龍天に昇る4句

龍天に昇りて地には恵みあり

龍天に昇りて地には慈悲の雨

祈雨きうの龍天に昇るや神泉苑しんせんえん

龍天に昇る大峯おおみね龍泉寺


龍天に昇る。
なんと長い季語か…

きごさいには

龍は想像上の動物で春分の頃に天に登り雲を起こし雨を降らせる。中国の古代伝説から季語になった。

と書かれております。

龍と雨は、非常に関係が深いです。
古来から、雨乞いを祈るのは龍神です。

神泉苑は、弘法大師空海が雨乞いの祈祷を行ったことで有名です。
その時、雨を降らせたのが善女龍王ぜんにょりゅうおうという龍神です。
善女龍王は、高野山にも祀られています。

洞川龍泉寺は、奈良県天川村にあります。
こちらの八大竜王堂でも、弘法大師空海が「雨乞の修法」を行ったそうです。

龍天に昇る、は中国の伝説ですが…
インドから中国へと伝わった密教に、古代伝説が組み込まれたのかもしれない、と思いました。

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