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夏休み最後の日

昨日は夏休み最後の学童クラブの出勤だった。
土曜日も開所しているので一部の児童と先生にとっては今日が最終日だ。

私は午後からの勤務だったが、午前中はお楽しみ会を開き、金魚すくいならぬスーパーボールすくいや、スイカ割りをしたそうで、続く午後も子どもたちのテンションは爆上がりだ。

月曜日から学校だね、楽しみ?
と尋ねてみる。

ぜんぜん〜
でも、(担任の)先生が5kg痩せてくるって言ってたから、結果を見るのがちょっと楽しみ。
と、三年生の男子児童。

他校は知らないが、この小学校は登校日がないので夏休みの間先生方と会うことがないのだ。

お迎えの保護者さんも

夏休みが終わりました〜
と、口々に言われるそうだが、夏休みが終わりホッとしているのか、朝学校に送り出す戦争のような日々が再来するのを憂いているのか、その両方の悲喜交々なのか分からない。

夏休み中は、午前と午後に三十分ずつの学習タイムを設け、学校から配布されたドリルや絵日記、読書感想文をさせていた。
コロナ前は絵の講師を招き、宿題になっている緑の募金ポスター創作を指導していただいていた。
これは保護者に好評だったようだが、なにせ水彩である。
学校の教室のような設備ではなく、学童の先生は学校の先生のような指導力抑止力はないのだから、バケツの水と絵の具と筆を持った一年生さんが、何をどうしてどうするかは想像に難くないだろう。
絵の指導は無くなった。

宿題はみんな終わった?
と訊いてみる。

終わった〜
あと絵と自学が5ページと、読者感想文二つ。

そりゃ終わってないも同然ですわね。
土日がんばってね、おうちの人と。

最終日の今日は学習タイムはなし、熱中症警戒アラートが発令されているから外遊びができない。
夏休みが終わる打ち上げムードと、夏休み最後の土日に家族で数々の思い出づくりの予定を控えた期待値とで、子どもたちの気持ちは熱く大きく膨れ上がっている。
建物全体がうわんうわん鳴り響くような大盛況となった。

それでも、ほぼ全員出席二十五人の児童たちはいくつかのグループに自然に分かれ、好きなように遊んでいる。
友だちと遊ぶのが苦手な子は先生を誘ってくる。
一年生のTくんとサッカーゲームをしていると、Mくんが横やりしてきたので引き渡す。
こんなふうに楽しそうに遊んでいると、友だちに声をかけるのが苦手な子もすっと仲間に入ってこれる。

夏休み中流行っていた毛糸のマフラーづくりのおかげで、残り毛糸が解けてこんがらがったのを、毛糸玉にするから手伝ってとK Tくんが言ってくる。
全ての残り毛糸を器用に毛糸玉にして、収納ケースに収めた。

掃除機をかけていると二年生のTWくんがやってきて、やりたいと言うから渡す。
面白いようで、いつまでもいつまでもやっている。
もう何も言わない、言う気力が失せている。
おかげですっきりきれいになった。

この夏休みに目に見えて身長が伸びたOちゃん、後ろから飛びかかってきておぶさる。
些細なことでケンカして、大泣きしていたのにいつの間にか仲直りしているSちゃんとMちゃん。

いつも優等生でじっと座って本を読んでいるKくんとHくんが、夕方ぐるぐるバターになった虎みたいに走り回っていた。

全ての児童のお迎えが済んだのが午後六時過ぎ、戸締りをして先生たちとお疲れさまのお茶をした。

夕ご飯は吉野家で人気の親子丼をテイクアウト、帰宅は八時を回った。

※ヘッダー画像はhina.aさんよりお借りしています。
ありがとうございます♪


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