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【小説講座】タイトルがすぐつけられたら苦労はない(575)

★小説テンプレートつき!
いや、(童貞特有の否定から入る文章)
TLに流れてくる小説の書き方、意識高すぎない!?
そんなのできないよ~!!!!(おれが)

と思ったので、意識レベルが死んでいても可能な文章の書き方を纏めました!!!!!!! みんな!!!! 小説ゾンビになろう!!!!!!

WRITING DEAD ウオー


開けましておめでとうございます(2022/12/31 22:19現在)。

▼大まかな流れ

そのいち:無から有をつくろう(今回の記事)

まず小説なんてほぼ読まないし、書きかたもぜんぜんわからない人向け

そのに:を優にしよう(次回の記事)(予定)

書いてみたけどなんか物足りないような人向け

そもそもおれは小説を書けるのだろうか? わからん……小説ってなに?
まあわからなくても漢字の間にひらがなを並べることはできる!
みんな! 意識レベルを低く保って小説を書こう!

◆そのいち:無から有をつくろう

では神にのみ許された”天地創造”をはじめていきたいと思います。おれたちは神。
おおまかに以下の順番で解説していきます。

1、テーマを決める → テーマがあれば小説なんていらねえ
2、全体の構想を考える → やりたいことがすぐ出るのは選ばれし人
3、理解のある彼くんを用意する → 理解のある彼くんはいない
4,書き始め → 100回リテイクしちゃえ
5,書き途中 → 寝て起きれば小人さんがやってくれる
6,書き終わり → 責任持って原稿を殺そう!
7,タイトル決め → タイトルがすぐつけられたら苦労はない(タイトル回収)

用意はいいか!
ちゃんと意識を低く保てよ!
おれの意識は低いぞ! 半角と全角を揃えていないし……
せっかくなのでおれも同時進行でなにか書いてみようかな。書き初めになりますね。

▼あなたは着せる派? 脱がす派?

もとい、小説を書くのこと。
着せる、つまり骨組みから肉をつけ、服を着せ、完成させるか。
あるいは脱がす、つまり丸太から木を削って彫刻を作るか。
わたしは昔は着せる派だったが、最近は脱がせているような気がするので、自分のやりかたを適当に見つけていけばいいのではないでしょうか(適当)

わたしの場合は、丸太(なんかぼやっとした書きたいこと)を用意し、雜に削っている(本文を書いてみる)と、なんか終わりが見えてくるので、終わらせます。

木を削っていると、木が「ここもっと削れ」とか「もういい」とか言ってくるので、なんか適当に……なんか……します。あとは手で撫で回してざらざらしたところをつるつるにしたりします(推敲)。でも最近あんまり推敲していないな。ほとんど一筆書きです。病気していてあんまり長い文章を書いていないせいかもしれません。

これ参考なるか? もうぜんぜん自身ないわ
ではそれぞれの行程について分けて考えてみます。

【1】テーマがあれば小説なんていらねえ

もとい、「1、テーマを決める」です。
ある人はOK! そのまま進もう!
でも考えてみてください。
自分の書きたいことが一言で纏められていたら、もう文章とか必要なくない?
必要ないよなあ!(ギュイイイン)(チェンソーを振り回す)
だからテーマなんてないよ~という人も悲しまなくて大丈夫! わたしにもテーマとかありません。

テーマ(主題:文章の中心となる内容)がある人は「着せる」ルートで小説を書いていくといいかもしれませんね。
ぜんぜん思いつかん……死ぬしかない……というときもあるでしょう。そういうときは、バリバリめちゃくちゃ意識レベルを低くしましょう。そうすると欲望が生まれて来ることがあります。たとえば、
「推しの……死に顔が見たい!」
など。
そうしたらそれを書けば良し!!!!!
それでも浮かばない!?!?! 大丈夫! おれも浮かんでいません。書いていくうちにテーマがついてくるでしょ(適当)

ちょっとだけ真面目なはなし。
そもそも文章なんて書いている人の排泄物なので、自分の中にないものは出てきようがありません。なので適当にでも書いているうちに、自分にとって当たり前の考え方(信条、信仰など)の道筋を辿っていることがあります。これはある意味当然で、人間の思考のために使われるシナプスは、より活発に活動しているものが太くなっていくからです。自然に思考がそちらに向くわけですね。それを逃がさないようにしたらいいかもしれませんね。
どうしても排泄できないときは、そもそも摂取が足りていない可能性もあります。でもTwitterやnoteにいる人で摂取が足りない人はあんまりいないと思うので「お題」や「パロディ」など他人の褌で相撲を取ってみるものベネ(ヨシ)!!!!!!

