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現代版「風が吹くと○○屋が儲かる」

こんばんは^^
以前違うコミュニティーで書いた内容ですが、
自分でもよく妄想したな。と思ったのでここにも書きたいと思います。

現代版「風が吹くと○○屋が儲かる。」

今回の妄想は

「風が吹くと釣具屋が儲かる。」

です。
なぜ釣具屋が儲かるのか?
その仮説を落語調で解説していきたいと思います。

まず、話は風が吹くと目を病む人が増えて、レトリバー(盲導犬)が増えた。という事からスタートします。
登場人物は、ナツとご隠居です。

ナツ:ご隠居、レトリバーが増えると釣具屋が儲かるってぇ話を聞いたんで
   すけどね。 
   どういう理屈でそうなるのか私に教えてもらえませんかね。

ご隠居:おう、ナツか。
    レトリバーが増えると釣具屋が儲かる。の理屈を知りたいのか?

ナツ:へぇ、そうです。ご隠居。どこをどうひねっても犬が増えて釣具屋が  
   儲かる理由が分からないんでさ。

ご隠居:ふむ。レトリバーってのは、お主も知っておる通り大型犬だ。
    大型犬だけに食べる量も多い。

ナツ:そりゃそうでしょうね。

ご隠居:それに盲導犬ともなれば家族も同然、愛着も沸くじゃろう。
    そうするってーと、いいものを食べさせてやりたいと思うのが親心
    ってもんだ。

ナツ:うんうん。盲導犬じゃなくても愛着は沸きますよ。
   目の代わりになってくれるんじゃよっぽどですよね。

ご隠居:そしたら、ホームセンターで売っとる 10kg/1000円なんて
    安いドックフードなんて食べさせたくないわな。
    よくわからん化学物質がいっぱい入っとるようじゃし。

ナツ:へー、ドックフードってそんなに安いんものなんだ。

ご隠居:まぁそれで高級ドックフードがブームになるわけじゃ。

ナツ:ほぉほぉ、なるほどね。

ご隠居:高級ドックフードの材料と言えば肉。

ナツ:肉ってーと?

ご隠居:鶏肉、豚肉、牛肉じゃな。

ナツ:あぁなるほど。人間と変わらないものを食べてるわけだ。

ご隠居:そうじゃ。
    人間が食べられないものを、かわいい飼い犬に食べさせられないだ
    ろう?
    しかしな。レトリバーが食べるとなると、さっきも言ったが、食べ
    る量も多い。
    そうするってーと、ドックフードに食肉を取られて、
    肉の需要が一気に上がる。
    そうなりゃ、当然、肉の値段が高騰する。
ナツ:そりゃ、一大事だ!ご隠居、私なんて今でも肉を食えるのは一週間に
   一回ですよ。

ご隠居:まぁ、おぬしの話は置いといて、庶民が肉を食える回数は減ってい
    く。すると、動物性たんぱく質が足りなくなった人たちから、釣り
    がひそかなブームになる。

ナツ:ほぉほぉ、それで釣具屋が儲かる。と?

ご隠居:まぁそう焦るなって、まだ”ひそかなブーム”の段階じゃ。
    みんな肉が食えない=貧乏だってことは隠したいわけじゃ。
    食肉の値段が高騰すると、これに目を付けた企業が酪農を始める。
    山や森を切り開いて牧場や豚小屋を造るわけじゃな。

ナツ:やっぱりひと儲けしよとする会社がいるんですね。

ご隠居:良くも悪くもそれが資本主義社会じゃな。
    で、ここがポイントじゃ。
    世の中に牛や豚が増えると、地球温暖化に拍車がかかる。

ナツ:えええ!?そりゃいったいどういう理屈なんで?

ご隠居:地球温暖化の原因の温室効果ガスっていうのは二酸化炭素以外に
    も、メタンガスっていうのがあってな。
    このメタンガスの排出量の25%くらいは、家畜や草食動物のゲッ
    プだと言われておる。

ナツ:へーそんな原因があるんですか。

ご隠居:それにな、山や森を切り開いて牧場を作ったことも、
    地球温暖化に拍車をかけておる。
    地球の温度が上がると、北極や南極の氷が解けて海面が上昇するこ
    とは聞いたことがあるじゃろう?

