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心に響いたある職人さんの言葉

私には建築関係の仕事は未知ですが、友人に防止施工をやっている人がいて、色んな話を聞きます。

やっていることは建物の防水。

これって、私達の生活に必要不可欠な仕事ですよね。雨漏りせず家の中でこうして普通に快適に過ごせるのは誰のおかげなのか?こういう職人さんが施工してくれているおかげです。

有機溶剤を扱うし、真夏の暑さ、冬の寒さに耐えなければならない。密閉された空間では命の危険にも晒される。こういう仕事をしてくれる人がいるから、私達は当たり前のように家の中で安全に生活できる。でも決してキラキラして華やかな仕事ではなく、目立たない、体力勝負の大変な仕事です。

だけど年々給料は減り、昔のように過酷な仕事だからと高給をもらえなくなりました。これでは若者は当然やりたがりません。もっと楽して稼げる仕事をしたがるのも当然の事。

それでも仕事がなくなることはありません。

それは何故か?家がある限り必要な仕事だからです。防水しなくていい建物などないからです。社会に必要不可欠な仕事、エッセンシャルワーカーだからです。今は、世の中に必要であればあるほど地位が低くて稼げない、不条理な世の中になったと思います。役に立たない仕事の方が稼げるようになってしまいました。

私は職人さんを尊敬しています。

友人にふと『絶対になくならない職業だよ。一回施工したら定期的にチェックしたりしないといけないでしょ?ずっと必要な仕事だからこれからも淘汰されることはないんだよ』と言った事があります。その時職人の友人が言った一言。

『定期的にチェックするようじゃダメなんだよ。10年もつようにしないと』

とても心に響きました。こういう仕事をこういう気持ちでしてくれているんだ、と。3年くらいで塗り替えが必要になる方が儲かると思うんです。今の世の中、利益を考えたらそうなります。直せるものも直さない、次から次に物を捨てて買えばいい。買った方が安いから、安く買えるところ、まけてくれるところを探すんです。

こんなふうに誇りを持って働いてくれる人がいる事を、私はもっとみんなに知ってもらいたいと思いました。

途中で問合せがくるようではダメなんです。一回施工したらその後もずっと私達が快適に過ごせるように、職人さん達が頑張ってくれているんですね。こういう声がみんなに届いて欲しい。

社会に必要不可欠な仕事をしている全ての職人さんに敬意を✨





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