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肺は悲しみの臓器

東洋医学では肝・心・脾・肺・腎という順番で臓器が陰陽五行に割り当てられています。この五行は陰の性質を持ち、陽の性質には胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦があり『五臓六腑』としてお互い表裏を担当しています。本物の臓器の役割と東洋医学的に言う臓器の役割は少し違うのですが☝️まるでかけ離れているわけでもありません。

少し違う、というのを簡単に説明すると『心』というのは心臓を言いますが、東洋医学でいう心(臓)の役割とは『心=感情』なのです。不思議なもので日本語でもよく『心が折れる』とか『心が温まる』と言いますが、実際に折れているのは精神面ですよね。精神的なものは本来なら脳が担当していますから、正確には『頭が折れる』とか『頭が温まる』が正しい表現になると思うんです。でも、東洋医学でいう心は本来脳で感じるであろう感情、気持ちを表しており、心が折れて異常をきたした先に精神が壊れると考えます。脳の機能は東洋医学では『神』と表します。心の影響が神にまで及ぶと病気になってしまうので早めに心のバランスをとっておこう、という未病治の思想が根本にあります。

こういう考えが東洋医学の素晴らしいところ。

西洋医学だったら精神に異常をきたしたらすぐに頭に効く薬を処方しますが東洋医学的にはそれでは治らない。コントロールセンターが壊れてしまった原因は心、気持ちのバランスが取れないこと、キャパオーバーにあるので、そこにある病巣、原因を取り除き、栄養を与えてよく休む、そうやって治そうとするのです。だから時間がかかるのです。
このようにちょっと捉え方が違うことを踏まえて、ではありますが『肺は悲しみの臓器』というお話です。

五行の分類にはあらゆる物があります。その中に感情を表す五行があり怒・喜・思・憂・恐となっています。これを先程の陰の臓器に当てはめると『憂』が肺にあたります。憂というのは悲、悲しみの感情を表します。肺がダメージを負うと悲しみの感情が出やすくなり、逆に悲しみの感情でいっぱいになると肺がダメージを受けるよ、ということ。
これを今、コロナ禍と重ねて考えるとなかなか言い得て妙なところがあります。何度も言っていますが、私はスピリチュアル系ではないのでこれは見えない世界のお話ではなく、歴史ある東洋医学の考え方です。

コロナがこんなに長引くとは夢にも思わず、私なんぞは接客業のわりに一向に罹りもしない。罹っている人すら周りに一人もいないのに、テレビをつければ『甘くみていると…死ぬ!』とこの一年以上呪いのように浴びています。結局、自分の行なっている対策が間違っていないから今こうして生きているんでしょうけど、脅しばかりかかって結局テレビで騒がれている恐怖が身近に伝わらない。わかれ、と言われてもこれではどう頑張っても限界があります。この精神状態もなかなかの地獄だと思います。日々、そういうものに曝されて死ぬ死ぬ言われている状況が精神衛生上、良いわけがありません。

私はもともと健康や美容に携わる仕事をしているのもあって、こういう時でもメンタルを保つための対処法を知っていますが、人によっては病んでしまいます。この時に起こる負の感情、それが怒りであれば肝臓に影響しますし、悲しみであれば肺に影響します。

コロナウイルスは肺に親和性がありますから、ウイルス以前に悲しみの感情で肺を弱くしないよう注意が必要なのです。

長期化と行動制限によるストレス、不信感やネット、テレビの情報の煽りは実際病気には何ら関係がありません。それは人間が後から付け足したもの。病気は、病気に罹らないこと、罹っても無事治ればそれでいいだけのこと。それで死んでしまう人もいるけど、そもそも死の可能性を含めて『人生』というのではないですか?100歳まで健康に生きる、なんて当たり前ではないんです。自然界などもっともっと生きることに厳しいはずです。

罹っていない、今無事生きてて周りの人も元気そうならそれでいい、それがゴールのはずなのに、何故だかテレビやネットでは『感情』を煽り続けます。罹ってもいないのに悲観的になったり暴力的になる意味は?と私は思います。見えない敵に思いを巡らしあることないこと考えすぎて心が病んではいないでしょうか?きっと悲しい気持ちとコロナの肺炎はコラボしています。もともと肺は鍛えることのできない、ダメージから回復することのできない弱い臓器なのです。後遺症が重いというのも、そういう不可逆的なダメージによるものが大きいんじゃないかと思います。

不安な時でも無理矢理笑うのは中医学や気功では健康の基本です。ハッピーだから笑うのではなく笑うからハッピーになる。笑いやユーモアは今まさに大切な要素かと思います。
しかも、よく考えてみてください。日本人ってもともとお祭り好きで忘れっぽい、他人に親切な人達が多いと思います。もうどうしようもない時に『笑うしかない』とか言うじゃないですか。それこそ今、こんなグダグダでガタガタのボロボロ、笑うしかないですよ。自分の体と心を守るために笑う、そうすることで現実とも向き合うことができる。それが一番健康だと思うんです。くれぐれも悲しみの感情でいっぱいにならないように、時には本当にくだらない話で友達とご家族と笑いあってください。コロナの話を毎日する必要はありません、したってたいして変わらないですから。

それではまた(^-^)/

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