昔の自分その④〜最高位戦北海道プロアマリーグ2019決勝編〜

~前回のあらすじ~

酒の飲みすぎで何を食べても美味しく感じなくなったので、てっきり金木くんにでもなったのかと思いました。って話

↓詳しくは前回↓

↓以降、本編↓

2018年、途中から参加することとなった最高位戦プロアマリーグは、地味にプラスポイントを重ね、なんとか準決勝進出するもそこで敗退となりました。

この当時は予選ポイント全て持ち越し制であった為、準決勝進出時点で既にボーダーから100以上離れているかなり厳しい展開であったものの、はじめての条件戦があまりにも楽しすぎて、負けても気持ちは晴れやかでした。

むしろ来年は予選時点からもっと叩いていい位置から優勝を・・なんてプランニングすらもしていた気がします。


そして2019年最高位戦プロアマリーグが開幕

自分としては珍しく100UPの節が2節あるなど好調で、4位で準決勝へ進出します。


準決勝はポイントを全て持ち越し、順位毎に奇数卓と偶数卓に分かれ半荘2回戦。上位4人が決勝へ進出となります。


僕の偶数卓の面子は、②川合くん・⑥東山プロ(当時まだアマチュアだったかも)・⑧岡部さん。

1回戦では1番取らせてはいけない東山プロにトップを取られ、僕が3着だった為、トータルが入れ替わります。

【準決勝1回戦終了時点ポイント】

久保田プロ +361.0 奇数卓
川合くん  +304.9 偶数卓
磯山さん  +261.1 奇数卓
東山プロ  +211.5 偶数卓
唯木    +207.4 偶数卓
植木プロ  +157.7 奇数卓
小澤プロ  +146.7 奇数卓
岡部さん  +127.5 偶数卓


久保田プロ・川合くんはほぼ確定。磯山さんもラスらなければほぼ大丈夫、ラスったら偶数卓の並びしだいでは危なくなりそう。

植木プロ・小澤プロは磯山さんをトータルで捲るより、トップを取りつつ偶数卓の結果を待っての奇数卓3人抜けの方が現実的か。

実質的には僕と東山プロの着順勝負で4人目が決まる公算が高いかなという状況で準決勝2回戦がはじまります。


●準決勝2回戦オーラス 親:唯木

唯木 39,200
東山 28,900


ラス親なので伏せれば僕の勝ちですが、序盤にタンヤオドラ1のカンチャンテンパイが入ります。

みんな大好きアガッた方が良い悪い問題が勃発しそうですが、現状の東山プロの満貫ツモ条件が跳満ツモにランクアップするため、終盤でない限りアガろうと思っていました。

結果は10巡目に2,000オールツモで条件を更に突きつける事に成功します。
※10巡目はどうなんでしょう?アガらない方が良かった?


●オーラス1本場

今度はもう配牌からオリます。後は東山プロに手が入らないことを願うのみ・・日頃の行いそこまで良さそうでもないし、まぁそうそう跳満なんて入らないでしょう。

そんな東山くんが最序盤に三元牌をポン。

ん・・・?役役トイトイとかホンイツとかドラたくさん?

けれどもう誰も来ずらい雰囲気なのにちょっと違和感。上家の川合くんからのアシスト狙いかな?

更に岡部さんから出てきた三元牌をポン。え、まさか・・。

流局後に開かれた手牌は大三元の両面待ちテンパイでした。

敗着の2,000オールになるところだった・・。日頃の行いぃ。

という事で決勝は久保田プロ・川合くん・磯山さん・僕の4人となりました。

この話をすると長いのでまた今度にしますが、僕は意図的に自分麻雀強いって言っている勢です。(だいぶ虚勢も込めているけれど)


そんな僕でも、2019プロアマ出場者のアマチュアでは磯山・川合は確実に自分より上だって心の中では思っていました。予選の時は優勝するなら当たりたくないって思っていました。

その2人が揃って決勝なので、当時は嬉しいやらやりにくいやら複雑な心境だった様に思えます。

そんな中で決勝1回戦が始まります。

牌譜取られてのはじめての対局だったので多少緊張していましたが、数少ない顔見知りだった久須田プロが牌譜取ってくださったので、リラックスできたのを覚えています。

●1回戦東1局 親:唯木

川合くんの先制立直に対してメンホンで追いつき、立直でぶつけます。

川合くんから一通が付く高めが出て、立直・ダブ東・メンホン・一通の24,000。

開始5分ですごいアドバンテージを手にしてしまいます。


●東1局1本場 親:唯木

続く1本場、久保田プロの先制立直が入りますが、こちらも打点の見込めるシャンテンだった為、全押しして東と何か(忘れた)のシャンポン待ちで追っかけます。即座に久保田プロから放たれる高めの東。