テーマありきではなく、キャラクターありきで書いてみるのも良いかと。
二次創作とかだと、キャラクターありきだし。いいのでは? と最近気づきました。いいかもしれんね。しらんけど。

「こういう話を書きたい」→「だからこういうキャラクターを配置する」

という書き方と、

「キャラクターのこういうところを見たい」→「だからこういう話を作る」

どちらでもやりたいほうからレッツゴ ミライ… サイコ…

@例
★なんか書かんとなあ(思いつかない)
★とりあえず誰か殺すか……人が死なないとやる気出ないし……

【2】やりたいことがすぐ出るのは選ばれし人

というわけで全体の構成を考えてみましょう。
しかし構成とはなにか?(わからん)→ぐぐり→各部分が集まって全体を組み立てること。
ははん。起承転結みたいなやつですかね。

起承転結。
Twitterランドで流れてくる漫画の一話読み切り作品はたいていそれですので、馴染み深いですね。

・主人公は現状に不満があって→起
・その日常にちょっとした出会いがあったりして(そしてそれはたいてい、異性だったりして)→承
・なにかハプニングが起こったりして、それを不満に思っていた要素を使って解決しちゃったりして→転
・なんか今までの人生悪くなかったかも、なんて思ったりするわけ→結

マジ腹立つよな(え?)
なんか最終的に
「無駄なことなんてなかったんだ」
「今までの苦しみも必要なことだったんだ」
みたいに落ち着くとキレそうになるんですよね。キレそうってことは、もうキレているっていうことなんですけど(??????)
おれはもっとなんか……絶望に寄り添って生きていきたい……。
報われなくても、救われなくても、それがぜんぜんよくなかったなあって、ぜんぶ無駄だったなあってなって、それで、なんかもう最悪だっていう気持ちにひたすら「わかる」を送りたい。
きみにこれからあるかもしれない素敵なことは、今まであった厭なことに報いないのだということを伝えたい。
閑話休題。

(ちなみに、文章を書いているときになんか脱線したな~と思ったときは、閑話休題ってつけておけば大丈夫です。これ豆知識ね)

ぶっちゃけ起承転結なんていらんいらん!!!!
長い文章を書くときだけ考えればOK!!!!!!! 5,000字10,000字程度の文章に起承転結とかなくてもなんとかなる!!!!!! そしてそれを10作集めれば100,000字の作品になるので!!!!! 安心するがベネ(ヨシ)!!!!!!

だいたいの目安としてですが、
~5,000字→一場面くらい、言いたいことひとつくらい
~10,000字→二場面くらい、言いたいことふたつくらい
しか収まりませんのでね
推しの顔がいいな~で1,000字くらい吹き飛びますから。うん。

でも文庫で100ページくらいの小説同人誌書きたいな~ってときは起承転結ぽいものはいるかもしれません。
拙作を例に出して申し訳ないですが(そして古くて恥ずかしいですが)これなんかは起承転結がわかりやすくあるんじゃないかな。