ナツ:うんうん。

ご隠居:ちなみに海面が5m上昇すると、東東京~埼玉と千葉の一部は水浸
    しじゃ。荒川や江戸川の流域あたりじゃな。

ナツ:えええ?たった5mで埼玉まで?

ご隠居:そうじゃ。もし東京在住で水没したくなかったら、多摩や八王子の 
    方に移住するんじゃな。
    ↓のサイトで左上の「+○m」を指定すると、水没するのが見えるぞ。 http://geology.com/sea-level-rise/

ナツ:ご隠居、それはわかりましたが、釣具屋はまだもうからないんです
   か?

ご隠居:ほっほほ。慌てるでない。もうちょっとじゃ。地球温暖化が進ん
    で、東京が水没すると、水没した市街地は魚のいい住処になるわけ
    じゃ。そうするってーと、住んでいるところから海も近くなるし、  
    動物性たんぱく質の足りない人たちを中心に、釣りブームが起こ
    る。 

ナツ:あぁ やっと釣具屋が儲かった!

ご隠居:まぁこれで、釣りブームが起こって釣具屋が儲かるんじゃが、
    ナツ、「根がかり」って知ってるか?

ナツ:なんスか?「根がかり」

ご隠居:「根がかり」っていうのは、海藻とか海底の石とかに、
    釣り針や糸の結び目とかがひっかかって取れなくなることじゃ。
    ムリヤリ引っ張ると、だいたい釣り糸の途中が切れて仕掛けがな
    くなる。
    今までは海藻がちぎれて釣りの仕掛けは無事。なんてこともあった
    が、今度の相手はなんせ市街地。
    鉄筋コンクリート造りのビルは釣り上げられないだろう。
    しかも、自然の海底と違って底の高さは凸凹で予測がつかない。
    仕掛けをロスする人が増えるわけじゃ。
    それでさらに釣具屋が儲かる。

ナツ:ほぉほぉ。で、おしまいですか?

ご隠居:まだ続きがないでもない。
    元々、ウォーターフロントの億ションに住んでいた人たちは金持ち
    なわけだ。
    モノを作る技術者が儲かった昭和と違って、平成の金持ちは、金を
    儲ける方法を見つけるのがうまいわけだ。

ナツ:あーなるほど。
   でも、住むところもなくなってどうやって儲けるんですか?

ご隠居:水没した億ションで、レンタル釣りルームを始めるのじゃ。
    さすがに高層階は水没してないから、部屋はきれいに残ったままじ
    ゃろ。そこを釣り人に貸すのじゃ。
    釣り人にとっては、雨風しのげるだけでもありがたいのに、ベラン
    ダから釣り糸を垂れるという、優雅な釣りができる。

ナツ:へぇ。ベランダから釣りって、あこがれるわ。

ご隠居:そうじゃろう。他のマンションの住民と結託して、屋上に発電機と
    プロパンガスを置き、部屋の電気機器とガスコンロかIHを動かせ
    ば、空調のきいた部屋で釣りができるうえに、釣った魚をその場で
    調理できる。さらに渡し舟も出して釣り具レンタルも始める。と。

ナツ:ほぉほぉ。至れり尽くせりだ。
   ベランダで釣った魚を億ションのきれいなキッチンで調理できるわけ
   だ。

ご隠居:そうじゃ。”元”とは言え、億ションの部屋をつかえて、手ぶらでど
    うぞ!そんな商売が外れるはずがない!
    そんなわけで、夏の休日に二子玉川あたりの多摩川でBBQやってい
    た連中も集まる。
    釣具屋は、ますます儲かるってわけだ。 わかったか?

ナツ:最後、場所の固有名詞がなぜ出てきたのか気になりますが、全体とし
   てはわかりました。
   要点をまとめるとこういう事ですね。

風が吹く

目を病む人が増える

盲導犬(レトリバー)が増える
  ↓
高級ドックフードが売れる
  ↓
食肉が高騰
  ↓
酪農が成長産業になる
  ↓
森林伐採、牧場乱立
  ↓
家畜増加
  ↓
地球温暖化に拍車
  ↓
東京水没
  ↓
水没した市街地が魚の住処になる
  ↓
釣りブーム
  ↓
釣具屋が儲かる。


と。まぁこんな妄想をしてみた。というお話でした。


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