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【詩】自分という日常

時が早く進む世界の隣に
時が遅く進む世界があったとき
早く進む世界は未来なのか
遅く進む世界は過去なのか

早く進む世界から
遅く進む世界へ来た時に
それは未来から降り立つことになるのか


世界のスピードが違うだけ
未来ではないし
過去でもない別世界

時が早く進む世界と
時が遅く進む世界のあいだに
窓があったなら
どんな景色が見えるだろう

早く進む世界からは
時が止まった世界が見える
遅く進む世界からは
早すぎて認識できない

時が止まったような世界は
昔の写真を見るようで
ノスタルジーを感じ
非日常となって
その世界に飛び込みたくなる

さまざまな世界の集合体
集まって重なって
行き交う世界で
心のバランスを取りながら
存在する自分という日常


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