーニングの業者さんのように、本当に困っている人が探してくれたらいいのになぁ✨先月は格闘技の試合もあったし、私の出番がいっぱいあったのですが、怪我が治り試合が終わると来る必要無くなってしまうんですよね、当たり前ですけど💦
どこへ行っても治らない人、出てこいや!とうたうのも嫌だし、クーポンばら撒いたり、インフルエンサーに口コミしてもらうのもわざとらしくて嫌なんですよ。
だから今、ハウスクリーニング業者さんのチラシを見て参考にしているところです。私の仕事がハウスクリーニング並みに必要だと思ってくれる人が現れる、その日のために…✨
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