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ジャニーズ問題はまるで胸糞悪い映画を観ているよう

ジャニーズが好きではない私にとって、彼らがテレビで観られなくなることは問題ではない。だから正直興味がさほどないんだけども、ジジイがとんでもない犯罪を起こしていて、死後の後始末に追われている様はとりあえず注視しておく必要がある。

聞けば聞くほど混乱するのだが、当事者である好色ジジイは既に死んでいる。

この手の犯罪は当事者が死んでから発覚することも多いというが、そのくらいおぞましく常軌を逸しているのだろう。まぁ、健康な心と体では考えられないな。小児性愛というのは。

今、責められているのは『ジジイの悪事を知ってて黙認した人々と加担した人々』それが誰だかは知らないけど、気持ち悪くて知りたくもない。そして微妙な立場なのが、現在活躍中のジャニーズのタレント達。この気まずさと言ったらない。

この人達はむしろ被害者なのだ、と思えば、彼らがCMから降ろされるのは気の毒ではあるが『えっ…?そんなことしてのし上がっちゃったのかい…?』という目で、どうしても見てしまう。彼らの特殊な環境ではそれが当たり前だったのかもしれないが、いや💦当たり前ではないんだよ、と一歩外に出ればわかるくらいの異常事態なのだ。

だから、ちょっと見てて気持ち悪さを感じてしまう。申し訳ないけど。

ニュースキャスターをやっているジャニーズの人も、何か違和感を感じる。何故平然とそこにいられるのか。そして、まるで他人事のように冷静にコメントできるのか、不思議でならない。トップの不祥事を部下が負う必要はないんだけど、巻き込まれている割に他人事。他人事にしていいのはファンでも何でもない私のような視聴者であって、君ではないと思うよ。

こういうのを観て、観せられて、混乱する。この事件の真犯人は一体誰なんだ?と。

諸悪の根源は、所属しているタレントや社長、取締役ではなく死んでるジジイである。そこは絶対ピントをズラしてはならぬ。ジジイに加担して同じようなことをしたなら捕まって然るべきだけど、まさか、現役のタレントで男色の小児性愛なんて奴いないだろうし。

結局、裁きを受けているのは残された者達。

社会からジャニーズの名が抹消されようが、当の本人は命尽きるまで欲望を満たしきった。贅の限りを尽くして終わった。仏教をベースとしている日本においてこの『勧善懲悪』のなさ『性善説』の通じなさに耐えられるであろうか?

本人は目的を達成し、罰を受けることなくこの世からいなくなったのだから、名前などなくなっても関係ない。普通そうだろう。今頃地獄に堕ちているだろう…などというのはファンタジーであって、現実では逃げ切った。非常に胸糞の悪い映画のエンディングと同じ展開なのだ。

映画『ショーシャンクの空に』のワンシーンで、聖書にある『裁きは下る、いずれ間もなく』という言葉を引用するシーンがある。映画ではここから大逆転が始まるのだが、ジャニーズの展開はこうはならなかった。『裁きは下らなかった、最期まで』という感じ。

犯人逃げ切りの映画の後味は悪い。

もう一つ、映画『マッチポイント』では、一番諸悪の根源の男が二人も殺して逃げ切る。しかも、一人は全く無関係でただ隣に住んでただけのお年寄り。何だかやりきれない思い。

芸能界の第一線を走っていたジャニーズが一瞬にしてここまで崩れ堕ちるなんて、悪いことをすれば必ず報いが訪れるのだな、と思うこと勿れ。ジジイは逃げ切っているのだから。

まぁ、この事件の反省を生かすとしたら小児性愛を重罪にする以外ないんじゃないのかな。

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