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【詩】いつしか雨音となって

雨が降るとき
音が鳴っていて
その音がノイズでないときは
雨音をつたって
雨雲や空と
いっしょになっているような気がして
小さな部屋から
意識を飛ばす
雨音が続く限り
雨音をつたって
内なる世界へ踏み込んで
別の世界を歩いていて
雨音が続く限り
一定のリズムとなって
雨音をつたって
同化して
雨音となって
消えていく

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