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【詩】森を時計回りに歩く

森を時計回りに歩く
うねった木や空を
森に編み込むようにゆっくりと

静かに近づく冬の冷たさは
木々の間をするりと抜けて
赤い実が次の春まで
身代わりになって

冬という季節を編み込んだ
森の円は魔除けとなり
雪の輝きと冷たさをまとい
小さな結界となって
森を時計回りに歩く

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