ゲーム的な理論ですが、やはりハッピーエンドを好む人間の多さから考えるに、物語を通じた変化(特に進化、前進)は万人受けすると思います。読んだあと良い気持ちになりたいし、よかったなって思いたいし、なにか得るものがあると嬉しいですからね。畜生。ふざけるなよ(え?)
だから、スタート地点が「0」なら、結末では「10」になっていたら嬉しいと。
ならばスタート地点が「-10」なら、結末が同じ「10」でも+20の上昇があってお得ですね。
だから映画の冒頭でも村が燃えたり、仕事を解雇されたり、パートナーと離婚したりするんでしょうね。でも映画の冒頭見るの苦手なんですよね。なんか喧嘩してアーみたいな感じになる場面が多すぎて……。
この方法を利用すれば、スタート地点「-10」から結末「0」で、なんか得るものはなかったけどなんか丸く収まったね~とかできますね。
復讐とかがテーマならスタート地点が幸せの「10」、家族とかが殺されて一気に「-20」に、そして犯人をぶちのめして「0」、なんか恋人とかゲットして「+10」とかね。
おれですか? 0→0が好きです。変化が嫌いなので……。
でもこんなのすぐ出て来ません。出てくるのは選ばれし人です。
だから好きな作品とかトレースするといいかもしれませんね。藤本タツキ先生もネトフリに登録しろって言っているし。わたしは映画だとコクソンとかシャッターアイランドが好きです。なんで今自己紹介した?

@例
★なんか書かんとなあ(思いつかない)
★とりあえず誰か殺すか……人が死なないとやる気出ないし……
→短い文章だし起承転結はいらん!!!!!(英断)
→まあ波として0→0でいいんじゃないかな? 変化ってマジで憎いし(え?)
→最近TRPGで使っていた探索者が死んじゃったし、そいつについて書こうかな(※シナリオのネタバレはありません!)

【3】理解のある彼くんはいない

では次に神である皆さんには賽の河原で石を積んでいただきます。
具体的には漢字の間にひらがなを詰める作業を延々としていただきます。
地獄かな?
地獄で~す!

Twitterランドに流れてくるような創作論で、
「楽しさが一番!」
とか、
「(辛いところもあるけど)ときどき快感がある!(それがなければ向いていない)」
とかあるので、心配になる人もいるかもしれません。
でも大丈夫!
地獄に救いはいりません!(ないし)
存分に苦しみ、文章を排泄しましょう!

なんで救いがあると思ったんですか?

ミライ・・・サイコ~~~~~~!!!!!

【4】100回リテイクしちゃえ

では書き出しを考えていきましょう。
ここは、結構みなさんが躓くところな気がします。
「どうやって書き出せばいいのかわからないから始めようがない」→「書けない!!!!」は陥りがちな点かと思います。
実際、わたしも書き出しに悩んでいたし、今でも悩むことがあります。直近で書いた小説は3回リテイクしたし。
でも昔より悩まなくなった気がしますね。下手な鉄砲を撃ちまくったのがよかったのだろうか……わからない……。
青空文庫とかで名作の書き出しを眺めていると「いいな~」って思いますよね。
だからパクリは駄目だけど、参考にするといいかもしれません。
とりあえず100回書いちゃえ! 書いた数だけ強くなれるよ!!!! 知らんけど。

どうしても思いつかないときは、
・人が喋るような話→「会話文(発話)」
・人が喋らない話→「そこは静かだった。」

とりあえずこんなかんじでどうですか? いけそうですか?

@例
★なんか書かんとなあ(思いつかない)
★とりあえず誰か殺すか……人が死なないとやる気出ないし……
→短い文章だし起承転結はいらん!!!!!(英断)
→まあ波として0→0でいいんじゃないかな? 変化ってマジで憎いし(え?)
→最近TRPGで使っていた探索者が死んじゃったし、そいつについて書こうかな(※シナリオのネタバレはありません!)
→なんか葬式……にしようかな。でも遺影がイエーイて出て来たら笑っちゃいそうだし、どうしようかな。死んじゃった人は喫煙者だったから、煙草の煙とお線香の煙をダブらせて、なんか、アーみたいな感じにしようかな。いや~でもお線香の煙ってなんかしょぼいし、どうせなら青空に広がる焼却炉の煙のほうがエモくない? 火葬場って匂いがするにしても、どうやら燃料の匂いばかりみたいですね。葬儀屋さんみたいに実際に死体に接する方はともかくとして……。でも死んじゃった人、バラバラになって死んだから、厭な臭いが充満していてもいいな。フィクションだし、死んだ後もなんか人様に迷惑を掛けているところが、もの悲しくて心地良いし。
→オチ!? しらんしらん!!! なんか書いていれば収まるやろ(適当)
→青空にカメラ向けるのいいな~。視覚でいってみるか……。
→「青空に細く煙が棚引いていた」? なんかありきたりやな~。そのまんまだし。悪くはないけど。
→「彼の吐息を耳許に感じた」? 視覚から離れとるが!?!?! でも白っぽさが出てないな……。
→わかった! 白煙(一度口や肺に含んだ煙草の煙)を用いれば白さを表現できるんじゃないですか!? 知らんけど!
→……(思いついていない)
→お風呂入ろうかな(※【5】で後述)
→思いついた!(@トイレ)「彼の甘い吐息が青空に細くたなびいた」!!!! これがいいんじゃない!?!?!? 煙草を吸ったあとは紫煙ではなく白煙なので、「甘い吐息」=「甘い匂いのする煙草を吸ったあとの息」=「白煙」で白さもあり、青空に白い煙が伸びていく様子も出ている! ヨシ(ベネ)!!!! 棚引くをひらくことで「棚」という漢字に引っ張られるイメージを消す作戦。

