30秒で世界史(キリスト教が広まるまで)
30年、当時中東を支配していたローマ帝国は、ユダヤ教に背く教えを広めたとして同じユダヤ人に逮捕されたキリストを処刑した。十字架での処刑というのはローマ帝国独自の処刑方法だったのである。
しかしキリスト教は止まらずに増え続け、キリスト処刑から34年後に暴君と呼ばれるネロがキリスト教を非道に弾圧。そうすればその反抗も食らってしまう。キリスト教が非常に大きな宗教となったのである。
なぜそんなに広まったのか。それは「ユダヤ人は神に選ばれた種族でありユダヤ人のみが神に救われる」というユダヤ教に対して「神を信じる者はどんな人も救われる。人種など関係ない」と提唱しているのがキリスト教だからである。ユダヤ教とキリスト教が同じ神を信仰しているのはこういうこと。
いつの間にかローマ帝国の最大宗教となっていたキリスト教を制御できなくなったローマ帝国は、手のひらをひっくり返し、処刑から283年後にキリスト教を国教にした。
そしてローマ帝国はキリスト教を全面に押し出し、これによりヨーロッパ全土にキリスト教が広まったのである。
宗教史ってつながっていて面白い。
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