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成人の日の思い出

知人が二人、それぞれお子さんがハタチのお祝いをされた。
方や男子、方や女子。
準備期間からその内容、掛かる費用は雲泥の差だ。

ウチは娘がいないので、あっさりしたものだった。
長男は学校のある大阪某市に住民票を移したせいか、案内が来なかったそうでスルー。
本をプレゼントした。


次男は帰省して近所の幼馴染と連れ立って出かけた。
幼馴染は母親の振袖で、次男は大学のエンブレムのついたブレザー姿で。

三男は専門学校の入学式に買ったスーツで。
肝心(?)の集合写真撮影の時に会場敷地に来ていた献血車で献血をしていたからスナップ写真があるだけだ。
三人とも写真屋で撮らなかった。
いずれも親の私には特に思い出のようなものがない。

かつては1月15日が成人の日だったが、今は暫定的だから誕生日でもない記念日には特別な意味を感じない。

九州の方のド派手な成人の儀用の衣装が海外で高く評価されたというニュースを視た。

その店の衣装を着て、頭髪を極彩色のひさしに固め上げた新成人が、この日のために頑張って貯金をしました、とインタビューに答えていた。
親に見せてあげたいと言う。
ご両親はきっと、よくやった、と感激されるのだろう。
百組の親子があれば百通りの親孝行があるものなのだ。

成人の儀の本来の意味は?なんて言うつもりもない。
自分を振り返れば、親に買ってもらった振袖に鳥の羽根のフワフワの白いショールを纏って、中央線に乗って千葉から新宿の勤め先までお披露目に出かけたのだ。
似たようなもの、規模が違うだけで。
あの延長線上に今日こんにちがあるのだろう。

1978年〜80年頃、都内路線の電車内で振袖切り裂き事件が起きていた。
私は成人の日、交際していた現夫をボディガード代わりに付き添ってもらっていた。

新宿から山手線に乗って埼玉の親戚に向かう途中、混み合う車内で乗降客に巻き込まれ私だけ降りてしまった。
電車は彼を乗せて出発した。

携帯電話などない時代だったので連絡は取れない。
やってきた電車に乗り込みドア付近に立ち、駅が近づいたので窓外をくまなく見ていると、ホームに彼の姿があった。
そこで再会。

こんな思い出ばかりが際立っている。


『二十歳の頃』は、先ごろ亡くなった谷村新司さん率いるアリスのあまり有名じゃなかった(?)時代の曲。
ラジオの深夜放送『セイヤング』でよく聴きました。
その後アリスも谷村さんも大ブレイクしてびっくり。

※ヘッダーの素敵なイラストはHama-Houseさんよりお借りしています。
ありがとうございます♪

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