【5】寝て起きれば小人さんがやってくれる

じゃあね、次は「書き途中」についてお話しようと思います。
といってもやることは簡単! 漢字の間にひらがなを詰めるだけ!
もしネタ出しの時点でオチが決められるような天才だったら、それに繋がるように話を書くのが良いでしょう。
そうじゃな人はとりあえずめちゃくちゃに枝葉伸ばせ伸ばせ! 大丈夫! あとで剪定すればいいだけだから!
一見逸れたことを書いてしまっても消さずに残しておくといいです。あとで案外使い回したりできますからね。
なんか漫画の天才の手塚治虫先生(確か)がストーリーの太さについて図解していたような気がするので、なんか検索してみるといいかもしれません。要は本筋より枝葉が太くならないように、という感じだったと思います。でも背骨だっていっぱい肋骨が伸びているわけだし、枝が太くなりすぎたと思ったらあとから削ればいいんですよね。だから最初はどんどん書いてしまうのがヨネ(ベシ)!!!

え? そもそもどうやって文章を書いたらいいかわからない?
うんうん。友人もそう言っていました。
わたしもわかりません。
でも書き始めた頃は(ウン十年前ですけど)、好きな作家さんの文章を印刷して、どんな順番で文章が並んでいるのか色分けしたりしていましたね~。プロの文章だと却って難しすぎるので、同人の文章とかで……。

文章って、たぶんですけど大まかに
A:説明描写(今日は2023/01/05だ。)
B:情景描写(晴れている。)
C:心情描写(良い天気だ、と私は思った。)
に分かれるんじゃないかなと思うんですよね。
それをいろんな順番で入れていくと小説になるんじゃないかな……たぶん……。

でも例にあるようにA→B→Cが一番スタンダードじゃないですか?
慣れてきたら順番を入れ替えたらいいと思います。
「良い天気だ、と私は思った」から始まると、読んでいる人が「へえ~どんな天気なんだろ~」と思ってくれるので、すかさずBを入れる、みたいな。

Cのあとに会話を入れていくと、なんかサイクルが生まれる気がしますね。

B:お汁粉が煮えている。
A:お汁粉とは、小豆と餅を煮込んだ料理だ。
C:はやく食べたい、と私は思った。
「もうできた?」
B:弟が鍋を覗き込んだ。
A:弟は、正月休みで帰省している。
C:背が伸びたな、と私は思った。
「まだだよ」
B:と私は答えた。
……。

みたいな!
どや? いけそか?

え? 無理!?!?!

モーマンタイ(大丈夫)!!!!!

無理な人に向けて小説テンプレートを用意したよ!
思えば絵にはトレース素材とかあるのに、文章にはほとんどないですよね? それってズルくないですか?(ズルくはない)
だからなぞるだけでそれっぽくなる小説テンプレート!!! ご用意しました!!!!

おそらくもっとも需要がある(大多数の人間が好む)、
・攻めと受け(愛し合う二人)
・恋愛
で作成してみました。
ぜひこれで一場面書いてみてください。できればどういうものができたのか教えてくれるととても嬉しいので、ハッシュタグとか、RTとかで知らせてくれるとうれしい……。
ハッシュタグは仮に#文月テンプレート としておきますね!

