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人生の意味を知ろうとするとき
人生とは何か。すごく難しい問いです。答えることは困難ですが、ここでは、自分の人生について、回想法・ライフレヴューの観点から、現在の点ではなく「過去から未来へと続く全体像」としてとらえます。
人生を一連の継続する様々な体験のつながりとして見る
人は時の限りを前にした時、自分は何をしてきたのだろうかという「過去への問い」をすると言われています。
過去への旅に足を踏み入れた時、かつての情景や感情が、胸に込み上げて来るかもしれません。
私たちは、己の人生の意味を知ろうとします。それは「人生という織物をほぐし、また、紡ぎ直す過程」だと野村豊子氏は述べています。
人生は過去の体験や出来事が縦糸や横糸となって織り成される1枚の織物のようなものである。無数の織り目には、楽しさや嬉しさと同時に、つらさや悲しみも込められており、それには1枚として同じものはない。
自分の人生を了解する時が来たかもしれない。
自らの人生という織物に込められた、織り目・体験の意味を知ることができるのは、その人自身である。
私たちは、記憶を選び取ることが出来ます。思い出したくないことは胸の中にしまっておけばいいのです。自分の人生の意味は、自分自身で決めることが出来ます。私しか知らない私の人生です。
人生を振り返るとき、やり残した課題に圧倒されそうになるかもしれません。しかし、今までの生き方に基づいてやっていけばいいのだと、先人の研究者たちは述べています。
今までどおりが自分らしい。それが自分の人生を受け入れるコツだということのようです。
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