【詩】止まった世界を壊す虹

いつもグレーの空なのは
時に閉じ込められた
ループの世界
あるいは
止まった時の中で
永遠を手にした世界
そんな日常が心を支配したとき
色を捜しに旅に出る
雨雲をつれて
山を登り
グレーの上に出てみると
雨雲がどんどん小さくなっていくので
急いで雨を降らせると
虹がかかり
その端を縄で縛って
地上に飛び降りれば
グレーの世界は
虹の色に合わせて
隙間から
青を覗かせた