悪い夏 (角川文庫)
読書記録📖
3月なのにまだ寒い🥶
こんな時期にある夏の話🌻💀
生活保護
本来は働きたくても働けない人たちに与えられる救済措置制度
こういう話になると、
「生活保護なのにギャンブルなんかして〜」
とか
「酒なんか飲んで贅沢だ!」
など嗜好や価値観と人間性を合わせて必要性を考えてしまうからややこしくなる。
•年金受給者より保護受給額の方が上
•原則として期限がない
•そもそも低賃金で働くより楽だから現状維持でいいとなる
この辺りを仕組みとして改善していかない限りはケースワーカーと生活保護受給者の会話は平行線かなと考えてしまう🤔
生活保護制度に関する個人的な意見はここまでとして、、、
「悪事」という意味も人によってこれだけ変わるかというくらい色んな人が悪事を働く。
日々の業務に忙殺されながら自身の価値観に揺れる市役所職員
弱者を利用して成り上がりたい反社
働きたくない生活保護受給者
権利を行使し利益を貪る医者
生活困窮するシングルマザー
自身で何も決めないまま大人になり子供を育てる親
悪事の理由は人それぞれ、
当事者からすれば悪事ではなく「仕方のない事」
自分で決めて悪事を働いている者
流されるままに悪事に加担させられている者
同じ悪事でも後悔の度合いが違うように感じる🤔
「闇金ウシジマくんみたいな話かなー」と思いきや、
少し良い話になりかけた所で一気に落とすなど、独特の絶望感を味わえます。
「最後は必ず全員不幸になるなー」と思いながらズルズルと引き込まれるように読了してしまいました📘
#読書記録 #悪い夏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?