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【カンボジアの学校へ行こう!35】 #保健教科=性教育!?#熱血先生応援プロジェクト(空回りしない)

◾️ 現代のコロナ。過去のエイズ。

最近、コロナウイルスという自然の脅威に晒された現代の私たち。しかし昭和世代の脳裏には、忘れかけていた記憶が甦えった瞬間でもあった。80年代末から90年代という時代を震撼させたHIVウイルスによるエイズ感染の猛威である。

当時は今以上に現代科学万能を疑わなかった世代だったし、バブルに浮かれた世相もあってか、あまり身近に感じることはなかったが、今思えば、性や同性愛といった、通常陽に当たることのなかったキーワードが身近に感じるようになったものだった。
 
同じ頃、カンボジアでは20年続いた内戦が終結(1991年)。その直後から、傷ついた国の復興のために、国連カンボジア暫定統治機構UNTACを筆頭に、いわゆる西洋社会各国からの国際協力支援が、こぞってもたらされた時期でした。そして、この時期に積極的に支援された医療支援の分野に、東南アジアで蔓延が問題化していたエイズであったし、日本も含め多くの保健分野の団体が、保健人材の育成が「性教育」を通じて行われ、巨額の支援により全国各地で「性教育」のキャンペーンが大々的に行われていた。

その煽りでしょう。
カンボジアで活動していると、省庁の役人、地方の学校教員や住民に「保健教育とは?」と誰に問うても、ほぼ「性教育です」という回答が返ってくる。エイズ撲滅キャンペーンは大成功。かくも人々の記憶に「保健教育 = 性教育」の公式が根強く刷り込まれたのであった。

◾️ 日本の保健教育ってどうだったっけ?

あれは5年生ぐらいの頃だったか。なぜかその日は女子だけがカーテンの閉め切られた特別教室に集められ、謎の授業をうけるというイベントがあったという記録をカラーで鮮明に覚えている。。。
恥しながら学生時代の保健の授業の記憶なんて、そんなもんである。

保健とひとくくりに言っても、環境の衛生、栄養、成長、予防、と分野は広いが、性教育の中にも感染予防や、衛生教育やメンタルケアも含まれてくる。ただ保健教育の目標を「心身の健康な成長に必要な知恵や学問」を成長著しい中学校の学生たちに学んでもらおうとしている以上、性教育の枠にとどまらず、さらには社会生活や環境問題など、より広い視野で生き抜くための知恵を与えることができる教育分野にして欲しいと願っている。

みなさんは、学生時代のどんな保健の授業を覚えていらっしゃいますか?

性教育。。。。


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