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人事労務の日に生まれた社会保険労務士

こんにちは。京都の社会保険労務士、大西忠範です。

6月6日は人事労務の日。遅ればせながら、そのことをこないだ初めて知りました。そしてこの日は、47年前、僕がこの世に生まれた日。そう、つまり僕は人事労務の日に生まれた社会保険労務士。もはや社会保険労務士になるべくして生まれた、と言っても過言ではありません。トップガンマーヴェリックで、戦闘機乗りは職業じゃない、僕自身だ、みたいなセリフがありましたが、それと同じ。僕にとって社会保険労務士は職業ではなく、僕自身だ、ということです。

僕はどんな社会保険労務士なのか

僕は人事労務の日に生まれた社会保険労務士。このことは、自分はいったいどんな社会保険労務士なのかを自問する良いきっかけになりました。そもそも僕は何事においても、信念とかポリシーとか、こだわりを持ち、それに従って生きるタイプの人間。現在、開業4年目。それらを曲げることなく社会保険労務士をやってこれて、良かったと思っています。具体的にどんな信念やポリシー、こだわりを持っているのかをこと細かく記すのは、それこそ自分の信念やポリシー、こだわりに反するのでやめておきますが、僕がどんな社会保険労務士なのかが伝わるかもしれないエピソードをひとつ書き記そうと思います。

社保の任意適用や任意特定適用を提案

具体的な件数は申し控えますが、社会保険の任意適用や、任意特定適用を提案し、その手続きをさせていただいています。ご提案するのは、主に女性従業員さまの多い事業所さま。その理由は、加入しているのが雇用保険だけだと、妊娠され、産前産後休業中にもらえるはずの出産手当金をもらうことができないからです。提案した件数=手続き件数ではないし、数えられるほどの件数ではありますが、それらの手続き、やったことないなぁとおっしゃる同業者の方が少なからずいらっしゃったので、ひょっとしたら、まぁまぁの実績なのかも知れません。

人材の確保が難しいなかで何をすべきか

生産年齢人口(15才〜64才)が減少し続けるなか、人材を確保するために必要なことは何か。費用をかけて求人サイトを作る、媒体に載せる、いやいや、これからはSNSだよ、リファラル採用だよ、いずれにしてもそれは方法論の話。どんな方法で行うとしても、人材を確保するためには、仕事を探している方々に選んでもらわないといけません。そのためにやるべきことは、働きやすい職場環境をつくることだと僕は考えています。社会保険の任意適用等を提案しているのは、そのための方法のひとつだと考えているから。社会保険料に加入することでコスト増にはなりますが、求人のためのお金を回せばその足しになるはず。例えば、月給30万円の従業員さまが社会保険に加入した場合の事業主負担額は、年間約54万円。媒体やプランにもよるかとは思いますが、求人広告の掲載料って1ヶ月それくらいではありませんか?せっかく掲載したのに反響がなかったとか、採用に至らなかったらそのお金はパー。それに対し、社会保険に加入することで、今いらっしゃる従業員さま、未来の従業員さまが確実に得ることができる安心感はプライスレス。費用対効果が高いのはどちらか、その答えは明らかですよね。

人+動=働く

働くという言葉には人が含まれています。ビジネスに必要なのは「ヒト・モノ・カネ」と言ったりしますが、ここではヒトがいちばん最初に出てきます。事業主さまも従業員さまも、どちらもヒト。立場が違うだけで、どちらか片方が上だとか下だとか、そういうことではありません。人材を確保するために、公平な立場で双方にとってwin-winな職場環境をご提案をすることが、社会保険労務士としての自分がやるべきことだと考えています。常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない、と社会保険労務士法第1条の2で定められているとおり、このことを常に念頭に置いて、これからもやっていきたいと思います。

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