立直・一発・ダブ東・ドラ、裏ドラ表示牌は・・・なんと北。

観戦者たちのざわめきが聞こえます。僕の心臓のバクバク音も感じます。

自身の高鳴りを落ち着かせる様に小さく低い声で点数を申告しました。




『い、18,000は18,300』←24,000です。


そんなこんなで開局10分弱で圧倒的すぎるアドバンテージを握ったその後もなんとか上手くまとめ、80,000点代のトップを取り、上出来中の上出来すぎる1回戦となりました。

(トップから)唯木-久保田-磯山-川合

もう結構昔の話なので牌姿とかは覚えていないのですが、優勝できるかもって思った局がもう1局あります。

親が磯山さんの東3局に、無邪気に愚形だらけの形から役牌1鳴きして局回しにかかったのですが、磯山さんから親立直がかかり、一生懸命オリてました。

ただ安全牌もそこまで無い為、筋追ったり壁頼ったりしてなんとか凌いでいたところ、終盤テンパイが取れて、たまたま手牌に残っていた危険牌の7(フリテン)をツモり、500・1,000アガれた時は、今日は完全に俺が優勝できる日だと確信しました。


そんな確信に満ちた2回戦。

内容は全く覚えていないので結果だけ伝えます。



磯山さんに70,000点代トップ取られて、最終戦が着順勝負になりました。

一体どういうことなんだ・・?

(トップから)磯山-川合-唯木-久保田


どうしてこんな状況になってしまったのかいささか不服な3回戦。

こちらもオーラスまでは内容忘れたので、結果だけ伝えますね。




オーラス時点で60,000点代トップの川合くんが現在トータル首位です。


意味がわからすぎる。僕の24,000×2回は夢幻だったのか。

●オーラス時点数

東家:久保田 23,900
南家:唯木  14,500
西家:磯山  17,000
北家:川合  64,600

これに2回戦までのポイントを合わすとこうなります。


川合 21.3
磯山 17.2
唯木 13.1
久保田 △51.6


各々の優勝条件は

僕は磯山さんを捲ればOK。700/1,300とか2,600。

磯山さんは川合くんとの4.1ポイント差を捲るアガリ。1,000/2,000や5,200。もしくは久保田プロとの着順が変わる3,900以上直撃。

現在首位の川合君は少し条件が複雑で、ツモと僕からアガるのはなんでもOK。
磯山さんからの出アガリだと僕が、久保田プロからだと磯山さんが上になってしまう為、アガリ点に制約あり。

久保田プロはラス親なのでただただ連荘するのみ。


まとめるとこうなります。

見づらくてすみません

●3回戦オーラス 親:久保田

序盤に平和のみで僕がテンパイします。元気よく立直!


ツモるか、磯山さんからの出アガリで優勝。他から出た時は見逃そうと思っていました。


どうにかテンパイを入れようと磯山さんも終盤まで粘っていましたが、道中でオリた様に見えました。久保田プロの連荘に全てをかけます。


久保田プロの最終ツモ番、小考の後に手牌から安全牌が出てきました。

『テンパイしなかった・・?』

という事はこれが最終局になる?


磯山さんとは2,500差で、立直棒を出している為、現状3,500差。

僕の1人テンパイであれば、着順が入れ替わり僕の優勝となります。


伏せられる久保田プロの手牌、そして磯山さんの手牌。


この時点で2人の優勝は無くなりました。

後は北家の川合くんがテンパイなら川合くん優勝、ノーテンなら僕の優勝。


川合くんの手牌は後ろに倒れ、僕の優勝が決まりました。


対局前にコンタクト落としたのでメガネ




今夜は勝利の美酒…!って感じには珍しくならず、もうヘトヘトだったので真っ直ぐ家に帰って妻と娘に優勝報告と、競技麻雀の楽しさを延々と熱く語っていました。


『そんなに好きなら麻雀プロになれば?』と妻に言われ、こいつ凄く簡単に言ってくれるなと思いつつも、麻雀プロになればこんな楽しい対局がこれからも出来るのかと思い、少しずつプロ活動についても興味を持っていくのでした。。




という事で前置きめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、次回こそオチと麻雀プロになるきっかけ心構えを記したいと思います!


プロアマの決勝は一度振り返りたかったのでいい機会になった。
磯山・川合ホントつええ。

自分で言うのもなんですが、とても内容の濃い本当に面白い対局だったのでみんなに観戦して欲しかった!
早く観戦ができる時代に戻れたらいいですね!

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