「芸術を広く一般市民に開く」とはどういうことか

NHK Eテレ 日曜美術館 新春スペシャル 「#アートシェア2021」(再放送)を視聴した。

https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/3P1YQN8QYV/

井浦新の火焔土器、石黒浩のジャコメッティ、塩田千春のゴヤ《我が子をくらうサトゥルヌス》紹介。井浦新の火焔土器の炎ではなくて水の表現かもという解釈と共感は面白かった。
さらには、山口晃(画家)、大林剛郎(企業経営者、コレクター)、ヤマザキマリ(漫画家)、山口一郎(ミュージシャン)という立場の異なる人々の、今この時代を見すえた芸術シェア。

「芸術を広く一般市民に開く」とはどういうことか、との私にとっての目の前の問題がある。その問題の前提には、「芸術(的なもの)は一般市民に分かりづらい」というある種の勘違いがあるんだろう。
芸術は分からないことを楽しむという面もある気がしている。
分からないからこそ驚きがある、感動が生まれる、気づきがある、ものの見方が変わる、そこからさらに何かへ踏み込んでいく勇気も生まれる、そういうもの。今の時代に大切なこと。
言い方、伝え方(シェアのしかた)も必要なんだろう、それも「表現」で芸術なのかなと感じながら、この番組を見た。

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