受けが立っている。
どこにかというと、彼らが通っている学校の知らんけど窓際とかで良いのでは? え? 学校に通うような世界観じゃない? じゃあ拠点の窓際にしてください。そこから日差しが差し込んでいて、攻めはそれを見てあー受けの横顔って綺麗だなあと思う。特に綺麗だと感じる部分をいくつか描写する。わたしだったら陽を受けて白くきらきらしているほっぺたと、逆に睫毛の影が掛かって暗くなっている白目の対比の話とかをすると思います。
そのとき、風が吹いて(神だから好きなタイミングで風を吹かせて良い)受けの髪がふわっとなる。で、攻めはそれに目を奪われる。そしてしばし無言で立ち尽くしてしまう。
すると、受けが攻めのほうを向いていたずらっぽく微笑む。そこで攻めは、自分が見惚れていたこと、そして受けがそれに気づいた(または気づいていた)ことを察して照れる。照れるようなキャラクターじゃなかったら、自分がそう思ったことに呆然とするかもしれないけど、これはいちおう愛し合っているという前提なので、たぶん照れると思います。
だけど、照れていたことを隠したいから、なんでもないふうを装って声を掛ける。内容は受けを慮る台詞だといいかもしれませんね。
「仮に『風邪を引くぞ』にしておきますね」
そうすると、受けは笑みを深めて窓際から離れて、攻めのほうにやって来る。そして身体を猫のように擦り寄せて、耳許でそっと囁く。今だ! カメラよ、受けの唇を抜け!(監督)
「(攻めの名前)が温めてくれるんでしょう?」(と、仮にしておく)
それに対し、攻めは受けの言わんとすること(=夜の行為)を察してますます照れるかもしれないし、
「馬鹿!」
のように、窘めるかもしれないし、あるいは、笑って同意するかもしれない。鈍感だったらその場で自分の外套を脱いで受けに着せるかもしれない。
そして二人は手を繋ぐなどの親密な行為をして、その場を立ち去る。二人の進む道が明るいことを暗示するように日差しが降り注いでいる。おわり。

……で、書いていくじゃないですか?
そうすると、詰まるんですよ。
わかるよ。止まっちゃうよね。そしてTwitterランドに行っちゃうよね。ツイ禁できる人本当にすごいなと思います。わたしは原稿中でも平気で見ます。一応原稿を落としたことはありません。限界原稿マン(締め切り当日まで書いている人)だけど。

その解決策として結構散見するのが「無理やりにでも続きを書く」ですね。箇条書きでもいいから続きを書いてしまう。止まるんじゃねえぞ……。戻るのも駄目だ……。

という人もいる。割と見るので、合う人も多いのではないでしょうか。

他にはいったん進行を諦めて、今まで書いたところの推敲をするというのもありですね。これは全体の原稿速度が遅くなることが多いらしいですが……。なので、この方法を使っていて書き上がらないという人は変えてみるのも有かもしれないです。

わたしですか? わたしはいったん眠ります。そうすると小人さんがやってくれるんですよね。
それかお風呂に入ります。生命は海……つまり水のあるところから産まれた。したがってネタも水から産まれるんですよ!!!!(力説)
あるいは歩いたり自転車を漕いだりしますね……歩くの嫌いなんですけど……まあしぶしぶ……。
あとあえて本を読んじゃったり。たいてい困っているときは開いた本に答えが書いてありますからね。でも文体が移るから読まない派の人もいました。わたしは病気してからあんまり読めてないので悔しい~! 積読解消求~~!!! 閑話休題~~!!!!!
これはいちおうれっきとしたなんか……検証? がされているみたいで、「なにも考えていないとき」というぼーっとしている時間や、なにか単純作業をしている時間というのは、脳内の情報伝達がなんか……こう……いいかんじになってひらめきに繋がるらしいです。たしかデフォルト・モード・ネットワークとかなんとか……(詳しくは調べてください)。
どうしても思いつかないときは寝てしまいましょう。小人さんがやってくれるよ~(まあその小人っていうのは、今までの積み重ねとか経験なんですけどね……)

