素晴らしき「御朱印」の世界~レアな御朱印も!!
…さて。
今回は「御朱印」について書いてみようと思います。
数年前から、ブームになっている「御朱印」ですが…
そもそもは、どういうものなのか。
諸説あるが、元々は寺院に写経を納めた際の受付印であったとする説が有力である
(Wikipediaより)
写経、つまりお経を写したものを、お寺に奉納し、その証としていただく「印」が、御朱印だったわけです。
現在は写経を奉納しなくても、お参りした証としていただくことができます。
御朱印については、かおすぺしゃるさんがとてもわかりやすい記事をアップされていたので、ご紹介させていただきます。
ということで。
今回は、「神仏霊場巡拝の道」の御朱印帳および私個人のフリー御朱印帳から、いくつかの御朱印をご紹介します。
「神仏霊場」の専用御朱印帳です。
全部で150か所の札所があるため、御朱印帳が分厚い!!
そして重い(笑)
まずは、伊勢神宮の御朱印から。
いたってシンプルな御朱印です。
神社の御朱印は、割とシンプルなものが多いです。
こちらは、大阪市にある阿倍野神社の御朱印。
奈良県川上村にある、丹生川上(にうかわかみ)神社上社の御朱印。
水の神様が祀られています。
左上に押された龍神の印が特徴的です。
京都市・聖護院(しょうごいん)門跡の御朱印。
真ん中の墨書は、不動明王を表す梵字になっています。
中央上に押された「法螺貝(ほらがい)」の印は、修験道ならではのものです。
修験道の行者さんは、たいてい法螺貝を吹きます。
こちらは、滋賀県の石山寺で、「ご詠歌で」とお願いして、書いていただいた御朱印。
「後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山」
と書かれています。
西国33か所観音霊場の札所になっているお寺では、「ご詠歌で」とお願いすると、そのお寺の「歌(和歌)」を墨書で書いてくれます。
ご詠歌とは、書けば長くなるのでやめておきますが…
この場合は「巡礼歌」といって差し支えないかと思います。
33か所すべてのお寺、それぞれに「歌」があります。
その歌を、共通の節(ふし・メロディのこと)に合わせて歌いながらお参りする、というものです。
こちらも同じくご詠歌。
京都にある「穴太寺」の御朱印です。
「穴太寺」と書いて、「あなおじ」と読みます。
「かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと 思はで頼め 十声一声」
と書かれています。
書道有段者の母が、この墨書を絶賛していました。
さらに、「これ書いたん、女の人やな?」とまで見破りました。
さすがや、オカン。
墨書が芸術的な、奈良県薬師寺の御朱印。
中央上の壺の印は、薬師如来がその手にもつ「薬壺」を表しています。
京都・貴船にある貴船神社の御朱印です。
今月もお参りする予定だったのに…コロナめ。
右上と左下に、「葵」の印が押されています。
貴船神社境内のいたるところで、葵の花を見ることができます。
「京都~大原三千院♪」の歌で知られる、三千院の御朱印です。
中央に、3つの梵字の印が押されています。
これは、境内にある「往生極楽院」に祀られている阿弥陀三尊を表しています。
阿弥陀三尊とは、阿弥陀如来と観音菩薩・勢至菩薩のことです。
滋賀県にある、観音正寺(かんのんしょうじ)の御朱印です。
2018年、西国33か所観音霊場は「草創1300年」を迎えました。
その記念として、「記念印」が頂けるようになりました。
それぞれのお寺の「特徴」が、記念印にデザインされています。
観音正寺の記念印は、左上の印です。
観音正寺は、日本で唯一「人魚伝説」のあるお寺です。
記念印は、人魚の尾びれになっています。
こちらは、兵庫県姫路市にある「書写山(しょしゃざん)円教寺」の御朱印です。
「円教寺」といえば、映画「ラストサムライ」のロケ地になったことでも有名です。
ところで、この御朱印はちょっと「レア」なんです。
見たところ、何の変哲もない御朱印に見えますが…
真ん中の印をよくご覧ください。
右向きに90度、倒れているのです。
おそらく、職員の方が押し間違えたのだろうと思います。
こちらは、かなりレアな御朱印であろうと思います。
先ほどと同じく、書写山円教寺の「開山堂」でのみ、いただくことができる御朱印です。
本来ならば縦書きの御朱印帳を横向きにして、チベット語が書かれています。
この墨書を書いてくださるのは、インド籍のチベット僧侶の方です。
書かれている内容は、日本語のご朱印と近い言葉なんだとか。
今は時期が時期だけに、なかなかお参りに行くこともかないませんが…
またいつの日か、あちこちのお寺や神社にお参りに行ける日を楽しみにしています。