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はじめに 10時過ぎの電話 笑う馬 三つ目 お誕生と入院と 一つの終わり 山あいのホームに…
夜中の電話は嫌いだったし今も嫌いだ。 その当時は確かまだ携帯とPHSとポケベルが混在…
「俺知ってる範囲の奴にも声掛けてみるからさ」 と、兄の友達は言ってくれたけどそれ以上…
私はとある年のとある月、結婚してとある政令指定都市の端の方に落ち着いた。 実家とは気…
読経の最中、娘が泣く度夫は娘を外へ連れ出した。 私はずっと車椅子にかけた母の脇にいて…
伯母に母が入院している病院へ送って貰う道すがら、伯母はこんなことを言っていた。 「あ…
ホームの入居に際して、母の持病の神経難病とそれに気管切開に伴う耳鼻咽喉科の診断書が必要だと言われたので私は母と一緒に病院に行った。母の言葉がもう大分不自由で神経内科の医師との会話もかなり通じてないので横にいた私は口を挟んだ。 父が亡くなりましたので母の一人暮らしは無理ですので老人ホームに入居しますついてはホームと提携してる病院に通うかもしれませんがそこには神経内科がありません。この病院に通い続けることもできますけどどちらがよろしいでしょうか。それと診断書もいただければ。
母がホームに移ってからの日々は殆どが穏やかに過ぎた。父の糖尿病は悪い方向へのブレイクス…