@例
「甘い吐息が青空に細くたなびいた」(書き出し)(頭の「彼の」はなんか余分だったので殺した)(生殺与奪の権は握りまくれ。おれたちが神だ)
★葬式や……。
→でも青空ってことはもう終わっているのかな。
そもそも誰目線? →従兄弟にしよう。
なんか従兄弟君が、死んじゃったやつの吸っていた煙草の甘い煙と、葬式で火葬場から出る白い煙をダブらせて、なんかアーってなっている。
甘い匂いは錯覚かもしれないし、従兄弟君が棺にその煙草を入れてあげたから本当に匂いがしているのかもしれない。煙草は廃盤だったから、探すのに苦労した(それくらい死を悼んでいるのだけど、それは言わぬが花なので書かない)(感じてもらおう)。
でも喪主をするほどじゃなさそう。自分はそこまで関係ないよなって思っているとか。あるいは世間的にはまだ生きていることになっているとか(え?)(突然の不穏)(わたしはSF【すこしふしぎ】が大好き)
いや、違うな。死んじゃったやつは、昔親が死んで従兄弟君の家に引き取られたけど、父親と相性がめちゃくちゃ悪くて絶縁状態だった。で、死んだときも喪主を断られた? で、自治体が引き取って無縁仏として弔ってくれたんだけど、その葬式に来た……みたいな。自治体ありがとう。なんか、葬式には来るくせに、喪主はしなかった、というところに拗れを匂わせるみたいな。
死んじゃったやつは、だから、自分の血縁の墓じゃなくて適当な由来も知らない寺院のお墓に埋葬されるわけ。いいじゃん(自画自賛)
でも、わたしは骨を加工するのが好きで、そしてこの従兄弟君が、そういうことに造詣が深いから、遺骨を引き取るかもしれない。もしかしたら、なんかうまく折り合いがつかなくて、遺骨を奪ってきちゃうかも。骨壺を入れる綺麗な布って、正直、ほとんど嫁入り衣装だよね(え?) 角隠しだよね。うん。くたびれた従兄弟君の縒れた着慣れないスーツと、ぴしっとした納骨袋の、繊細に彫り込まれた意匠のきらびやかなさまが、対比されていて実によろしいかと。
葬式には、意外と人が来ていて、従兄弟君はそれにもアーてなっているかも。慕われていたんだーみたいな、意外なような、考えてみればそういうやつだったかも……いや、自分はそれほどあいつのこと知らないな~みたいな。死んじゃったやつは、医者だったから、そういう人が集まっていて、案外泣いているのかも。医者って泣いていいの? みたいな素朴な疑問があったり。で、泣けない自分が後ろめたかったりする。
死んじゃったやつは、とある事件に巻き込まれて、で、そのときもどうやら他の人を庇って死んだみたいで、遺体がばらばらでほとんど残っていなかったと。誰だかわからない骨をたぶん警察の人とかが拾い集めて、それでも全部は揃わなくて、なんかぼやっとした集合体を検査したらDNA型が一致して本人確認が取れたとか。だから、本当は生きているんじゃないかってどこかで思っていたりとか。死に顔を見ていない(顔が吹っ飛んだ)から死んだ実感が湧かないなーみたいな。んーそうすると、従兄弟君は煙草を棺に入れていないほうが「ぽい」な。入れていないのに、その血肉を燃やしたときに、その煙草の甘い匂いがした、みたいなほうが「ぽい」。
でー、えー、オチとか決めてないけど、えーどうしようかな。
火葬時間がめちゃくちゃ短くて、アー肉体が少ないーてなったり。
骨壺を引き取るというよりも、手癖悪く骨の破片を盗むほうが、なんか、ぽい。で、なんていうか、本来来るべき死んじゃったやつの同居人が来ていないなーって思ったり。
で、なんか……あー……思いつかんが……葬儀が終わって外に出るとその同居人がいて、おるやん、って思う。あんまり話したことはないけど、顔は知っている、くらいの距離感。で、なんか決めていないけど、骨を巡って少し話したりするのかも。これからどうするのとか。知らんけど(書く人が決めていないから、知らないのも当然)。オチ……オチはなんか……煙草を吸えない年齢の同居人から、ふわっと甘い匂いがして、あれ? ってざわっとしておしまい、みたいな。おれはSF(すこしふおん)が好き。なんか遺骨を加工するみたいな話が入る場所がないな……。削ろうかな……。遺骨って、真珠になるらしくて、で、死んじゃったやつは、同居人へのプレゼントに真珠のストラップを作っていたから、なんか、そこを上手くこう、リンクさせられたら嬉しいけど、今のところ思いつきません。時間差がありすぎる。

普段はいちいちこういうこと書かないけど、脳内でどういうふうに決めているのか可視化するために書いてみました。これ参考になるんか? わからん。

【6】責任を持って原稿を殺そう!

