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いじわるヘッケさん②店を閉める

昨晩、ヘッケさんの店は厳かに閉店しました。
これにてヘッケさんとは一月ほどのお別れとなり、
三月には500メートルと離れていない場所に新しいお店を開きます。
お店を閉めるという話を聞いた際、悲しみに涙を浮かべていただけに、
「近い。。!涙返せ」
と若干思う部分もありましたが、
嬉しい気持ちに勝るものでは勿論ないので万事良しです。

ちなみに厳かに閉店は嘘です。
最後まで残っていた客の輩(僕含む)が、お店移転で処分されそうな家具の奪い合いをしていました。

手前の黒い机と椅子、いただき!

閉店間際、ヘッケさんのお店に残ったのは僕を含む数人となった頃。
しばしお別れのデザートを注文しました。

デザートも何か少し変わっていてここでしか味わえないものがありました。
新玉葱のパンナコッタは完売だったので、焙じ茶のジェラートと、ホワイトチョコのババロアを注文。
美味しいのは当然なのですが、ヘッケさんらしさはここから出ます。
あまりにも、美味しかったので、ババロアを再度注文したのです、すると、、

黙って渡されたババロアタッパー。。
盛り付けることをやめたのか、最後の一口まで味わって良いという気遣いなのか。
勿論後者であると信じています。

その後、また無言のまま焙じ茶のジェラートのタッパーも置かれていきました。

今のヘッケさんのお店で過ごす最後は、笑いに包まれた素敵な時間となりました。

三月、新しいお店ができます。
東京、新宿の近くまでお立ち寄りの際はぜひおしらせください。
僕が自信をもってご紹介します。
美味しくて、素敵で、そしてとても優しいヘッケさんのイタリアンを。

おわり

#コラム
#エッセイ
#ヘッケさん

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