漫才 水
A:どうも~!ストロングブルーベリー(任意のコンビ名)です!よろしくお願いしま~す!
B:(ソワソワ辺りを見回している)
A:どうしたん?お前もお客さんにあいさつしろよ
B:......あのさ、ちょっと水飲んできていい?
A:は?なんで?いま漫才やってんのやからあかんやろ。終わってからにしろよ
B:知っているか、「喉渇いた」と思ってから水を飲むんじゃ遅いんだよ。ということは、俺は今喉が渇いていないわけだけどあと一秒後、二秒後に喉が渇かないとも言い切れない、ほら、どうしよう、こうしてお前に熱弁している間にも喉が渇きそうだ。頼む、袖でちょろっと水飲むだけだから
A:確かに喉渇いてから水飲むんじゃ遅いって聞くけど......
B:熱中症の恐ろしさを知らんのか。ほら、なんなら二人で水分補給しにいこう
A:舞台上誰もいなくなっちゃう
B:空き巣入りたい放題だね(Aの手を引く)
(二人で下手の方へ歩きながら話し続ける)
A:入んねえよ。何盗むんだよ
B:......お客さんのハート?
A:大怪盗じゃん
(二人で下手から出てくる)
A:すみませんね、二人して水分補給行っちゃって
B:時代をね、変えていくべきだから。皆さんもネタしてるときに水飲んでそれを当たり前にしていきましょうよ
A:部活とかと並列に語るな。大抵の皆さんはネタしねえんだわ
B:へぇへぇへぇ(ボタンを押す動作をしながら)
A:トリビア!?これ別に知識とかじゃなくて常識な
B:どうしよう、また喉が渇くかもしれない
A:喉が渇くことをこんなに恐れてる人初めて見た
B:え?ていうか無理じゃない!?喉が渇く前に水分補給するのって!!だって喉って「渇いている」か「渇く前」の状態しかないし。渇かないようにするには常に何か飲んでいる必要がある......俺は、水を飲み続ける永久機関にならなければいけないのか?ちなみに水を飲んでいるだけだと体内の塩分濃度が下がりそれも良くないからスポーツドリンクを飲むのが良いぞ
A:(客席に向かって)勉強になりますねえ!
B:いいこと思い付いた!めちゃくちゃ長いストローを用意してさ、ここに立ちながらにしていつでも水が飲めるようにしちゃおう!!
A:いや吸い上げるのに物凄い肺活量が必要になるわ、俺ら二人とも文化部やったから肺活量そんなないねん。肺活量そんなないからもうええわ
AB:どうもありがとうございました~
(退出)
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カッコいい剣とか買いたいです