オチが最初から決まっていた君! えらい!!!! 20000点!!!!

オチなんて考えていない君! ここまで書けてえらい!!!!! 20000点!!!!

最近はAIが発展してきて文章を書いたり曲を演奏したりできますが、どうやらそれっぽく作曲した曲でも終わりを作ることができないらしくて。つまり責任を持って原稿を殺せるのはやっぱり人間だけなのかもしれないですね。
というわけで原稿は殺そう。ナマモノだからね。生かしておくと腐るんですよ。いちばん見栄えがいいときに殺そ!
とくに推敲しているとやってもやっても終わらないときがありますよね? そういうときは「自分はもっと上手く書けるかもしれない」という幻想を捨てよう! 諦メロン。これが精一杯だ。

オチが思いつかなくても、書いているうちに、あーなんか切れ目だな……みたいなタイミングがあるので、そこで勇気を持って終わらせるのもいいですね。
でも有名な小説とかでも「いやそこで終わる!?」みたいなこともあるわけで、だから、まあ、言いたいことが言えたら終わりでもいいのではないでしょうか。
でもそうだな、敢えて言うなら、冒頭に繋がるというか、なんか、円……サークル? みたいな感じで、重なる……と、なんか……最初から考えていたオチみたいな雰囲気がでます。でもこれはわたしが0→0の話が好きだからかもしれませんが……。

@例
なんかオチが思いつかなくてお夕飯を食べていたんですけど、トウモロコシってマジで歯ですよね。で、それとは特に関係ないんですけど、なんか真珠って遺骨を核にしてできるみたいなんですね。で、たぶん自然の産物だから全部が綺麗とは限らないと思うけど、自然な形状として球体が思い浮かびますよね。いっぽうで、遺骨はまあ……骨じゃないですか。だから、焼けた骨の破片と、お土産の真珠の対比が、そのまま現実と空想になるっていうのはどうですかねえ。継ぎ目のない、滑らかな、白くて丸い嘘の形。それは、尖って煤けた現実を何層もの皮膜で覆い隠しているんですね。で……本来届くはずのなかったお土産の真珠が、なぜか同居人の手に渡っていて、「あれ?」みたいになるわけです。で、最後に煙草の匂いがして「もしかして……」みたいな。そうすると、従兄弟君は逆に「死んだ」という意識を強く持っているほうが対比として綺麗なので、なんかそういう感じにするかもしれないです。

【7】タイトルがすぐつけられたら苦労はない(タイトル回収)

超マジ激苦手タイトルつけるの(倒置法)
ほんとうに無理! 無理すぎ! 一度アンソロジーに提出する原稿のタイトルどうしてもつけられなくて主催者に泣きついたことあります!
最近はズルを覚えて、Pixivとかにアップする小説のタイトルはもう手抜き(●●(CP)食事話)みたいにつけています。これ本当に良くないよね。止めたほうがいいとおもいます。
タイトルって、名付けじゃないですか。名付けって儀式じゃないですか。もうほんとうに無理! ぜんぜんできません! 許してください!(命乞い)
どこかで「タイトルは最後に付け足す一行」とか読んだことありますけど、そんなんわかんないよ~。
ただ、名は体を表すと言いますから、我が子には素敵な名前をつけたいですよね。できればあんまり被らなそうで、それでいて可読性が高くて、内容がなんとなく掴めるような、こう、全体の総括みたいな……。
……ね?

