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和歌山市加太・淡島神社

和歌山・加太情報局さんが、記事で加太のことを紹介されていました。

…と、いうことで。
今回は、和歌山市加太(かだ)にある、淡島(あわしま)神社をご紹介します。

和歌山・加太情報局さん…
先に記事を出してしまってすみません。
たまたま、写真が手元にあったもので…。

淡島神社は、大阪と和歌山のほぼ境目にあります。
目の前はすぐ海で、毎年3月には「雛流し」の行事が行われます。

淡島神社の起こりは古く、神功皇后の時代だと伝わっています。

その昔、神功皇后が三韓出兵からお帰りの際、瀬戸の海上で激しい嵐に出会いました。
沈みそうになる船の中で神に祈りを捧げると、お告げがありました。

「船の苫(とま)を海に投げ、その流れのままに船を進めよ。」

その通りに船を進めると、ひとつの島にたどり着く事が出来ました。
その島が、友ヶ島です。

その島には、少彦名命(すくなひこなのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)が祭られていて、皇后さまは助けてくれたお礼の気持ちを込めて、持ち帰ってきた宝物をお供えになりました。

その後、何年か経ち、神功皇后の孫にあたられる仁徳天皇が友ヶ島に狩りに来られ、いきさつをお聞きになりました。

そこで、島では何かとご不自由であろうと、お社を対岸の加太に移され、ご社殿をお建てになったのが、加太淡嶋神社の起こりとされています。

(淡島神社HPより)
※友ヶ島は、淡島神社の対岸にあります。

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駐車場に車を停め、鳥居をくぐります。

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鮮やかな朱塗りの本殿。

ご祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命(おほなむじのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと・神功皇后)となっています。

少彦名命は、医薬の神様です。
とくに、淡島神社の少彦名命さんは、女性の病気回復や安産・子授けなどに霊験あらたかといわれています。

この神社に、私は子供の頃からお参りしていました。
祖母や母に連れられて。

「女の子は淡島さんにお参りしとかなアカン」

祖母は、よく言いました。
初潮を迎えた時も、淡島神社にお参りしたのを覚えています。

また、嘘のようなホントの話ですが…
私は20代の頃、産婦人科医に、

「子宮が未発達なので、子供ができにくいかもしれません」

と言われたことがあります。

しかし、前夫と一緒に淡島さんにお参りし、「子供ができますように」と絵馬に書いて奉納したらば…

2か月後、妊娠が判明したのです!!!

妊娠中は体重が20キロも増えてしまい、産科医からは

「ちょっと体重が増えすぎですね、難産になるかもしれません」

と言われてしまいました。

ちなみに、妊娠5か月目の戌の日に、淡島神社で安産のご祈祷を行ってもらいました。

結果。
分娩時間、5時間半。
超安産!!!!!

淡島さんに足を向けて眠れません…。

また、性病(シモの病気)にも霊験あらたかな神様なので…
ソープ嬢をやっていた頃は、本当によくお参りしました。

また淡島神社は、「人形供養」の神社としても有名です。

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境内のいたるところに、人形が並べられています。

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こちらは市松人形。

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淡島神社は、「雛人形」とも縁が深い神社です。
宝物殿には、江戸時代に、紀州徳川家より奉納された雛人形も展示・保管されているんだとか。

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こちらは、下部分は「塩壷」といい、御神水が流れています。
通称、お歯黒石と呼ばれ、この水を歯につけると歯痛が消えたところから、身体の痛い部分にこの水をつけると治るとされています。

上のお社は、「大国主社」となっています。
ご祭神の少彦命名とともに国つくりを行った大己貴命(大国主命)が祀られています。

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こちらは、末社となっています。
ご祭神と八百万の神が祀られています。

安産・子請授・婦人病等、女性の願いが叶うところです。
絵馬には、色々な願い事が書かれています。
私も子授け・安産・病気除けの絵馬をこちらに奉納しました。

末社の中をのぞくと…
様々な「張型」が奉納されています。
ほとんどが木で作られていて、形はリアルそのもの。

この無数の張型は、かつて女性たちが祈願のために奉納したものなんだそうです。

現代は、祈願のために、着用した下着を奉納することがほとんどです。
末社には、ビニール袋に入れられた女性用下着が、所狭しと奉納されています。

それほど、女性の「シモの悩み」は深刻だということを物語っています。

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境内社務所脇に、「紀文の帆柱」というものがあります。

江戸時代、紀州の商人・紀伊国屋文左衛門(紀文)は、和歌山の名産である「みかん」を江戸で売ることにより、巨万の富を築きました。

この「紀文の帆柱」は、まさに紀伊国屋文左衛門が使っていた「みかん船」の帆柱です。

願い事を唱えながら、この柱の穴をくぐり抜けると、願い事が叶うと言われています。
穴は子供がくぐれるくらいの大きさ。

私も子供の頃、よくこの穴をくぐり抜けました。
何を願っていたのか、忘れましたが(笑)

ちなみに、この写真を撮ったのは5年前です。
今の夫と一緒にお参りしたのですが…
夫、穴を潜り抜けました(笑)

私も久しぶりにくぐり抜けました。
ホッとしました(笑)

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淡島神社の前は、海です。

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紀伊水道に面しているので、海の幸が豊かです。
名物は、紀伊水道でもまれた鯛、そしてサザエ。

小さなサイズの鯛(現地ではこれをチャリコという)を丸々一尾使った、名物「小鯛雀寿司」があります。
気になる方は、こちらをチェックしてみてください。

淡島神社の参道(といっても短い)には、海産物のお店が並んでいます。
食堂なんかもあり、新鮮なサザエを網焼きにして食べる「サザエのつぼ焼き」は参拝者にも人気です。

祖母は、このサザエのつぼ焼きが大好きで、淡島さんにお参りするたびにいただいていました。

また、加太(かだ)には、温泉もあります。
温泉旅館もあります。

交通アクセスは、こちらから。

ちなみに、現在は新しいバイパスができているので、R26バイパスを通る際は淡輪(たんのわ)ICか、深日(ふけ)ICで降りて、カーナビの指示にしたがってください。
(説明適当か)

加太は、ちょいとひなびた土地柄ですが、のんびりする分にはとても良い場所です。

ちなみに、加太からは「友ヶ島」に行くことができます。
この「友ヶ島」こそ、「天空の城ラピュタ」の世界に似ていることで有名な場所です。

…私は行ったことがありませんが(笑)
気になる方は、チェックしてみてください。

まだまだ、緊急事態宣言が続いていますが…
いつかまた、気兼ねなくお出かけできる日を願って。

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