黒田杏子俳句教室の思い出
何十年も前、若かりし頃、東京で働いていました。
超多忙な労働のストレスから一瞬でも逃れたいと、藁にもすがる思いで門を叩いたのが、俳句教室(朝日カルチャーセンター)でした。
初めて先生の教室に行った時、先生は三つの約束を話されました。
真面目にやる
急がば回れ
志を高く
わあ、趣味と遊びのつもりの俳句なのに、すごいこと言わはるなー、と思いました。特に三つ目ですね。
教室での数年、必死こいて句作りに励みました。楽しかったです。
やがて、サラリーマンの宿命として、東京から関西に転勤になりました。必然、先生が選者の句会に参加困難になりました。そうすると徐々に俳句熱が冷めてゆき、ついに俳句から離れてしまいました。
こうして長く忘れていた俳句ですが、実は二年前に某マガジン誌に駄句が掲載されたことをきっかけに、埋火に火がついたようで、先生の主宰される俳句会に再入会を申し出たのでした。
先生は喜んで(伝聞)再入会を認めてくださいました。
それから毎月投句(郵送)を続け、先生の選をいただいておりました。…残念です。
先生は私にとって俳句と人生の師です。この思いは死ぬまで、いや死んでも変わらないでしょう。
先生はやつぱり先生花の頃
2023.3.22