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【詩】世界線分岐点

その通路が
いつもとまったく同じ空間ならば
自分で花を活けてみれば
あとから来た人の視線は
その花から離れずにいるだろう

あとから来た人は自分かもしれないし
あとから来た人は他人かもしれない

花を活けた人は
活けた時点で
別の世界線にいて
別の通路を歩いている

その手には
どこからか摘んできた花

その花のある場所は
自分が探して見つけた
自分だけの秘密の場所



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