短歌②
短歌を1ダース分。
いつだってあなたに愛を伝えたい例えば月が爆破されても
三如きではひしめくと言えないが漢字になると犇めいている
「おはよう」と送られてくる午前5時
深夜の僕は君に会えない
雨の日に素足にサンダルで歩く人生に必要な諦め
真近くで他人のまつげ上下する様を見られる変な乗り物
吊り革を優に超えてる男性と
吊り革の高さ調べる女性
「死にたい」の声が聞こえる図書館で読まなくていい小説を読む
性交をサクセスと呼ぶしゃらくさい若い男女に憧れている
出しすぎたハンドクリームを分け合うべき人おらず肘が潤う
おむすびがボトリと落ちてああそうか疑いようもなくて現実
朝早くジジイとジジイやってきて仲良く並びモーニング食う
恋人の年齢思い出せなくてスマホで四千頭身ググる
カッコいい剣とか買いたいです