@例
葬式。青空。喪服。煙。白。煙草。甘い。骨。真珠。夢(空想)……。
なんとなく要素を書き出してみました。……うーん? 葬式だし……そうだなあ……あ!
「皮膜の下でねむる」……いや、もうちょっと……いいのが出て来そう。
皮膜(真珠膜)から広げてみようかな。要は、白い嘘の中で、骨(死んじゃったやつ)がねむっているというイメージなんだけど……。
真→ほんとう、まこと/生まれたまま、混じりけがない
珠→丸い玉
え~? なんかいいね。真珠層(ほんとうのもの)に包まれた嘘、でも嘘だって信じれば真(まこと)、みたいな感じで……。でも真珠の中でねむるはそのまますぎて、本当にそのまま。もうちょっと捻りたい。
あ!!! 「甘い白のなかでねむる」 ……白さに煙草の要素を足してみたがどうだ!?!?! なんかちょっとくどくなったな……。
「白昼夢にねむる」これにしようかな。ちょうどよく白があるし。
そもそもこの話はなにがテーマだったんだ? わからん……(え?)(わからないまま試合終了)

【蛇足】なによりも大切なこと

「0bitを1bitににすること」

とにかく、始める!
なによりもこれがいちばん大切。
書きたいことがわからない? 大丈夫。とりあえずメモ帳に
「なんか書きて~」
と打ち込めばOK!
「あああああ」
でもいい。
なんでもいい。
とにかく閾値を超すんだ!
イスに座って机に向かい、パソコンを立ち上げよう!

ちなみにおれのメモ帳には

わたしたち
会話に「」」」」」」」を用意して

と残されている。
意味不明。たぶん寝ながら書いた。
それでも存在している。なにかが。これが大事(本当か?)
そのうち思い出すかもしれないし。
なんか詠もうとしたのかもしれない。575になっているし……(※なっていません)

実際のところ、この「存在」を起点としてわれわれの執筆は始まるのである。
この「存在」がないうちにどれほど素晴らしい小説について脳内で完成させようと、それはただの妄想にすぎない。え? 悲しすぎない? グリフィンドール1000点減点。
しかし、この「存在」が【有る】ならば、われわれの思考は妄想から進化する。それはすべてこの「存在」のための養分となるのだ!
いや、マジで。

なんでこの人、蛇足でなによりも大切なことを話しているんだ?

▼さいごに

就活のとき、「自分の好きなことやりなよ」っていわれて
うるせ~~~~~~~~~~!!!!!!
しらね~~~~~~~~!!!!!
ファイナルファン
タジー

した人いませんか? いません? いるよね?
まあわたしなんですが……。
だってやらないで済むならやりたくないじゃないですか。ね?(人間のクズ)いや、まあ、わたしは生まれついての希死念慮マンなのでちょっとまあ……あれなんですけど。
でも趣味のことになると急に「好き」が重要視されたりしますよね。それで、そうじゃない人がどんどん透明になっちゃうんです。でもそれってなんか辛くないですか!? 小説なんて書きたいわけないだろ!?!?!? な!?!??!
だから楽しくなくても好きじゃなくてもモーマンタイ(大丈夫)!
つらくなったら、やめてしまえばいいのです。趣味なんだから。
ま、
こんな記事をここまで読んでいるような人はわたしと同じで創作をしなければ生きて行けない人種だと思いますけどね!
なんか偉い先生も、めちゃくちゃ苦しんで一文字も書けない時間も執筆に含まれると言っていたので、寝ても覚めても、飯を食っていても風呂に入っていても歩いていても家事していてもいつも小説のことを考えているといいですよ。
だから、

諦めて小説を書こう!

おしまい

▼追伸

↑これがタイトルでもよかったな~。

ほんとうにおしまい

▼次回予告

  • 今回@例で上げた小説の完成版の掲載と使った技法の説明

  • 初心者でも取り組みやすい小説の題材や場面についての説明

  • 実際に小説を書いてみたけど、なんだか垢抜けないなあと思った人に贈る小技

  • 初心者の身内が書いた文章と、それを校正した月の文章の掲載と比較

反応がよければなるべくはやく次回分を更新できると思うので、今回の記事が役に立ったな~と思ったり、次回の内容が気になるな~という方は、ふぁぼとかくださると嬉しいです。


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